【火龍出水】

Last-modified: 2024-12-15 (日) 10:52:14

RS2

系統WP威力属性対象距離効果
小剣技61-味全-赤水晶のロッドの固有技
ディレイアクション、HP回復・レイス解除
耐性無視で狂戦士
初回のみ全能力値強化
命中率・回避などの詳細*1カエル研究室を参照。

閃き派生閃き難度
派生元通常攻撃
(赤水晶のロッド)
36

【赤水晶のロッド】の固有技。
【ディレイアクション】で、味方全員のHPを回復し耐性無視【狂戦士】状態を付与すると同時に全能力値を強化するといった具合に味方全員に有効な【ベルセルク】ともいうべき技。

味方全員のHPを回復できる数少ない技(他はリバティスタッフのシャッタースタッフのみ)だが、耐性無視【狂戦士】状態付与が厄介すぎて利用価値は見出しにくい。

理由の詳細

利用した後は味方全員が狂戦士化してしまうため、技や術が使えなくなってしまう。
これが序盤であればまだいいのだが、終盤ともなれば大技で先手を打って敵を倒すことが最重要であるため、攻撃面が大幅に弱くなるのは致命的である。
能力値が増えても、技や術の封印に見合うだけの強化幅でもないため能力強化がデメリットに見合っているわけでもない。

一方で、赤水晶のロッド自体が終盤の敵からしか入手できないレアアイテムであり、この技そのものも閃き難度36なので終盤にならないと使えない。
つまり、終盤に使いにくい性質を持っているにもかかわらず終盤でしか使えない技なのである。

挙げ句の果てにディレイアクションなので先手をとって使って通常攻撃のダメージを少しでも上積みするなんていう使い方もできない。

利用価値が見出しにくいだけならまだしも、変なタイミングで閃いてしまうと戦況が一気に不利に傾く可能性が高い。
特に退却不可のボス戦で閃くとまず間違いなく勝利は絶望的である。

閃き難度が高いため、ボス戦で閃く可能性があまりないというのがせめてもの救いであるが、仮にそのために閃き難度を高くしたのだとすれば結局使い時を逃しているので本末転倒でもある。

わざわざ使う必要もない技といえるが、どうしても有効活用したいと言うことであれば、「傷薬(高級傷薬)は狂戦士状態でも利用可能」であることを利用し、以下の手順を踏めば利用出来る。

  1. 傷薬を持つキャラがいる状態で火龍出水を使う
  2. 能力強化が不要かつ回復術を持っているキャラを気絶状態にする
  3. 気絶状態になったキャラを傷薬で回復する
  4. 回復させたキャラで元気の水やエリクサーを使って狂戦士状態を解除する

このような手順を踏めば、気絶状態にならなかったキャラは能力強化のみの恩恵を受けることができる。
上手く使えば最大4人を一気に能力強化できる……が、気絶経由で回復しなければならない手間を考えれば必要なバフを掛けた方が楽だし安全であるし、そこまでして能力強化をしたい敵相手に悠長にこのような戦法が採れるのか、ということを考えれば実戦に組み込める代物ではないだろう。
何かしらの制限プレイや魅せプレイでしか出番はないと思われる。

火龍出水バグ(SFC版)

SFC版限定で「閃いた戦闘時」のみ能力が異常強化されることがある。
どうやら参照能力値にHPが使われている不具合のようで、HP次第では全能力99を超える(恐らく最大255)超強化であり、【パンチ】でダメージ【9999】が狙えたり、回避可能な敵の攻撃は確実に回避したり、毒ダメージを0に抑えたり出来る。

このバグは1回の戦闘限定ではあるが、強敵撃破のテクニックとして用いることが出来る。
特に閃き難度36はラスボスの【七英雄】と一致するため、ラスボスで火龍出水バグを引き起こすことで比較的楽にラスボスと戦うことも可能である。
もっとも、あくまで能力値を高めるだけであり、防御力そのものが増えるわけではないし、狂戦士状態を回復するのも上記面倒な手順を踏まなければならないため能力値強化だけで勝てるほど甘くはない点には注意されたい。

このようにラスボス戦で比較的発動させやすいバグではあるのだが、実際に正攻法でラスボスを倒せなかったプレイヤーがこのバグで救われたというケースは恐らく皆無であり、あくまでこのテクニックを知っているプレイヤーが活用しうるに留まっているといえる。

というのも、(前情報なしで)ラスボスの直前でセーブしてしまうようなプレイヤー・あるいは補助を軽視してラスボスを倒す方法がわからないプレイヤーが、まだ火龍出水を閃いていない赤水晶のロッドを持っており、ラスボス戦でそれを装備して通常攻撃を行うなど、想定出来ないからである。

それでもかなり強力な技なので縛りプレイでは、同じバグ要素といえる【ワンダーバングル】共々使用禁止のレギュレーションを明言されることが多い。

【クイックタイム】がラスボスを倒せなかった時の救済措置と言われることがあるのと同様、このバグもラスボスが倒せなかった時の救済措置(としての隠し要素)と一部では考えられていたようだが、残念ながらただの不具合であったため、上記ワンダーバングル共々移植版では普通に修正された。
強すぎるバグの修正は当然だが、あまりにも使い道のないこの技の性能に対して修正も入らなかったため、移植版ではほんとに使い道がない技と化してしまった。

RS2R

   要LvBP威力属性対象距離効果
小剣技
固有技
9950-味全-赤水晶のロッド/赤水晶のロッド・改の固有技、HP回復、狂戦士

回復量は魔力依存で、原作版と比べると能力値強化がオミットされている。
稀に勘違いされていることがあるが、狂戦士はいわゆるバッドステータスであり、【ベルセルク】と違って味方のステータスを強化する効果は無い。

ただでさえ使い道のなかった技が更に使えなくなったのでは……と思いきや、本作では耐性を付ければ狂戦士化を防げるようになったため全体回復としては優秀な部類。
本作では全体回復術として【レストレーション】が追加されているものの、レストレーションでは戦闘不能を解除できないため、狂戦士対策さえできていれば戦闘不能も解除できる本技の利用価値はかなり高い。
もっとも消費BPは99と全ての技・術の中で最大となっているため、頻繁に使えるものではない。どうしても頼らなければならない場面でのみ頼る程度に留めておきたいところ。

肝心の狂戦士耐性であるが、ポーカーフェイス(アビリティ)・【ソーモンの指輪】【魔石の指輪】【アイアンウィル】【インタリオリング】【百鬼の指輪】の6種類があり【赤水晶のロッド】を拾う頃にはこのうち3~4つくらいはあると思われるので壊滅を立て直す最終手段としては上々。
最終皇帝でインタリオリングを手に入れればラストダンジョン突入までには本領を発揮できる。

高難易度版、特に難易度ロマンシングの幻影の【ダンターグ】戦で役に立つ。高難易度版のダンターグの【ぶちかまし】【デストラクション】は異次元の火力をしており、"耐える"という概念が存在しないといっても過言ではないほど。無効化するか死ぬかである。しかもぶちかましは最初のターンに撃ってくるため必ず対処する必要がある。そこで、【地神の恩寵】を装備させた鈍足キャラにターン最後にこの技を使わせることで、とりあえず初ターン陣形を崩壊させずにやり過ごし、次のターンの他メンバーの行動に繋げることが可能である。回復量は僅かだが、前述の通り、被弾=死なので気にならない。その後も不定期にこの2つの技を撃ってくるが、これさえあればなんとか態勢は保てる。LPの消費を前提としている点、狂戦士耐性が必須な点に留意すること。


*1 補正➡表記/16=対象の盾発動率
接触➡◯=カウンター可。
依存Lv(命中率)➡斬=剣·大剣Lv、殴=斧·棍棒Lv、突=槍·小剣Lv、射=弓Lv、体=体術Lv。
威力➡効果値。