Pythonのプログラムを仮想環境下で動かす際に使用される、Python仮想パッケージ群と、または、それを保存するフォルダ名のこと。
Pythonの仮想環境全般を指す「venv」
概要
- 一般的に正しい表現かは不明だが、当wikiでは仮想環境下で動かすことを「venvで〇〇する」と呼ぶことがある。
venv=仮想環境を指している。 - Pythonプログラムを実行するにあたって、必要なライブラリやそのバージョンの要件は、使用するプログラムによって異なる。よって、各プログラムに適したライブラリを「venv」フォルダに格納し、実行時にそれらを参照することで、各プログラムごとのPython環境を分離できる。
- たとえば、
- Python実行環境で最新Ver.のパッケージ(Pythonとそのライブラリ)をインストールしている状態で、古いVer.のパッケージを要求するプログラムを動かしたい場合は、そのプログラムに合わせたライブラリをPython実行環境とは別に構築する必要がある。
- 実際、Stable diffusion web UIやsd-scriptsといったプログラムにおいても、仮想環境下で動かすことになる。
Python用のライブラリを保管するフォルダ名「venv」
概要
venvフォルダは、メインプログラムのフォルダ内に生成される、または作成することが多い。
- フォルダ構成例
(メインプログラムのフォルダ) ├〇〇.py ├ doc └venv ├ Scripts │ └ (仮想環境を有効にするアプリ) └ Lib └ site-packages └ (各種ライブラリ)
よく使う用例
venvフォルダを作成する。
python -m venv venv ※2つめの「venv」がフォルダ名になる。
venvを有効化する。venv仮想環境下に切り替える
…とwikiに書かれている場合、対象プログラムのあるフォルダ内で、下記のコマンドをターミナル*1入力します。
./venv/Scripts/activate
を実行することでグローバルなPythonライブラリではなく、venvフォルダのPythonライブラリを参照することができる。
ただし、フォルダ構成やOSにより、コマンド内容は変わります。
.¥venv¥Scripts¥activate .\venv\Scripts\activate venv/Scripts/activate .venv\Scripts\activate ※venvフォルダ名を「.venv」(隠しフォルダ)で作った場合
ライブラリを再インストールする方法
「venv」フォルダを削除する
フォルダごと削除すれば、アンインストールは完了です。
再インストールを行う
各プログラムのGitHubで紹介された方法に従って再インストールしてください。
下記は参考。
(1)stable diffusion web UIの場合
「webui-user.bat」を実行することで、不足するライブラリがvenvへ自動インストールされます。
インストールされるプログラムは「requirements.txt」に基づきます。
(2)sd-scriptsの場合
アップグレードの行程と同じです。
cd sd-scripts git pull .\venv\Scripts\activate pip install --use-pep517 --upgrade -r requirements.txt
その結果、「requirements.txt」に記載のライブラリがインストールされます。
関連ページ
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