img2img

Last-modified: 2023-05-03 (水) 17:50:33

img2imgとは

AI絵に画像を生成させるための、最も基本的な方法がtxt2img (t2i)。AIへの指示を文章(プロンプト)で与える方法だ。
一方img2img (i2i)では、プロンプトに加えて「ベースにする画像」も与える。ここが最も大きな違い。
また「Denoising strength」というパラメータがあり、この値の大小で「どの程度の加筆修正を加えるか」を調整できる。値を小さくすれば元画像に忠実に。値を大きくすると元画像からの乖離が大きくなるが、精細さが増すこともある。

特徴

  • txt2imgに比べ、より少ないステップ数で同等の品質を得られる。何故なら構図等を0から構成するのではなく、元画像をベースに加筆修正を加えていく形だから。
  • 大きな画像サイズでも、人体の崩れや分身が発生しにくい。何故なら元画像をベースに加筆修正を加えていく形だから。
  • プロンプト(呪文)だけでは出しにくいキャラや要素も出し易くなる。
  • 基本的に元画像の色情報を参照する。なので「構図やポーズは元画像と同じにしてほしいけど、全然別のキャラや衣装に変えてほしい」というのは比較的難しい。

各タブの大まかな紹介

  • img2img
    元画像を指定して、拡大とか、切り抜き(Crop)とかできる。
    会話画像の文字が変な感じにコラされてる遊びは大体これ製。
    Denoising strength(ノイズ除去強度)について

    Denoising strength(ノイズ除去強度)について:
    重要な設定値。値が小さければ元画像に忠実にだがぼやけがちになり、値が大きければ精細になるが元画像からの乖離も大きくなる。
    1111のデフォルト値は0.75になっているものの、実際の運用における最適な値は、元画像の大きさと、生成後の画像の大きさ、そして好みによるので、ケースバイケース。
    暫定的な値で数枚生成してみて、様子を見ながら調節することになるだろう。

  • Sketch
    img2imgにペンやパレット、スポイトツールを追加したもの。塗った色や形状が反映される。
    4本指の際に1本描き足すのに利用したりする。
    ただし画像全体が再計算されるため、せっかく気に入っていた表情が微妙に変わってしまう…などのリスクが伴う。
    細部を塗るために拡大表示したい時は、Ctrl+マウスホイール操作を使ってください。
  • Inpaint
    塗った部分だけを再計算するツール。または、塗った部分を保持しそれ以外を再計算させることもできる。
    顔とかすげー良いから保持したいんだけど、指だけが惜しいんだよねー…みたいな時に役立つ。
    6本指になった時は、指を1本塗り潰して Masked content=fill で数枚ガチャしてみるのをオススメ。
    シンプルに塗り潰すだけでも良かったり、塗り潰した箇所に合う呪文を入れるとより良かったりもする。
    上半身全体など塗り潰す範囲が大きい場合、実写系はInpainting用モデルを使うとより綺麗に仕上がりやすい傾向(二次絵系は未検証)。
  • Inpaint sketch
    Inpaintにパレットとスポイトを追加したもの。
    塗った色が反映される…が、マスク外が全体的に若干ぼやけてしまう副作用がある(おま環?)。
    一箇所修正してそれをベースに次の箇所…ってやってくとひでぇことになる。
    画像編集ソフトでシャープ化補正をかける、みたいにカウンターを当てて戻すのも一つの手。
  • Inpaint upload
    無印Inpaintは手動で塗り塗りしていたが、こちらは別の画像編集ソフト等で作ったマスクを読み込ませて利用するタイプ。
  • Batch
    フォルダを指定して丸ごとバッチ(一括)処理させる機能。
    ただし個々の画像のメタデータに埋め込まれていたプロンプトやネガティブではなく、img2imgタブのプロンプト欄/ネガティブ欄の内容が用いられることに注意。つまり全ての画像に同一のプロンプト/ネガティブが適用される。たとえ空欄にしていてもそう。

チュートリアル

(例題) Inpaintを使って男性器を生やす

onsen_ninja1.webp

もっと見る
onsen_ninja1.webp

423 無念 Name としあき 23/03/16(木)00:30:23 ID:iLQ6mnGk No.1076685253 del そうだねx6

>i2iでいくらでもレタッチチンコはやせるんじゃ?と思ったけどどうも甘くないな…

>フタナリモデル使っても生えない

唐突なInpaintチュートリアルのコーナー(再放送)
添付画像は俺がペイントで雑に描き足したソーセージだ
これをPNG InfoからSend to inpaint
モデルは大体何でもいい Anything v3でもいけることを確認済み
プロンプトはpenis,だけでいいや ネガティブも空でOK
次にInpaintのキャンバスでソーセージを一回り大きめに塗りつぶす
何故一回り大きめなのか? それはマスクの境目をMask blur=4で上手く馴染ませる都合があるからだ
Masked content=original
Seed=-1
Batch count=6
Denoising strength=0.6
これで生成開始してみ
数枚生成する内の何枚かはそこそこ良い感じの結果になってるはず

428 無念 Name としあき 23/03/16(木)00:34:37 ID:iLQ6mnGk No.1076686286 del そうだねx1
解説
Masked content=original
 「画像の色情報をベースに描き直してね」という指示
 今回は俺がペイントで描いた肌色ソーセージを
 もうちょっとマシに描き直してほしいのでoriginalを選んだ
Denoising strength=0.6
 俺が描いた肌色ソーセージにどの程度アレンジを加えるかの程度
 0.4とか0.5だと低めなのであんま描き直してくれない
 0.8とかだと逆に乖離が大きすぎて形状が無茶苦茶になりそう
 加減を調整して0.6というわけ

433 無念 Name としあき 23/03/16(木)00:38:22 ID:iLQ6mnGk No.1076687139 del +

>モデルは大体何でもいい Anything v3でもいけることを確認済み

いくらAnything v3くんが清純派お嬢様でも
俺がInpaitで色と形状を提示してあって
プロンプトでも「penis,」と指示してあって
Masked content=original
Denoising strength=0.6 とまで指示したら
流石に男性器を描いてくれるのである

公式

img2imgのうちInpaint だけは公式にちょっと説明あり
https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui/wiki/Features#inpainting

よくある質問

  • 自作のAI画像を添付しましょう。AI絵は基本的に生成時の呪文やパラメータが画像内に埋め込まれる仕組みだからです。より良い回答やアドバイスを得やすくなります。
    ただし画像編集ソフト等でモザイク修正をかけると、多くの場合、埋め込み情報が失われてしまう点に注意してください。質問内容によりますが、性器描写を避けた健全絵を添付して質問するのも一つの手です。
  • 実際の画像とメタデータなしに「ぼやける・崩れる・画質がどうこう」と質問するのは、「エスパーしてくれ」というお願いと同義なので、やめましょう。

画像がぼやけるんだけど誰か理由と解決策わかる?

様々な原因が考えられるから必ず画像を貼れ、メタデータ付きのだぞ
エスパーレスすると

  • プロンプトもしくはネガティブの数が多すぎる、または強調が強すぎる
    断舎離する、強弱を調整する
  • 過学習、あるいはLoRAの適用強度が強すぎる
    <lora:hogehoge:0.5>とかに弱めてみる
  • (Hires.fixまたはimg2imgを使ってる場合)Denoising strengthの値が小さすぎる
    0.55とか0.6とかで試す
  • 生成する画像の解像度(Width,Hight)を上げる。例えば、512×512と1000×1000で生成したのでは、後者のほうが文字や小さく描かれた人物の歪みが減る。

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