PCスペック

Last-modified: 2024-05-12 (日) 02:56:25

このページでは、ローカルPC環境でAI絵を生成/学習する際のPCスペック等についての情報を扱います。

スレで相談する時は

  • BTOで新規にPC購入を検討中なら、購入予定PCのURLまたはPC構成のスクショを丸々貼りながら質問するといいぜ!
  • グラボとか、特定パーツだけ買い替えを検討している場合は、そのパーツの紹介URLと、現在のPC構成のスクショを貼りながら質問するといいぜ!
  • もう全くわからんときは予算額を書こうぜ!ちなみにAI画像生成と学習が一通り可能なPCの最低予算はモニター抜きで約15万円程(2024/05現在)がスタートラインだぜ!下記のスターター構成を参考にしてくれ!

どういうPC構成がいいの?

「今持ってるPCがこういう構成なんだけど、 ローカル環境でAI絵できますか?」

良い質問です。必要なPCスペックは、ローカル環境で使おうとするツール、およびやりたいことの内容にもよりますが。
例えばGTX 10xx、かつVRAM 6GB以上であれば、とりあえずローカル環境で画像生成を遊ぶことができます。(SD1.5で512x512の画像出力が可能。SDXLはかなり厳しい)

生成速度や出力可能な画像サイズに満足できるかどうかはまた別の話ですが、たとえグラボの買い替えやPCの買い替えを検討するにしても、一度実際に利用してからの方が、自分の求める環境がより明確に浮かび上がってくるのでオススメです。
VRAM対応表
※このVRAM表はSDXLやForgeの普及前のものなので、現在とは少々異なります。

なおGTX 9xxやVRAM 4GBでは絶対にできないのかと言うと、動かしてるとしあきも中には居て、報告例がいくつかあります。
ただし、

  • 生成速度が非常に遅い
  • 大きな画像サイズを出そうとするとメモリ不足でエラーが出る
  • そもそも1111の設定を工夫する必要がある

等の理由から、太鼓判は押せません。

「PCを買ってAI絵を始めようと思うので、推奨するPCスペックを教えてください」

ちょっと待て。PC購入を検討したり、PCスペックを検討するのは、AIを始めた後でも遅くはない。
というかむしろ、AI絵がどういうものか多少触ってみたあとで検討を始める方が良いだろう。
理由は複数ある。

  • PC1台を購入するのは、決して安い買い物ではない。
  • もしかすると君がAI絵に抱いていた想像とは異なり、すぐに止めるかもしれない。あるいはすぐに飽きるかもしれない。
  • ある程度(1時間でも数日でも)触って遊んでみるほうが、自分が求めるPCスペックがより明確になる。
    • とにかく短時間でどんどん出力したいぜ→生成速度が高速なグラボを探そう
    • もっと大きなサイズの画像を出力したい→VRAM搭載量の多いグラボを探そう
    • 俺もLoRAの学習ってので好きなキャラや要素を出力したいなあ→グラボのVRAMが最低8GB、余裕もって12GB以上ほしい
      といった具合。

下記体験版リンクのページでは、画像生成AIを無料で体験できるWebサイトを紹介しています。
まずはこちらで一度AI絵に触れてみた後で、PC購入の検討を始めることをおすすめします。
 誘導→体験版リンク

また、Colabを利用すればStable Diffusion Web UIそのものを体験することができます(loraの適用等もローカル同様にできます)。
有料ではありますが(1200円で50時間分の稼働権)、PC購入前に1度は触れてみることをおすすめします。
 誘導→Colab版導入

「AIイラストやるなら大体こんなスペックのPCを買うといいよ」という目安

ここでの紹介は下記の目的を達成可能なPCラインをオススメしています。

  • Stable Diffusionが快適に動作する
  • 画像生成が現実的な速度で可能(512×512サイズイラストの出力が平均5秒以内を目安)
  • 学習が可能(LoRA作成を想定)

PCの話はいい話のタネなので、購入相談がありましたらスレまでお気軽に。
その際は予算、やりたいレベル(AIイラスト始めたいとかガッツリやりたいとか)、AIイラストの他にやりたいこと(ゲームとか)を伝えて頂けると話がしやすいです。

AIイラスト スターターPC構成例

対象者

  • ゲーミングPC購入経験がまったく無い人
  • WebAIイラスト生成サービスを体験してみて、より自由に自分のPCで生成してみたくなった人
  • まだPCを持っておらず新規にPCを購入する人、もしくは持ってるPCがすごく古い(例えば10年以上前の)人
  • パーツの性能や価格を調べるのが面倒くさい人
  • なるべく安くAI生成で遊べるパソコンが欲しい人
スターター構成例を見る
  • 新品のデスクトップPC ※各ショップのBTOパソコン購入推奨、パーツ揃えて自作は難易度が高いです
    分類スペック備考
    OSWindows11 Home
    PCケースミドルタワー以上グラボの換装予定があるならコンパクトなケースは避けましょう。
    グラボGeForce RTX 3060 (VRAM12GB)詳細はグラボ項参照。しつこいようだが12GBを選ぼう!
    CPU最近のならなんでも。ここ2~3年ぐらいのモデルであれば何でも良い。AMDでもIntelでも問わない
    メモリ16GB以上WindowsOSがメモリ消費増える傾向なのでお金に余裕があれば32GB。あとから換装容易なほう。
    ストレージ1M.2 SSD 1TB以上Windows、1111本体、モデルデータ等をここに置きます。できれば2TB以上欲しいです。スレでも小容量SSD→大容量に換装した人は数知れず
    ストレージ2HDD 4~8TBサブで。なくても良い。生成した画像や、利用頻度の低いモデルデータ等を置く場所
    電源600~700W SILVER~GOLD認証くらい今後グラボを高性能なものに換装する予定があるなら800W以上を選択するのもアリ。

液晶モニター抜きでざっと予算15万前後。(2024/05の相場)
CPUはIntelならi5の12世代以降、AMDなら5600X以上くらいが目安のようです。これより下位グレードのCPUにすれば価格を抑えられます。
ストレージ1は必ず1TB以上(500GBはおすすめできません)、できれば2TB以上欲しいところですが、その分予算がかかります。ストレージ2をSSDで追加する予定があるならならとりあえず1TBでも構いません。
ストレージ2は足りなくなってから後で追加も比較的容易なのでいったん無しにするのも手(逆にストレージ1は後から大容量のものに交換するのは結構面倒です)。
電源の容量やグレードを落とすと更に価格を抑えられます。上記構成なら600Wあれば問題なく動作します。

また、2024年に入りRTX3060モデルのBTOパソコンが終売になりつつあるのでその場合はRTX4070を検討しよう。
RTX3060より性能は当然高く倍ぐらいの性能はあるものの…当然高い(込々で20万前後になる)

将来的に高性能なグラボに換装する予定がある人へ
  • RTX 3060のアップグレードを検討する場合、RTX 4070が第一候補になると思います。
    • 理由としては、3060よりサイズが1回り大きい程度で済むこと、8pinの補助電源端子をそのまま流用できること、170W→200Wなので電源容量不足に陥る危険性がほぼないこと、占有スロットが2スロで共通していることなどで換装が容易だからです。
      • 同様の理由から4060Ti(16GB)も候補にはなりますが、グラボのスペック的に4070の方がおすすめです。
    • 4070への換装を予定している場合は、3060より1回り大きいグラボが装着可能かスペースを確認して、電源を700Wにしておきましょう(600Wでも動きますが余裕をもって)。SDXLが前提なら、メモリも32GB以上にしましょう。
    • 換装は自力でもできますが、自信ががない場合は購入したショップに依頼することになると思います。PC購入の段階でグラボ換装予定がある旨を伝えて、対応可能か確認した上で、保証や工賃についても軽く相談しておくのが望ましいです。
  • 4070 Super以上のグラボへの換装を予定している場合は慎重に検討する必要があります。ショップともよく相談してください。下手に3060を換装するより最初から高性能グラボ搭載PCを買った方がいい場合もあります。
    • まず、グラボ自体の大きさが問題になります。4080以上になると350mm前後の特大グラボも珍しくありません。厚みも増し、3スロット以上を占有するグラボも多いです。
      • 3060搭載のBTO構成の場合、ケースはそこまで大きくないことが多いです。特大グラボに換装する予定があるなら、PCケースも選べるBTOショップを選びましょう。
    • また、補助電源端子が16ピン必要になります。600W以上の電源ユニットならだいたい8pinが2本以上ついているので大丈夫だとは思いますが、一応確認しましょう。
      • グラボによっては12VHPWR端子が必要になります。電源ユニットが対応していればいいのですが、そうでない場合は16pinを変換するなど一手間かかります。配線もゴチャっとしがちです。
    • 電源容量もそれ相応のものが必要になります。3060を前提とするBTO構成だと、ショップによっては大容量電源を選択できない場合もあります。
      • 3060で800Wや1000Wは明らかに過剰なため、そもそも選択肢として提示しないショップも多いです。
    • ゲーミングPCとしても利用する場合、CPUがボトルネックになりグラボの性能が活かしきれない場合があります。AI絵以外の用途にも活用する場合はCPUも上等な物を選びましょう。

AIイラスト サクサク生成PC構成例

対象者

  • すでにAIイラストのローカル生成を使っている人
  • 現PCの生成速度で満足できない人
  • Colab版からローカル版に移行したい人(特にT4の生成速度を遅いと感じている人)
サクサクPC構成例を見る
  • 新品のデスクトップPC
    分類スペック備考
    OSWindows11 Home
    PCケースミドルタワー以上大きいは正義。排熱エアフローを売りにしているのがおすすめ
    グラボGeForce RTX 4070 Super (VRAM12GB)上記スターターモデルのおおよそ2~3倍の生成速度になる。
    CPU最近のならなんでも。こだわらなくていい。ショップのオススメ通りで構わない。IntelでもAMDでもどちらでも。
    メモリ32GB以上例えばSD forge UIを使う場合はメインメモリが16GBだと心許ないので。資金に余裕があれば64GB行きましょう
    ストレージ1M.2 SSD 2TB以上メインストレージ。最低2TB以上は欲しい。BTO構成だと1TBがデフォなことが多いので2TBに変更しよう
    ストレージ2HDD 4~8TBサブストレージ。予算節約するなら購入時になくても良いし、後から取り付けできる
    電源750W~800W GOLD~Titanium認証くらいRTX4070 Superはこれぐらいで十分だが、将来のハイエンドグラボを見越すのであれば1000W以上選択。
    PCファンつけられるだけオプションでファンを選べる場合なるべく追加で選んでおこう。特にRTX4000シリーズは空冷でよく冷える

液晶モニター抜きでざっと予算25万くらい。(2024/05の相場)
RTX4070 Super搭載で22万円前後の販売モデルもあるが、メモリやSSDの容量や電源容量が少なかったりするので、そこを増やすとこのぐらいになる。
ここからさらに「生成速度を上げたい!」とか「VRAM量を増やしたい!」とか欲望を出していくと天井知らずになります。
予算があるのであれば4070Ti Superや4080 Superが乗っかったBTOモデルも検討してみると良いですが、いきなりそのレベルの高性能機にいくと持て余す可能性もあります。
4080搭載モデルは40万前後、4090搭載モデルは安くても55万くらいはします。それを考えると、25~30万程度で収まる4070シリーズが現実的な選択肢ではないでしょうか。
余談ではありますが、一般的なPCから見ればモンスターマシンなのでハイスペックが要求されるPCゲームが殆ど動きます。

各パーツの重要性や、何に影響するか

新品or中古 どっちでもいい?

中古の価格は確かに魅力なのだが、なにしろギャンブルなのでやめておこう。背中を押すとしあきは少ない。
PC初心者であればあるほど、保証期間や、販売店・販売代理店・メーカーによるサポートの重要性が増す。
自作経験とスキルがあるなら、今使っているPCにグラボを増設したり、そこそこ状態のいい中古PCを買ってきて新品グラボを付けるという手もあります。中古グラボ特有の問題は回避できます。

デスクトップorノート どっちがいい?

圧倒的にデスクトップがおすすめです。
「仕事の都合で出張族なんです! でもPCに詳しくないのでリモートとかは無理です!」みたいな人も中には居る。
そういう人がノートPCを選ぶのは仕方ないけれど、基本的にはおすすめしません。

ノートPCがおすすめ出来ない理由

理由1:
同程度のスペックならデスクトップPCの方が割安です。

理由2:
同じ名称のGPUでも、デスクトップとノートPCでは別物です。

  • ノートPC用は搭載VRAM量が少なくなります。一例として、
    • デスクトップ用のRTX 3060 → 12GBの製品と8GBの製品が存在する
    • ノートPC用のRTX 3060 → 6GB
  • またノートPCでは、発熱や消費電力の都合上、GPUの性能が抑制されています。
    従ってデスクトップ用GPUに比べると生成速度が遅くなります。

理由3:
ノートPCとAI絵、というか「ノートPC」と「GPUを酷使する用途」との相性が悪すぎる……。
世の中にはゲーミングノートも存在するので一応できなくはないのですが、(デスクトップPCと比較しての)省スペース・軽量・携帯性を得られる代わりに、排熱・騒音・高価格といったデメリットが付き纏います。

3Dゲームやマイニングと同様に、AI絵もGPUに大きく依存します。そしてGPUの発熱が凄いことになります。
この発熱を放っておくとGPUが壊れてしまうので、全力で冷却する必要があります。
冷却のために、ヒートシンクを増やし、空冷用のファンを付け、そのファンを高速でぶん回すことになります。
それゆえに、ノートPC全体が大きく、重くなり、高温で排熱し、ファンからの騒音が大きくなるわけです……。

というわけでノートPCに求められる「省スペース・軽量・携帯性」とは相性が非常に悪く、矛盾します。
またGPUの消費電力が大きいので、自然とバッテリーも大きく・重くなります。

PCケース

スリム、ミニタワー、ミドルタワー、フルタワー等の種類があります。

  • グラボ長
    特に重要なのが対応グラボ長。つまり「長さ何mmのグラボまで装着できるか」ということ。
    詳しくはグラボの項目にて後述しますが、グラボの長さはピンキリです。
    例えば「最初3060のグラボを買いました。でも半年後にやっぱ速度を求めて4070Tiに買い替えることにしました!」という場合、3060と4070Tiとでは平均的な長さがだいぶ異なるのです。4090のようなハイエンドグラボでは更に大きくなります。
    まあ4070Tiやら4090やらの価格に比べたら、PCケースを買い替える費用は大したことないのですが、組み直す手間も発生します。
  • 電源の対応規格
    必要十分な電源が搭載できるケースを選びましょう。
    特に、ケースの対応電源の規格がATXかSFXか。

    最大電力が大きく安価なATX電源 or 高価だがコンパクトなSFX電源
    どちらのスタンスでいくかが、選定のポイントになります。

    画像生成にはGPUがフルパワーで駆動するシーンが多く、
    グラボの電力のみで200Wを超します。※電源の容量はもっと必要。
    ATX電源についても奥行き寸法は画一ではないことに注意してください。
    本ページの電源の項も参照してください。

  • 排熱(騒音)
    できれば、エアフローの良いものを選びましょう。
    騒音が小さくなり、学習中の放置と睡眠が捗ります。
    もっと見る

    GPUの温度が低ければ、ファン回転数が下がり、騒音が気になりにくくなる場合があります。
    ただ、高性能なGPUに換装すれば対策できるので、必須ではないです。

    [参考]
    ※5℃下がれば、ファンのPWM出力が10%低下し、音圧はその3乗で下がる。
     ただ、GPUのファン数、ファン形式、ヒートシンクサイズの影響も大きいので、
     そこまで気にするほどでもないです。

グラボ

最重要箇所。AI絵においてはもはや心臓と言ってもいい
2024年現在、SDXL版が普及しつつありVRAM12GB以上が望ましい。

チップセットメーカー

グラボ内のGPUチップを製造している3社、NVIDIA・AMD・INTELのことです。

買うならNVIDIAのRTX系GPUを積んだグラボ一択。
AMDのRadeon系は…1111導入の難易度が高くなるのと、導入後の生成速度面でも苦労があるようなので、おすすめしません。

Radeonがおすすめできない理由
  • 現在のローカルPCでのAI画像生成は基本的にすべてGeForceの機能を使うことが基本となっている
  • WebUI 1111の導入が難しい
  • RadeonはAI活用向けの用途を想定して開発されているものではないため

 (参考): Nvidia以外のグラボに関して

グラボメーカー

NVIDIA・AMD・INTELが製造したGPUチップを組み込んで、グラボを製造しているメーカー。
MSI、ASUS、GIGABYTE、ZOTAC、Palit、玄人志向、PNY、Gainwardなどがこれに該当します。
グラボメーカー毎に特徴的な傾向が多少あります(例: Palitはコンパクトな設計のグラボ製品が多い)。
また保証期間の年数が各社で異なる(1~3年)ため、そこを重視してグラボメーカーを選ぶ人もいます。

GPU

生成速度に対するコストパフォーマンス(価格に対してどの程度の速度を発揮できるか)や
ワットパフォーマンス(消費電力に対してどの程度の速度を発揮できるか)等に基づいて選びます。

グラフ引用元
ちもろぐ: 【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめなグラボをガチで検証【GPU別の生成速度】

sd-bench-14.jpg

  • 紺色はStable Diffusion web UI (v1.7.0)での計測結果。
  • 紫色はその派生版であるForge。少し速度が速く、省VRAM性にも優れている。

中でもRTX 3060(12GB)は、ローカル環境でAI絵を遊ぶ場合の定番グラボと言われています。
生成速度・VRAM量・価格のバランスに優れるためです。
ただ世の中の3060にはVRAM 8GBの製品も存在するので、VRAM量は必ず確認しましょう。
またノートPCの3060はVRAM 6GBで、速度もデスクトップPC用の物より抑制されているので注意が必要です。

使い方や好み次第では「3060では速度やVRAM量が物足りない」と感じることもあります。
予算や求める性能に応じて、より上位のGPUを選ぶのも良いでしょう。
例えば4060Ti(16GB)の画像生成速度は3060の約1.5倍、4070なら3060の約2倍になります。
ただしGPU間の速度差は、生成する画像サイズ等の条件によって差が開いたり縮まったりするため、あくまで「1つの計測条件における例」「おおよその目安」と考えてください。

VRAM量

基本的にVRAMが大きいほうが、やれることが増えます。
より大きなサイズの画像を生成できる、複数のLoRA(学習データ)を併用できる、ControlNet拡張機能(強力なポージング機能)を利用できるなど。
学習においては複数枚を同時に学習できるため学習時間の短縮に繋がります。
設定を下げてVRAM 6GBで学習してるとしあきもいますが、学習の目安としては8GB、できれば12GBほしいところ。
但し、グラボはVRAM以外の性能も含めた総合的な性能で考える必要があります。
例えば、VRAM量が多いグラボでもメモリの転送スピードが遅かったりメモリの世代が古かったりすると「できなくはないけどすんごい時間かかる」という事態になり時間も電気代も大変もったいないです。
「VRAM量だけ多いグラボを選べばいいんでしょ?」と考えると損をする可能性がありますのでグラボの選定には各種レビューなどの事前チェックが必要不可欠です。VRAM量だけを絶対視してグラボを選ぶのはやめましょう。
上記の表のとおり、RTX4060Ti(16GB)よりもRTX4070(12GB)の方が速いので、VRAM量こそ少ないですが4070のほうがおすすめです。VRAMはグラボスペックの一要素に過ぎません。

最悪グラボの性能が低くてもColabなどでGPUを借りて学習させることも可能です。その場合は規約上エロなどがOKかどうかにも注意しましょう。

ローカル版1111のVRAM要求量は、バージョンアップと共に低下しているものの、限度はあります。
今後、さらにVRAMを要求する機能が追加されることも、意識だけはしておきましょう。
(高品質なアップスケーラや、動画を生成する機能とか)
VRAM対応表

その他

他にも幾つか注意点があります。

  • グラボの全長
    短い方がPCケース内に装着する際に有利です。しかしハイエンドグラボは発熱が大きいため、大きなヒートシンクと大きなファンを多数搭載して冷却性能を高めることもまた重要です。
  • PCケースが全長何mmのグラボまで対応しているか
    この確認を怠ると、物理的に干渉して装着できなくなり、PCケースを買い替えることになります。
    4090だと350mmを超えるような超大型の製品も存在するので、必然的に格納できるPCケースは限定されます。
  • グラボの厚み(拡張スロットの占有スロット数)
    多くのグラボは2スロットなのですが、ハイスペックなグラボになるほど厚みが増し、占有スロット数が増えます。
    グラボ以外の拡張カード(無線LANカードやサウンドカードなど)を利用している人は気を付けましょう。
  • GPUファンの数と大きさ
    「2ファンと3ファンでは、3ファンの方がうるさそう……」と思う人もいるかもしれませんが、基本的には逆です。
    2ファンで「3ファンと同等の冷却能力」を得るためには、より高速で回転させる必要があります。
    そして回転数を上げると騒音が飛躍的に大きくなるので、2ファンの方がうるさくなる、または3ファンほどには冷えないのです。
    ファンの大きさについても同様で、1つのファンがより大きい方が、低速回転で済むため静音性に優れます。
    つまり冷却性と静音性を重視するなら、3ファン、それも1つのファンが大きいグラボが理想と言えます。
    ただしグラボの寸法は大きくなってしまいますし、高額な製品になりがちなのもデメリットです。
    4090であれば水冷グラボが数社からでています。
  • 手持ちの電源の容量
    電源の容量不足に陥るとPCが勝手に落ちたり再起動してしまうので、電源を買い替えることになります。
    「電源容量 計算」などでググると、PC構成を入力して必要な電源容量を教えてくれるサイトがいくつか見つかるので参考にしてください。
    そして今度はPCケースが寸法何mmの電源まで装着できるかの確認も必要になります。
    特に、いままでグラボを装着していなかったPCにグラボを増設する場合は必ず電源容量を確認してください(グラボ装着を想定していないPCは電源容量が小さい可能性が高いです)。
  • グラボの補助電源ピン
    同じGPUでもグラボの製品毎に補助電源コネクタ(端子)の形状、および本数が異なります(例: 8ピン×2)。
    一応、GPU毎にある程度の傾向性は存在します。

グラボ別の動作報告

こちらのページで、動作報告結果を収集しています。
 誘導→グラボについて

グラボだけ新品に買い替えたい(2020年以前のゲーミングPC使用者向け)

AI画像生成はCPUやメモリの依存が少ないので、パソコン本体ごと買い替えずともグラボだけ買ってコストを抑えることもできます。
但し、性能が上がるにつれて必要電力も上がります。購入前に必ず電源容量と相談しましょう。
下記はオススメの買い替え先グラボです。 ※金額は頻繁に変動しますので目安程度に

  • 使用グラボがGTXシリーズ(GTX9XX、GTX1XXX等…)の買い替え先 → GeForce RTX 3060(12GB)
    定番中の定番。AIイラストスターターグラボと言っても過言ではない。
    3060は比較的低電力なため、多くの場合で電源の買い替えが不要でそのまま使えますが
    補助電源(8ピン)が必要なので補助電源ケーブルがあるかは事前確認すること。
    生成スピードが上がり、学習も扱えるようになります。オススメ。
    12GBのVRAMの安定感は今後のAI画像生成では必須と言えます。
    お値段約4万円~(2024/5現在)
  • 使用グラボがRTX20XXシリーズの買い替え先 → GeForce RTX 4070(無印)
    2023年4月登場。3060からのステップアップの定番。こちらも8ピン。
    VRAM12GBを備え、生成速度はRTX20XXシリーズの倍以上のスピード(要設定)が期待できます。
    また、40XXシリーズなのでpytorch2.0にすることにより更なる高速化も可能。
    200Wかつ8ピンの補助電源なので電源買い替えが多くの場合で不要です。
    RTX4070SUPERが発売されましたが、こちらはほとんどの製品が16ピンなので気を付けてください。
    お値段約8.4万円~(2024/5現在)
なぜRTX20XX系からのオススメ乗り換え先が4070なのか?

20XXシリーズは上記3060にしても生成スピードが上がる見込みがあまりありません。
3060はマシンパワー自体は大したことがないので、20XX上位グラボの場合むしろ生成速度が下がるケースが多く、VRAM増加の恩恵しかありません。 
そうなると、次に買うべきグレードが4070TiSuper(10万円台クラス)まで一気に値段が跳ね上がってしまう。
その中で一番価格と性能のバランスが良いのが4070です。
4070無印価格に+1.5万ほど積めば買えるRTX4070Superのほうが当然性能が良いのですが、
性能にそれほど大きな差があるわけではないことや(VRAM量も同じ)、無印なら8ピンをそのまま流用できる(Superは16ピン)ことから、とりあえず無印で十分ではないかと思います。

なお、RTX4060Ti16GB版はVRAM容量が非常に多く目を引きがちですが
先行販売された4060Ti8GB版に単純にVRAM8GBを追加しただけの代物で、VRAM容量に性能が追いついてない感があります。
SDXLの普及に伴い少し評価が上がりましたが、特にこだわりや資金面での制約がなければ高性能な4070をお勧めします。

メインメモリ

学習や、モデルのマージ作業に影響する。
最低16GB以上。推奨32GB以上。
生成しつつ他作業もする(生成中にyoutube見るとか)なら64GBを検討してもよい。

マザーボードのメモリスロット数と、PC自作の知識・経験によるが、後からでも比較的安価かつ容易に増設できる箇所ではある。

CPU

  • AI絵においては「影響が小さい」というのが通説。グラボに比べると明らかに影響が小さい。冒頭のPC構成例で「CPUはなんでもいい」と書かれていたのはこのため。
  • Stable Diffusion web UIの一部機能はGPU駆動に非対応で、CPUを使用する。しかし、その機能を使用する機会(時間)は少ないため、低スペックでも遅さを体感しにくい。
    • 画像生成主体の普通のユーザーには無関係。実害があるのは専門家や超絶マニアックなヘビーユーザーくらい*1

CPUを使用する機能

下記は一例。

  • キャプション系の機能*2
    • 機械学習を行いたい場合に、数百枚の画像を一括で処理する場合にCPUがネックになるが、作業自体が数分~数十分程度なので、
      ハイスペックCPU化により短縮できる時間はごくわずか。
  • モデルのマージ
    • GPUに負荷が掛からずCPUだけに重い負荷が掛かる。
      階層マージは「モデルのマージ」と「絵の生成」を繰り返す作業の為、階層マージを行う場合はCPU・GPU両方の性能が高い方が良い。

CPUの選び方

  • メーカーはIntelでもAMDでもお好きにどうぞ。
    RadeonがAMD製だからCPUもAMDが良い」「GeForceとの相性が悪い」ということは無いのでご安心ください。
  • クロック周波数は画像の生成速度にわずかに影響する。
  • 論理スレッド数は4以上ならほぼ影響しない。

ストレージ(SSD、HDD)

  • メインストレージ容量2TB以上
    • ちょっとした運用でもStableDiffusion関連フォルダは、100GBは超えます。
      モデルデータは小さくても2GB、大きければ8GBを超え、これを10個20個使うのはザラ。
      アップデートが掛かっても旧版をバックアップして様子見とかするので、すぐに40個50個になる。ともなれば8GB×50個=400GBにも達する。
      他に、WindowsのOSデータで100GB,ゲームとか編集ソフト入れている人は200GB以上…
    • 500GB以下は無理。AI専用PCにでもしない限り1TB以下の運用はしんどいです。
      実際小容量のSSDを使い切りすぎて買いかえるとしあきが続出した。
    • あとから大容量に換装も可能だが、
      「データ引っ越しどうすればいいの?」という質問が頻発しているようですので、
      手間を考えるとおすすめしません。
      特に最近は引っ越しも大変です

      特に最近は引っ越しも大変です。
      2TBを超えるストレージは従来のMBR形式ではなくGPT形式でないと扱えません。
      そのGPT変換が厄介で、以前のように無料のデータ移行ソフトでは対応できず、
      GPT変換におけるWindowsコマンドプロンプト設定が難解 or 有料ソフト購入費用がかかる。
      そこそこPCに詳しい人でも、変換の設定ミスによりブート不能になるリスクがあります(筆者が1敗した)。
      Windows OS再インストールは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

  • メインストレージはSSDを超推奨。できればM.2 SSD
    StableDiffusion起動の度に、毎回4GB以上のモデルデータを読み込むので、
    HDD(読込100MB/s程度が上限)だと起動がしんどいでしょう。

    また、起動後にもモデル切り替えが発生するので、
    SATA SSD(約600MB/sが限界)ではなく、
    1,000MB/sを超えるM.2 SSD、特にSATA規格ではなくPCI接続(NVMEとかついているもの)を選びましょう
    なお、Windows11は今後HDDをメインストレージに指定できなくなる予定(Microsoft情報)。

    202 無念 Name としあき 23/12/22(金)23:55:13 ID:MJZIDiLE No.1168602531 そうだねx3
    自分も最近SSD追加して気になったので測定してみた
    Gen4 7400MB/s SSDのモデル読み込み5回平均がSD1.5で3.7s SDXLで4.4
    Gen3 1600MB/s SSDのモデル読み込み5回平均がSD1.5で3.4s SDXLで9.7
    モデルサイズが大きいSDXLだと効果が大きいようだと分かった

  • サブストレージ
    生成した画像データ等を保存する用は、何でも良いです。
    内蔵HDD、外付けHDD、NASが候補。

電源

  • 電源容量
    • 電源容量は「全パーツのTDPを合計したワット数の2倍」がよいとされています。そのため、必要な電源容量は使用するグラボによって異なります。
      • 「電源容量 計算」などでググると、PC構成を入力して必要な電源容量を教えてくれるサイトがいくつか見つかるので参考にしてください。
      • 例として、3060の場合は一般的な構成なら600Wが推奨電源容量になります。
    • 上位グレードのグラボを使う場合、より尤度の大きいものを選ぼう。
    • 「電源なんて動けば何でもOK」とも言われる事もあるが、NVIDIA RTX40XXシリーズでは発火・発煙の報告が多数報告されているため、しっかり調査した方が良いだろう。
  • グラボ補助電源コネクタ
    電源ユニットに端子がある場合は、「12VHPWR」コネクタに対応するグラボを選ぶと便利。
    逆に、これから電源ユニットを選ぶ場合は、「12VHPWR」端子がついているATX3.0規格の電源が良い。
    救済処置としてグラボに変換コネクタが同梱している場合がある(16ピンを変換する)が、
    コネクタ接続点数が増えると、発火・発煙リスクが上がるので避けたい。
    もっと見る
    • 実際、発火・発煙が起きた事例が多数報告されているが、NVIDIAにクレームを入れても「コネクタの差しが甘い」といった理由で泣き寝入りする例も少なくない。
    • 著名なPC自作上級者が念入りに接続を確認したケースですら、不具合に遭遇した事例がある。
    • 100%危険を回避できるわけではないとはいえ、メーカー推奨の最新端子を使う方が、保証を受けやすい。
       
      いずれにせよ、消費電力は抑え気味で運転した方が良いだろう。
      余談

      原因はコネクタ接続不良とされているが、真因はいまだ明らかではない。(2023/7月時点、主要国内ニュースサイトを見る限り)
      メーカー曰くコネクタ電流容量を守って設計している、とのこと。
      ただ、個人的なハーネス設計経験から言わせてもらうと、もしかしたら、実用上の電流制限値を十分に考慮した設計でないのかもしれない。例えば、①大電流同士が隣接するピンに流れると、その分、温度上昇や誘導電流が働くため、電流の尤度が低くなる。②ピーク電流を考慮できていない。電源出力からの特定のい周波数とか、③PCケースの排熱不足により、コネクタ周囲のベース温度が上がり、メーカーが想定する条件よりも厳しい条件になっている。ちょうど12V 200W超えた辺りらそれらが無視できない程度となってくるから、GPU設計メーカーはたまたまそれらの知見がないまま設計してしまったのでは・・・?
      …などど、メーカーが公開すると、大クレームになるから言わないだけなのかもね。できれば以上は妄想であって欲しいので、折りたたみで書いておきます。
      とにかく、みなさん油断しないでね、と言いたい。

     
  • 80PLUS認証のグレード
     GOLDが一つの基準になる
     もちろん買えるのならGOLDより上のPLATINUMやTITANIUM認証のものを選ぶとよい
     電源容量に比べれば認証グレードであまり大きく値段が変わるものではないし効率が良いものほど酷使するなら長い目で見ればお得
     デスクトップPCを使う上で割と最初に壊れやすい物が電源なので最初に良いものを選んでおけばそれだけ長持ちも出来る
  • 寸法
  • ファンの向き
    特に「寸法」「ファンの向き」の2点はPCケースとの相性があるので注意してね。

モニター

  • 厳密にはパーツではないがイラストという性質上、切り離せない部分。
    高いモニターを買う必要はない、が品質が悪いモニターは避けたい。
    • たとえば、生成されたイラストが「色が変で出来が悪い」と感じたとする。
      しかし、低品質のモニターを使っていた場合、じつは異常なのはモニターの方でイラストは正常だった・・・なんて事も起こりうる。
  • モニターは生成された絵を正確に表現する上で重要な製品なのである。
  • 好みに個人差が出やすいパーツなので、可能な限り現物を確認してから買うのが吉。
    • 数万円する高い買い物になる上、PCを買い替えてもモニターは続投させるケースが多いので長く使えるいいものを選ぼう。
    • FPSでもやらない限り、応答速度等のスペックにはこだわらず、あくまで自分の好みで選んでいい。

よくある質問

1111起動前の時点で、既にVRAM1GBくらい使用済みなのですが?

主にディスプレイの描画に使用している分です。
またブラウザの描画や、ハードウェアアクセラレーション、ブラウザの拡張機能等にも多少のVRAMが使用される場合があります。

「CPU内蔵GPUを利用して、マザボの映像出力端子とディスプレイを接続するのがオススメってこと?」
…とまでは言いません。もう少し多くの報告例が必要かなと思います。
IntelのCPUを例に挙げると、型番にF(またはKF)が付いてるCPUは内蔵GPU(iGPU)が無効化されている製品です。その代わりに4~5000円割安になっています。
「どうせ俺はグラボから映像出力するから内蔵GPUなんて利用しねーし」という人向けのCPUなのです。

プロセス毎のGPU使用率やVRAM使用量を知りたいです

  1. Ctrl+Shift+Escを押して、タスクマネージャーを起動します。
  2. 「詳細」タブをクリックします。
  3. 「名前」「PID」などの項目名の所で右クリックし、「列の選択」を選びます。
  4. 表示項目をカスタマイズできます。マウスホイールで下にスクロールして、「GPU」と「専用GPUメモリ」をONにして「OK」を押します。
    「GPU」はGPU使用率、「専用GPUメモリ」はVRAM使用量を表します。
  5. 項目名を左クリックすると、昇順または降順でソート(並び替え)できます。
    task1.png (画像はWindows 11の場合)

外付けHDDに1111を導入しても大丈夫でしょうか?

ドライブのファイルシステムがNTFSであれば大丈夫です。FAT32やexFAT等は、Gitの都合上、トラブルの原因になるので避けてください。
 (関連) エラー解決メモ#RuntimeError: Couldn't checkout {name}'s hash: {commithash}.

一般的に、外付けHDDはWindows以外のOSでも利用されます。なのであらかじめFAT32やexFATでフォーマットされている場合もあり、注意と確認が必要です。

32 無念 Name としあき 23/03/06(月)15:18:57 ID:hByNohTA No.1073476801 del そうだねx3
前スレで少し話題になってたけど環境構築するストレージのファイルシステムはexFatじゃダメみたいね
自分はexFatの外付けSSDに新規で環境構築したけど同じくハッシュがNONEとかでうまく起動できなかった
gitの仕様で実行ユーザーがディレクトリの所有者じゃないといけないんだけどexFatはそもそも所有権が設定できない?からNGになるみたい
safe.directoryとか設定すればexFatでもいけるみたいだけどとてもめんどくさいのでNTFSにしとくのが無難そう

グラボのチューニング

グラボを初期設定で使うと、騒音or発熱or消費電力が問題になります。
各GPUメーカーが提供しているチューニング用ソフトを用いて、適宜調整しましょう。

MSI Afterburner

AB1.png

https://www.msi.com/Landing/afterburner/graphics-cards
https://www.guru3d.com/files-details/msi-afterburner-beta-download.html

台湾のPCパーツメーカーであるMSI社が無料で配布しているWindows用ソフトウェア。2024年3月現在の安定版は4.6.5。
MSI製以外のグラボでも利用可能。GeForceRadeon、Intel Arcのいずれでも利用できる。
グラボのOC(オーバークロック)、省電力化、冷却ファンの回転数などの設定を変更することが可能。
またGPU使用率、VRAM使用量、GPU温度、グラボの消費電力などのグラフを表示させることもできる。
ゲームにおいてはRTSS(RivaTuner Statistics Server)との併用によるオンスクリーンディスプレイ(オーバーレイ表示)を利用する人も多い。

AI絵においては特に電力制限による省電力化・低発熱化・静音化の効果が大きい。
例えばPOWER LIMITを100%→70%に下げて適用すると、実際にグラボの消費電力が元の70%前後に下がる。しかし生成速度は5%程度遅くなるだけなので、非常にお得なのだ。
また消費電力を減らすとGPUの発熱量も小さくなる。GPU温度が下がるとGPUファンも低速回転で十分になるので、静音化にもなる。

逆にOCによって生成や学習の速度を向上させることも一応可能だが……
消費電力や発熱の増大といったデメリットに比べ、速度の向上は微々たるものなのでおすすめしない。

他に、ファンの回転数をカスタマイズすることにより、とにかく冷却重視でGPUファンを高回転でぶん回す、あるいは静音性を重視してファンの回転数を下げる、などといった使い方もできる。

POWER LIMIT 70%を適用する

  1. FAN」の中にある鎖ボタン「 ON」を押して、「 OFF」表示に切り替える。
    これでPOWER LIMITとTEMP LIMITの連動が解除され、個別に設定可能になる。
  2. POWER LIMITのスライダーを動かして70%の電力制限をかける。
  3. 下部にあるチェックマークのボタン「」を押す。これを押すことで変更内容が実際に適用される。
  4. 右上にあるWindowsボタン「」を押して青く点灯させる。→
    これでWindows起動時に現在の設定が自動的に適用される。
    これをしておかないと、PCを起動する度に手動で保存スロットから設定を読み込む必要がある。

POWER LIMIT 70%の適用効果

363 無念 Name としあき 23/05/03(水)13:28:48 ID:XiZ2YZvg No.1092759227
TGP200Wの4070でテストしてみた

電力制限実測電力アスカベンチ所要時間速度比
100%約200WTime taken: 19.23s(100%)
70%約140WTime taken: 20.05s(95.9%)
50%約100WTime taken: 28.54s(67.3%)

実測電力はグラボ全体のW数(GPU-Zで言うBoard Power)
巷でよく言われている通り70%かけても処理速度は5%くらいしか下がらない
美味しい

発熱量を抑える効果については下記記事を参照。
窓の杜: 夏のゲーミングPCは熱すぎる!「MSI Afterburner」でビデオカードを省電力・低発熱に

ロープロファイルでの構成を考える

グラボパワーこそが正義!なAI絵界隈で、性能的に大きな制約を受けるロープロPCは非常に不利です。
それでも「PC買い替えるほどの予算がない」「PCを置くスペースに制約がある」「AI絵用の小型サブマシンが欲しい」「業務用PCでこっそり遊びたい」などなど様々な事情でロープロPCを使い続けなければならないとっしーもいるでしょう。
小さなロープロPCに跨りAI時代を駆け抜けようとする勇者あきのために、ロープロPCでの環境整備について考えてみたいと思います。
大前提として、PCIEx16が1レーン&拡張スロットが2スロット確保できることが必要です。
(なお、ある程度の自作PC知識と経験が必要になります。また、電源を交換する場合はメーカーの保証対象外になる可能性があります。面倒だなと思った人は3060搭載PCに買い替えたほうが幸せになれます。)

電源容量

  • おそらくロープロあきが最初にぶつかる壁が電源容量だと思います。
    まずご自身のPCの電源ユニットを確認してください。だいたいのロープロPCは電源容量が200W前後、多いモデルでも300Wまででしょう。
  • 電源容量は各パーツの消費電力(TDP)の合計の2倍が理想とされています。グラボは最低でも70Wは消費するので、それだけで140Wが要求されます。
    仮に、CPUが65W、グラボが70Wだとして、その他SSDやらメモリやらのTDPを足して2倍すると、安定動作には400W以上が必要という計算になります(最低でも300Wは必要)。
    • ゲーミングPCとは異なりAI絵生成はフルパワーでグラボをぶん回すことになるので、電源は余裕があった方がいいです。200Wだと(CPU次第ですが)グラボを装着した時点でレッドゾーンです。
  • 電源を交換する場合、PC内部の配線レイアウトのほとんどを変えなければなりません。自作PCの経験がない人にとっては重労働になると思いますがスマホ片手に頑張りましょう。
    • AI絵生成はグラボの性能だけでほぼ全てが決まります。多少無茶してでもスペックの高いグラボを付けましょう。無茶するだけの価値はあります。
  • 電源が300W以上なら無理に電源交換しなくてもある程度は遊べます。

電源ユニット選択

  • 今使っているPCの電源ユニットの規格(サイズ)を確認して、同じ規格のものを購入してください。
    • ロープロPCの場合はSFX電源(125x100x63.5mm)が多いと思います。メジャーな規格なので製品が多く選び放題です。
      • PC内部が狭いので、全ケーブルが着脱可能なプラグイン対応(モジュラーケーブル式とも)電源ユニットが便利です。配線がすっきりします。
    • 電源ユニットが細長い箱型ならTFX(85x175x65mm)規格だと思います。超マイナーな規格なので選択肢はほぼありません。
      • ビジネス向けスリムPCはTFXが多いようです(筆者のワークステーションから転用したPCもTFXでした)。
      • 筆者が探した限り、市販のTFX電源はほぼ300Wで、400W以上の電源を販売しているメーカーはSILVERSTONEだけでした。500Wと700Wのどちらかを選べます。
  • PCIE8ピン(6+2ピンでも)コネクタがついている電源ユニットを強くお勧めします。12VHPWRはロープロPCでは使いようがありません・・・

グラボ選び

  • 電源の問題が解決したらいよいよメインのグラボ選びです。
    • もっとも、ロープロ用グラボは数が少ないので、必然的に選択肢は絞られます。
    • RTX4070をはじめとした環境トップ層には到底敵わず、学習も厳しいことは覚悟してください。

RTX4060 8GB

  • ロープロ唯一の4000番代グラボ。特に支障がなければこれ一択です。512x768程度のサイズなら3060の生成速度を上回ります。(Forge環境ですが)SDXL画像も問題なく生成できました。
    • 当方環境ではSD1.5(512)なら1枚3~4秒、SDXL(1024)なら1枚11秒程度でした(Forgeで20step)。hiresも滅茶苦茶な倍率を指定しなければ普通に動作します。
    • SD1.5で512サイズなら一応Lora学習できました。すこし時間はかかり気味ですが実用範囲内かと思います。SDXL学習はとんでもなく時間がかかるので非現実的です。
  • 2024年4月現在、GIGABYTE・ASUS・玄人志向の3社が販売しています。基本的なスペックや出力端子数などは共通です。
    • GIGABYTE:安価(5.0万くらい)・グラボ長が若干短い(182mm)・補助電源が8ピン
    • 玄人志向:価格は中間(5.8万くらい)・グラボ長が若干短い(182mm)・補助電源が8ピン・ファンも基盤も白でおしゃれ
    • ASUS:高価(6.3万くらい)・グラボ長が若干長い(188mm)・補助電源が6ピン
  • よく欠点として指摘されるのがロープロ対応でありながら補助電源&TDP115Wを要求している点です。
    • ロープロPCは電源300W以下で補助電源端子もないというユーザーが大多数なので、4060LP発表時には嘆きの声や需要を疑問視する声が多数聞かれました。
    • 現在でも補助電源を理由に導入に二の足を踏んでいる人が散見されます。上記のような電源交換が前提ならデメリットにはなりません。
    • 補助電源端子さえあれば300Wでの動作報告も上がっていますがおすすめはできません。GIGABYTEは450W以上、ASUS・玄人志向は550W以上を推奨しています。
      • 電源に余裕がない状況でグラボに高負荷がかかる画像生成をするのはリスクがあります。
  • もう一つの欠点はグラボ自体の大きさです。長さ180mmを超える大型グラボゆえ、物理的に格納可能か、他パーツに干渉しないかなど慎重に検討する必要があります。

RTX3050 6GB

  • 補助電源なしのグラボを選ぶ場合はこれ一択。一応は画像生成のスタートラインに立てます。300W電源でも動作します。
    • 300Wの初期装備電源を使いたい人におすすめ。PCIEx16に挿すだけで使えるのでPC知識に自信がない人でも手が出しやすいです。
      • ただ、300Wでも電源がカツカツなことに変わりはありません。もし動作が不安定になったらDVDドライブへの給電を止めるなど工夫しましょう。
    • 既に1650や1050Tiを使っている人のステップアップや、RX6400からの乗り換えにおすすめ。
  • 価格は3.3万くらい。少々非力ですが、最低限の画像生成はできるようになります。
    • 手持ちのスリムPCでちょっとAI絵を試してみたいという方にも。電源に問題なければグラボ代の出費だけで済みます。
  • 非ロープロ版だと8GBモデルがありましたが、ロープロだと6GBモデルしかありません。しかもロープロ版はCUDAコア数が1割カットされています。
    • 名前こそ同じですが非ロープロ版より性能が下がっている点は留意してください。
    • ネット上に3050での生成速度の報告が上がっていますが、ロープロ版の場合はそれよりも時間がかかります。4060とのスペック差は思っている以上に大きいです。
  • 大きさは4060と大差ないのでPCケースとよく相談してください。

型落ちグラボやNVIDIA以外のグラボ

  • おすすめできないグラボその1。型落ちグラボはGTX1650・GTX1630・GTX1050Tiなどなど。
    • もはや3050の下位互換でしかない上に、画像生成で使うには明らかに力不足です。
      • グラフィック機能のないCPUを使っている人や、動作の軽いゲームをプレイしたい人向けのグラボです。
  • NVIDIA以外のグラボはRadeon RX6400やIntel Arc A310・A380などが該当します。
    • RTX3050への乗り換えをおすすめします。

特殊用途グラボ

  • おすすめできないグラボその2。A2000・2000Ada・4000SFFAdaのこと。旧Quadro系。
    • ディープラーニング・3Dデザイン・建築設計・編集作業などに使われる業務用グラボ。画像生成はできるがパワー不足(特に2000系)。
      • ゲーム用途としても微妙。業務用に振り切った性能のグラボなので、一般人が買っても使いこなせない。
    • VRAMこそ大きいが、パワーがVRAMに追いついていない。その上値段が高い。画像生成用途としてはあまりにもコスパが悪い。
      • 最低ランクのA2000無印ですら5万以上する。2000Adaは12万超。これでも画像生成ではパワー不足が目立つ。パワーがありロープロ最強と名高い4000SFFAdaは貫禄の20万超え。
      • 4080Superが17万程度ということを考えると、性能に比してあまりにも高額。コスパが悪すぎておすすめはできない。
    • 生成自体はできるので、すでにAシリーズを使っている人や別目的でAシリーズが必要な人はそのままAI絵に転用すればよい。ただ、これからAI絵を始めたい人が手を出すグラボではない。

その他

  • グラボに対してCPUが弱いとボトルネックになります。基本的にAI絵生成にCPUは関係ないというのが定説ですが、あまりにもCPUが弱すぎるとよくない影響があるかもしれません。
    • ビジネス用ロープロPCだといまだに数世代前のCeleronやCore2Duoが現役だったりしますが、そんなCPUと最新のRTX4060を組み合わせてもグラボの能力が十分に発揮されません。
    • CPUのソケットが古すぎて換装が困難な場合はマザボ交換になりますが、それならPC買い替えを検討した方が・・・
    • 要するに、CPUがあまりにも古すぎてソケットが廃れている場合はグラボだけ追加しても効果がないかもよ、ということです(骨董品のCeleronでも問題なく生成できたよ!という方がいたら教えて下さい)。
  • ロープロケースだとグラボとメモリが干渉することがあります。グラボ購入前によくサイズをシミュレーションしてください。メモリスロットが潰れると致命傷です。
    • 初期搭載メモリもほとんどが8GB以下、多いモデルでも16GBだと思います。32GB以上への換装をおすすめします。
  • ロープロPCで大容量ストレージを有しているケースは少ないと思います。少々面倒ですが、早い段階で大容量化(HDDの場合はSSD化も)しましょう。
    • 特にメインストレージがHDDの場合、SSD化は可能な限り速やかに行いましょう。

予算(2024年3月時点)

RTX3050追加

  • 3050を追加するだけなら、グラボ代の3万ちょいの出費だけで済みます。
    • ただ、「メモリが8GBしかない」「ストレージがHDD1TBしかない」というケースも多いでしょう。換装していくと出費がかさみます。
      • 3050自体の性能を加味して、ある程度のところで妥協する必要があります。気が付いたら「大してスペックの高くないPCに10万以上出していた」ということにもなりかねません。
    • グラボ3.3万円+安いメモリ8GBx2枚で4500円前後+2.5インチSSD1TB換装で8000円ちょい(+有料データ移行ソフトを使う場合はその費用も)=4万5000円前後くらいが妥当でしょうか。
      • 外付けHDDは1TBなら5000円ちょい、2TBなら7000円ちょいです。メモリは+4000円で32GBにできます。それらを追加しても5万円台に収まれば及第点といえるでしょう。新PCを買うよりは安く上がります。
  • お金が有り余っている人は補助電源不要な4000 SFF Adaを検討してもいいのですが・・・性能に比してあまりにも高額なのでおすすめはできません。

RTX4060追加

  • 4060を追加する場合、ほとんどの人が電源交換を余儀なくされると思います。4060の性能を活かすことを考えると、他パーツのスペックもある程度は必要になってきます。
    • 構成例:グラボ5万円ちょい+SFX500W電源で1.7万円前後+メモリ16GBx2枚で8500円前後+2.5インチSSD2TB換装で1.3万前後=8万円台後半くらい
      • 電源はピンキリですが、あまりケチるべきではないパーツです。2万円弱になっても高品質のものを買った方がいいです。500Wと600Wで迷ったら600Wを買いましょう。
      • CPUがまともならゲーミングPCのエントリー~ミドルクラスと渡り合えるレベルのマシンになります。CPUを換装する(もともと付いてるi3を同世代のi7に交換するなど)場合はその分の費用が上乗せされます。
      • 「14万出せばRTX3060+最新i5搭載PCが買える」ことを念頭に置くと、総費用が10万円を超える事態は避けたいところです。既にメモリが32GBだったり、最初からSSDが付いてる場合は費用を節約できます。

スリムPCを買い替える

  • いっそPC買い替えようかな、CPUも古いし電源も小さいし・・・という方のためにも検討してみます。
    • 「3060搭載PC買えよ」という正論ツッコミはスルーして、あくまでスリムPCにこだわる人のためにニッチな構成を考えてみます。
    • 上記の4060や3050を標準搭載したスリムPCがあればいいのですが・・・登場から日が浅いこともありどのメーカーも販売していません。「ニッチすぎて需要がない」は禁句です。
    • ちなみに、MSIがスリムゲーミングPCを発売しています。省スペースでハイエンドグラボを標準搭載するPCは希少です。ロープロではないので4070も選べます。
      • 高価なことや電源が500Wしかないことが少し気になりますが、ゲーミングPC丸出しなデザインを許容できるなら有力候補になるでしょう(メモリは16GBですが簡単に換装できます)。パーツ干渉等に悩まなくて済むのも無視できないメリットです。
  • 大前提として、PCIEx16が1レーン+拡張スロット2スロの空きがあることが必須条件です。電源と異なり後からどうにかできる箇所ではありません。
    • 標準的なスリムタワーPCならこれらの機能を有していますが、極小箱型PCや極薄PCなどの特殊形状PCの場合は注意して確認する必要があります。
    • グラボがケース内に格納できるか、メモリと干渉しないかもチェックしましょう。
  • 身も蓋もない話ですが、気に入ったスリムPCケースを買ってきて自作するのが最もコスパがいいです。
    • 予算はピンキリになるので人によるとしか言えませんが、AI画像生成に絞った構成ができるのが強みです。
    • スリムPCで課題になりがちな排熱対策を独自に打てる、TFXとかいうマイナー規格に縛られない、ケースによってはフル規格のグラボを使えるなどのメリットがあります。特にスリムPCにこだわる人にとってはPCケースを選べるというのが最大のメリットでしょう。
  • 次点で、中古のビジネス向けPCを大改造して4060を追加するのがコスパ最良になるでしょう。
    • CPU・マザボ・PCケース以外の総取り換えを前提に、とにかく安い本体を買ってベースにする構成です。ソケット次第ではCPU交換も。リース落ちしたPCや企業の機材入れ替えで押し出されたPCなどが狙い目です。
      • 自作PC経験+トラブルが起きても自力で解決できるスキルが必要になります。
    • PCIEx16が1レーン+拡張スロットの空きが2スロットあることは必ず確認してください。
    • メインストレージがSSDだと便利ですが価格は上がります。CPUは続投させるか換装するかで選ぶ基準と予算が変わります。
    • 構成例:ベースPC代+TFX500W1.7万円+2.5インチSSD2TB1.3万円+メモリ16GBx2枚8500円+グラボ(4060)5万円=ベースPC代+8.5万円前後
      • CPU続投が前提ならi7-7700か6700が狙い目です。7700なら2.5万前後、6700なら2万円切りのモデルが見つかります。
      • PC代以外は全て新品で計算していますが、SSDとメモリを中古にするOR低容量で妥協すれば費用を抑えられます。
      • 3050にすれば更に価格を抑えられますが、AI絵用マシンでグラボを妥協すべきではありません。多少予算をオーバーしても4060を強く推奨します。
  • 改造を回避する場合、i5かi7で300W以上の新品PCを買い3050を追加するのが現実的です。多少値は張りますが、それに見合ったスペックのPCが手に入ります。
    • i5だと電源180Wも珍しくありません。i7でも300Wを搭載していない場合があります。くどいようですが電源容量は必ず確認してください。
      • i3搭載PCはほぼ180~240Wです。300Wのi3PCは探すだけで相当苦労します。電源交換を回避したい場合はi5かi7を選ばざるをえません。
    • i7搭載ともなると、デフォルトでメモリ16GB+SSD1TBを備えているモデルも多いです(デフォ8GBでもオプションで16GBにできるモデルがほとんど)。3050を買ってきて挿すだけなので非常に楽です。
      • オプションでメモリ32GBにできたりSSD2TBにできたりするので、予算次第ですが選択肢が豊富です。ただ、ほぼ全てのモデルが300Wまでなので4060は厳しいです(電源はカスタムできないことが多い)。
      • ごく一部ですが400W以上の電源を搭載しているモデルもあるそうです。4060を狙うなら補助電源8ピンの有無を確認しましょう。
    • 大手メーカーでメモリ16GB+SSD1TBオプションを選ぶと、だいたい18~25万の範囲に収まります。PC本体の値段(カスタム代込み)+グラボ代3.3万円が必要費です。
      • 導入の手軽さが最大のメリットです。特にPC知識がなくてもすぐにAI画像生成を始められます。仕事やゲーム目的でも十分なスペックなので、AI絵生成に飽きても腐らずに済みます。
      • 拡張カードを1枚追加するだけなので、保証対象を外れることもないでしょう。総じてPC・AI初心者におすすめです。
      • 「i7+4000SFFAdaが最強だろ」という意見もありますが、40万円コースになるので現実的ではありません、
  • ここまで書いておいて何ですが、コスパだけ考えるなら新品のRTX3060搭載PCを買いましょう。
    • ロープロ制約のなかで性能を求める以上、ある程度はコスパを度外視する必要があります。

*1 ただひたすら、下記の例に示すような作業を、画像やモデルの加工を、長時間かつ徹底的に専念する予定がある人。あるいはコード制作者として従事する予定があり、GPU対応前のコード検証にCPUを使う必要があるなどのケース
*2 例:CLIP、WD1.4 Tagger