トゥーンリンク

Last-modified: 2023-04-24 (月) 12:42:59

キャラについて

『ゼルダの伝説』シリーズに登場する主人公の「リンク」の一人。
この姿のリンクは、原作シリーズでは『風のタクト』等のシリーズに登場している。

ご存じの通り『ゼルダの伝説』シリーズは多彩な道具を使用してダンジョン等を攻略するゲームである。
この姿のリンクの初登場は『風のタクト』と呼ばれる作品であり、喋る船である『赤獅子の王』と共に大海原を駆けて行く。
他作品の『夢幻の砂時計』と『大地の汽笛』は『風のタクト』の直接の続編だが、『大地の汽笛』は前2作から数十年後なので別人のリンクである。
その他「ふしぎのぼうし」や「4つの剣」などにも登場している。

『トゥーンリンク』という名称はスマブラ初出のものであり、原作でこの名称が使われることは基本的にない(『ゼルダ無双』など例外あり)。
この名の由来は『風のタクト』系列のデザインが「トゥーンレンダリング」という技法を用いて描かれていることから付けられた名前となる。
トゥーンレンダリングについて詳しく説明すると長くなるため割愛するが、簡単に言えば「3Dポリゴンをアニメっぽい絵柄に見せる技術」である。

『風のタクト』系列は『ゼルダの伝説』シリーズ内でも特徴的なグラフィックで知られており、ファンからは「猫目リンク」と呼ばれ愛されている。
砲台で飛ばされ壁に激突される、コマのように移動しながら回転斬りをするも終いには星を出しながら目を回すなど、
演出、アクションにコミカルな面が目立ち、基本的に喋らないのは他の歴代リンクと一緒でも、彼は大きい目のおかげで非常に表情豊かで心情描写がわかりやすい。
今どこに視線を向けているのかプレイヤーに伝えやすいため、トゥーンリンクの目線をヒントにギミックを探せるなどアニメ調であることをとにかく活かされているリンクである。

ネタバレ注意

余談になるが、実は『風のタクト』のリンクおよびその後の時系列のリンクは、他のリンクと明確に異なる点がある。
ガノンドロフは魔族の王である終焉の者の転生体であり、ゼルダは女神ハイリアの転生体、そして歴代のリンクは最初にマスターソードを手にした「スカイウォードソードのリンク」の転生体である。
ガノンドロフはほぼ全て同一人物であり、ゼルダとリンクは死後に魂が別人へと転生しながら再び魔王と対峙する運命にある…はずだった
風のタクトの時系列は『時のオカリナ』で大人リンクが過去に帰ってしまい存在が消滅した時系列のお話である。ガノンによって殺されたわけでもなく、寿命で死んだわけでもない完全な「消滅」である。つまり、受け継がれるリンクの魂が存在しない。
よって、風のタクトの主人公は永久にトライフォースを巡って争う呪いをかけられたガノンドロフ・ゼルダ・リンクの三人の運命から外れた位置にいる、正真正銘ただの村人Aなのである。
もっと言うと「魂の継承も女神の祝福も受けてない状態でマスターソードを引き抜き、勇気のトライフォースに新たに選ばれた一般人」なのである。なんだコイツ…。

 

なお風のタクトのラスボスは例の悪いヤツではあるが、時間が経ったせいで本当におじさんと化している
また精神的にかなり疲弊している部分が見られ、どことなく哀愁が漂う。ちょっとおなか出てる
しかし、ゆったりしたローブを身にまといながらゲルド2刀流で華麗な剣技を見せ、段階が進むとリンクの必殺斬りを防ぎ、背面斬りを背面ガードする姿はスタイリッシュで必見。
完全に余談だがこの双剣はゲルドの特別製であり、育ての親の名前を取って「コタケ・コウメ」と彼自身によって名付けられている。
彼は悪党ではあるが育ての親への感謝の気持ちを持ち続ける非常に義理堅い性格なのだ。

ちなみに風のタクトの時空ではいろいろあって最終的にトライフォースとマスターソード(+ガノンドロフの魂)が半永久的に失われてしまっている
詳細は省くが、最終決戦でガノンドロフが勇気と知恵のトライフォースを奪い取りトライフォースを完成させたが、
それを更に奪い取った男が「ハイラルそのものを水の底に沈めて消滅させリンクたちに未来を与えろ」という願いを唱えたことで、
ハイラルが完全に滅びたことによりハイラルにしか存在できないトライフォースも共に消滅し、そのままガノンドロフはマスターソードごと封印されたためである。
なお、この願いをされた時点でガノンドロフは完全に敗北している
仮にリンクを倒せても、それは自分が求めたトライフォースの力がその程度でしかなかったことの証明になり、その程度のモノのために気の遠くなるような時間をかけてきたことになるため、彼の人生を全て否定するものになるからである。
だからこそ、リンクに敗れるその瞬間に彼は安堵したように笑っていたわけなのだ。
他の時系列とは違って、ハイラルが完全に滅び、おじさんも敗北を受け止めた世界が一番最良かもしれない結果をもたらしたのは皮肉とも言える。

 

そんなわけで、切り札でトライフォースの力を使い武器としてマスターソードを使っているため、スマブラに出演しているトゥーンリンクは風のタクトの主人公(最終決戦前)である
なので特設リングの肩書もちゃんと「大海原をゆく戦士」となっている。

キャラクターの性能


リンク族の一人。全員飛び道具の豊富さは相変わらず。
動作が重いがリーチ、判定に優れる剣と足ワザの使い手英傑リンクと
動き自体はキビキビ動けるが攻撃自体はやや隙があるこどもリンクと比べると
トゥーンは地上の動きはキビキビしていて攻撃も素直だが空中はふんわりといった感覚。
特に攻撃が素直なことによる迎撃性能、近距離性能は中々強烈で
デェヤー!ととりあえず上スマを連発したり横スマが対空にも使える単発攻撃になっていて素直克つ使いやすい。
彼もまたマスターソード選ばれしリンクなため小柄ながらリーチもなかなか。(こどもリンクは手にすると8年封印されるので使用不可)
反面、ふんわりしたジャンプと空中攻撃性能はこどもリンクに比べ全体的に刺しが劣っている。
特に空Nのリンクキック没収は痛い。下突きも急降下型になっているためお手玉や暴れ耐性が下がっている。
爆弾復帰も爆弾の起爆時間が微妙に長いせいでこどもリンクより難しい。
代わりに落下速度が遅いため結構長生きはするが。
地上と空中で緩急をつけ、爆弾を持ち迎撃しつつブーメランや弓矢が刺さったら機動力を駆使して攻めに転じる
メリハリのある戦い方が魅力のファイターであると言える。

長所 短所

  • 長所
    ・地上での機動力が良い
    ・リンク族特有の飛び道具を3つも持つ上にフックショットまで手に入れた
    ・リンクキックが没収されたモノのガーキャン行動が優秀
    ・投げバ持ち
    ・殆どの通常攻撃が単発になったことによりすっぽ抜けがなく安定している。デェヤー!
    ・飛び道具からコンボが繋がる
    ・剣なので武器判定
    ・バクダンで復帰距離が伸びる
  • 短所
    ・リーチ自体はこどもリンクよりあるが短め。発生も遅い。ガノンの脚はおろか腕より短い。
    ・つかみが遅い上にリーチも短め。
    ・コンボ耐性が他のリンク族より低い。
    ・持続がある通常攻撃が上突きのみに減っている。
    ・バースト力は低め。
    ・飛び道具判定が弱い
    ・バクダンの爆発時間が長すぎて大体バクダン持ったまま落ちていく
    ・リンクより軽い

技・用途解説

・横B ブーメラン
序盤→上スマ、中盤~終盤→空前と、基本どの%でも技が確定する危険な技。
特に終盤は直でバーストするので注意、ガードするなら空Nで潰した方がいい。
リンク族のモノと違い上入力と下入力では直線ではなくちょっと弧を描く。

 

・下B バクダン
ブーメランと同じく大体何でも確定する、こちらはガードすれば爆発しないのでガードして投げ返してやろう。
あと、復帰時にバクダン下投げに当たるともれなく空前が付いてくる。
立ち回りでこちらにポイポイ投げてくるのはガード、ジャンプでよい。ただし爆弾を持っているトゥーンに迂闊に攻撃しないこと。
ガードはアイテム投げでキャンセルでき、かつ相手に当たった爆風はトゥーンへの判定がないため。
ガーキャン爆弾投げ→空上空前などでバースト択にもなりうる。

 

・上B 回転斬り
ガードの弱体化と発生の高速化により、ガードキャンセルとしての価値が今作で大幅に上昇した技。
リターンこそ安いが発生6Fで前後を攻撃でき、かつ多段攻撃のためその場回避などにも強い。しっかり最後までガードしきること。
真正面でトゥーンがガードしているときに攻撃すると上Bで反撃されやすいので、立ち回りを切り替えて対抗を意識しよう。
復帰技としては上昇が弱めなので、しっかり頭を殴れば狩れる。横には割と強いので巻き込まれないように。

 

・空中フックショット
空中で投げを入力すると出せる技。横のリーチが長く、隙も少ない。先端はほぼ反撃不可能。
あたるとDAや投げ、ダウンしてしまうと弱ダウン連から横スマなど手痛い技に繋がる。
SJ後、上りで攻撃を出さなかったトゥーンは下りに使ってくることが多い。攻撃しないSJが見えても迂闊にステップしないこと。

 

・投げ
飛び道具をガードしてると捕まれる。
幸い確定投げコンはない。が、崖際で捕まると後ろ投げで130辺りから死が迫る。

 

・DA
7Fとそこそこ速く、撃墜力はさほどないが後隙が短く(ver7で更に短くなった)取り回しがよい。着地狩り展開に持っていかれる。
飛び道具が多い弾キャラにしてはダッシュが速いトゥーンリンクととても相性が良く、飛び道具に気を取られてこれに引っ掛かることがよくある。

 

・上強
上方向180度カバーし、発生4F全体26Fと連発できる優秀な対空技。低%で当たるとお手玉、また高%でも空上が確定して撃墜択になる。
特に裏あてから展開を作りやすい。

 

・空上
武器判定を上方向に突き出しっぱなしにするため技の打ち合いではほぼ負けない。着地狩りでも持続が長いため回避しても当たってしまうこともある。
持続が長いことを活かして対地で使う場面もあり、特に背が高いガノンなどは狙いやすい。

 

・横スマ スマッシュアッパー 発生16F
溜めてから大きく逆袈裟切り。原作再現。
トゥーンリンクの攻撃の中では飛びぬけて遅いが同時に判定も物凄い広く、前に着地したら大抵狩られる。
判定が上に広いため空前被せとかも大体潰される上に一瞬身を屈める為弱などが当たらなかったりする。

・上スマ 発生11F
デェヤー!デェヤー!と連発してくるアレ。連発できるほど取り回しが良く英傑リンクの上スマの三段切りに比べると遥かに優秀。
でも三回くらいは普通に連発してくる。ガーキャンからのこれは撃墜手段の一つ。当然着地狩りにも使える。武器判定なので勝てない。
回避でスかしても掴まれやすいので崖に逃げよう。

 

立ち回り

基本は空N、バクダンはガード。
崖際が弱いので崖に追い詰める
安易なジャンプ飛び越しは空上で刈る
復帰阻止には行った方がいい。
これらを頭にいれておけば勝率は上がるはず、
とにかく焦らない。魔王のような威圧をかけながらジリジリと追い詰めて行こう。