Anshan

鞍山＜アンシャン＞ （旧グネフヌイ級駆逐艦　レコールドヌイ)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

ソ連の7型駆逐(グネフヌイ級)のひとつ。高い速度と火力を持ったこの艦は、1955年に中華人民共和国へ渡された。その際に高い防御性能にさらなる改良が加わえられた。

解説

4月30日から5月12日まで販売されたTear6課金パンアジア駆逐艦。現在は技術ツリー画面からいつでも購入できるようになっている。

・主砲
130mm/50 M1936 , 4基×1門:計4門搭載。この砲はツリー艦の撫順(フーシュン)と同等であり、詳細な性能については撫順の該当項目を参照して欲しい。特徴としては装填が速く、弾道も低めで偏差も取り易く、非常に扱い易い砲と言える(しかし、砲旋回が12度/秒とやや遅めなので機動戦において扱いにくいと感じたら装備で補強して欲しい)。AP弾ダメージは口径の割にやや控えめで、装填速度こそ速いもののDPMは他国の砲駆より劣っている。しかし、元がソ連艦であった事からAP弾の貫通力が高く側面を晒した巡洋艦のバイタルを貫通する場合もある(格下の装甲が薄い戦艦においても極まれに発生)。対駆逐戦闘において安定したダメージを見込めるだろう。HE弾ダメージはその口径ゆえに優れており、発火率もソ連並の4%を誇るので重装甲艦を相手取る際に、装填の合間にどんどん撃ち込んで発火を狙おう。

・魚雷
533mm 2基×3門:計6本搭載。パンアジア所属の本艦ではあるが、使用する魚雷はツリー艦の搭載する「深度魚雷」ではなく「通常魚雷」である。このため、パン駆の魚雷=深度魚雷と思い込んで迂闊に接近してくる駆逐乗りに対しては魚雷攻撃をプレゼントしてあげよう。なお、本艦の搭載魚雷だが魚雷の単発火力は3220とドイツ魚雷に毛が生えた程度の威力しかなく、速度も深度魚雷には及ばない。しかし駆逐艦にも有効な魚雷を6kmの射程で50秒以下の装填時間で使用できる、という点を考えれば「グネフヌイ」や「撫順(フーシュン)」と差別化が可能だろう。特にソ連魚雷や深度魚雷は適切に扱えば非常に強力だが、同時に癖も強く扱いにも慣れが必要なので、初心者には本艦の魚雷の方が汎用性が高く扱い易いと感じる筈だ。なお、蛇足ではあるが装備で隠蔽を上げて迷彩を活用すれば、隠蔽状態で魚雷を発射する事も可能。しかし安全距離が非常に短いので普通に運用すると直後に艦本体が発見されてしまい、通常の隠蔽雷撃は実用的ではないのであらかじめ承知しておいて欲しい(中級以上の実力者が用いる、後進もしくは引き撃ちからの隠蔽雷撃であれば発見される確率は低くなるが、そもそもこの方法は初心者向きではない)。

・対空
素の対空値55はかなり残念な値であり、敵航空機が接近して来たら回避行動は必須と考えよう(マッチングによっては単独行動を控えた方が良い)。爆撃機に関しては進路予測をさせにくくするために不規則な蛇行を行い、雷撃機に関しては魚雷のすり抜けを狙う為に常にヘッドオンするのが基本である。とはいえ対駆逐戦闘中に狙われた場合はそのような余裕は無い筈なので、状況によっては艦艇スキル「発煙装置Ⅰ」を使用しても、きちんと回避した方が良いケースも(なお、通常煙幕は実際に姿が見えなくなるまでにタイムラグがあるので使用判断は速目にしないといけない点に注意)。

・装甲
装甲3%、防郭防御5%は文字通り薄紙と言える。ツリー艦の「撫順(フーシュン)」の装甲4.5%に対して、本艦の場合は3%なので8インチ以上の砲が命中した際に過貫通が発生して命拾いするケースもあるかも知れない…ただし、そんなラッキーに賭けるよりは駆逐艦の基本に忠実に機動力を駆使して攻撃はなるべく回避した方が良いだろう。火災浸水耐性と対水雷防御についても艦種相応なので特筆すべきものは無い。

・機動性
最高速度38.07ノットは僅差ではあるが同格最高の速度を誇る(装備等でさらに強化する事を検討しても良いだろう)。また、加速も9秒以下と元がソ連艦としては非常に優秀であり、加減速による回避は割と得意な方である。舵の効きも8.9度/秒とツリー艦の「撫順(フーシュン)」の8.7度/秒よりも優秀である。敵艦との距離が適切であれば、砲撃を回避するのは難しくは無い。ただし、転舵所要時間に関しては4.2秒とやや時間を要し、旋回半径は大きめなので注意して欲しい。

・隠蔽性
素の被発見距離5.82kmは同格最高クラスの隠蔽を誇る*1。しかし、マッチングするティア5駆逐艦は素の隠蔽で比較すると本艦の素よりも更に優秀なため、油断は禁物である。そして同格内で本艦より隠蔽が悪い艦でも艦艇スキルの「発煙装置Ⅰ」「排気煙幕Ⅰ」等を装備している事が多く、先に発見できてもスキルを使用されて見失ってしまうケースもある(本艦はソナーを装備して居ない)。とはいえ本艦は砲駆として振る舞う事も多く、隠蔽に関してはあまり気にしないという選択もある。

・生存性
HPは13000台と同格内ではやや体力に優れる。しかし他国同格の中には16000を超える艦も居るので、さほどの優位性があるとは言えない。しかし駆逐艦の基本性能である速度や隠蔽に優れ、旋回性能といった回避能力も標準以上であるので、乗り手が適切に操船する限りは生存性は高い筈だ。そして、艦艇スキルも汎用性が高いものが揃っているので有効活用する事でさらに生存する確率を向上させる事が可能だろう。

・消耗品
隠蔽、装填、機動力

・装備
1スロは主砲装填もしくは主砲旋回、2スロは加速、舵、3スロは最高速か隠蔽あたりが候補となる。

・エリート特性
　・新型操舵装置　転舵速度+5%、転舵加速度+10%　←元々良い足回りをさらに強化したほうが良いだろう
　・新型榴弾　主砲榴弾ダメージ+2%、主砲発火率+7%　←HE弾ダメージが411に、発火率が4.28%に向上するが4門の砲では気休め程度だ
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
走(速度)と攻(砲と短距離魚雷)に優れる「グネフヌイ」から扱いの難しい短距離魚雷を取り除き、替わりに「深度魚雷」を搭載したのがツリー艦の「撫順(フーシュン)」であるならば、本艦は両者の中間に位置する艦と言えよう。このため「深度魚雷では対駆逐戦闘が不安だが、ソ連魚雷よりは射程が欲しい」という人にピッタリの構成と言える。特に、魚雷発射管旋回速度が英駆並みの25度/秒に強化されているので、接近戦において魚雷の指向に不安を覚える初心者には心強い筈だ。反対にツリー艦の「撫順(フーシュン)」砲だけで対駆逐戦闘をこなせる人からすると、尖った性能の「深度魚雷」を取り上げられたように映るため本艦の構成には不満を覚えるだろう。とはいえ優秀な速度を誇る「グネフヌイ」の船体と強力な砲の組み合わせは砲駆の基本を学ぶには最適であり、そこに「発煙装置Ⅰ」を追加するというパン駆の基本構成も優秀と言える。これ以降のティアでは適切なタイミングで消耗品を使用する技術も必須なので、ソ連駆逐やパン駆に興味がある人は勿論のこと、砲駆や煙幕駆逐の基礎を学びたい人、汎用的な消耗品を適切に使用する技術を磨きたい人にもお勧めできる艦と言えるだろう。

戦闘名誉章

史実

中華人民共和国（中国人民解放軍海軍）の駆逐艦。
ソ連の中古艦であるが購入したのは1954年であり、既に若干の改修は加えられていたらしい。
近代化改修を都度受けながら運用された本艦の退役は1992年のことであり、建造されてから50年以上も経過していた。
　
World of Warshps 一般ニュース(2015/12/18)：[動画] 海の英雄: 7号計画型駆逐艦
青島に係留されている鞍山が最初に紹介されている。

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