Benson

ベンソン級駆逐艦　ベンソン

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

ベンソン及びその姉妹艦は、第二次世界大戦におけるアメリカ海軍の主力駆逐艦。兵装とシステムは当時の最高峰のものであり、対艦武器として強力な5連装魚雷発射管を搭載している。

解説

アメリカ駆逐艦ツリーにおいては前級の「マハン」から一皮剥けてようやく性能が一段落した。米海軍が目指した攻・守・走のバランスの良さを実感する事ができるだろう。なお同tier駆逐艦洛陽の正体は、戦後に売却された本艦である。

・主砲　127mm L/38 Mk30 単装砲五基(5門)
前級同様の構成だが、射程が微増し砲弾の性能もほんの少し向上しているので純粋なパワーアップ版と言えるだろう。そして特筆すべきは劇的に向上した砲塔旋回速度であり、今までとは次元が違うレベルで砲の指向性能が良くなっている。その上で装填時間の短縮により狙った相手に対して風雨の如き砲撃を浴びせる事が可能。弾速や弾道は相変わらずだが、偏差射撃に慣れた艦長であれば的確に相手を捉えて効率よくダメージを与えられる筈だ。後述する機動力や煙幕を活かして回避しながら敵駆逐艦や戦艦をどんどん削っていこう。

・魚雷　533mm Mk15-3 五連装魚雷二基(10門)
前級の魚雷発射管配置は見直され、5連装魚雷発射管が一直線配置で2基10射線となった。魚雷性能は射程こそ変わらないものの単発火力と雷速が向上、浸水率も引き続き向上。その上で片舷斉射可能数が10門に増えた事から瞬間火力が大幅に向上し、敵戦艦に対しても臆せずに挑めるようになった。また魚雷の保持総数こそ前級から減少したものの、5連装魚雷の面制圧力と装備の兵装枠を魚雷の強化に惜しむことなくつぎ込める点*1により対駆逐・巡洋艦における牽制魚雷についても使い勝手が向上した。中距離向けの魚雷としてはティア帯的に十分な性能を誇っているので、積極的に使っていきたい。

・対空
このTierの駆逐艦としては悪くない性能ではあるものの、相手となる空母艦載機の性能も大幅に上昇しており独航している所を集中して狙われた場合は心許ない。その場合は一旦素直に引いて味方戦艦や巡洋艦の防空網に頼るのも戦術といえるだろう。

・装甲
駆逐艦なので言うまでもなくペラッペラである。このTierまで登ってきた艦長には言うまでもないことかもしれないが、機動性、煙幕、島影、味方艦を最大限に利用して撃たれないことを前提とした戦闘を心掛けてほしい。

・機動性
素の最高速度は36ノット弱と平均よりはやや上といった程度。しかしエリート特性で速度を増せば第2グループに食い込めるので米駆として考えると十分に速い部類と言える。特徴的なのは同格最高クラスの加速力であり、戦闘中に安心して加減速の調整が可能。また舵の効きはトップクラスではないものの素直な操縦性のお陰で敵魚雷や敵弾の回避行動はやり易い。前級で速度の遅さに辟易した艦長も、本艦においてようやく自由にポジションを取って砲撃なり雷撃なり好みの攻撃方法を試みる事ができるだろう。

・隠蔽性
素の被発見距離は6.18kmである。これは平均よりは上だが特段優れているという程ではない。素の状態でも魚雷射程故に隠蔽雷撃は可能だが、安全距離はさほどではないので必要に応じて隠蔽を向上させるなり各人で戦い方によって調整を行って欲しい*2。

・生存性
速度や転舵性能、隠蔽性も高く煙幕も使えるとあってかなりの生存性を期待できる。
それでも駆逐は駆逐、性能に甘えて迂闊に横腹を晒そうものなら一瞬で溶けるので油断は禁物である。

・消耗品
上記の特性を最大限活かすのであれば、石炭・食料・ディーゼルの組み合わせがベストと思われる。

・エリート特性
　・新型砲撃照準器　主砲射程+4%
　・新型機関　最高速度+5%、加速度+10%
　・功績　EXPアップ＋10％

・総論
　優秀な加速とそこそこの旋回性能を備えた扱い易い船体に、装填の速い砲と強力な魚雷を装備。砲駆を上回る隠蔽と同格平均を上回る対空を備え、全体的に隙の無い構成を実現している。反面、何か突出して強い面を持っているわけではないので、強みを押し出したり弱い所を補填するにはプレーヤーの腕がモノをいうため、戦績は乗り手の腕や周囲の状況に左右され易い。とはいえ相手が駆逐メインの編成ならば魚雷を回避しつつアウトレンジから砲弾の雨で圧倒、戦艦がメインであれば取り巻きを一掃した後に隠蔽雷撃で削っていく等、いかなるマップやシチュエーションにおいても腐りにくい構成でもある。これまでの駆逐艦で培った戦訓をフルに発揮できる「乗っていて楽しい駆逐艦」という表現が相応しい艦と言えるだろう。

戦闘名誉賞

史実

ベンソン級駆逐艦はシムス級駆逐艦の後継となる艦級である。同型艦は30隻であるが、準同艦であるクリーブス級が66隻建造され、第2次世界大戦に従軍している。
ネームシップは第1次世界大戦を通して海軍作戦部長(海軍制服組トップ)を務めたウィリアム・シェパード・ベンソン大将の名前から。
1番艦「ベンソン」は洋の東西で船団護衛に努めたほか大きなエピソードは無いのだが、7番艦「ラフィー」と12番艦「バートン」の第3次ソロモン海戦(米名：ガタルカナル海戦)の参戦が白眉であろう。

7番艦「ラフィー」は11月13日の第1夜戦にキャラハン少将隷下第67.4任務群の1隻として参戦。彼我共に大混乱となった本海戦で「ラフィー」は日本挺身艦隊旗艦の戦艦「比叡」と行き会うと、最近接距離10mで砲雷撃を実施。砲撃を「比叡」艦橋に集中した結果、挺身艦隊指揮官の阿部少将を負傷させ、参謀長を戦死させる戦果を得る。魚雷は馳走距離の不足から起爆せず戦果はない。さらに日本駆逐艦の砲撃を背に｢霧島｣に近接。もちろんその反撃として「ラフィー」は「霧島」の36サンチ砲弾の直撃(迷走魚雷とも)やその他命中弾を受け、乗組員247名中艦長含む59名が戦死し、沈没した。この行動で「ラフィー」は大統領感状を受賞した。

12番艦「バートン」も同じく第1夜戦に参戦。同様に乱戦下でクレーブス級駆逐艦「モンセン」と共に砲戦を実施しつつ、日本戦艦「比叡」に雷撃しようとしたが、その直前、軽巡洋艦「ヘレナ」が針路を横切ったため雷撃を躊躇してしまい、またクリーブス級駆逐艦「アーロン・ワード」と衝突の恐れがあったため、急減速を実施。衝突は回避できたが、行き足を失った「バートン」が速力回復を試みているところに、日本駆逐艦「天津風」のものと推定される酸素魚雷2本が艦中央部機関室付近に命中。真っ二つになり轟沈した。乗組員164名が艦と運命を共にした。

小ネタ

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