Hill

ヒル級駆逐艦　ヒル

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

一次大戦後に開発が始まった嚮導駆逐艦の設計草案のひとつであり、主砲を5門搭載する案でした。

解説

アメリカTier5プレミアム駆逐艦。

・主砲
127mm単装砲を5基、計5門搭載。砲配置は前甲板に2基、艦橋後部に1基、後甲板に2基という構成。レイアウト的に第3砲塔の射角が悪いのを除けば、それ以外の砲の射角は概ね優秀である。この砲は砲数や装填時間等はツリー艦のニコラスと同じであり、取り回しに優れる。砲弾の性能はAP弾ダメージは他国同格の平均以上、砲弾重量が他国駆逐の約2倍ある事から命中させる事ができれば巡洋艦等に対しても他国駆逐艦よりは貫通を見込めるだろう。空母相手にはバイタルを抜く事も可能。ただしHE弾ダメージと発火率は平均以下である。またニコラス搭載砲との相違は射程距離が若干延長されており、同格内では優秀な射程距離を持っている*1。とはいえ同格には同程度、もしくはさらに射程が長い艦も存在するので油断しないように。

・魚雷
533mm魚雷を3連装で3基搭載。魚雷性能はツリー艦のニコラスのものと同等、片舷指向可能数も同じである。ニコラスと異なり中央線配置の魚雷発射管を持つが…それは1基のみである。ティア7ツリー艦のマハンと同じような発射管レイアウト採用のため、片舷側を全門斉射しても反対側の1基分が温存される仕様になっているのだ。この仕様そのものは雷撃戦における隙を造らないための工夫であり、一定の評価を与える事ができる…しかし魚雷本体のダメージがあまり高くない事から敵艦にトドメを指すために反転して残りの魚雷も発射しなければならない事が多く、正直言って扱いずらい*2事の方が多いが乱戦が発生しがちなtear帯なので片舷にあるだけでもアドバンテージになる。とはいえ、両舷合わせた魚雷の瞬間火力は26000を超えるため機会があれば有効に使っていきたい*3。ただし敵前での姿を晒しての旋回は隙が大きいので、無策で無理して撃ちに行くのは愚策である。敵の死角や排気煙幕、味方の突入等を上手く使ってカバーする事を忘れずに。

・対空
素の対空値89は同格平均を上回る値であるが、ツリー艦のニコラスよりも小口径対空砲のダメージが劣っている。

・装甲
装甲4.5%、防郭防御5%は他国同格と比較して横並びである。火災浸水耐性10%、対水雷防御3%も同様で、特筆すべきものは無い。被弾・被雷は即ダメージとなるので極力避けたい。

・機動性
最高速度は36.40ノットとツリー艦のニコラスよりも速い。装備の適正で「推力改良Ⅱ」を選択し、消耗品も搭載すれば素で40.5ノットの速力を発揮できる(この速度は速度マシマシの日駆にこそ劣るものの米駆としては最高クラスと言える)。しかし加速はツリー艦のニコラスよりもやや鈍く、日駆よりやや優れる程度。舵の効きも8.6度/秒とそれなりには効くが旋回半径が大きいようで転舵所要時間が3.6秒と同格内では時間を要する。このため敵駆逐との巴戦においては翻弄されないように気を付けたい。なお、速度に関しては艦艇スキルの「エンジンブーストⅠ」を使用すると一時的とはいえ43.4ノットまで増速できるので、陣地転換から魚雷の回避までここぞという場合に使用したい。

・隠蔽性
素の被発見距離は5.7kmとかなり優秀である(最優は同格の睦月の5.4km)。なお、本艦が属する5.7kmのグループの下には5.76kmの艦と5.82kmのグループが居るが、ツリー艦のニコラスは5.82kmのグループに居る事を考えると米駆としては規格外である事が判る。

・生存性
素のHPは12000に届かず、同格駆逐艦内では平均的な体力しか持っていない。しかし、平均以上の速度と隠蔽を持ち、艦艇スキルも汎用性の高いものを持っているため適切に扱えば生存性が低いとは言い切れない。

・消耗品
「高品質石炭」「高級船員食料」「改良型ディーゼルエンジン」の駆逐3点セットを推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは米駆お馴染みの「エンジンブーストⅠ」を2回、そしてなぜか「排気煙幕Ⅰ」を2回所持している。排気煙幕とエンジンブーストの組み合わせを持つ艦は非常に貴重である。それぞれが単独でも汎用性が高く攻撃・防御双方に使える上に、タイミング良く組み合わせて使うと43ノットの最高速のまま姿を10秒間くらませるといった他の艦では到底できないような芸当も可能(ただし実用性は低いので参考程度に)。

・装備
兵装は戦い方によってお好みで。
防御は「操舵装置改良Ⅰ」「推力改良Ⅰ」等で機動力を強化したい。
適正は「推力改良Ⅱ」が無難だが、防御で舵を選択しなかった場合は「操舵装置改良Ⅱ」も検討する価値があるだろう。

・エリート特性
　・駆逐艦近代化改修　HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7%
　・護衛特化　主砲旋回速度+7%、最高速度+3%、対空火力+5%
　・功績　EXPアップ+10%
主砲旋回速度増加は魅力的だが、対空火力は増強しても変わらないので３つとも恩恵のある駆逐艦近代化改修を推奨

・総論
まるで露駆の船体にアメリカの武装を積み英国の排気煙幕をトッピングしたような一風変わった駆逐艦に仕上がっている。ツリー艦のニコラスと比較すると船体は最高速に優れるが舵や加速は劣り、主砲は強化されているが射程が長くなった分、砲の扱いの難易度は増している。雷装は進化してはいるのだが…正統進化とはとても言えず非常に癖が強い(そうは言ってもティア7でこの配置を扱わねばならない)。とはいえ、ティア6で使えるようになる「発煙装置Ⅰ」の体験版とも言える艦艇スキルの「排気煙幕」も備えており、これから米駆ルートを進めたい艦長にとっては事前練習艦になるだろう。また、一風変わった乗り味を求めるコレクターの艦長にも手軽にお勧めできる艦と言える。

戦闘名誉章

史実

小ネタ

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