Kearsarge

キアサージ級戦艦　キアサージ(10581号計画戦艦 B案)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦載機

・艦艇スキル

ゲーム内説明

キアサージは強力な航空戦艦の独特な計画案で、アメリカで1930年代後半に開発された(1058.1計画)。

解説

2022年7月7日AM1時にソナー掃海の報酬として実装された、ゲーム内2隻目となる航空戦艦。
簡単に言うと攻撃の神であり、装甲が終わってる戦艦である。
日本のアイツは艦尾に飛行甲板を設けるまだ常識的な配置をしていたが、コイツは遂に船体中央に飛行甲板を背負うという暴挙をやってのけてしまった。。その分のデメリットも計り知れない

・主砲
16インチ砲×12門のアメリカ謹製SHS弾仕様。スペック上は同ティア米戦艦ミネソタの物と同じ物になっており、マッチングし得るどの艦に対してもかなり重い一撃を与える事が出来る。
ただし、最大射程での散布界は若干悪めであり、その中でも縦散布がよろしくないため、見た目では締まってるように見えても前後に着弾し、命中弾はそこまで多くないと言った事態がよく起こりうる。
難点として、主砲砲塔が癖が強く欠点も多いポンコツ砲として知られるティア8ノースカロライナの物なのでこのティアから出てくる18インチ砲組に比べると貫通力は劣り、ノスカロ砲特有のゆるふわ弾道と遅い弾速、砲自体の生存性能の低さをそのまま引き継いでしまっているが、そこをAP弾のダメージの高さと門数の多さで補っている。
また射程がフル強化で15.74kmと比較的長い為、格下~同ティアにかけてはほぼ全ての艦に対してアウトレンジ攻撃を仕掛けることが出来る。(というか後述する生存性の関係上、近中距離での戦闘は死を意味する)

・副砲
ティア8以降米戦に搭載されている連装砲を14基、片舷7基14門を指向可能でありこちらもまた主砲と同じく暴力的な門数である。(単純計算、片方にギアリング2隻＋連装砲1基である。)
∑値は0と下げられているが、接近戦になってしまった場合は装填の速さも相まって蜂の巣にできる。
駆逐は3斉射で溶ける。※全弾が命中かつ正貫通した場合。
ただし射程は伸ばしても6kmを少し超える程度なので、独戦とは違いあくまでも補助火力である。

・爆撃機
本艦最大の特徴。
ティア10空母ミッドウェイに搭載されているBTD1爆撃機5機1中隊を指揮可能であり、伊勢のお飾り爆撃機と違い十分火力として成立する。
ミッドウェイとは異なり、1機につき2発の爆弾を搭載しているため合計10発の爆弾を一度に投下できるが、火災発生率は30%と大きく下げられており、ミッドウェイと全く同等のスペックという訳ではない。
大型艦に対しては平均して3~6発、小型艦に対しても2,3発前後の命中を見込める為、大型艦の場合は高確率で火災を発生させ、2重,3重火災もそこそこの確率で起きる。
火力は優秀なのでタイミングを見計らって使いたいところ。
もちろん、駆逐のスポットやミリ残しの敵艦排除にも有効である。
と、ここまで書いてきたが欠点も存在する。
まず、目につくのは鬼のように長い整備時間である。なんと1機につき5.8秒、中隊整備時間約30秒と激長であり全滅しようものなら丸1分艦載機を飛ばす事が出来ない。
そして極めつけは遅すぎる飛行速度。なんと投弾前は約150knot強と複葉機並のスピードであり、欠伸が出る程遅い。
総じて回転率がかなり悪く、この爆撃機のみを主体にした戦い方は不可能と思って良い。
ただし、使い方を間違えなければ非常に強力な武器であるのは事実であり、どの船を狙うのか、どこへ飛ばし戦場へ影響を与えるのか乗り手の腕が試される。
予備機数22機とそれなりに潤沢なので、整備が終わり次第バンバン飛ばしたい。

・対空
米戦らしからずそこまで高くない。
大口径は大量の連装両用砲のおかげでそこそこだが、モデリングを見れば分かる通り、機銃や機関砲はそこまで搭載されてないせいで小口径はアイオワの約1/2である。

・装甲
明確な弱点の一つで、一言で表せば絶望である。
船体中央に飛行甲板を背負っている時点でお察しかと思うが、紙がまだマシに思える程の脆弱な装甲を有している。
艦首艦尾32mm、舷側装甲330mm、甲板装甲38mm。
もう一度言う。
甲板装甲38mmである。
これは薄い事で知られる英国戦艦ですら相手にならないほどの薄さであり、なんならその辺の空母や巡洋艦より薄い。
甲板に被弾＝全貫通バイタルボックス仕様である。
複数の砲艦やAP爆弾を持つドイツ空母に狙われたら最期、面白いほどHPが削れてゆきあっという間に海底とお友達である。
甲板装甲の薄さに目が行くが、舷側装甲も決して厚い訳では無い。被弾には細心の注意を払いたい。
以上の事から大ダメージを受けても即座にリカバリーできる位置、幸いにも射程は長いので複数艦艇から集中攻撃を受けない距離にいる事が非常に重要となる。

・機動性
消耗品込で28knotとこの巨体に見合わずそこそこ高速である。
加速や旋回は図体通りもっさりとしているので計画的に操艦したい。

・隠蔽性
悪い。なんと素で12.6kmというゲーム内最悪の隠蔽距離である。
こんな目立つ飛行甲板を背負っているので当たり前と言えば当たり前なのだが、戦場ではとにかく悪目立ちする為常に先に発見されると思って良い。

・生存性
HPは図体の大きさのおかげか、装備迷彩込で62000と非常にタフであり、射程もある程度あるのは幸いである。
しかし、前述した貧弱装甲とデカすぎる船体が故に非常にダメージが通りやすく、弾が当たりやすい。
また水雷防御も並で対空も並より少し良いレベルなため、航空攻撃に対しても脆弱。
総じて生存性は低いと言わざるを得ない。
この耐性面の欠点を如何に他の長所(多いhp、それなりの射程等)を活かして補うかが諸兄の腕の見せ所である。

・消耗品
HP,速度,装填の3点セットが無難だろう。
あまりにも遅い爆撃機の整備時間を短くしても良いが、正直そこまで大きな差は無い。

・艦艇スキル/艦長スキル
精密照準1×2を搭載している。
遠距離では少々散布界が広いのでここぞと言う時に使用し重い一撃をプレゼントしよう。

・装備
　・兵装
主砲射程を伸ばすか、集弾性をあげるかの二択が無難だろう。
主砲射程を伸ばすと必然的に交戦距離が長くなり、生存性に直結する。
しかし最大射程では弾が若干ばらけがちなので安定した一撃を与えたいのであれば集弾を上げるのも手だろう。
　・防御
もっさりした加速度をあげるか、転舵にするか、火災発生率を低くするのかお好みで。
　・適正
悪すぎる隠蔽を改良するか、転舵かの2択だろう。

・エリート特性
　・主砲射程＋4%
　・艦載機整備時間-5%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
非常に取り扱いの難しい、というか扱いに関して言えばBlitz内でも1,2を争う高難度を誇る変態艦である。
艦載機操作や攻撃に夢中になっていると海の藻屑、逆にビビって慎重すぎる操作をしていると戦場に影響を与えられない芋戦艦、といったように加減が非常に難しい。
ある程度バランスの良い伊勢とは似て異なる物だと思った方が良いと筆者は考える。
攻については強力な主砲と艦載機,門数の暴力の副砲と十分であるが、守に関してはhpこそ高いものの、巨大すぎる船体に貧弱装甲,もっさりとした運動性と高いhpを踏み倒すには十分。
良くも悪くも強いポイントと弱いポイントがはっきりした船であり、これらをどのように組み合わせて運用するかが戦果に直結するだろう。
しかし、これらの一つ一つが非常に強力である事は事実であり、何より航空戦艦というアイデンティティもある。
ただのでかい置物として浮かんでいるのか、はたまた、艦載機と大量の砲で戦場全体を揺るがす超重戦艦として君臨するのか、全ては乗り手次第である。

戦闘名誉章

史実

1930年代、ソ連は著しい経済成長を遂げていたが、ソ連海軍が保有していた戦艦は旧式化していたガングート級4隻のみというありさまであった。
そのため1936年に成立した「スターリンの大艦隊建造計画」によって新型の戦艦を建造することになり各国に技術支援を求めた。その中でギブス＆コックス社が提示したのがこの航空戦艦である。
デザインA　プロジェクト1058　基準排水量66047トン　18インチ連装砲4基　搭載機40機
デザインB　プロジェクト1058.1　基準排水量71859トン　16インチ三連装砲4基　搭載機40機
デザインC　プロジェクト1058.2　基準排水量44200トン　16インチ三連装砲3基　搭載機28機
キアサージはこの中のB案だと思われる
しかしソ連海軍上層部はこの案に興味を示さず、資金面や技術的な問題もあったためにこの案は却下され、最終的にソビエツキー・ソユーズ級戦艦が建造されることになったが大戦が始まり建造中止となってしまった。

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