伊勢型戦艦 伊勢


史実とちょっと違う噴進砲が再現されている(Quality of WG)。
ver.6.5で小口径対空値が382に増加
ver.8.0で主砲の旋回角度が射角より狭かった問題を修正
ver.8.3で主砲射程が12.30 kmから12.54 kmに向上、艦載機準備時間が6.6秒から6秒に短縮
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
| Tier | 7 | |
|---|---|---|
| 生存性 | 継戦能力 | 43930 |
| 抗堪性 | ・防郭防御10% ・火災浸水耐性12.50% ・装甲12% ・対水雷防御16.50% | |
| 主砲射程 | 13.48km | |
| 機動性 | 最大速力 | 24.45ノット[kt] |
| 最大出力への到着時間 | 22.84秒 | |
| 転舵速度 | 5.20度/秒 | |
| 転舵所要時間 | 15.30秒 | |
| 隠蔽性 | 12.12km | |
・兵装
| 主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率)(防郭率) | 装填時間 | 砲塔旋回速度 |
|---|---|---|---|---|
| 356mm L/45 41, 4基×2門 | HE弾 1012(12%) AP弾 1438(250%) | 19秒 | 5度/秒 |
| 対空砲 | 種類 | 平均ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|
| 大口径 小口径 | 221 382 | 3.60km 1.50km |
・艦載機
| 爆撃機 | 名称 | 搭載容量 | 爆撃機HP | 整備時間 | 最大ダメージ(火災率) | 一機当たりの搭載弾数 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3機2中隊 | E16A1 | 18機 | 1656 | 6.00秒 | 1265(25%) | 1 | ||
・艦艇スキル
| 種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
|---|---|---|---|---|
| 精密照準装置Ⅰ | 砲撃精度+25% | 20秒間 | 75秒 | 3回 |
ゲーム内説明
伊勢は扶桑型戦艦の改良型。第二次世界大戦中、後部砲塔が飛行甲板に変更され、水上機の処運用が可能になった。
解説
本艦は戦艦でありながら爆撃機を扱えるという、米航空戦艦ツリーなどと同じユニークな特徴を持つ。そのため戦艦としては索敵能力が異常に高く、序盤には早々に敵の陣容を(片翼だけでも)解き明かし、先手を撃つための情報を味方に提供することが第一の使命である。現在tier7以下では、空母以外で艦載機を備えた唯一の艦艇であり、tier7限定のイベントや格下との戦闘では戦術上大きな役割を担う。
同型艦の日向も実装されているが、あちらは航空戦艦に改装される前の姿で実装されているため本艦とは別の特長を持つ。
・主砲
tier6の扶桑の搭載砲と同じ356mm45口径砲を連装で4基、計8門搭載。改装元の扶桑の砲配置のうち、本来5番6番砲塔がある筈の後甲板を飛行甲板へと換装している。これ以外の変更点としては射程が扶桑型から少し延長され13.22kmとなっているが、同格の400mmクラスの砲は13.55kmの射程を持っているので注意が必要。また砲弾の重量が重くなり、貫通力もtier相当の値が確保されているようで条件次第ではあるがビスマルクといった重装甲艦のバイタルも抜けないことは無い。そして砲塔旋回速度が扶桑型の4度/秒から5度/秒に向上し、砲の指向性能が向上しているほか、装填速度も19秒と同格より2~3秒はやいことは大きいメリットだろう。
しかし、これらの変更をもってしても「砲の門数減少をカバーできる程の改善」ではなく、口径の割には長めの射程と精度を生かし遠距離をキープしつつ瑞雲による攻撃を織り交ぜて初めて同格戦艦と互角といった程度である。仮に8km前後で戦おうとすると他国同格は砲を9~12門持っており瞬間火力やDPMで圧倒されてしまう。そしてそれ以下の副砲が届く射程では副砲を持たない本艦は動く標的でしかない。敵艦との距離はその精度と装填速度を活かせる最大射程~10キロが推奨される(最大射程でも全弾命中は容易い)が、戦艦の役割として、前線をあげるプッシャーとしての役割もあるため、状況を見て敵との距離を詰めていきたい。
なお本艦は他の日本戦艦同様に、AP弾を主たる弾種とする運用が一般的ではあるが、爆撃機との合わせ技でHE弾をメインに戦う火災発生戦術も存在する。爆撃機強化ビルドの場合は、一考の価値あり。
飛行甲板への換装により、艦中央部に煙突を挟むよう配置されている3番4番砲塔は、飛行甲板に阻まれて後方に指向できず、実質「真横と斜め前」にしか指向できなくなっている。前方射角については扶桑とそう変わりはないが、元々射角があまり良くないのに後方射角にさらに制限が加わっているため扱いには注意を要する。本艦は副砲を未搭載のため駆逐艦に後ろを取られると致命的である。
AP弾ダメージは1438とtier6の扶桑と同等だが、砲の門数が減っているので瞬間火力は11504と大分見劣りしてしまう(扶桑は17256)。同様にDPMも34512と一部のtier5戦艦にも劣る値となっており、純粋な砲戦では同格は勿論格下戦艦にすら撃ち負けてしまうだろう。HE弾ダメージも1012と扶桑と同様であり、瞬間火力の8096、DPMの24288は攻撃目標である格上戦艦・重装甲艦の豊富な体力を考慮すると不安を感じる値である。火災発生率の12%はtier6では優秀だったが、tier7では普通に14%や13%(ネルソンに至っては19%)が存在するのではっきりと劣っている。
ただし、主砲の欄で前述したが、砲弾の重量は長門の410mm砲どころか、同格内でもトップクラスの重さなので舷側に当てない限りは案外貫通してくれるし、散布も同格内トップの狭さ(水平348m、垂直57.6m)に加え、精密照準Lv1を持っているので恵まれている。数値の上ではDPMは控えめではあるが、DPM通りの火力を他艦と比べて出しやすい。的確に当てていけば火力の面でも味方に貢献できるポテンシャルを秘めている。
・副砲
史実と同じく全ての副砲を撤去してある。このため格下であっても戦艦相手のダメージレースには負けてしまう。間違っても副砲が強い独戦に接近戦を挑んではいけない。巡洋艦相手であっても魚雷で攻撃されるとダメージが大きすぎるのでとにかく接近戦は避けよう。この接近戦能力の欠如は大きな問題であるが…爆撃機発艦機能の代償として割り切るしかない。高角砲を自動副砲にしてもいいんじゃないかな?
急降下爆撃機に主砲武装のみ(射程は短めなものの腐っても戦艦砲)。ここでわかる通り、遠距離が主体である。なので積極的にインファイトに持ち込むのは自殺行為に等しく、行うとしても枚数差が付いていて味方の援護がある時や敵とのHP差が絶対的であるときなど、インファイトを行う時は必ず敵より圧倒的に有利な状況で行いたい。
・爆撃機
日向師匠でお馴染みの瑞雲!2中隊。
伊勢の艦種は空母ではなく戦艦という判定なので、同チーム内に伊勢が複数隻いるという状況も発生する。
空母無しマッチだと伊勢の瑞雲が艦隊の目となる。しっかりと敵艦をスポットすれば味方に非常に有益な情報を提供出来る。敵駆逐を開幕で発見する事を意識しよう。爆撃が当たらなくても駆逐を発見できればそれだけでも充分な戦果だ。艦載機を運用して敵を発見出来る事こそが伊勢の最大の強みである。早々に敵の陣容・隊列を解き明かし、先手を取るための情報を味方に提供することが第一の使命である。ただしtier8には、現在米国の航空戦艦2種、日本航空巡洋艦1種が実装されており、特にネブラスカはツリー艦であることもあり数は少なくない。格上マッチでは本艦の独擅場ではないことにも留意していただきたい。
発火率は25%と空母の艦載機と変わらず、威力や散布も日空の域を出ないためメインウエポンにはなり得ない。
なお、史実とは違い航空機が飛行甲板に戻ってくる演出がある。もちろん演出通り爆撃機は使い捨てではないので、全機撃墜されるまでは発艦させることができる。惑星WGでは着艦機能を手に入れたようなので、安心して発艦してほしい。
ただし、運用上の注意として、艦載機視点のときでも主砲は旋回するため、逆旋回バグが起きた場合、第3、4砲塔が明後日を向いてしまうことがある。事前に逆旋回しない射角にした状態で艦載機を運用するといいだろう。
ちなみに搭載機数は空母並みだが、速度が遅く、HPも低いため、慎重に狙う必要があるだろう。(機種は違えど性能はほぼ飛龍の爆撃機と同一である。艦艇性能表によれば、飛龍と比較して一機あたりのHPが23と整備時間が悪化した代わりに、散布・艦載機のスピード・帰還スピードが少しだけ良い。散布は加賀の爆撃機レベルと、2中隊を合わせた性能は実はtier7並である。)
筆者は暁に瑞雲が落とされて絶望したこともある
艦長スキルでは、可能ならばアクロバット飛行を習得させたい。
伊勢は戦艦ながら爆撃機を運用出来る特殊な戦艦ではあるが、爆撃機自体の性能は高いと言えず、むしろ低い部類である。しかし、他のハイブリッド艦と異なり、2中隊居るということ自体が特大なメリットとして機能する。
具体的な使い方は
・敵駆逐の長期的なスポット
2中隊あることを最大限活かすために、1中隊目と2中隊目の攻撃間隔を大きくずらし(理想としては1中隊目の攻撃が終わって敵駆逐がロストした瞬間にまた2中隊目が駆逐を発見し、攻撃する)、長期的に敵駆逐をスポットすること。上手く行けば40秒以上も駆逐をスポットでき、そのまま味方と共同して撃破したり、行動を大きく阻害できる。
・広範囲のスポット
単純に2中隊別の方向に飛ばし、敵の配置や位置取りなどをスポットする。相手の状態が分かればその分こちら側も対策を取れるため、有利になる。
・敵へ攻撃
駆逐がいなくなったりして、敵へ攻撃する余裕が出来た場合は2中隊をなるべく重なるように帰還ボタンを押して調整する事で、対空砲に当たる時間を減らして被害を減らすことも大切である。(この事は同調と世間では呼ばれているので後述の欄で詳しく説明する。)
ただし、ただ単に敵を殴る訳ではなく、ミリ残しの敵に対するトドメ&スポットや消火した敵に対する再着火狙いもできるとなお良いだろう。
サブウェポンと言えども、駆逐艦と巡洋艦のみに攻撃していても10,000ダメージ程は稼げるので適当に飛ばして消耗するのは非常に勿体無い。伊勢の場合、左右のカタパルトから1中隊ずつ発射するという凝った演出がなされる。この為に広範囲の索敵には便利であるが、格上が相手の時に別々に攻撃すると艦載機が全滅することがある。最近は蘭巡やパン巡といった強力な対空砲火を持つ艦艇も増えているので攻撃を通しやすい同調は覚えておいて損はないだろう。
1,航空機画面で艦載機を飛ばす。発進順序は問わないが、すぐに2中隊目を発進させ同一箇所を投下地点にする事。
2,2中隊目が発進したのを確認したら,1中隊目は2中隊目の航路と垂直に交差するように針路を変更する。
3,1の投下地点から見て2つの中隊の航路が重なる時に、もう一度1の地点を投下地点とする様に1中隊目の針路を変更。
4,この時点で同調はほぼ完了しているが、微調整して整える。
攻撃の際は標的に対して真横から攻撃した方が当たりやすい。
1から4までのサイクルは主砲装填時間よりも5秒ほど速く終える事が出来るので、敵との交戦中であっても艦載機操作に手間取って攻撃機会を逃す事はない筈だ。
運用方法としてはこのとおりだが、大切なのは、伊勢は戦艦である。爆撃機の操作に夢中になり、ヘイト受けを放棄したり全く撃たない、後方に引きこもるなどの行動は論外である。
戦艦としての動きをこなしつつ、これらの事をするのは非常に大変だし難しいかもしれないが、これらが出来るようになれば伊勢は大幅に化けるので是非ともチャレンジして欲しい。
すべての航空機を発艦不能な艦艇は、射程外の敵味方の艦艇の艦艇名や被害状況(残りHPや状態異常など)を知ることは出来ない。しかし本艦は航空戦艦の特長の一つとして、(航空機を飛ばせない状態であるとしても)全ての味方と隠蔽の割れた敵艦の損害状況を確認することが可能だ。このため、比較的正確な戦況の判断を下しやすいという副次的な効果もある。
・対空
史実で主砲を下ろし、空いたスペースに航空艤装や対空砲を増設したおかげか、素の対空値はツリー艦(対空値高めであっても380台)を大きく凌駕し600台を誇る。この値は対空系スキルを使わない前提においては同格内でも上位に位置し、そこそこに優秀と言える。とはいえ本艦の対空砲の比率は小口径寄りであり、自艦防衛能力こそ高めだが他艦防衛能力はツリー艦の「リヨン」と同程度である*1。よって艦隊の防空要員として考えると対空値の割には実際の影響力はあまり大きくない。しかし日本戦艦は皆低対空であると侮り、迂闊に近づいてくる敵航空機が居たら、本艦の凶悪な対空砲で返り討ちにしてやろう。また空母の魔境とも言えるtier7環境で「隊列を組んでいれば自衛できるだけの対空能力を保持している」という点は重要で、他の日本戦艦と異なり敵航空機の挙動に尻込みせずに展開できるという点は評価できる*2。
・装甲
ダメージ軽減率は装甲12%、防郭防御10%は元となった扶桑から全く進歩していない。なのでダメージは非常に貰いやすいと言える。
装甲厚は側面装甲は同格ワーストクラスと脆く近距離だと抜かれやすい。甲板装甲も同格標準なので特筆点はない。艦首装甲は25mmと薄いままだが、艦尾側は改装に伴い増圧されたのかやや厚くなっている(同格が軒並み25mmな中本艦は50mmであり、本艦を上回るのはシノープ、ポルタヴァだけ。)…とはいえ本艦は艦尾側の砲を撤去していて、後方射角も絶望的なため、こちらを晒して砲撃する作戦(引き撃ち)には全く向かない。火災浸水耐性12.5%は低い方の平均値、対水雷防御16.5%は平均を上回るも、その恩恵を実感できる程ではない。
・機動性
転舵性能は長門よりもわずかに良い。扶桑より転舵速度は速いが、転舵所要時間はわずかに長い。舵の効きはそれなりなので敵弾に対して角度を取れる場合はきちんと角度を取る舵取りをしてみよう。後述の装甲に頼った戦闘は苦手なので迂闊に前に出過ぎないように味方巡洋艦の少し後ろに陣取ろう。
速度は扶桑よりマシと言ったところでとりわけ遅すぎる訳では無い。
・隠蔽性
12.12kmと同格戦艦で良い方とはいえず、基本的に先手を取られてしまう。 hpが減って後方に下がっても見つかりやすい他、不意な一撃を貰わないよう気をつけたい。
また本艦は爆撃機を発艦させた場合、隠蔽状態に入っていても敵にある程度の位置を悟られることは覚えておこう。
・生存性
そもそも伊勢は扶桑の改良型である。HPはTier相応に高い。しかし装甲は薄めであり、ダメージ軽減率もリヨンやフッドと同じ12%なので比較的ダメージを貰いやすい。
同格戦艦と普通に撃ち合うと、金剛と同じ主砲火力や脆い装甲と相まって大抵不利になりやすい。タイマンはなるべく避けるべきである。
また、後方へ射撃出来ないので引き撃ちが困難であり、後退を行いにくいのも難点である。
このように生存性は高くはないがヘイト受けを放棄するのは論外である。本艦の艦種は空母ではなく戦艦なので、他艦種と比べてhpと装甲は恵まれている。装甲もヘイト受けが不可能な程薄くないので引き際、引き方を常に念頭に置いておく事が重要である。
本艦は艦載機によるスポット、攻撃が可能なので撃沈されてしまうと戦艦一枚という価値以上に損害は大きい。生存には気を配りつつ、戦艦として立ち回る事が求められる。
・消耗品
伊勢本体の戦闘力を上げるか瑞雲の性能を上げるかはお好みで。
・艦艇スキル/艦長スキル
本艦はツリー戦艦と同じく、艦艇スキルは精密照準装置Ⅰしか艤装されていない。
しかし艦長スキルではアクロバット飛行を採択したいので、極力専用艦長を配するほうが良いだろう。この場合もツリー戦艦の艦長同様に、レベル7で精密照準を取得することはマストである。しかしレベル5の超火力に関しては、素で3回が使用可能なので、十分だと感じるならば取得せずにサバイバリストを選べば良いだろう。この他、序盤は索敵の任に集中するため、なれないうちは前に出過ぎぬ様に、レベル3で余熱装置を選択することはお薦めしない。また、エリート特性で新型爆撃機を選択するならば、レベル11では被帽付徹甲弾ではなく、ドーントレス爆撃を採択することも視野に入れて良いだろう。
・装備
・兵装 主砲改良Ⅰ
・防御 推力改良Ⅰもしくは操舵装置改良Ⅰ
・適正 操舵装置改良Ⅱ
・エリート特性
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・新型爆撃機 爆弾ダメージ+2%、爆撃機による火災発生率+7%
・功績 EXPアップ+10%
※どちらを選択しても良い。プレイスタイルによって選択しよう。
・総論
wowsb初の航空戦艦である。主砲の装填中に爆撃機を飛ばすなど、ユニークな戦い方ができるが、その反面、精度は良好だが、DPM自体は低く、後部砲塔を全廃、飛行甲板のせいで後方射角が壊滅的で引き撃ちがほぼ不可能など、欠点も明確である。どちらかと言うと、正確な射撃で敵よりも多く有効打を与える戦法が得意な船ではあるが、格上との対戦では威力不足は否めない。
しかし、火力以上に2中隊の爆撃機によるスポット能力は優秀であり、自身で索敵して攻撃出来る艦艇はマッチ帯では他に、格上の米航空戦艦しかいない。
空母がいないマッチだと特に艦載機の偵察が重要になるため、砲撃・操艦と忙しいが積極的に敵駆逐艦を発見してあげよう。
艦単体の戦闘力はそれほど高く無いので互いの弱点をカバーし合えるように味方と歩調を合わせて戦い、砲戦が出来て対空が強力、瑞雲でスポットや攻撃が出来る伊勢は戦場の便利屋的存在。味方のニーズに応えるように立ち回れば自ずと戦果はついてくるだろう。
注意点として、伊勢は空母では無く、戦艦である。
この艦を簡単に言えばラングレー並の火力の艦載機を持っているtier6.5戦艦である。なので空母として運用してしまうと簡単に言えばラングレー程度の戦力にしかならないので、空母みたいに後方に引き下がるのは絶対やってはならない。
戦闘名誉章
| レベル | 1 | 2 |
|---|---|---|
| 報酬 | アルティメットシルバーブースター×2 アルティメットEXPスーパーブースター×2 シルバー200k | スティール2 |
| ミッション内容 | 10戦プレイ | 火災50回 |
史実
伊勢型戦艦の1番艦。姉妹艦日向。
1915年5月10日、川崎重工業神戸造船所にて起工。1916年11月12日進水、1917年12月15日竣工。
本来なら扶桑型戦艦として建造される予定だったが、予算の関係で起工が遅れたため扶桑型の欠陥を見直し新設計された。居住性と直進性は最悪だったという。
1935年に近代化改装を行い、防御力、射程、対空砲を増強し、艦橋構造物は拡大され、煙突は1本にまとめられた。
太平洋戦争が始まると、1942年にミッドウェー海戦に出撃。しかし前衛の機動部隊が壊滅したため、敵影を見ることなく帰投した。
その後、日本海軍はミッドウェーで失った4空母の穴を埋めるべく、既存の艦艇の空母改造を検討した。当初は旧式の扶桑型が航空戦艦に改造される予定だったが、日向が事故で5番砲塔を吹き飛ばしていたため都合が良かったので伊勢型が空母改造されることになった。本格的な空母改造案もあったが工期や資材がかかりすぎるため、5、6番砲塔を撤去し飛行甲板を設置、発艦はカタパルトによって行われることになった。艦載機はカタパルト射出可能な彗星艦爆22型、水上攻撃機瑞雲を搭載した。着艦はできないため、彗星は他の空母、基地に戻るか着水して搭乗員のみ回収、瑞雲は着水しクレーンで回収ということになった。このとき副砲は撤去され、対空兵装も強化された。
航空戦艦に改装された伊勢は囮部隊である小沢艦隊に属しレイテ沖海戦に参加。しかし航空機不足で搭載機ゼロの状態での出撃だった。
空母4隻が沈没する中、松田千秋少将が標的艦摂津(悪名高き河内型2番艦)で学んだ爆弾回避術(敵機が急降下したら急転舵し、爆撃機は方向転換できずに目標を見失う)を生かして伊勢が回避したのは爆弾48発、魚雷17本だという。
海戦後はシンガポールから日本へ物資を輸送する北号作戦に参加。参加艦艇は伊勢姉妹と軽巡大淀、駆逐艦3隻だけで、生還できるか怪しいくらいだったが、数多の航空機や潜水艦の攻撃を振り切り、6隻無事に帰投した。
その後燃料不足の為呉で浮き砲台となり対空戦闘を行っていたが、1945年7月26日に日向、28日に伊勢が大破着底し、終戦を迎えた。戦後は引き揚げられ一部が住宅として利用された後、解体されスクラップとなった。解体は1946年10月1日から11月28日にかけて上部構造物の撤去が行われ、船体は1950年から1951年にかけて引き揚げ・解体された。
小ネタ
本艦の元となった伊勢型戦艦は、扶桑型においてこれまで判明している欠点を改良すべく再設計された、扶桑型の改良型である。伊勢型の設計をもって(扶桑型の欠点であった防御力を改善した)世界水準の戦艦を造り上げることができると海軍省が安堵したのもつかの間・・・同時期に英国では超超弩級戦艦「クイーン・エリザベス級戦艦(※1)」のコンセプトを纏めつつあった。このため、建造前の段階で速力や防御力の不足が懸念されていた。
しかし、抜本的な改善は行われないまま竣工が行われる。実際に大きな手が加えられたのは昭和10(1935)年の近代化改修を行ってからであり、主機の出力向上や煙突の統合、水平防御&水中防御の向上等を行った。この改修により、伊勢型戦艦は老艦ではあっても太平洋戦争開戦時においても世界標準をかろうじてクリアする戦艦という地位を保っていた。
※1:クイーン・エリザベス級は既存の超弩級戦艦の標準である356mm砲を上回る381mm砲を持ち、新開発の重油専用缶を搭載することで速度と航続距離を実現するという挑戦的な艦で、戦艦でありながら巡洋艦並みの速度を出せた(後の高速戦艦の元となっている)。また、当時の海軍大臣ウインストン・チャーチルの後押しにより竣工や建造が急がれた。
太平洋戦争が始まった後に、伊勢は何度か出撃の機会を得るものの、実際にアメリカ軍と交戦する機会は訪れなかった。そんな伊勢に転機が訪れたのはミッドウェー海戦(1942年6月初旬)で主力空母4隻を失ったことから空母の数をとりあえず集めなければならなくなった海軍が、旧型戦艦の空母改造案を検討し始めてからであった。姉妹艦の日向は砲塔の爆発事故で5番砲塔を喪失していたことから、軍令部は伊勢と日向の2隻の航空戦艦への改造を決定する。ゲーム中の姿はこの改造後の姿であろう。
伊勢型戦艦には、「金剛」に搭載されているヴィッカーズ社製の「1908年式14インチ45口径連装砲」を改良の上で国産化した「41式356mm(45口径)連装砲」が搭載されている。この砲は元々優秀だったヴィッカーズ社の砲を改良してあるだけでなく、幾度かの改装を受けて性能が向上していた。なお、金剛型・扶桑型・伊勢型の戦艦は第二次世界大戦の終戦までこの砲を使い続ける事になる。
航空甲板の左右には噴進砲も再現されている。しかし、よく見るとロケットを入れる穴の配置が縦7×横4となっている。実際は、(縦5×横6)-2である。実機では噴進砲架を正面から見て一番左下とその上は切り欠きになっており、ロケット用の穴が設置されていない。
編集用コメント
- 解説が少し前の環境に合わせた構成だったので今風?な解説を載せときました。 -- ブラックフライデーに伊勢買いました。? 2019-11-29 (金) 23:36:09
- 性能、書式を修正。ゲーム内説明を更新、戦闘名誉賞を追加。あともしかしたら小ネタと史実を消してしまったかもしれません。 -- 2021-06-03 (木) 19:35:13
- 小ネタ追加。 -- 2021-06-11 (金) 21:19:23
- ヒス迷彩を格納 -- 2021-06-21 (月) 16:00:41
- 史実を追加 -- 2021-10-25 (月) 01:09:13
- 対空艦の顔ぶれの変化より格上艦との比較を削除。だって同格内でもDoYに抜かれているし100以上違う相手との比較は意味は無いと考えました。 -- 2021-11-28 (日) 00:55:47
- 小ネタ追加 -- 2022-08-08 (月) 01:58:28
- すみません。編集ミスしてしまいました。艦載機の同調操作より下が、このボタンを押さないと見えない状態になってしまっております。原因がわかる方対処をして頂けるとありがたいです。 -- 2023-06-14 (水) 19:01:30
- 直しました。格納部分の括弧は改行していないと文末の文字列として認識されてしまいます。大体こういうケースは括弧を疑うとよろしいでしょう。 -- 2023-06-14 (水) 19:06:29
- ありがとうございます -- 2023-06-14 (水) 19:14:46
- 直しました。格納部分の括弧は改行していないと文末の文字列として認識されてしまいます。大体こういうケースは括弧を疑うとよろしいでしょう。 -- 2023-06-14 (水) 19:06:29
- 総論の「唯一無二」を削除し、ネブラスカについて言及。また航空戦艦が本艦とキアサージ以外にも増えたことから、リード文にあったキアサージに関する記述を削除し、今後は一般的になるであろう米航空戦艦について触れる。 -- 2024-02-20 (火) 19:23:31
- 「爆撃機」の項目を、「副砲」と「対空」の間に移動。 -- 2024-03-04 (月) 21:52:03
- また、「航空戦艦の副次的効果」を書き加える。 -- 2024-03-04 (月) 22:33:33
- 「爆撃機」の項目を、「副砲」と「対空」の間に移動。 -- 2024-03-04 (月) 21:52:03
- Ver8.3の艦艇のバランス調整を反映。 -- 2025-08-25 (月) 22:46:31
コメント欄
- 本家ではティア6なんだよなぁ -- 2024-02-12 (月) 10:45:42
- こっちのが先発なんだけどね -- 2024-02-12 (月) 12:13:00
- 伊勢の戦い方(大体こんな流れ)→開始すぐに開幕でMAP左右に2方面発艦→最初は敵発見しても密集してるから着艦要請→駆逐スポット→対空低そうな日戦(扶桑とか山城)に同期調整しながら爆撃→基本はAP装填して対巡と対戦に遠距離砲撃→駆逐が近付いて来たら全力疾走で逃げながら時間差ずらしてスポット爆撃→機数が減って来たら味方艦に寄生しながら砲撃前進→以上。 -- 2024-03-27 (水) 22:45:39
- 山城…? -- 2024-03-28 (木) 01:24:37
- 天城だと思うから察しなさい -- 2024-03-28 (木) 02:04:04
- 山城…? -- 2024-03-28 (木) 01:24:37
- だれか伊勢で火災戦術とってる人いますか?是非レビューが聞きたい -- 2024-04-10 (水) 23:07:35
- 主砲の所の「砲弾について」を読んでもらえば判るが、格下ティアレベルの発火率で純ダメージもAPに劣るHE弾をメインにして戦う艦ではありませんね。火災頼りならネルソンとか別の艦でやるか、航空機連動火災もエンドラでやった方が。 -- 2024-04-10 (水) 23:22:19
- 自分は56乗せているのでap弾運用ですが、twitterで見たhe運用の人は、「くすぶる何とか」の迷彩を使っていましたね。なかなか良さそうでしたよ。 -- 2024-04-10 (水) 23:28:11
- 応急工作班を無駄に使わせるって事??日本戦艦で主砲にHE込める時って、駆逐艦が多いマッチか周辺に駆逐艦いてヤレそうな時くらいですね。 -- 2024-04-11 (木) 00:07:12
- ガチでやめた方がいい。艦長や迷彩関係なく、ティア帯で口径が小さめとはいえ、APの方がダメージ出せる。燃やしたいなら爆撃機を視界に利用して温存し、相手が応急使ったところ見計らって燃やすなど爆撃機の運用方法を工夫する方がいい。 -- 2024-04-11 (木) 09:15:47
- おすすめは出来ない。 日爆だから爆で火力を出すって動きは無理だし(燃えたらラッキー程度)、英戦みたいに砲の榴弾ダメージも高くないし、発火率も並だから影響出せるか怪しい。伊勢は火力ガンガン出すってよりかは2中隊&高回転は爆で駆逐スポットしまくって盤面コントロールしつつ、高精度APで巡洋艦や戦艦の甲板撃ち抜く動きの方が強いかも。意外とAP貫通力あるし。 -- 2024-04-11 (木) 09:23:22
- 早くブリパス進めて手に入れたい… -- 2024-05-01 (水) 14:17:56
- 私も今回初めて入手したけどめちゃくちゃ楽しい。おすすめです。 -- 2024-05-01 (水) 21:27:40
- 楽しみ
-- 2024-05-02 (木) 08:41:13
- 楽しみ
- 私も今回初めて入手したけどめちゃくちゃ楽しい。おすすめです。 -- 2024-05-01 (水) 21:27:40
- ブリパス効果なのか伊勢乗りが若干増えた気がする。 -- 2024-05-04 (土) 14:20:39
- 空母乗らないから、この前貰った山口さんを伊勢に乗せてる。4番砲の射角が悪いけど射程ギリギリでも結構当たる精度で感動した。駆逐艦が縦で突撃してきた時は漏らしそうになったけど概ね満足な艦。 -- 2024-05-29 (水) 21:03:00
- せっかくの高対空艦ですし、レイテの戦績を踏まえてアトランタと同じ「対空防御砲火Ⅲ」を3つほど頂けないでしょうか… -- 2024-10-22 (火) 15:31:34
- ブラック伊勢が出たら買う -- 2024-10-22 (火) 19:07:29
- 高速装填2とかつけてたら普通に強そう。主砲の門数と単発火力を補える何かが欲しい。 -- 2024-10-22 (火) 19:43:11
- 今の伊勢でも強いのにさらに強化はなさそう。 せめてソナー+対空警戒Lv1か高速装填Lv1とかだと思う -- 2024-10-23 (水) 19:29:24
- 長門で巡洋艦追撃してたら見失ったけど、偵察が必要だ!って瑞雲でそれを見つけてくれる伊勢さんほんと有難いです。 -- 2025-01-27 (月) 09:43:21
- 航空戦艦バージョンで日向出て欲しい -- 2025-01-27 (月) 09:45:25
- 格上メリケンの航空戦艦よりは遥かにマシな装甲してるから有難い -- 2025-01-27 (月) 09:46:38
- アプデで射角改善との事ですが久しぶりに乗ったせいでイマイチどう変わったのか分からない……後部砲塔が少し広く撃てる感じなのか(謎 -- 2025-02-16 (日) 12:37:36
- 長門にも言えるけど、ヒス迷彩ちゃんと浮き砲台になった時の史実の迷彩再現して欲しい。にてるけど違う。これだけは分かる。もう少し緑濃くして欲しい。 -- 2025-03-02 (日) 21:34:55
- セールで伊勢7000G -- 2025-11-26 (水) 23:22:34
- 伊勢推し艦だから買っちゃった。楽しみ -- 2025-11-28 (金) 19:50:57
- 勝ったんだけど思ったよりむじぃ。艦載機が思ったより性能が低くて、tier8とぶつかることも多いから溶けそうになる。索敵はいいと思うし、コツを掴んだら安定しそうな気配はある -- 2025-11-29 (土) 14:22:48
- 駆逐艦にも1機は落とされる性能なので、徹底的にサポートの役割をさせた方が戦果は安定します。
使い方としては駆逐艦に永遠に粘着してスポット・火災で嫌がらせ・純粋な爆ダメで嫌がらせ、が中々いい感じになりますよ。 -- 2025-11-29 (土) 23:19:18
- 駆逐艦にも1機は落とされる性能なので、徹底的にサポートの役割をさせた方が戦果は安定します。
- 勝ったんだけど思ったよりむじぃ。艦載機が思ったより性能が低くて、tier8とぶつかることも多いから溶けそうになる。索敵はいいと思うし、コツを掴んだら安定しそうな気配はある -- 2025-11-29 (土) 14:22:48
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