Minegumo

効果：

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AP弾、HE弾の切り替えには主砲の装填時間分のCTを有するが、代替魚雷の場合はCTがかからずボタンで簡単に切り替えることができる。しかし72秒という長いリキャスト時間を考えると確実に魚雷を当てていきたい。そう考えると爆速高威力のF3魚雷の方をメイン運用した方がいいだろう。高ティア戦場では敵艦の練度も高い故、通常魚雷の10㎞の遠投では当たる確率は低いが、80ktの8.1㎞の短‐中射程であれば当たる確率は更に高くなる...と言える。

　「峯雲」は第2次補充計画に則り、朝潮型駆逐艦の8番艦として大阪の民間造船所である藤永田造船所にて建造された。竣工は1937(昭和12)年3月、進水は同年11月、竣工・就役は1938(昭和13)年4月であった。1941(昭和16)年6月に日向灘での夜間演習を終えた帰り道に陽炎型6番艦の「夏潮」の側面に衝突、その際に慌てて後方確認をせずに後退をかけた結果、後方に居た陽炎型3番艦の「黒潮」にも衝突するという多重事故を引き起こしている。その結果「峯雲」の艦首は激しく損傷しており錨を下す事すらできない有様で、更に「黒潮」に追突された艦尾も損傷していた。「峯雲」は直ぐに呉海軍工廠のドックに入り修理を行い、僅か5か月間の修理期間で戦線に復帰。このため太平洋戦争の開戦にはギリギリ間に合った。
　太平洋戦争緒戦においては朝潮型4隻(朝雲、山雲、夏雲、峯雲)で編成された第9駆逐隊に所属し、フィリピン作戦や蘭印作戦に参加。蘭印作戦のうちスラバヤ沖海戦においては司令駆逐艦である「朝雲」と共にABDA艦隊に対して日本艦隊の中で最も接近した艦の1隻となった。「朝雲」と共に英駆逐艦「エレクトラ」を撃沈、「エンカウンター」と「ジュピター」を撃退するも「朝雲」が損傷したため「峯雲」はそれを援護しつつ撤退した。ミッドウェー海戦の際には第9駆逐隊は北方で行動していたが目ぼしい戦果は無く、ガダルカナル島を巡る戦いが始まると周囲の味方艦が次々と空襲を受けるようになり「峯雲」も至近弾による浸水の修理を受けた。またこの頃になると第9駆逐隊は朝潮型3隻(朝雲、峯雲、夏雲)で行動する様になるが、1942(昭和17)年10月12日の「サボ島沖海戦」において姉妹艦「夏雲」が沈没、第9駆逐隊は「朝雲」「峯雲」のみとなってしまう。
　当時の日本海軍はガダルカナル島から撤退し、中部ソロモン諸島に新たな飛行場を造って戦線を再構築しようとしていたため、「峯雲」もソロモン諸島輸送作戦に参加する事になった。南東方面部隊に所属した「峯雲」と「村雨」は輸送物資を満載した状態でコロンバンガラ等クラ湾で揚陸を行う計画だったが、この動きは既に米軍に察知されておりクラ湾の出口には既に潜水艦が配置されていた。またムンダ飛行場へ艦砲射撃を行うべくクラ湾に既に侵入していた米海軍の軽巡3隻もレーダーにより「峯雲」と「村雨」を探知、レーダー射撃による砲撃を始める。レーダーを持たない「峯雲」と「村雨」は米艦隊の接近に気が付かず当初空襲と誤認、「峯雲」は被弾炎上後に魚雷が命中して沈没。「村雨」も砲撃により沈没した。近くのコロンバンガラ島の日本軍守備隊が出した救援隊により救助された生存者は「峯雲」乗組員255名のうち45名であった*1。

　本艦の艦名の由来は気象用語の「峯雲(みねくも、みねぐも)」から。峯雲は積乱雲の別名であり、強い上昇気流により積雲が垂直方向に発達し巨大化したもの。雲の底部から頂部までの高さは数千メートルにも達し、文字通り山の峰の如く見える場合もある。激しい雨や突風を伴う雲であり、かの雲の如き猛烈な戦果を期待して名付けられたのであろう。

史実での「峯雲」は朝潮型駆逐艦の8番艦として計画・建造された。このため本家ことWOWSにおいても朝潮型の8番艦として実装されて居るが、何故かBlitzにおけるゲーム内の概要においては白露型と記載されている。

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