Orlan

Last-modified: 2023-05-07 (日) 18:48:23

オルラン級駆逐艦 オルラン

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変更点

Ver.1.11で主砲装填時間を5.5秒から5秒に短縮、主砲のHE弾ダメージが350から360に上昇。

性能諸元

編集時 ver.4.2.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier1
生存性継戦能力9858
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲4.50%
・対水雷防御4.50%
主砲射程8.10km
機動性最大速力24.73ノット[kt]
最大出力への到着時間10.16秒
転舵速度7.40度/秒
転舵所要時間3.60秒
隠蔽性9km



・派生艦船

派生元なし
派生先Storozhevoi
Novik



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)装填時間砲塔旋回速度
130mm 50口径 B-2LM, 2基×2門HE弾 382(4%)5秒15度/秒

ゲーム内説明

オルランは非常に強力な主砲を備えた警備艦であり、島の沿岸水域での運用を前提としている。小型で高速であり、非常に高い水準の機動性を有している。

解説

ティア1の船はどれも「どんぐりの背比べ」的な調整をされているが、一応解説していこう。

・主砲
主砲は130ミリ連装砲を2基搭載。片舷に向けられる数は4門で数としては標準的。HE弾の単発ダメージは382と高めであり、リロード時間は5秒(他国同格は4.5秒から6.5秒まで幅がある)と標準的ながらDPMは他国を上回っている。気になる射程距離は横並び(日米露で仲良く7.8kmの1位タイ)であり、射撃戦メインのこのティア帯においては優秀と言えよう。

・装甲
ティア1の艦に装甲を求めるのは酷な話であると承知の上で話を進めると、数値上は装甲が最も硬い(6%)のは独国である。それ以外は横並び(4.5%)である。ただし、これはあくまで数値上の話であり、防御姿勢も何もないこのティアでは当たれば即ダメージが入るものと考えて欲しい。

・機動性
ティア1の船は腹が立つほど遅い。そんな中でも、24.73ノットと同格随一の速度を誇るので同格同士の戦いであれば優位に立てるだろう。なお、ティア2戦に巻き込まれた場合は・・・孤立しないように団体行動を心がけること。

・隠蔽性
ティア1の船は隠蔽が良いグループ(8.4km)とそうでないグループ(9.0km)に分かれる。本艦は勿論後者である。

・生存性
ティア1における生存性はHPの高さがモノをいう(だってまともに回避行動取れる機動力が無いのだ)。そんな中本艦は同格最低のHPである。機動力と攻撃力に重点を置いているので仕方がないだろう。

・消耗品
速度を生かすなら改良型ディーゼルエンジンの搭載を推奨。砲の発射速度を上げたいなら高級船員食料の搭載も。もっとも、このティアなら何も積まないという選択肢もあり。

・装備
兵装は砲塔旋回速度を上げたい場合は射撃システム改良1、発射速度を上げたい場合は主砲改良2、防御はお好みで、適正は推力改良2が無難か。

・エリート特性
・船体強化 HP+4%
・エリート砲術員 主砲旋回時間-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%

・総論
速度と機動性に秀で、砲の性能も高い優等生。Tier1最優秀と言える(異論は認める)。おそらくほとんどの艦長は本艦でさくっと好成績を上げて次の艦に進むことだろう。印象には残らないが渋い艦とはそんなものである。

史実

オルランの元ネタである37号計画艦はWW2期にソ連が計画した戦時急造型護衛駆逐艦である。
安価で排水量が控えめな艦艇をヴォルガ川沿いの諸造船施設で建造することによって、主要造船施設が使用不能になった情勢下においても艦艇を量産するのが主目的であった。
様々な性能の案が作成されたが、1945年になるとさすがにこうした艦艇の必要性がなくなってしまっていたため、作業継続は無駄と判断され開発中止となった。

詳細
 

大祖国戦争勃発後のソ連海軍は輸送船団や水陸両用戦部隊の護衛に従事する艦艇の必要性を痛感していた。
こうした任務に従事する艦艇は29型警備艦が既に建造中であったが、このクラスの建造作業はドイツ軍の進撃によって既にままならなくなっていた。

 

そういった状況下にある1941年12月、第17中央設計局は戦時急造型駆逐艦の試案を独自に作成し始めた。試案は時局を考慮して部品の製造をウラル工業地帯で行い、それをヴォルガ川沿いの造船施設で組み立てることを想定していた。
建造後は内陸水路を伝って北方艦隊やバルト艦隊へと配備されることになるため、兵装や艤装品を取り外して喫水を内陸水路が航行可能なレベルに調整することも必要とされた。

 

完成した5種類の試案は全て同じ寸法の船体であったが、兵装の搭載量&配置や機関出力がまちまちであり、それに応じて排水量も様々であった。

41年度案の諸元
基準排水量640~800t
満載排水量710~900t
全長74m(水線長102m)
全幅約9m
喫水平均2.35m(諸々取り外して内陸水路を航行する際は1.77m)
機関出力11000~14000hp
最高速度25ノット
航続距離不明
兵装100mm単装砲B-34か100mm連装砲B-54を計2~4門
37mm機関砲70-K 3~4基
12.7mm連装機銃DShK 最大4基
533mm三連装魚雷発射管 1基
爆雷投射機 2基
 

これらの試案をベースに更なる調整を施した完成案が1942年7月、海軍へと提出された。この際に試案は37号計画艦と正式に命名されたものの、海軍の下した結論は不採用であった。「調整」を施した結果排水量は1000tを超えてしまっており、これを海軍側が嫌ったためであるらしい。
しかし非公式な作業継続命令は出され、辛うじて37号計画艦は生き残ることに成功した。

 

1943年4月に海軍から第17中央設計局へ「37号計画艦の想定運用に『夜間/濃霧発生時に生起した不期遭遇戦における雷撃任務』を追加すること」が採用のための条件として提示された。
その後作成された43年度案は

  • 主砲は130mm単装砲B-13を3基
  • 対空火器は37mm70-Kと12.7mmDShKをそれぞれ連装4基ずつ
  • 450mm三連装魚雷発射管を1基搭載
  • 29型警備艦と同じ主機を搭載。最高速度は31ノットで航続距離3000浬(12~14ノット時)

といったものであったようだ。
しかしながらこの案も建造段階へ進むことはなく、その後1945年になって全ての作業が打ち切られた。

 
余談

何かと話に絡んできた29型警備艦であるが、この艦が属する「警備艦」というクラスを冷戦期のNATOは「フリゲート」に分類した。
つまり、29型警備艦と似たような任務に従事する本艦は「フリゲート的色彩の非常に濃い駆逐艦」といった位置付けの艦であると言える。

戦時量産型駆逐艦で、フリゲート的色彩を持ち、それでありながらあくまでも駆逐艦……
はて?どこかで似たような話を聞いた覚えが……?

※PC版wikiの写し

小ネタ

37号計画艦の実質的な前身と言える29型警備艦であるが、このクラスの最終艦である14番艦は「オルラン」と命名される予定であった(命名される前に建造中止になったが)。本艦の「オルラン」という名前はここから引っ張ってきたのではないだろうか。多分、おそらく、きっと……
因みにオルラン(Орлан)とは日本語で「鷲」を意味する。戦闘機かよ。

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コメント欄

  • リロードがめっちゃ早い -- 2018-03-07 (水) 15:45:56
  • 形好き -- 2019-12-29 (日) 14:20:16
  • Dpm一位のブラックスワンと並んでt1最強艦の一隻だと思う。dpm同格2位、24.7ktの快速を有する艦。こいつの足を遅くしてdpmを上げたのがブラックスワン。 -- 2020-04-29 (水) 11:43:12
  • 精度よいよなぁ。おかげで割とよく燃える -- 2023-05-07 (日) 15:24:13
  • 1に違いもあるものなのか? -- 2023-05-07 (日) 18:40:49
  • 関係ないけど妙にリアルぽくて好き -- 2023-05-07 (日) 18:48:23

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