Novik

ノヴィーク級防護巡洋艦　ノヴィーク

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

ゲーム内説明

ノヴィークは、偵察巡洋艦のパイオニアだ。射撃速度に優れた砲を持つが、装甲は脆弱となっている。就役期間中において、世界最速の巡洋艦として活躍した。

解説

・主砲
主砲は120ミリ単装砲を8門搭載している。砲配置は艦首と艦尾にそれぞれ1門づつ、残りは片舷に3基づつ舷側配置という伝統的なスタイル。片舷指向可能数は5門と平均的だが、片舷側に5門を指向できる艦の中では最も射程が長いという特徴を持つ。しかし、このティア帯の砲にありがちの「劣悪な初速・弾道特性・散布界」という3重苦を抱えており射程ギリギリでの攻防戦は現実的では無い。結局は中・近距離での撃ち合いに移行しがちなのだが、本艦の砲は他国の同格巡洋艦が持つ152mm砲よりも口径が小さく、砲弾の威力に劣っている点に注意して欲しい。AP弾ダメージは他国同格は500に迫るのに対して本艦は338と貧弱、HE弾ダメージも他国同格は400以上あるのに327とかなり微妙である。幸い、装填時間が6秒と短めなのでコツコツとダメージを蓄積させていけば戦えない事は無いのだが、後述する装甲の薄さや体力の無さから正直に言うと中・近距離での撃ち合いは他国艦の方が有利になり易い。このため、むやみやたらと喧嘩を売るのはお勧めできない。孤立した敵艦を集中的に狙う等、相手を良く見て戦いを挑もう。

・装甲
他国同格巡洋艦と比較してほぼ横並び(装甲6%)である。ただし、防郭防御は本艦とウェイマスのみが5%(他は7.5%)となっており貫通される確率が上がっているので注意が必要である。

・機動性
このティア帯の巡洋艦の最大速度はだいたい24ノット後半がほとんどで、本艦もそれに倣う。加速は良くない方でドレスデン(12.46秒)よりはマシな11.26秒であり無暗な停船は命取りとなる。転舵速度はあまり良くないが転舵そのものにかかる時間は5.10秒と同格トップクラスに準ずる。

・隠蔽性
意外なことに他国同格巡洋艦内では本艦とチェスターが隠蔽に優れる。ただし、より隠蔽に優れる駆逐艦ともマッチングするため、油断は禁物である。

・生存性
HPのみで判断するならば、平均的なHPを持つ本艦は取り立てて生存性に優れるとは言い難い。また、巡洋艦という艦種から隠蔽が良くともそれを活かしにくく、速度や機動性もティア相当でしかないため生存性が高いとはとても言えない。

・消耗品
速度を補いたいなら改良型ディーゼルエンジンの搭載を推奨。砲の発射速度を上げたいなら高級船員食料の搭載も。もっとも、このティアでも何も積まないという選択肢もあり。

・装備
兵装は砲塔旋回速度を上げたい場合は射撃システム改良1、発射速度を上げたい場合は主砲改良2、防御はお好みで、適正は推力改良2が無難か。

・エリート特性
　船体強化　HP+4％
　エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
　功績　EXPアップ+10%

・総論
このティア帯としては平均的な速度や機動性、装填に優れる砲を装備した扱いやすい艦と言えよう。低ティアのうちに射撃を数多くこなすことで偏差射撃の訓練をしておきたいが、その練習艦としてはもってこいである。

史実

ロシア帝国海軍二等防護巡洋艦。後に日本海軍の通報艦「鈴谷」。1901年竣工。高速の偵察巡洋艦として知られる。
日露戦争中、ノヴィークが所属する旅順艦隊は旅順からウラジオストクへ向かったところ、待ち構えていた日本の連合艦隊の攻撃を受けて敗退し、旅順へ退却した(黄海海戦, 1904年)。この際にノヴィークは旅順艦隊とはぐれてしまい、旅順へ戻ろうにもその周囲は日本海軍が封鎖しており不可能であった。そこで単独で日本列島の南側を迂回してウラジオストクへ向かった。途中、補給のため樺太のコルサコフ沖で停泊中していたところ、「千歳」及び「対馬」に捕捉・攻撃され擱座処分とした(宗谷沖海戦)。その後日本軍が鹵獲・修理して1906年に通報艦「鈴谷」として編入した。ただし損傷が激しく元の速力の回復は断念、そのため往時の速度より大幅に低下していた。1913年に除籍、解体のため売却された。

小ネタ

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