Prinz Eitel Friedrich

マッケンゼン級巡洋戦艦 3番艦 プリンツ・アイテル・フリードリヒ

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

第一次世界大戦中に起工した、マッケンゼン級巡洋戦艦です。この頃のドイツ戦艦の共通の特徴である強力な垂直装甲を持っていました。主砲は砲塔４基に搭載された８門の350mm砲で構成されていました。

解説

2021年3月のブリッツパスの有料報酬艦。どうやらマッケンゼン級巡洋戦艦が「解体されずに無事第一次世界大戦を生き延び、その後に近代化改修されたら」という前提でのIF仕様らしい。なお同型艦のマッケンゼンも、同じくtier6である。

・主砲
350mm砲を連装で4基8門搭載。仏戦が搭載している340mm砲と他国同格が標準搭載している356mm砲のちょうど中間程度の口径となる。同格の平均からすると口径は小さめであり、同格の「バイエルン」が搭載する380mm砲に比べると明らかに威力は劣り、貫通力も他国同格の356mm砲に負けて居るように感じる。主砲の搭載数も少な目な事もあって中・遠距離での射撃戦においてはティア6において少し心もとない。
しかし近距離ではそれなりの貫通力を発揮し、やや短めの装填時間(消耗品込みで約18秒)と戦艦にしては優秀な主砲旋回速度(5.5度/秒)と合わせて後述する副砲の威力もあるので1対1であれば撃ち勝てる可能性が出てくる。中・遠距離でのチャンス時には艦艇スキルの「精密照準Ⅰ」を使用して手痛い打撃を加えることも可能である。

・副砲
150mm単装砲を片舷に7基、両舷合わせると14基搭載。砲弾はAP弾で単発火力は518と強力、射程も素で6キロ弱とそこそこの長さを誇る。しかし装填時間が約7秒とそれなりの時間を有するので、しっかりと狙って当てていきたい。また数値に現れない優秀な点としてこのティア帯としては精度が高く、きちんと狙った場所に飛んで行くだけでなく、射角もある程度良好で砲弾性能もそれなりと、巡洋艦から駆逐艦・戦艦の艦首艦尾に至るまでよく刺さる。装備で「副砲改良Ⅱ」を選択すると射程を延長することもできるので、主砲性能が頼りない、装備による補填が少ないのも合わさり、装備における強化を主砲でなくこちらにするという選択肢も強い。しかし単装砲の宿命である砲の壊れやすさは如何ともしがたいので、戦艦を相手取る際の近接戦闘においては破損による火力低下に注意して欲しい。

・自動副砲
105mm連装砲を片舷に4基8門、両舷合わせると8基16門搭載。砲弾はHE弾で単発火力は207とやや頼りない。射程も4キロ程度と単体で見ればオマケに過ぎない。しかし前述の手動副砲が片舷7基、自動副砲が片舷4基8門と副砲全体で見るとバイエルン(手動副砲片舷5基、自動副砲片舷3基の計11門)を上回る15門を擁しており、接近戦において大きな威力を発揮するだろう(片舷に指向可能な副砲+自動副砲の数だけならばグナイゼナウをも上回る)。本艦の艦艇スキル「精密照準Ⅰ」は主砲だけでなく、副砲・自動副砲の射撃精度も向上するので接近戦においてタイミング良く使用すると恩恵を受け易い。艦長スキルのLV7で「精密照準」を選択し、スキルの効果時間を延長する事を考慮しても良いかもしれない。

・対空
素の対空値は数値の上では優秀である。優れている点としては大口径対空砲のダメージが「このティア帯としては高め」(この値は同格バイエルンを超え、格上対空艦の「伊勢」と同じ)であり、隣接している艦艇にとってはそれなりに頼りになる筈だ。ただし、射程距離が3.3kmと平均以下であり、艦隊行動を取っていても離れた位置に居る艦には恩恵が及ばない。また、小口径対空砲はバイエルンと同程度に過ぎず(参考までに、伊勢は小口径対空砲のダメージが300を超えている)、自身が狙われた場合は被害が大きい。したがってその実態は平均をやや上回る程度に過ぎない。それでも格下空母に対しては十分対抗できるだろう。格上空母とマッチングしてしまった場合、明らかに対空能力が不足しているのは念頭に置いておきたい。

・装甲
本艦はドイツ戦艦ではあるが、本物の戦艦(BB)ではなく巡洋戦艦(BC)であるため装甲配置が完全ではない。それでも日戦の「扶桑」と同程度の12%という装甲を備えているので艦の角度を適切に保っていれば数値以上に敵弾を弾く事ができる。ただし、同格の「バイエルン」程の堅固さは無いので、装甲に甘えて突出したり側面を晒した場合、大ダメージを受けてしまうだろう。なお、防郭防御の値は12.5%とバイエルンと変わりないが、巡洋戦艦ゆえに装甲も薄めで舷側、甲板共に同格ワーストクラスに位置する。とはいえ、主砲射角は非常に優秀で防御を固めたままでも戦う事が可能であり、姿勢制御に留意しながら戦えばしぶとさを発揮できるだろう。また、同格の「バイエルン」には無い機動力があるので、交戦距離によっては回避機動を取る事で敵弾を回避する事も不可能ではない。

・機動性
同格でもノルマンディーやダンケルクに次ぐほどの機動力を誇る。速力は27knot近く出るのでプッシュや陣地転換には困らないだろう。しかし、船体が長いため旋回は少しもっさりしているものの、総じてフランス戦艦に次ぐレベルの機動力は持っている。

・隠蔽性
素の被発見距離は10.68kmと他国同格戦艦よりもやや優秀。しかしツリー艦の「クイーン・エリザベス」(10.44km)を始めとして一部の艦は本艦よりも隠蔽に優れるので過信しないように。

・生存性
素のHPは40000弱でバイエルンと大差ない。エリート特性と専用迷彩使用でHPマシマシにすれば41000を超える事は可能だが、バイエルンと異なり艦首・艦尾の甲板が広く、装甲も薄いためか同じように防御姿勢を取っていても甲板を抜かれたり発火し易いように感じられる。ドイツ戦艦として考えるとHPや耐久面で心もとない部分はあるが、一般的な戦艦の範疇としては十分なレベルであろう。ただし、巡洋戦艦として速度を増すために艦の全長を長くしている(こうする事で同じ出力でも速度が増す)ため、魚雷攻撃において多数のヒットを食らいやすい。このため、駆逐艦が接近して来た場合は艦艇スキルの「ソナーⅠ」を使用して早目に魚雷の発見を行おう。艦長スキルのLV2の「戦場支援」を選択すると使用回数を+1できるし、LV6の「偵察と警戒」では効果時間の延長とクールタイム短縮を行えるので合わせて取得する事を検討してみてはいかがであろうか。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」「予備整備パック」の戦艦基本セットを推奨したいが、対空を重視したい人は「追加対空弾」を選択するのも悪く無い。

・艦艇スキル/艦長スキル
同格戦艦のバイエルンと同じく、ソナーⅠと精密照準装置Ⅰを備える。
(同型艦が所属する第二ツリーではなく)第一戦艦ツリーの艦長を兼務させても、あまり差し支えはないだろう。しかし本艦は、戦闘中に接近戦マスターを取得することも多いので、自信があるならば専用艦長を着任させ、LV10では「勲章を求めし者」を取得しても良いだろう。

・装備
兵装は基本的には「副砲改良Ⅱ」を推奨したい。「主砲改良Ⅰ」で主砲の取り回しを良くする選択肢もあるが、本艦は素で砲塔旋回が5.5度と優秀なため、補填の必要は薄いと思われる。
防御は旋回性能を補うなら「操舵装置改良Ⅰ」、プッシュの速さなど、加速面での補填が欲しい場合は「推力改良Ⅰ」がお勧めである。
適正は「操舵装置改良Ⅱ」が無難であるが、戦い方によっては他の選択肢もあるだろう。

・エリート特性
　・戦艦近代化改修　HP+3%、小口径対空兵装ダメージ+5%、対水雷防御+5%
　・水雷防御装置　魚雷防御+10%
　・功績　EXPアップ+10%
※消去法で「戦艦近代化改修」を推奨。なお本艦は高ティアドイツ戦艦お約束の「改修済主装甲帯」「副砲特化」を選択できないのが非常に残念。

・総論
　一言でいうとバイエルンとマッケンゼンを足して2で割ったような特性の艦である。主砲はバイエルンと比較してしまうと頼りなく、特に格上戦においてはハッキリとバイエルンとの差が出てしまう…しかし本艦の機動力をもって上手く味方とクロスを取れるような位置取りができればバイエルン以上の活躍が期待できるだろう。防御力もバイエルンに劣るが、引き撃ちに持ち込んだ際の本艦のしぶとさは相当なもので上手く立ち回れば足の遅い米戦やバイエルン以上に敵を長時間拘束しつつ生き残ることも夢ではない。
　副砲が非常に強力で、距離によっては主砲以上に頼りになるケースもある。特にAP弾を装填したままになりがちなドイツ戦艦においては、ある程度射程があって火力も相応な本艦の副砲は非常に心強い。また主砲や防御力も決して酷いというレベルではなく、同格なら十分通用する水準を保っているのでマッチングする相手によってはどっしり構えるドイツ戦艦として普通に戦うことも可能。そして前述のとおり格上戦においては巡洋戦艦として運用したり、副砲火力を活かした接近戦に持ち込んだりと様々な戦い方が可能であり、あらゆる戦場で大暴れできる万能艦になりうるポテンシャルを秘めている(要プレーヤーの腕と経験)。このため、頼りない主砲を活かすことが得意なドイツ戦艦乗りやドイツ戦艦好きには文句なしにお勧めな艦といえる。

戦闘名誉章

史実

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