レナウン級巡洋戦艦2番艦 レパルス
効果:HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲砲弾散布界-4%、最大転舵速度+4%、EXPアップ+30%、シルバーアップ+30%
Ver.6.1で小口径対空兵装ダメージが66から74(フル改修76→85)に上昇。
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 6 | |
---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 40020 |
抗堪性 | ・防郭防御10% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御9% ・魚雷防御12% | |
主砲射程 | 12.77km | |
副砲射程 | 5.40km | |
機動性 | 最大速力 | 30.29ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 19.22秒 | |
転舵速度 | 6度/秒 | |
転舵所要時間 | 10.80秒 | |
隠蔽性 | 9.66km |
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
381mm L/42 Mark Ⅰ, 3基×2門 | 17.50秒 | HE弾 1196(13%) AP弾 1564(250%) | 4.50度/秒 |
副兵装 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向可能門数) | 装填時間 | ダメージ(火災率,防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
102mm L/45 Mk Ⅸ, 3基×3門(6門) 102mm L/45 Mk Ⅴ, 6基×1門(3門) | 7秒 | HE弾 230(2%,150%) | 10度/秒 |
対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 55 85 | 3km 1.5km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
---|---|---|---|---|
エンジンブーストⅡ | 最大航行速度+12% | 25秒間 | 60秒 | 2回 |
高速装填Ⅱ | 主砲装填速度+30% | 20秒間 | 75秒 | 2回 |
ゲーム内説明
レナウン級の巡洋戦艦。時代にしては極めて高速な艦艇で、クイーン・エリザベス級の戦艦と類似した主砲を搭載していた。
解説
2021年12月20日13時からブリッツパスの限定報酬で獲得可能になったレナウン級の英国巡洋戦艦。
・主砲
381mm42口径連装砲を3基6門搭載。型番はMark I なので基本はクイーンエリザベス砲と同じと思って貰えばよい。門数が少ない代わりに非常に精度が良くなっており、装填時間も21秒から17.5秒に短縮されているほか、艦艇スキルの「急速装填Ⅱ」を所持しているため、一時的に火力を大幅に上げることが可能*1。またこの砲はAP弾とHE弾のダメージバランスが良く、どちらを使っても満足のゆく単発ダメージを出せる。貫徹力も英戦砲としては優れていると言えるが、砲の搭載数の少なさより他国同格と比較すると瞬間火力とDPMで見劣りしてしまう。よって同格戦艦との腰を据えての射撃戦は得意では無い。また装甲に優れる相手に対してHEで発火を狙う作戦も分が悪い。どちらかというとAP弾を使用して側面を晒した巡洋艦・格下戦艦を狙い、大ダメージを与えつつ敵主力戦艦の反撃が来る前に身を翻して逃れるといったヒットアンドアウェイ戦法に向いていると言えるだろう。
・副砲
102mm砲を片舷9門指向可能。口径相応の低威力だがその割に装填が長いため、あまり強くない。因みに3連装副砲の方だが、これは史実通り砲塔形式ではなく防盾付き砲架になっているようだ。
・対空
素の対空値は140と英米艦としてはかなり頼りない。とはいえ当初は大口径対空砲のみ、しかもダメージは55の射程は3kmと自衛用としても不安であった。アップデートにより小口径対空砲が追加され、米駆以下の対空能力しかないと陰口を叩かれた対空値がやや改善された。しかし双方を合わせても戦艦としては最低ランクであり正直頼りになる代物ではない。
・装甲
一言で言うとペラペラである。
ダメージ軽減率を見てみると、装甲9%防郭防御10%はかなり低く、これは巡洋艦の青葉と変わらない。
更に、装甲厚もひどく、艦首艦尾は同格標準の25mmだが、甲板装甲65mmは同格の低い方のグループであり、舷側装甲は更に悲惨で127mmと同格ぶっちぎりの最下位。ある意味一頭一つ抜けている。あろうことか舷側装甲は同格巡洋艦のグラーフシュペーと同じで甲板装甲は5mm負けている。
つまりは戦艦としての防御力に期待することはできず、敵弾は回避もしくは撃たれる前に隠れる事を心掛ける必要がある。火災浸水耐性も巡洋艦並みだが、魚雷防御だけは一応戦艦に準ずる値を持っている。とはいえ後述する生存性の低さより被雷についても可能な限り回避する必要がある。
・機動性
優秀。最高速力は素で30ktを発揮でき、エンジンブーストも使えば一時的に33ktを超える。舵の性能もドイツのグナイゼナウ(5.6度/秒)を凌駕しており、旋回性能にも不満は無いだろう。ただしその速度性能を得るためか船体がやや長く、旋回半径が大きいため回頭するまでには意外と時間を要する。
・隠蔽性
被発見距離は10km未満と戦艦にしては優秀。
・生存性
HPはそこそこ高いものの、戦艦のお仕事に必須の装甲には期待できずに耐性も無いのでハッキリ言って生存性は低い。ただし艦本体の性能に頼らずに位置取りや相対的な防御を駆使できる艦長が扱った場合、普通の戦艦にはない速度・隠蔽等を活かして神出鬼没の活躍ができるだけの可能性は秘めている(使いこなせるとは言っていない)。
・消耗品
体力、装填、速力が良いだろう。
・艦艇スキル/艦長スキル
エンジンブーストⅡと高速装填Ⅱを2回づつ使用可能。
高速装填は艦長スキルの超火力(lv5)で使用回数を増やしておきたい。
イギリス戦艦ツリーを進めているのであれば、ツリー艦の艦長を使い回せばよいだろう。ただしエンジンブーストもフル活用したいのであれば別の艦長を用意しよう。
・装備
・兵装 主砲旋回
・防御 舵か加速
・適正 舵
耐久には期待できないので、機動性を上げて回避しよう。
・エリート特性
・戦艦近代化改修 HP+3%、小口径対空兵装ダメージ+5%、対水雷防御+5%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
英国戦艦は「速度はそこそこ、防御は軽めで残ったリソースを攻撃力に割り振る」という思い切った設計思想となっているが、本艦を始めとした巡洋戦艦は「まず最初に戦艦並みの火力、それを高速で運べるだけの主機を搭載できる船体」といった具合に旧来の戦艦とは明らかに異なる設計思想で建造されている。このため奇しくもライバル国家であるフランス海軍の所持する「フランス戦艦」に近い性能と特性を持つ事となった。フィッシャー提督の巡洋戦艦を用いた高速戦闘理論に基づき建造された本艦は、文字通り「当時の巡洋艦を凌駕する速力で戦場を駆け、戦艦に準ずる火力を戦場のあらゆる場所に迅速にデリバリーする」事が可能であり、高速巡洋戦艦の理想を体現したと言えるだろう。ただし、乗り手がフィッシャー提督の唱える「敵の砲弾など当たらなければどうと言うことはない」を体現できるかどうかは別問題である。正面切った戦い方は不得手であり、如何に敵の先手を取って敵陣のクロスを取れる位置を抑えられるかという事に全てを賭けているため相応に癖が強く、仏戦に乗り慣れている艦長や大型巡洋艦の扱いに長けた艦長でないとその特性を活かすのは難しい。間違っても戦艦初心者向けの艦ではないので、予めその辺りを理解した上で購入して欲しい。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 |
---|---|---|
報酬 | シルバーブースターⅢ×2 EXPスーパーブースターⅡ×2 シルバー150k | カッパー2 |
ミッション内容 | 5戦プレイ |
史実
第1次世界大戦の最中に英国海軍のフィッシャー提督が「巡洋戦艦」の追加建造を要求、これをもって「レナウン」級巡洋戦艦の建造がスタートした。事の発端は第1次世界大戦初頭の1914年12月8日、アルゼンチンのフォークランド諸島沖でドイツ海軍とイギリス海軍が海戦を展開、イギリス海軍の「インヴィンシブル」級巡洋戦艦がドイツ海軍の「装甲巡洋艦」に対して圧倒的な勝利を収め、巡洋戦艦の威力を世界に知らしめた。フィッシャー提督はこの海戦における経験を基に「高速は最良の防御である」という巡洋戦艦による高速戦闘の戦法を発案、これからの英国海軍に最も必要とされるのは「巡洋戦艦」であるという理念のもとで「巡洋戦艦」の追加建造を要求したのである。
ところが当時の内閣は「巡洋戦艦の建造は終戦までに完了しない」として難色を示す。これに対してフィッシャー提督は既存の戦艦の予備部品、キャンセルされて使用用途が決まっていない戦艦の部品等を活用し、たったの15か月で完成させる計画案を提出、半ば強引に建造の許可を勝ち取る。なお、フィッシャー提督としては「レナウン」級巡洋戦艦を4隻建造したかったようであるが…資材調達の面で厳しかったことから「レナウン」級巡洋戦艦は2隻(これが「レナウン」と「レパルス」である)、残りは簡易生産型である「カレイジャス」級巡洋戦艦として建造することを決定した。これらの巡洋戦艦群は速力には優れていたが、防御力に関しては劣っており、それは仕様の通りであった。
「レナウン」級巡洋戦艦2番艦「レパルス」は1915年1月に起工、進水は1916年1月、竣工・就役は同年8月である。フィッシャー提督の計画のとおり第1次世界大戦中に就役し、第2次ヘリゴラント・バイト海戦等に参加したものの活躍する機会には恵まれなかった。戦間期の1919~20年において第1次大戦の戦訓に基づいた防御力強化の改装を行い、ライオン級巡洋戦艦と同程度の防御力を手に入れるも…それでも防御力の不足は明らかであった。1934~36年にかけて第2次近代化改修が行われたが、本艦に対しては小規模改装に留まり、戦艦「ウォースパイト」や姉妹艦「レナウン」のように外観の変更を伴った大規模改装は行われなかった。
第2次世界大戦が始まると当初は地中海および北欧方面での作戦に従事、その後1941年5月24日に「デンマーク海峡海戦」で戦艦「フッド」が撃沈される。本艦もビスマルク追撃戦に参加するも燃料の不足により途中で離脱している。その後は10月にインドに派遣されるも、東洋艦隊が大日本帝国海軍と衝突する可能性が高まりウィンストン・チャーチル首相の意向により戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と共に極東方面に向かう(この時、予定では空母「インドミタブル」も同行する予定であったが、座礁修理のため極東行きから外されている)。
1941年12月10日、マレー半島東方沖で行われたイギリス海軍東洋艦隊と大日本帝国海軍の戦い(マレー沖海戦)において、日本陸軍の九六式陸上攻撃機と一式陸上攻撃機の攻撃を受け12時33分(日本側記録午後2時3分)に転覆して沈没した。
小ネタ
本艦の艦名の由来は英語の「Repulse(撃退、反撃の意)」から。
1923(大正8)年、イギリス特務艦隊は巡洋戦艦「フッド」を旗艦として東回りに世界一周を行う事を決定した。巡洋戦艦「レパルス」と巡洋艦5隻が同行し、1年をかけて行う計画であった。航路はイギリスから北アフリカのシェラレオネを経由して南アフリカのケープタウンへ。東アフリカのザンジバルを経由してインドのセイロン島へ。マレー半島のシンガポールを経由してオーストラリアへ。ニュージランドを経由して南太平洋のフィジーへ。ハワイを経由して北アメリカのサンフランシスコへ。パナマ運河を経由して中米ジャマイカへ。その後は大西洋を北上しカナダのハリファクスを経由して英国へ帰還するというものであった。この計画は概ね成功し、各地で好印象を与えた上に英国民の士気向上にも役立った。
史実において本艦に搭載されている短距離対空砲は「ヴィッカース QF 2ポンド 39口径 連装対空砲(39口径40㎜連装機銃)」である。このQF 2ポンド砲は通称「ポンポン砲」と呼ばれ、 日本でも「毘式四十粍機銃」としてライセンス生産されていた。ただしこの砲は元々地上用として設計されており…初速が低く弾道特性が山なりで本来の用途に使ってすら命中精度に問題があった。この砲を何も考えずに海上用に転用したうえに曳光弾も用意しなかったため、射撃手は「自分が撃った弾が今どの辺りをどんな軌道で飛んでいるのかさっぱり判らない」状況であり、実際の対空能力はお察しであった(だから本艦の単距離対空砲は当初未搭載扱であったのか)。
なお余談になってしまうが、英海軍においてもこの「ポンポン砲」は…連装にしようが4連装にしようが「対して役に立たない」という認識であった様で、姉妹艦の「レナウン」にはこのポンポン砲を8連装銃架(M銃架)に搭載した「8連装ポンポン砲」が搭載されていた。この8連装銃架ではクランク機構を介して各銃が連動して絶え間無い弾幕を張ることができる設計となっており、その動作から「ピアノガン」または「シカゴ・ピアノ」といった愛称がつけられた。ところがこの8連装機銃は構造が複雑な分故障も多く…1941年12月の「マレー沖海戦」においては戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」搭載の8連装機銃は一基だけで12回も故障を起こし、もう一基も8回射撃中止に陥ったとされる。
現在「レパルス」は転覆した状態で横たわっているが、2014年、違法サルベージ業者によって破壊され、鉄くずとして売却されていたことが明らかとなった。
編集用コメント
- 史実と小ネタだけ追加。 -- 2021-12-21 (火) 06:03:35
- カタログスペックから分かる範囲で解説を記述。 -- Holy_Roman_Empire? 2021-12-22 (水) 11:42:22
- 広報用画像を追加。 -- Holy_Roman_Empire? 2021-12-24 (金) 11:26:54
- 小ネタを追加 -- 2021-12-29 (水) 21:15:13
- 小ネタを追加 -- 2022-03-10 (木) 23:19:47
- 小ネタを編集 -- 2022-05-07 (土) 13:50:20
- 対空値が古い情報であったので更新。 -- 2023-08-04 (金) 21:31:17
コメント欄
- 加速良し、速力良し、速い割に結構曲がる、精度が良くて謎の貫通力を持つ主砲(ただし6門は寂しい)、撃たれるとライフがゴッソリ減るペラペラの障子紙装甲とスリル満点の戦艦 -- 2021-12-21 (火) 03:04:37
- 9戦8勝。たまたまかな?つおいぞ。 -- 2021-12-21 (火) 12:52:17
- 史実では魚雷発射管あったらしい。ペトロを途中で全周に改造してたし、後付けで付けてくれないかな… -- 2021-12-21 (火) 15:01:36
- ミニフッドって感じ? -- 2021-12-21 (火) 15:12:26
- 手数がないせいでめっちゃキルスティールされる… -- 2021-12-22 (水) 12:06:28
- ヒットアンドアウェイ。非常に楽しい艦です。 -- 2021-12-24 (金) 18:44:16
- 巡洋艦乗りとしては乗り味似ていて非常に楽しい。しかしこのtier、駆逐ちゃんと処理してくれる巡洋艦が少ないので、HE込めて駆逐狙わんといかんのが悲しいですね。駆逐狙うっても、ネルソンほど門数ないので火力足りないし。基本APの方が攻撃効率良さそう。 -- 2021-12-24 (金) 19:49:23
- 巡洋艦と比べると、機動性はシュペーに似た感じ。速度は凌駕してます。 -- 2021-12-24 (金) 21:19:48
- うん、これは巡洋艦だわ -- 2022-01-22 (土) 16:04:33
- こいつほんとにtier6?つよすぎや -- 2022-02-25 (金) 16:43:01
- 急速装填使用中は12秒で装填できるらしい -- 2022-04-01 (金) 18:04:41
- 巡洋艦に慣れてる人が乗るとメッチャ強い -- 2022-04-11 (月) 20:40:07
- ニューメキシコに1斉射でごっそり削られるのを見たんですが、この船ホントに強いんですか? -- 2022-05-07 (土) 12:07:09
- 上のコメントや解説読みました?装甲はペラペラ(多分堅い方の巡洋艦レベル)で、戦艦の砲弾は基本回避なので、ニューメキシコの砲を受けている時点で乗り手が悪いです。強いかどうかですが、個人的には強い方だと思います。 -- 2022-05-07 (土) 12:46:17
- ニューメキシコに土手っ腹に1斉射でごっそり削られない巡洋艦はありますか? それを見て巡洋艦は弱い、とあなたは思うの?同じことです。レパルスは打たれ弱い。だから打たれ弱さをポジショニングとヘイト管理と機動力でカバー出来る腕と、ニューメキシコ等戦艦にに腹を見せては撃ち負けるという知識が必要。質問内容の質から察するに、失礼ながら、あなたが乗っても強くないと思いますよ。 -- 2022-05-07 (土) 12:47:21
- 元々の質問自体が程度の高いものとは思えないが、それにわざわざ長文で噛みつくのもアホらしいと思えないのかね -- 2022-05-07 (土) 15:38:06
- 具体的にどのようなケースでこの艦が強いか弱いかを共有しておいた方が良いかと思ったのですが。そのためのwikiなのかな、と思いますが、単にかみついているようにしか見えないのは私の文才の無さですね。申し訳ない。 -- 2022-05-07 (土) 17:48:23
- 頭の悪い質問をしてしまい、申し訳ありませんでした。ご指摘ありがとうございます。 -- 2022-05-20 (金) 19:27:02
- wows blitz始めて2か月のカスnoobなのです。どうかお許しください。 -- 2022-05-20 (金) 19:30:43
- こいつは味方が押せ押せムードのときに輝く。武装とか火力的に本家のインコンパラブルみたいよね -- 2022-06-19 (日) 17:58:39
- こいつメッチャ強いね ヘイトがあまり向かなかったら暴れまくれる 3拠点制圧戦は活躍できるけど黄金の海峡とかの中央拠点の試合はしんどい -- katchan? 2023-02-08 (水) 14:31:55
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