Queen Elizabeth

クイーン・エリザベス級戦艦　クイーン・エリザベス

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

クイーン・エリザベスはイギリスが第一世界大戦中に竣工した最強戦艦。規格外の381mm砲を搭載し、新型重油ボイラーによって他の艦よりも速い航行が可能だった。第二次世界大戦直前に113mm両用砲を増設され、対空武装も強化された。

解説

・主砲
381mm L/42 Mark1, 4基×2門：計8門搭載。
　同格内でもトップクラスの口径を持つ砲を連装砲塔に収め、艦首・艦尾にそれぞれ背負い式で4基8門搭載。他国同格が350mmクラスをどれだけ多く積むかに苦心している中で、本艦は「少数だがより大口径の砲を積む」という方向性で火力を向上させている為、シンプルで扱いやすい。特に艦中央部の砲を廃し、艦橋構造物を中央に寄せた事から艦尾側の砲の前方射角が大幅に改善され「艦を30度ほど傾けるだけで全門斉射可能」となった事は非常に大きい。ただし砲弾ダメージの向上、射程の延長、HE弾発火率の向上と引き換えに扱いづらくなってしまった点も存在する。というのも大口径化に伴い砲弾の飛翔特性が変わってしまい、前級の「低弾道」ではなく「ふわふわ高弾道」化したため独特の弾道曲線に慣れないうちは敵に対して正確なエイムを取りづらく、仮に取れていても弾着は機嫌に左右され易い。さらに砲数の減少も相まって乗り換え直後は戸惑う事も多いだろう。
　また本艦の主砲はウォースパイト砲とは異なり、AP弾の信管作動時間が短く通常貫通が発生しにくくなっている(当然VP貫通も発生しにくい)。反面HE弾の貫通力は口径に比例するため同格内では最も強力で、理論上は格上ツリー戦艦であっても米戦と独戦以外であれば甲板を貫通できる*1。とはいえ前述のとおり機嫌に左右され易く、そこまで頻繁に甲板に着弾させる事は難しい。だがHE弾は命中すれば火災を発生させる事が可能なので、上部構造物が大きめの艦を狙ってしっかり当てて行けば燃やすことが可能である。またやや残念なAP弾についても装甲が貧弱な巡洋艦や格下戦艦、側面を曝した戦艦、空母等には通常貫通を出せるので、全く使用しないというのも勿体ない。基本はHE弾で火災ダメージを稼ぎつつ、これ以上燃えなくなったらAP弾で削りを入れていくのが理想であり、状況によって弾種の切り替えが重要である。とはいえ弾種変更には装填時間と同じだけの時間を要するので、巡洋艦の様に気軽に変えることはできない…一歩先を見越した弾種選択を心がけよう。

・副砲
113mmL/45Mark１連装砲を片舷辺り5基、両舷併せて10基20門搭載。口径は152mmから113mmに縮小して単発ダメージは小さくなったが、射程が長くなり装填時間が短縮されたため総合的に観ると強化されている。とはいえ両用砲のため射程は5.4kmと特段長くはなく、単発火力に劣るため接近性に強いという訳ではない。同郷の「ウォースパイト」のように自動副砲を持って居ないが、砲塔式になっているため「ウォースパイト」よりも死角は少なくなっており、ほんの少し差別化が行われている。

・対空
素の対空値は298とプレミアム艦を含めても同格戦艦内でナンバーワンであり、当然ツリー艦内でも最高の対空値を持っている。対空砲の比率も近代的で、大口径対空砲2:小口径対空砲1に近く単艦であっても20機近く撃墜できる場合もあり非常に心強い。艦橋脇に並んだ両用砲のおかげで大口径対空砲のダメージが大きく、射程も国際標準の3.6kmあるので自艦のみならず近くの味方の防空も可能だろう。このため味方の高対空艦(ダンケルク、シリウス等)と足並みを揃えて防空圏を形成すれば同格空母の艦載機をかなり減らし、終盤で箱にする事も不可能では無い(しつこく狙われた場合の話)。とはいえ、格上空母(特にOP空母2隻)が相手だとかなり厳しいのも事実。マッチングによっては対空値に胡坐をかかず素直に味方艦と艦隊行動を心がけたい。

・装甲
装甲は前級の12%から13.5%に強化され、国際標準に追い付いた。防郭防御も12.5%に強化され、ティア比としては英国戦艦ツリー上屈指の防御力を手に入れた(というか、本艦以降装甲と防郭防御の値はティア10までずっと変わらない。つまり本艦を頭打ちとして相対的に防御面が低下して行く事になる)。この強化のおかげで防御姿勢を取って居ればそこそこは耐えられ、かつ理不尽な防郭貫通が発生してしまう確率は低くなっているのだが…ティア向上に伴い他国の主砲口径や砲数の拡大・向上もあってそこまで信頼が置ける程では無い。そして英国戦艦は元々装甲に頼れるタイプの艦では無いので、長時間耐久し続ける事は難しいと考えよう。火災浸水耐性は独格内の低い方の平均値であり、対水雷防御はやや高めなもののその効果を実感できる程では無い。HE弾スパムや魚雷攻撃は極力回避したい。

・機動性
消耗品込みで速力24ノットと同格では扶桑と同じくらいの速力が出るため遅すぎてイライラすることは少ない。しかし、転舵速度は前級よりも少し悪くなっている。また転舵所要時間も延びており、14.10秒と長いため装備品等で補った方が良い。さらに加速もよろしくないため、急停止or急発進がしづらいことにも注意しよう(これはウォースパイトも同様である)。

・隠蔽性
戦艦の中では優秀な値だが、それだけである。本艦は砲撃戦がメインであるため、あまり気にする必要はない。一応、同格戦艦とタイマンになった時に先手を撃つことは出来る。

・生存性
素のHPは40000弱であり同格内では体力に優れている。また本艦は他国艦よりも対空に優れているという特徴があり、対水雷防御がやや高めという点も相まって対空戦闘における生存性は高いと言えるだろう。ところが格上空母視点だと普通の格下戦艦に過ぎないのでマッチする相手をよく見極める必要がある。それ以外の装甲や機動力といった観点では平均的な戦艦に過ぎないので、砲戦における生存性は普通といったところ。他の戦艦と同様、ヘイト管理や防御姿勢、ヘルス管理などをしっかりと行おう。

・消耗品
「予備整備パック」「高級船員食糧」「改良ディーゼルエンジン」の3点セットを推奨する。なお「追加対空弾」を搭載しても増加するダメージは極僅かに過ぎない。

・装備
兵装:機動性重視なら主砲改良1、火力重視なら主砲改良2
防御:転舵、ダメージコントロール、甲板改良あたりが良い
適性:転舵または水雷防御の補正が良い。

・エリート特性
・戦艦近代化改修　HP+3%、小口径対空兵装ダメージ+5%、魚雷防御+5%
・エリート砲術員　主砲装填時間-3%、主砲旋回速度+7%　
・功績　EXPアップ+10%

・総論
門数の減少、弾道の変化やtier6では控えめなAP弾で最初は苦労することが多いだろう。
しかし、AP弾も場面によっては使えるため、こちらに油断してお腹を晒してる巡洋艦・戦艦に撃ってあげるとダメージが伸びやすい。この辺りのtier帯ならHEオンリーだけの運用でも良いかもしれないが、この英戦ツリーでは弾種の切り替えが重要となってくる。HEばかり撃っているだけではダメージは伸びにくいため、本艦でその練習をしておくとKGV以降でも役立つだろう。
そして、頑丈だが遅すぎるニューメキシコ、火力が自慢だが機動性と防御性に難のある扶桑、速いが射角と装甲が悲惨なことになっているノルマンディー...など、T6には性能面で何かしらの不安を抱えた戦艦が多い。しかし本艦はほぼ全ての性能が並かそれ以上のレベルでまとまっており、安定している。砲塔配置もクセがないため扱いやすく、しっかりと立ち回ればおのずと戦果がついてくる、そんな素直な艦と言えるだろう。

戦闘名誉賞

史実

　クイーン・エリザベス級戦艦は1915年から竣工したイギリスの超弩級戦艦である。当時各国戦艦の主砲に35.6cm砲が採用され始めており、イギリスはそれらを超える砲としてMk.I 15inch(38.1cm)砲の開発が行われることとなった。この砲を装備する新型戦艦として開発されたのが本級である。
　それまでの戦艦から刷新されたのは砲だけでなく、主機に初めて重油専焼缶が搭載され、これにより20ノット程度だった当時の戦艦の中で24ノットの高速を出すことができた。防御力は対38.1cm弾には不足気味だったが、35.6cm砲搭載の当時の戦艦には十分なものであり、走・攻・守揃った第一次大戦最良の戦艦と評価されている。
　本級は4隻の建造が計画されたが、英領マレーからの献金を受けて1隻が追加され、計5隻が建造された。第一次大戦では最新鋭艦として同大戦最大の海戦であるユトランド沖海戦に参加している。
　戦間期に上部構造物の刷新や防御力の強化などの近代化改装が行われ、本ゲーム内と同じ仕様となった(姉妹艦「バーラム」「マレーヤ」は大規模な改装が行われず、比較的原型を保ったままだった)。
　第二次大戦では各地の最前線に投入され、3番艦「バーラム」は地中海でUボートの雷撃を受け戦没(被雷後横転し、弾薬庫が大爆発を起こして沈没した。この瞬間は映像で記録されており、現在でも観ることができる)。他の艦も人間魚雷や誘導爆弾により大破を経験しつつも戦争を戦い抜いた。2番艦ウォースパイトは第二次大戦で最も活躍した戦艦として有名である。(PC版wikiより)

小ネタ

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