ニューオリンズ級重巡洋艦 サンフランシスコ
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
| 国 | アメリカ | |
|---|---|---|
| 艦種 | 巡洋艦 | |
| Tier | 7 | |
| 生存性 | 継戦能力 | 29440 |
| 抗堪性 | ・防郭防御10% ・火災浸水耐性12.5% ・装甲防御10% ・魚雷防御9% | |
| 主砲射程 | 10.51km | |
| 機動性 | 最大速力 | 31.68ノット[kt] |
| 最大出力への到着時間 | 14.74秒 | |
| 転舵速度 | 7.10度/秒 | |
| 転舵所要時間 | 5.70秒 | |
| 隠蔽性 | 7.62km | |
・兵装
| 主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
|---|---|---|---|---|
| 203mm L/53 MK.9, 3基×3門 | 11秒 | HE弾 610(6%) AP弾 851(200%) | 8度/秒 |
| 副兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | 最大ダメージ(火災率) | 砲塔旋回速度 |
|---|---|---|---|---|
| 127mm L/25 MK19, 8基×1門 | 6.5秒 | HE弾 368(4%) | 16度/秒 |
| 対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|
| 大口径 小口径 | 129 198 | 3.6km 1.5km |
・艦艇スキル
| 種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
|---|---|---|---|---|
| 排気煙幕Ⅱ | 即時隠蔽の煙幕を展開する | 12秒間 | 60秒 | 2回 |
| 偵察機Ⅰ | 主砲射程+12% | 30秒間 | 90秒 | 2回 |
ゲーム内説明
サンフランシスコは3隻建造されたニューオリンズ級巡洋艦の2番艦です。カリフォルニア州にある大都市に因んで名付けられました。第2次世界大戦で最も功績を挙げた艦のひとつであり、17個の従軍星章と特殊部隊章を受章しました。
解説
2025年2月のブリッツパスで、メイン褒賞艦3種(どれか一つを選択する方式)のうち1つとして実装された。ツリー艦である「ニューオーリンズ」のスキルを変更した派生型の艦である。
・主砲
203mm砲を3連装で3基、計9門搭載。
主砲の構成は「ニューオリンズ」と同等だが、本艦の砲は素の射程がやや長く後述する艦艇スキルで延長も可能となっている。また砲弾のダメージがAP弾・HE弾共に威力が増しているものの「ニューオリンズ」の特徴でもある高速装填スキルを取り上げられており、ここぞという時に火力を向上させる作戦は使えない。砲塔旋回速度も8度/秒と若干遅くなっており、中距離での投射能力が魅力であった「ニューオリンズ」砲とはやや異なる扱いが求められるだろう。
・副砲
127mm単装砲を片舷に4基、計8門搭載。
副砲の構成も「ニューオリンズ」と同等だが、若干の性能の違いがありそれを説明していこう。特徴的なのは副砲のHE弾の単発火力が微増、発火率も4%に向上した反面、装填時間がやや伸びている。敵駆逐に肉薄された場合などには忘れずに使っていきたいが、元々「ニューオリンズ」副砲は射程が短めで出番は殆ど無かったので正直差異を感じる事は少ないだろう。
・対空
素の対空値261は「ニューオリンズ」と同等。しかし本艦は艦艇スキルの対空警戒を取り上げられており、対空能力に関しては「ニューオリンズ」に劣って居る。とはいえ米巡洋艦という事で積極的には狙われにくく、さほどの弱点とは言えないだろう。
・装甲
何気に装甲が「ニューオリンズ」の9%から10%に強化されており、また後述するHPの優位もあり、対巡洋艦における遠距離砲戦においては心強い。しかしこの装甲も戦艦相手ではほとんど意味をなさないし、このティア帯の米巡の耐性は本気を出す前の段階なので過信は禁物。
・機動性
素の最高速や加速力・舵の性能は「ニューオリンズ」と同等。
・隠蔽性
素の海面被発見距離は7.62kmと重巡としては非常に優秀である。この値は他国同格の一般的な軽巡に勝るだけでなく、何と小型で高隠蔽が特徴でツリー艦最良の「チュムポーン」と同等。但し巡洋艦のカテゴリでは優秀であっても駆逐艦と比較してしまうとお話にならないので油断は禁物。また本艦は艦艇スキル「偵察機Ⅰ」を使用した場合、仮に隠蔽状態であっても大まかな位置が敵にバレてしまう(戦闘画面とミニマップの双方で)。このため偵察機スキルの使用タイミングには注意したい。
・生存性
素のHPは29000台と同格内では体力に優れる。更に同格内でもそこそこの射程に米巡としては十分な装甲を備え、適切な距離を保ちつつ砲戦を行うにあたっては高い生存性を見込めるだろう。またやや苦手な近接戦闘を強いられた際にも「ニューオリンズ」には無い排気煙幕スキルを使用して一時的にではあるが姿を消す事も可能。このため変更されたスキルを適切に使用できるという条件においては「ニューオリンズ」よりも生存性が高いと言えるだろう。
・消耗品
「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」の搭載を推奨。残る1枠はお好みで。
・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルとして「排気煙幕Ⅱ」を2回と「偵察機Ⅰ」を2回使用可能。
・装備
・兵装 主砲改良Ⅰ(7の艦なので主砲改良Ⅲを搭載できない)
・防御 推力改良Ⅰ、操舵装置改良Ⅰ
・適正 操舵装置改良Ⅱ、推力改良Ⅱ
・エリート特性
・
・
・功績 EXPアップ+10%
・総論
ツリー艦の「ニューオリンズ」の船体に若干の装甲を強化し、主砲の射程を延長し砲弾のダメージも増した砲戦強化仕様の艦である。このタイプの艦は他国だと艦艇スキルに精密照準を搭載するのがお約束だが、そこは米海軍。日巡・独巡とは差別化を図るべく、何と偵察機を使用して更なる射程の延長が可能という思い切った選択をしている。確かに素の射程に偵察機を使用するだけでティア8重巡並みの射程を得る事ができるが、これのみをもって格上巡洋艦や戦艦と真っ向勝負ができるかというと、当然そう上手くは行かない。あくまでスキルを使用すれば対抗手段を得られる、という程度にすぎない事に留意すべきである。しかし考え方を変えるなら通常のツリー艦では手も足も出ない状況下でも盤面に一石を投じられるという事で、ソロ艦長向けというよりはチームで戦う艦長向けの構成と言えるのかもしれない。
戦闘名誉章
| レベル | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 報酬 | |||||
| ミッション内容 |
史実
ニューオリンズ級重巡洋艦の「サンフランシスコ」は1929年2月に発注が行われ、1931年9月に起工した。進水は1933年3月で、竣工・就役は1934年2月であった。ロンドン海軍軍縮条約の規定により、本艦と同時期に起工した「タスカルーサ」と本艦の起工は大日本帝国海軍にも通知されており、竣工後に本艦を視察した日本海軍の技術将校はその設計と技術に驚愕したという逸話が残っている。
1941年に第2次世界大戦が始まると、12月8日(日本時間)の時点で本艦は真珠湾の乾ドックでオーバーホール中であった。更に大口径対空砲は取り外され、小口径対空砲も点検中であり、まともに反撃もできなかった事から搭乗員は別の艦に行って対空砲を打ち上げる手伝いをした。これでは艦の被害や如何に…と心配した搭乗員が自艦に戻ってみると(日本海軍の攻撃目標は大型艦であった事もあり)本艦は攻撃目標にはならなかったため被害は殆ど無かった。
ガダルカナル島攻防戦においては、第1次ソロモン海戦において姉妹艦の「アストリア」「クインシー」「ヴィンセンス」を相次いで失うも、本艦は上陸支援任務に就いていたため無事であった。約2か月後に発生したサボ島沖海戦においては、本艦を含む艦隊がレーダーで敵艦を捉えた事で優位を取り日本艦隊に打撃を与える事に成功したものの、判断ミス等もあり完全な勝利という訳にはいかなかった。更にその1か月後の第3次ソロモン海戦においては日米ともに近接戦闘を行う大混戦となったが、本艦は日本戦艦からの砲撃を艦橋に受けてしまい大損害を被る。幸いに日本戦艦が発射した砲弾は地上攻撃用の榴弾であり、喫水線以下には大きなダメージが無かった事から何とか持ちこたえて戦場を離脱した。
この時、傷ついた本艦はアトランタ級軽巡洋艦「ジュノー」らを従えて航行していたが、医療班を本艦に乗り移らせる為「ジュノー」が接近してきたところを好機と見た日本の潜水艦「伊26」が雷撃。1本の魚雷が「ジュノー」の火薬庫に命中して「ジュノー」は轟沈。この状況を見た艦長は「ジュノー」の生存者は無しと判断して各艦を安全に離脱させることを優先し、その場を離脱した(実際には生存者が多数居て後で問題となる)。
第3次ソロモン海戦において本艦は味方艦である「アトランタ」を誤射して自沈に追い込み、「ジュノー」の生存者を見捨てたとして問題になったが、海戦における奮闘ぶりが称えられ、特殊部隊勲章が授与された。戦争終結後の1945年2月10に退役し、戦後は予備役艦隊として保管されていたが、1959年3月には除籍され、同年9月にスクラップとして売却された。総括すると武勲艦とはなったものの、その生涯は見事に幸運と不運の繰り返しであり、波乱万丈の一生を過ごした艦と言えるだろう。
小ネタ
本艦の艦名の由来はアメリカ合衆国西海岸にあるカリフォルニア州北部の都市「サンフランシスコ」から。この街の名はキリスト教フランシスコ修道会の修道士が、修道会創設者である「聖フランシスコ」の名に因んで名付けた。現在ではロサンゼルスと共にカリフォルニア州内で有数の経済・工業の先進地域として知られる。
ゲーム内説明においては「3隻建造されたニューオリンズ級巡洋艦の2番艦」とあるが、ニューオリンズ級重巡洋艦は史実において1929年度計画で3隻、1930年度計画で2隻、1931年度計画で2隻、といった具合に合計7隻が計画・建造されている。そしてこれら7隻は大きな設計変更がなくサブクラスとして別分類になって居ない事から「1929年度計画で建造された第1グループ」のみをもって「3隻」と表現するのはかなり無理があり、誤解を生む表現と言えなくもない。
更に「2番艦」という部分においても「何をもって順番とするか」には様々な説があり、一般的には計画順、竣工順といった分け方があるも…計画順だと本艦は5番艦となる。また竣工順だとしてもやや変であり、このためWG社が「何をもって2番艦とするか」と判断したのかが不明となっている。
ニューオリンズ級においては最も早くに起工してネームシップとして目されていた「アストリア」の竣工が遅くなり、本艦が一番速く竣工した(1934年2月10日)にも関わらず、「ニューオリンズ」(1934年2月15日)にネームシップの座を譲る等、不可解な動きがあったのは事実。とはいえ、後付けの知恵ではあるが本艦は「誤射の帝王」だとか「ジュノーを見殺しにした艦」といった悪評が立った事もあり、本艦をネームシップにしなかったのはある意味正解でもあったのだ。
編集用コメント
- 基本性能や解説を記載。扱い方等、どんどん追加してください。 -- 2025-02-08 (土) 23:10:20
- 小ネタを追加 -- 2025-02-09 (日) 10:01:34
- 8.1で隠蔽が強化されたので記載を変更 -- 2025-04-21 (月) 22:28:56
コメント欄
- 画像や迷彩・エリート特性の情報を持っている方、宜しくお願い致します。 -- 2025-11-12 (水) 12:31:49
- 実装当初は見たけど今は本当にこいつ息してない…SLCの登場でさらに息しなくなるんだろうなこいつ -- 2025-12-15 (月) 21:01:08
- SLCとは嗜好が異なる。煙幕+ペンサの火力でシナジーがあるのがペンサ。特に数の暴力で、軽巡や駆逐に強い。それに対して、SFCはニューオリ船体の弱点であった射程距離に大幅なバフを受けて、撃ちたいと思って前に出ると戦艦砲でやられるという欠点がなくなった点で、中-遠距離に強い。しかもいざという時のために排気煙幕まである。が、正直米巡の弾道特性で遠距離戦は厳しい。遠距離戦したいけど、したところで脅威になりにくい、それがSFC。何が言いたいかっていうと、微妙。高速装填はスキル使用回数を1にでもして、残してあげても良かったと思う。 -- 2025-12-16 (火) 09:15:36