Tier 2 ソ連 軽戦車
スペック
パッケージ
┏ | ━ | ━ | T-70 E:1,150 S:39,300 | ||||
T-60 E:270 S:3,300 | ━ | 60 E:220 S:3,500 | ┻ | T-60 M1942 E:435 S:6,410 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
T-60 | GAZ 202 | 12.7 mm DShK | T-60 | T-40 | 150 | 71-TK-3 | |
70 | 52 / [48.00] | 15/15/15 | 300 | ||||
11.35 | 1.2/1.3/2.3 | 37 | 280 | ||||
60 | GAZ 202 | 20 mm TNSh | T-60 enhanced | T-60 | 170 | 71-TK-3 | |
70 | 55 / [49.35] | 25/25/25 | 300 | ||||
11.11 | 1.1/1.2/2.1 | 38 | 300 | ||||
T-60 M1942 | ZiS-16 | 37 mm ZiS-19 | T-60 enhanced | T-60 | 170 | 71-TK-3 | |
85 | 55 / [57.92] | 25/25/25 | 300 | ||||
13.04 | 1.1/1.2/2.1 | 38 | 300 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
※青字:オートローダー砲・機関砲
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 連射[間隔] 弾倉[交換時間] | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
12.7 mm DShK | AP | 1 | 22 | 8 | 79.61 連射[0.10] 弾倉[33.00] | 637 | 1.70 | 0.57 7.70 2.53 | 1,000 [(5×10)×20] | +25 -7 | |
20 mm TNSh | AP APCR | 2 1G | 28 39 | 10 10 | 114.29 連射[0.10] 弾倉[8.60] | 1,143 | 1.70 | 0.53 6.68 1.61 | 740 [(4×5)×37] | +25 -7 | |
37 mm ZiS-19 | AP APCR HE | 35 2G 10 | 58 92 19 | 40 40 50 | 22.22 | 889 | 2.50 | 0.39 4.91 2.37 | 125 | +20 -5 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 火力
お勧めできるのは20mm機関砲と単発式の37mm砲のどちらかである。好みに応じて選択するとよい。- 12.7mmDShK
初期砲。
総弾数の多い(1弾倉50発)重機関銃。
全て貫通できれば400ダメージと絶大な瞬間火力を誇るが、貫通力が低いため貫通できる敵を見極める必要がある。
また、弾倉装填時間は30秒と長く、やや癖が強い。 - 20 mm TNSh
12.7mm機関銃と比べて弾倉火力こそ下がってしまうが、同時に弾倉装填時間の大幅な短縮と貫通力の向上を得ている。
また機関銃とは違って貫通力を補える金弾が使えるため、重装甲車輌にもある程度対抗できる。 - 37mmZiS-19
精度と貫通力に優れた戦車砲。こちらは単発砲となる。
上記2つの機関銃・機関砲とは比べものにならないほ程の貫通力を持ち、精度も良好なので貫通には困らないだろう。
また、弾倉交換時間がないため隙が少ない事も長所といえる。
その代わり、照準時間が長めで仰俯角が狭くなっているので、地形を活かした戦い方は苦手。
- 12.7mmDShK
- 装甲
車体正面装甲は強烈な傾斜を持ち、優れた防御力を発揮する……と言いたいが、傾斜部分はたったの13mmしかないので、角度を加味しても40mm弱の防御力しかない。
ただし、39mm以下の小口径砲に限るが、攻撃が少しでも下から来れば、入射角が70°を超えて跳弾、無効化できる。
もちろん、少しでも撃ち下ろされると入射角が70度以下になり、普通に貫通されてしまうので相手との位置関係には注意したい。
あまり過信はせず、遠目からの機関砲限定で強固な装甲、とでも思っておこう。
車体側面は垂直15mm装甲であるため機関砲すら貫通する。持ち前の旋回性を生かして側面を晒さない立ち回りを心掛けたい。
- 機動性
速力は平均的だが優れた旋回性能を持ち、軽快な立ち回りが可能である。
しかしエンジンのトルク不足のため加速は今ひとつであり、いわゆる走り偵察にはあまり向かない。
ちょっとした登り坂でも大幅に減速するため、起伏の大きい地形では注意が必要だ。
- 偵察性能
視界範囲は改良砲塔で300mとBT-2よりは優れているが、偵察車輌としては平均的。
しかし、背の低い車体に小さな砲塔がオフセットで配置されており、隠蔽率は優秀。
迷彩ネットや双眼鏡を付けて置き偵の練習をするのも良いだろう。
- 総論
同Tierのソ連戦車と比べると、機動力ではBT-2に、砲性能ではT-26に劣る。
偵察車輌としても攻撃車輌としても中途半端な性格は否めない。
加えて俯角の少なさによる地形適応力の不足や、鈍めの砲塔旋回性という弱点を持つ。
しかし上記の点に注意し、隠蔽率の高さや小回りの効く機動性、機関砲を弾く正面装甲を活かせば、本車ならではの強さを発揮できるだろう。
前線での待ち伏せや主戦場での裏取りなど、一撃離脱を心がけたゲリラ的な機動戦でこそ輝く戦車である。
素直なレスポンスを活用し、臨機応変に活躍してもらいたい。
史実
T-60は水陸両用軽戦車T-40を元に開発された偵察用軽戦車である。
水陸両用能力を削除し、浮力を稼ぐための車体容積を削ったことで、原型のT-40では13mmしか無かった正面装甲は最大25mmにまで強化された。
1941年10月に採用され、より高性能のT-50を生産する余裕が無かったこともあり1万輌という大量生産の命令が出され、より強化されたT-70の生産に切り替わるまでに6045輌が生産されている。
実戦に於いては想定されていた偵察任務に用いる余裕が当時のソ連に無かったことから、タンクデサントを伴った攻撃任務に主に使用された。
しかしながら、原型から強化されているとはいえ薄い装甲しか持たないT-60に攻撃任務は到底耐えられるものではなく、"二人兄弟の墓"というありがたくないあだ名をつけられている。
また、車体底面と地面との間隔が狭いために雪原や泥濘地でスタックしやすいという、偵察戦車としても致命的な欠点を抱えていた。
それでもT-34やKV-1といった強力な戦車の数がそろうまでの間、時間稼ぎの戦いを続けることとなった。
なお、本ゲーム中に登場する車輌は、前面装甲を35mmに強化し、スポーク型だった転輪を円盤型に変更した後期型のT-60Aである。
味方からもその価値を疑われたT-60は、これを捕獲・調査したドイツ軍の報告でも「華奢で戦力価値なし」、「鹵獲しても使い道が限られる」とされ、武装や砲塔を撤去して、大砲を牽引する装甲トラクターとして用いられました。
しかし、中にはこの戦車で活躍した者もいました。
戦車長ディミトリー・オサーチュク中尉と操縦士のイヴァン・マカレンコフ曹長は1943年1月、第5号パショーロクの戦いで第502重戦車大隊所属のVI号戦車ティーガー?3輌を発見。
彼らは敵を挑発しておびき出し、隠れていた味方の野砲陣地に近づき横腹を向けさせ2輌を撃破し、ソ連邦英雄の称号を得ています。
また、1942年のドイツ軍夏期攻勢(ブラウ作戦)ではT-60が車体の小ささを生かし、背の高い草の原を抜けて密かにドイツ軍歩兵に接近、奇襲をかけ大きな損害を与えたことが記録されています。
派生型としては本車をベースにカチューシャ・ロケットランチャーを搭載した自走砲型・BM-8-24が量産されますが、その他にも対空自走砲やグライダー付き空挺戦車(アントノフ A-40、下図)なども試作されました。
T-60から派生したグライダー付き空挺戦車アントノフ A-40
履帯の抵抗が大きく離陸できず、現実には画像のように飛行していない。
余談
「~人兄弟の墓」というありがたくない揶揄は、アメリカからのレンドリース車両M3リー中戦車やイギリスから送られたグラントにも使われていて、こちらは7人兄弟の墓と呼ばれていました。