ミッション/オリュンポス開門作戦/ミッション1(会話)

Last-modified: 2024-09-18 (水) 02:08:27
会話


導入(オリュンポス)

???(イルドナ)

──おや、不機嫌そうですね。

ディアス

余が不機嫌、だと?
そうだな、確かにそうかもしれぬ。

???(イルドナ)

数少ない「神の楔」まで用いた世界樹の災厄、
それを乗り越えられたことが原因か……。

???(イルドナ)

あるいは、万物の始まりたるオリュンポスへ、
物質界より直接たどり着くための光の橋、
「ビフロスト」が再起動したのが想定外だったのか。*1

ディアス

……余がそれしきの事で気分を害すものか。

ディアス

奴らはまとわりつく羽虫に過ぎぬ。
輝きに寄り集まり、そして輝きに焼かれ死んでいく塵芥だ。

ディアス

余は創造神の被造物たる人類を愛しているのだ。
ゆえに、愚かな行いには、心を痛めて当然だろう。

???(イルドナ)

なるほど、そういう意見もあることでしょう。

ディアス

ふん……貴様は人類如きに期待し過ぎだ。
連中に、未来を見通す慧眼などあるものか。

ディアス

創造神なき今、愚かなる人類を導くのは余の役目。
なれば矮小なる羽虫たちの未来のために、
停滞と安寧の世界をもたらすのは、我が使命ではないか。

???(イルドナ)

それが、人類にとって
望まぬ世界であったとしても、ですか。

ディアス

被造物に自由意思などあるものか。
意志だ正義だ理想だと喚くあの妄言は、
すべて見せかけの偽りに過ぎぬ。

???(イルドナ)

──では、そういうことにしておきましょう。
しかし、その彼らはとうとう、
あなたに牙を剥くようですが。

ディアス

……ビフロストを使う、か。
まぁ良い。羽虫の相手は、同じく羽虫にまかせておけ。

???(イルドナ)

……あなたこそ、人類を甘く見すぎですよ。
愛犬に噛みつかれたその時に後悔することでしょう。

ディアス

飼い犬に噛まれることを怖れ、
その首をはねる飼い主こそ愚かなものだ。

ディアス

この地までたどり着けるというのなら、
実力をもって果たしてみせるがいい。

ディアス

万にひとつその時が訪れたならば、
人類が、我が雷霆の敵であると認めてやろう。


戦闘前

???(デシレア)

──ここが世界樹、か。
天界へ続く古代の遺産が残る、神秘の地……。

???(デシレア)

この場所に、女神アイギスを信奉する
王国軍の精鋭部隊が揃っているのだな。

神聖騎士団員

デシレア隊長、総員準備は整っております。
今こそ、我らが雷神様の鉄槌を、
邪教の信徒に振り下ろす時です!

デシレア

……そうだな。
全軍に通達、王国軍を撃滅せよ。
──我らに祈りを、我らが主に栄光を。

神聖騎士団員

はっ! 我らに祈りを! 我らが主に栄光を!

デシレア

(……我らが主、か。
ふざけるなよ、命を捨てろだなどと、
我が主が命じるはずがないだろうに!)

デシレア

(もはや、疑う余地もない。
雷の鉄槌、我らの信ずる雷神様は、
既にその名を騙る亜神に討たれたのだろう)*2

デシレア

(……なぜ、誰もそこに疑念を抱かない。
ドゥマルデ審問官は、それに気付きながら
なぜ他の騎士団員たちを見捨てたのだ)

デシレア

──いや、考えるだけ無駄、か。
人が神に挑むことなど、不可能なのだからな。


アンナ

──王子、世界樹の周囲に
神聖騎士団が出現したと報告が。

アナベラ

やはり来たか。
天界への架け橋、ビフロストの起動直前に
奴らが侵攻してくるのは想定の範囲内だ。

ラタトスク*3

ふっふっふ、何しろビフロストは、
ディアスめの障壁を無視して、
直接オリュンポスへ繋がる橋じゃからなぁ。

アナベラ

だからこそ、神聖騎士団も
かなりの戦力を割いてくるはずだ。
そしてそれは、こちらにとっても──

マリレーヌ

──避けることのできない戦い、ということだな。
戦力を集中させたいあちら側と、
戦力を一気に削りたいこちらの思惑が合致している。

アナベラ

ん、そういうことだ。
天界へ乗り込むにあたって、
神聖騎士団の戦力は可能な限り削っておきたいからね。

アナベラ

それゆえに!
王子、最初から全力で指揮を頼むよ!


戦闘中

発光するマスに配置した
味方ユニットは射程が
上昇します。
白い神聖騎士は、
戦場にいる神聖騎士の総数に応じて
攻撃力と防御力がアップします。
デシレアは、
戦場にいる神聖騎士の総数に応じて
攻撃力と防御力がアップします。


戦闘後

神聖騎士団員

くっ……なんという抵抗だ……。
王国軍め、決死の覚悟ということか……!

デシレア

決死の覚悟、だと……?

神聖騎士団員

はっ、隊長殿。しかし我らの信仰心は、
連中の覚悟に負けるはずもありませぬ!
玉砕しようとも、我らが主の輝きを見せてやりましょう!

デシレア

(……あれのどこが、決死の覚悟だというのだ。
ただ、我らの力が及んでいないわけではないか)

デシレア

(もはや、王国軍は次の戦いを見据えている。
信仰という名の盲目に毒された騎士団では、
見通すことすらできない、未来の戦いを)

デシレア

(……私は、どうすればいいのだ。
狂信に堕ちた同胞に、死ねと命じるしかないのか?)

フィナン

王子さま! 神聖騎士団の第一陣、撃破です!
このまま防衛を続けますよー!

コルム

決して気を抜かないように!
彼らの死をも怖れぬ戦い方、
騎士修道会の頃とは別物です!

デシレア

……フィナン、コルム。

アレクシア

その剣に、誇りあるならばかかってくるがいい!
妄信こそ悪であると知りなさい!

ドゥマルデ

……ここまで、神聖騎士団の
リビングアーマー化は進んでいましたか。
しかし、まだ救える命があるはず。

デシレア

アレクシア、ドゥマルデ審問官……。

デシレア

騎士団を裏切り、そちらに行けば、
私も救われるとでもいうのか……?

神聖騎士団員

隊長殿、何かおっしゃいましたか?
すみません、上手くい聞き取れず……!

デシレア

……いや。
全軍を一度下げ、態勢を立て直せ。
ビフロストが起動するぞ!

ラタトスク

──よぉーし、魔力も十分!
装置も万全! 王子よ、ビフロストを起動するぞ!


(全ユニット撤退、ビフロスト起動)

アンナ

神聖騎士団が兵を引いています。
今なら精鋭部隊を、ビフロストで送り込むことが──

ソフィー

──いいえ、お待ちを。
この魔力の響き方は……。

セフィーレ

王子、周囲に天使が集結しています。
どうやら、話を聞いてくれる様子ではなさそうです。

王子

…………!!

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*1 この辺りは『未来へ架ける橋』の話
*2 詳しくは『神話の笛の音は、ただ遠く』など参照
*3 世界樹を守護する聖霊、ビフロストの管理者