蓬莱山輝夜

Last-modified: 2023-07-20 (木) 13:34:45

釣りでした_0.jpg
小説単行本の表紙に登場する謎の少女の秘密を纏めた項目です。

【設定のマイルド化】

・永夜抄

月のお姫様。
でもこの姫は結構悪い事してんのよ。そして地上で身を隠す生活。
ちなみに翁が空を飛んでいる訳ではない。念のため。
(永夜抄おまけ.txt 裏音楽コメント 竹取飛翔 ~ Lunatic Princess)

永時点では悪い奴だったらしい。

はるか昔、月の姫である輝夜の罪が晴れた為、罰として地上に落とさ
れていた輝夜を月に連れ戻しに来た使者の一人。ただ、とある理由で
輝夜と共謀し、月の使者を全員殺害してしまう。(永夜抄キャラ設定.txt 八意 永琳)

――輝夜の記憶がよみがえる。
罪を犯す前の月での生活を。
賤しき地上人と暮らしていた頃を。
自分を迎えに来た月の使者を殺害し、隠れて暮らしてきた事を。
(永夜抄キャラ設定.txt 蓬莱山 輝夜)

永時点では永琳と共謀して月の使者を殺害したとはっきり明言されていた。

カグヤは月の民の一族であり、月の姫として大切に育てられていた。
その為、我侭し放題に育てられていたのだ。しかし、ある事件を気に
カグヤの生活は大きく変わる。興味本位で永琳に、禁断の秘薬である
蓬莱の薬を作らせてしまい、それに手を出してしまったのだ。


その事はすぐにばれてしまい、カグヤは処刑された。


だが、永遠の力を持ったカグヤは死んでもすぐに生まれ変わり、事実
上死ぬ事は出来なかった。カグヤは罰として次の生は地上の賤しき民
と暮らす様に命じられ地上に落とされた。間も無くして、一人の地上
人に発見され、そこで輝夜という名前で暮らす事となった。
(永夜抄キャラ設定.txt 蓬莱山 輝夜)

永時点では、月の都を追放される前に処刑されていると言う設定だった。

・儚月抄

私は悔いた。悔いた結果、輝夜を月の都に連れ戻す際に月の使者を欺いて輝夜を救いだし、
そのまま地上に隠れ住む事にした。(小説1話 永琳視点)

永琳と共謀して月の使者を殺したとは明言されなくなった。

輝夜は蓬莱の薬を飲み不老不死となった。それと同時に、月の都から追放された。
(小説1話 永琳視点)

処刑されたと言う設定が丸々削除された模様。
小説版の他の部分にも、輝夜が処刑されたと言う明確な記述は無い(筈)。

 

纏めると、(主に話の都合で)設定がネガティブな方向に振れるキャラが多かった儚月抄の中では
比較的ポジティブな方向に設定が振れたキャラではある。
でも小説最終話では、コレなんですけどね……。

 

【永遠の能力】

永遠の魔法とは、一切の歴史の進行を止め、穢れを知らずに変化を拒む魔法である。
生き物は成長を止め、食べ物はいつまでも腐らず、割れ物を落としても割れることはない、
覆水も盆に返る。私は月の民である自覚から地上の穢れを恐れ、この魔法を建物全体にかけていた
のだが、地上の民の魅力を目の当たりにし、自らその魔法を解いたのだ。
その結果、永遠亭も地上の穢れに飲み込まれた。食べ物は早く食べないとすぐに腐り、
飼っていた生き物は皆一様に寿命を持ち、高価な壺は慎重に持ち運ばないといけなくなった。(小説二話)

永遠亭は特殊な建物であった。人間に見つからない限り、歴史が進まない仕掛けがしてあった。
姫の永遠を操る能力と私の智慧の結晶である。歴史が進まないというのは、
歴史になるような事件が何も起きないという事である。(小説一話 永琳)

 

【ニートではない。盆栽監視員だ】

私は自分の部屋に戻り、奇妙な盆栽を愛でる仕事に戻った。
例月祭といっても私はやる事がない。
いや、例月祭に限らず普段の生活でもやる事が殆ど無い。
竹林の外の情報はイナバ達に伝えて貰うし、急患や来客があったとしても永琳がすべて対応してくれる。
何もしなくて良いという正直退屈なものだった。
月の都にいた頃も同様に、やる事が何もなかった気がする。退屈さ故に地上に憧れたものだったが、
地上に降りてきて初めて分かった。やる事が無いのは月の都や地上など環境に関係なく、
私自身の問題だと。何事も環境の所為にする心が退屈さと窮屈さを生むと言うことを。
だから私は退屈な日々を打ち破る第一歩として、盆栽を愛でることを仕事にした。(小説二話)

 

【竹取物語によろしく】

老夫婦が私をかくまってくれた理由は、月の都の監視役が定期的に富を与えていたからだと思う。
月の都の監視役は、私と同じように光る丈に黄金を隠して、
この老夫婦に私を匿ってくれたことに対する謝礼だと印象づけさせた。(小説二話)

いつの間にか老夫婦に感謝と愛着のような物も芽生えていたので、
老夫婦が家に匿ってくれる事は有り難かった。(小説二話)

 

【その他】

もう月の都に帰ることは出来ないが、後悔はしていない。(小説二話)

最近、永琳が兎達に優しくなった様な気がしてならない。
昔は兎に限らず、永琳にとって地上の生き物は自分の手足でしかなかった。
月の都でも月の民にとっては、兎達はただの道具でしかないのだから当然と言えば当然である。
月の民は他の生き物とは別次元と言っても過言ではない程の、高貴な存在なのだ。
それがいつ頃からか永琳は、私達月の民も地上の兎達も対等の存在として扱い始めているように思える。
妖怪と人間が対等に暮らす幻想郷の影響だろうか。でもそれが嫌というわけではない。
むしろ私にとっては特別視されるよりは居心地がよかった。
何せ幻想郷には月の民は私と永琳の二人しかいないのだから、
地上の民より優れていると思っても孤立するだけだし、地上の民がみんな道具であるのならば
道具が多すぎるからだ。(小説二話 輝夜)

 

そんな日々を経て、いつしか地上を月の都よりも魅力的な場所だと思うようになっていた。
その時は永遠の魔法をかけることはなく、僅かだが地上の穢れに浸食されていた影響だと思う。
ただ、その時はまだ私も自分が地上の民とは違う高貴な者だと認識していたし、
地上の民は道具としか思っていなかったのだが……
ここ幻想郷はとても不思議な土地であった。妖怪と人間が対等に暮らし、
古い物も新しい物も入り混じった世界。そこに月の民と月の都の最新技術が混じったところで、
誰も驚かないのだろう。自らを高貴な者だと言っても笑われるだけである。(小説二話)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

……どうしてこうなった