ソニッククラフト

Last-modified: 2024-03-25 (月) 00:08:38

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↑ソニッククラフトのロゴ。このクソダサいロゴはページ作成者の手によるものである。
ソニッククラフト社(Sonic Craft Co.,Ltd.)は、エイユンテール王国に本社を置くコーチビルダー(自動車の車体製造会社)である。
1996年にジャン=ピエール・バレが設立し、ボーダイフォーミュラボーダイスポーツカー選手権に出場するマシンのボディの製作やエンジンチューニングを行っていた。しかし2005年、設立10年を目前にしてジャン=ピエール・バレが急逝*1
彼の死後、友人であったセルジョ・デ・ファビアー二とレース系ボディビルダー拓也?が会社の経営を引き継ぎ、チームを成長させた。
現在は、名門チームとして一目置かれる存在となっている。

ロゴについて

ロゴは、風や疾走感をイメージしたラインと、筆記体で書かれた社名で構成されている。
風をイメージしたラインに使われる青は「ソニックブルー」と呼ばれている。

主な製品

ロードカー、ホモロゲーション*2モデル

SC1800

2019年のヒイラギモーターショーで発表され、翌年に市販が開始されたスポーツカー。
見た目は小型のMRスポーツカーという感じだが、4WDで圧倒的な悪路走破性をもつ。
また、車内がやや広く、車中泊も安心してできる。そのため、「2人乗りSUV」「スポーツカーの皮を被ったSUV」という異名を持つ。
当初は750台程度売れればいい…と思われていたが、走り屋やカップルなどの間で人気となり、現時点(2023年7月)で約3000台が生産されている。
詳しい解説は↑のページからご覧いただこう。

レーシングカー、フォーミュラカー

ソニッククラフト・ピーチェ 917SC*3

ピーチェのワークスチームからピーチェ917の払い下げを受けたソニッククラフトが、オリジナルボディ*4を被せて製作したマシン。空力性能向上のため、様々な工夫が凝らされている*5
エンジンは、ピーチェ製910/10型エンジンをボアアップした、910/10SC型エンジン(5L 水平対向12気筒)が搭載されている。一部のマシンでは、ピーチェ製の935/18型エンジン(2.7L 水平対向6気筒+ツインターボ)を試験的に搭載していたことでも知られる。
また、このマシンはレースに参加したいプライベーターにも少数であるが販売された。

ソニッククラフト SC-16?

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↑グランツーリスモでそれっぽいリバリーを作ってみた
ソニッククラフトが2019年のボーダイフォーミュラ世界選手権に投入したマシン。
オンダ製の直列四気筒ターボエンジンである「RA149E」を搭載し、最高出力は約1250PS。軽量コンパクトなエンジンを搭載したことで運動性能が飛躍的にアップした。

ヴェルセデス・メンツ 190E 2.5-16 EVO Ⅱ

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2021年、クロイツツーリングカー選手権?参戦用のホモロゲーションモデルである190E 2.5-16 EVO Ⅱを購入し、製作されたマシンである。最高出力はベース車両の200PSから大幅に強化された381PSを出力。大ぶりで独特なフロントエアダムから「雛壇」という愛称で呼ばれていた。
丸石 毅が駆ったマシンは20戦中12勝という記録を残し、丸石のボーダイフォーミュラ参戦への礎を築いたマシンでもある。

ソニッククラフト SP-01*6

ソニッククラフト・レーシングが2022年のボーダイフォーミュラ世界選手権に投入したマシン。
大ぶりなフロントウィングと短いホイールベースが見た目の上での特徴で、抜群のハンドリング性能を誇る。ただし、直進安定性が悪すぎて、ドライバーの丸石 毅は上手く扱うのに苦労したようだ。
エンジンは、前期型はヴェラーリ製 Tipo015(水平対向12気筒エンジン)、後期型はオスワース製 DFV(V型8気筒)を搭載する。なぜ搭載エンジンが変わったのかというと、丸石 毅が「ヴェラーリのエンジン、パワーは最高なんだけど重すぎて上手く走れない。まるでリムジンを運転しているみたいだぜェ…」と言ったからだ。

ソニッククラフト SP-02

ソニッククラフト・レーシングが、2023年の新型マシンとして開発したフォーミュラカー。
前年型のSP-01から大幅に近代化され、重心を思い切り下げた、見た目でも安定感を感じられる見た目が特徴であり、五角形のリアウィングや、コックピットに装備されたマルチディスプレイ*7も特徴の一つである。
エンジンはタクヤッス製 TKY-19V6TT(2L V型6気筒+ツインターボ)を搭載し、ツヨシ・タクヤッススクーデリア・ヴェラーリのマシンに勝るとも劣らない素晴らしいパフォーマンスを発揮する。

ソニッククラフト SC223?

ソニッククラフト・レーシングが2023年のBSPCCに投入するため開発されたグループCカー。
2022年度から開発が始まっており、グループC新規定である3.5L自然吸気エンジンの搭載を前提に開発されている。エンジンはタクヤッス開發自動車?ヴォード・モーターといったエンジンサプライヤーが候補に挙がったが、タクヤッス製のTKY-34V12 Ver.“GYM”(排気量3,493cc、最大出力774馬力)を搭載することになった。また、グラウンド・エフェクト構造を採用しているため、エンジンは前方に傾斜した形で搭載されている。トランスミッションは自社開発の6速セミオートマまたはIパターンシーケンシャルを搭載。上記のSP-02からフィードバックされたマルチディスプレイも搭載されている。
かなり革新的な装備をたくさん搭載した本車はBSPCC第6戦より参戦し、初戦はオイル漏れによりリタイアに終わったものの、第7戦、第8戦と続けて優勝し、ソニッククラフト・レーシングの技術力を見せつけた。

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*1 ボーダイスポーツカー耐久選手権に出場するマシンのテストドライブを田所サーキットで行っていたところ、リアウィングがリアカウルもろとも脱落、ダウンフォースを失ったマシンはガードレールに叩きつけられ大破、炎上した。
この時バレは足を骨折し、脱出しようとするも無駄だった。燃え盛るマシンの中で、彼は36年の短い生涯を閉じた。
現在、田所サーキットの事故現場近くには慰霊碑が立っており、彼の命日には多くのファンが訪れる。

*2 Gr.Bなどの出場規定に合わせた限定
*3 Sonic Craftの頭文字
*4 といっても、元のボディの形状を活かしており、完全オリジナルボディではない。
*5 リアカウル部を着脱可能とし、たった1台で超高速コースからテクニカルコースまで対応可能とした。
高速コースの場合はロングテールとなり整流フィンを着用。
テクニカルコースの場合はショートテールで大型ウィングを着用。

*6 SPは「Sonic Craft Project」より
*7 マシンの様々な情報を表示でき、手袋をつけたままのタッチパネル操作が可能な特殊なディスプレイ。
主な機能は下記を参照。
・速度やギア段数の表示
・前後タイヤの状態や燃料タンク残量の表示
・可変バルブタイミング機構(T-VALVE)のON/OFF切り替え
・ターボ過給圧(予選用は1.0kPa~4.0kPaの範囲、本戦用は1.0kPa~3.0kPaの範囲で表示)の表示
などなど様々な機能が備わっている。