DCO/宵の鏡

Last-modified: 2024-03-29 (金) 01:53:38
個体名宵の鏡記録日●●●●年●月●日
クラスソー
記録者佐野博士使用職員2人
記録個体名 宵の鏡 は液体が入った直径30cm程のやや深い盃です。●●国●●島にある神社の境内にて発見・保護されました。
測定の結果、盃に入っている液体は水と酷似した性質を示しましたが、反射率が非常に高く鏡と何ら遜色のない画質で映った物を見る事が出来ます。ただしその映像に色はなく、一昔前のカメラのように白黒になります。また、この液体は盃を傾けることで容易に流出させる事ができ、空にする事も可能ですが、およそ午後7時になると液体がどこからともなく補充されます。
観察していた職員の証言によると、午後7時に液体が宵の鏡へ満ちる時、その一瞬だけ水面に何も映らない時間がある、との事です。彼曰く「異世界に繋がっているかもしれない」そうです。漫画の読み過ぎかもしれませんが、実験用マウスは用意しておこうと思います。

実験①実験日●●●●年●月●日
実験者佐野博士使用職員0人
実験内容
個体名 宵の鏡 の調査
実験記録
上記記録の通り、午後7時に実験用マウスを数匹用意して実験を行いました。最初にマウスを菜箸で持ちながら宵の鏡に入れてみたところ、液体に反射率が戻るまで待っても反応がありませんでした。
次の日、同じ時間にマウスを今度はそのまま放り込んでみた所、液体に反射率が戻る頃に菜箸でかき回して探してもマウスはどこにも見当たりませんでした。
また次の日、今度は小型の水中カメラを括り付けたマウスを放り込んでみたところ、探すまでもなく初日と同じように反応がありませんでした。
2日目のマウスの行先は完全に不明です。異世界に行ったのか消失したのかは全く特定出来ませんが、より大きな生物で試す気は起きないのでこれ以上の実験は避けようと思います。

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