Mi-24P Hind
概要
アメリカがUH-1汎用ヘリコプターの派生として攻撃ヘリコプターのAH-1を生み出したことを知ったソ連は、MIL設計局に命じてMi-8 Hipをベースとした攻撃ヘリコプターを開発させた。
こうして生まれた攻撃ヘリコプターが1970年から実戦配備されたMi-24 Hind(一部の輸出型・廉価型はMi-25 / Mi-35 Hind)である。
HindはNATOが付与したコードネームでソ連内での呼称ではなく、またサブタイプ区別に -E / -F など接尾字がつく。
初期型のMi-24はベース機のMi-8の面影を色濃く残した並列複座形態であったが、改良型では他国の攻撃ヘリコプターのような縦列複座(前席が兵装担当、後席が操縦担当)となり耐弾性能も向上させた。
ソ連軍とその友好国軍、それらから分離独立した各国軍などに2,000機以上が導入された。
武装兵士8名が搭乗可能な兵員室を残した大ぶりな胴体は機動性を損ない、胴体上部に隣り合って搭載された双発ターボシャフトエンジンは同時に損傷しやすいなど、純粋な攻撃ヘリコプターに劣る点もある。
ソ連のアフガニスタン侵攻で大々的に使用されたほか、イランイラク戦争、湾岸戦争、南オセチア紛争、シリア内戦、旧ソ連・東欧の分離独立に伴う紛争、アフリカでの紛争などで用いられた。
著名な攻撃ヘリコプター各サブタイプ
- Mi-24 並列複座、12.7mm機銃、MCLOS-ATGM 9M17 Fleyta (Hind-A)
- Mi-24A 並列複座、4砲身12.7mmガトリングターレット、MCLOS-ATGM 9M17 Fleyta (Hind-B)
- Mi-24D 縦列複座、4砲身12.7mmガトリングターレット、SCLOS-ATGM 9M17P Phalanga (Hind-D)
- Mi-24V 縦列複座、4砲身12.7mmガトリングターレット、SCLOS-ATGM 9M114 Shturm (Hind-E) 〈AI専用機としてDCSに登場済〉
- Mi-24P 縦列複座、前方固定2砲身30mm機関砲、SCLOS-ATGM 9M114 Shturm (Hind-F)
- Mi-24VP 縦列複座、2砲身23mm機関砲ターレット、SCLOS-ATGM 9M114 Shturm (Hind-E mod)
- Mi-24VM 縦列複座、23mm機関砲ターレット、SCLOS-ATGM 9M120 Ataka、AAM 9K38 Igla、夜間戦闘能力 (Vからの改修)
- Mi-24PM 前方固定2砲身30mm機関砲、ほかMi-24VMに類似 (Pからの改修)
- Mi-25 輸出用簡略タイプ、Mi-24D相当
- Mi-35M スタブウイング短縮・固定脚、ほかMi-24VMに類似
DCSのモジュールが再現しているMi-24Pは、それまでの12.7mmターレットに替えて前方固定30mm機関砲を搭載したサブタイプとなる。
9M120 Atakaなど改修型Mi-24PMの要素も将来追加したいとのこと。
複座な本機を問題なくシングルプレイできるよう用意されたのが Petrovich と名付けられたAIパイロットで、プレイヤーが操縦担当パイロットをしている間に簡単な命令で兵装の準備やATGM(対戦車ミサイル)の照準を行ったり、プレイヤーが兵装操作をしている間に操縦を行ったりしてくれる。
アーリーアクセス中はモジュールとして実機機能や操作の完全実装に至っていない部分やバグも多い。
日本語化
キーアサイン
Mi-24Pはクリッカブルコクピット実装のASMモジュールなので、エンジン始動や離陸準備など使用頻度が少なく、地上や巡航中にマウスを握って時間かけて操作してかまわない機能は無理にボタンを割り当てたりキーを覚えたりしなくても、コクピット内のスイッチの位置と意味を覚えたほうがやりやすい。
実機のサイクリックとコレクティブの握り手に備わってるボタンやスイッチはマウス操作できないので、実機に近い位置にあるスティックやスロットルのボタンを割り当てたりキー操作を覚える。
必須なもの
ヘリコプターのモジュールは固定翼機モジュールと異なり非常に不安定で、常に適切な中間値のサイクリック入力やラダーペダル入力を与え続けないとまともに飛ばないため、いくつかのアナログ軸入力は必須となる。
- ジョイスティック・ラダーペダル
- Axis Commands : アナログ軸
項目名 説明 デフォルト 補足 Flight Control Cyclic Pitch サイクリック ピッチ JOY_Y Flight Control Cyclic Roll サイクリック ロール JOY_X Flight Control Rudder ラダー
- Axis Commands : アナログ軸
優先度の高いもの
- コレクティブ(スロットル)・ラダーペダル
- Axis Commands : アナログ軸
項目名 説明 デフォルト 補足 Flight Control Collective コレクティブ JOY_Z Wheel Brake 車輪ブレーキ 実機ではサイクリックの向こう側レバー
- Axis Commands : アナログ軸
- キーボード(Stick項目を優先し、ほかは余裕があればジョイスティックやスロットルに割り当てる)
カテゴリ 項目名 説明 デフォルト 補足 Cockpit elements Cockpit elements - HIDE/SHOW サイクリック等3Dモデルを表示/非表示 Back サイクリックを表示すると兵装管理パネルが隠される Cyclic Stick
TrimmerTrim: Left Wing Down トリム 左 RCtrl + , Cyclic Stick
TrimmerTrim: Nose Down トリム 下 RCtrl + ; Cyclic Stick
TrimmerTrim: Nose Up トリム 上 RCtrl + . Cyclic Stick
TrimmerTrim: Right Wing Down トリム 右 RCtrl + / Cyclic Stick
TrimmerTrimmer - Reset トリマーリセット LCtrl + T Cyclic Stick
TrimmerTrimmer Button トリマーボタン T Cyclic Stick
WeaponRelease weapons 兵装発射 RAlt + Space Weapon Fire Shturm Shturm発射 RCtrl + Space Helper AI Commands Prepare Weapon Systems 兵装発射準備指示 LCtrl + W Helper AI Commands Request Aircraft Control AI操縦要請 C Helper AI Commands Show/Hide Menu ヘルパーAIメニュー LCtrl + V Communications Communication menu 飛行場などとの通信 \ Instrumental Panel Gear Lever - UP/DOWN 着陸脚の展開/収納 G 別途、展開/収納個別キーもあり Systems Open/Close Cockpit Door コックピットドア開閉 LCtrl + C
余裕があれば割り当てたいもの
- ジョイスティック・スロットル
- Axis Commands : アナログ軸
項目名 説明 デフォルト 補足 Zoom View 視野ズーム
- Axis Commands : アナログ軸
- キーボード(余裕があればジョイスティックやスロットルに割り当てる)
カテゴリ 項目名 説明 デフォルト 補足 Kneeboard Kneeboard glance view ニーボードを出す K Kneeboard Kneeboard Next Page ニーボードの次ページ ] Kneeboard Kneeboard Previous Page ニーボードの前ページ [ Left CB Panels All Left CBs ON 左側サーキットブレーカーをすべてOn RCtrl + RShift + 1 Right CB Panels All Right CBs ON 右側サーキットブレーカーをすべてOn RCtrl + RShift + 2 Systems Open/Close Left Door 兵員室左ドア開閉 LCtrl + LShift + C Systems Open/Close Right Door 兵員室右ドア開閉 RCtrl + RShift + C View View Center 視線を前方中央へ Num5
オプションSPECIAL設定
オプション設定のSPECIALタブに固有のものが多い。
- Show Hints at Mission Start
- ミッション開始時に右下付近にヒントを表示する。
- Control Helper
- 左上にコレクティブ・サイクリック・ペダルの現在入力値やAI操縦値のヘルパーを表示する。
- Rudder Trimmer
- ラダートリムを自動補正する(あまり効かない?)
- PETROVICH AI AUTO HANDOVER
- Petrovich AIとの操作受け渡しを自動で行う。
- Trimmer Mode
- トリマー動作選択。
- Customized Cockpit
- Defaultでキリル文字ロシア語コクピット内装、Englishで英語コクピット内装。
- Collective Move Threshold for Altitude Hold Reset
- 高度維持オートパイロットが切れるコレクティブ移動率。
- Collective Brake Mode
- コレクティブのブレーキモード。
レイアウト
- サーキットブレーカー(CB) 左後方パネル
- サーキットブレーカー(CB) 右後方パネル
- 左前パネル
- 計器パネル
- КИ-13 (KI-13) 予備コンパス
- АСП-17В (ASP-17V) 照準器
- 扇風機
- 兵装管理パネル
- 右バックミラー
- 右前パネル
- 残弾カウンター パネル
- コクピット内照明
- 右サイド パネル
- ローターブレーキレバー
- パイロットシート
- ラダーペダル
- サイクリック スティック
- コレクティブ スティック
- 燃料カットオフレバー
- 個別スロットルレバー
- 左サイド パネル
- 左バックミラー
- УШВ-1К (UShV-1K) メインローターピッチ計
- ジャイロ操作パネル
- Assume Control switch
- ホバー&低速操縦インジケータ (DISS-15提供)
- 警告灯
- УС-450 (US-450) 対気速度計
- АДП-4 (ADP-4) G表示器
- 破片検知警告灯
- ПКП-72М (PKP-72M) 姿勢儀 (HSI)
- АСП-17В (ASP-17V) 照準器
- ВАР-30МК (VAR-30MK) 昇降計
- АЧС-1M (AChS-1M) 時計
- СЗМ–5М (S3M-5M) レーダー警報表示機 (СПО-10 (SPO-10) システム)
- УКТ-2 (UKT-2) 予備姿勢儀
- 移動地図表示器 (DISS-15提供)
- УТПР-1К-1А (UTPR-1K-1A) 燃料計
- 巡航速度・横滑り表示器 (DISS-15提供), DISS-15メモリーモード表示
- 2УТ-6К (2UT-6K) 排気温度計
- コース設定スイッチ
- РМИ-2 (RMI-2) 方位計
- УР-117В (UR-117V) エンジン圧縮率計(EPR)
- ИТЭ-2Т (ITE-2T) 2針式エンジン回転計 ("ДВИГАТЕЛИ (Engines)" ラベル)
- 緊急脚降下ハンドル
- ВД-10ВК (VD-10K) 気圧高度計
- ИТЭ-2Т (ITE-2T) メインローター回転数計 ("НЕСУЩИЙ ВИНТ (Main Rotor)" ラベル)
- УВ-5 (UV-5) 電波高度計
- アンチトルクペダル ダンパースイッチ
始動
始動手順
エンジン始動前
順番 | 日本読み | 英語読み | 動作 |
1 | パーキングブレーキ | PARKING BRAKE | ON |
2 | ローターブレーキハンドル | ROTOR BRAKE HANDLE | DOWN |
3 | 左右エンジン | L+R ENGINES | MIDDLE(中立) |
4 | スロットル | THROTTLE | IDLE |
5 | 左右サーキットブレーカー | L+R C/B | ON |
6 | 左右バッテリー | L+R BATTERY | ON |
7 | NETWORK TO BATTERY | ON | |
8 | PO-750Aインバータ | PO-750A INVERTER | ON |
9 | キャビン | CABIN | CLOSE |
10 | キャビン圧力 | CABIN PRESS | OPEN |
11 | 無線機器 | RADIO DEVICES | ON |
12 | 消化器コントロール | EXTINGUISHER CTRL | FIRE EXT(手前) |
13 | 消化器 | FIRE EXTINGUISHER | ON(奥) |
14 | 左右燃料タンク | FEED TANK NR.1+2 | OPEN |
15 | 左右燃料遮断 | L+R SHUT-OFF | OPEN |
16 | クロスフィード | CROSSFEED | OPEN(15の右隣) |
17 | 燃料ポンプ 4+5番 | TANK NR.4+5 | ON |
18 | 左右燃料ポンプ | L+R PUMP NR 1+2 | ON |
19 | APU始動方法 | APU LAUNCH METHOD | START(下) |
20 | APU始動 | APU START | PUSH |
21 | APUジェネレータ | APU GENERATOR | ON |
エンジンスタート
順番 | 日本読み | 英語読み | 動作 |
22 | エンジン始動方法 | ENGINE LAUNCH MEHOD | START(下) |
23 | 始動エンジン選択 | ENGINE SELECTOR | RIGHT(下) |
24 | エンジン始動 | ENGINE START BUTTON | PUSH |
25 | R ENGINE STOP LEVER | RELEASE | |
26 | 始動エンジン選択 | ENGINE SELECTOR | LEFT(上) |
27 | エンジン始動 | ENGINE START BUTTON | PUSH |
28 | L ENGINE STOP LEVER | RELEASE | |
29 | スロットル | THROTTLE | MAX |
30 | 左右発電機 | L+R GENERATOR | ON |
31 | PO-750A インバータ | PO-750A INVERTER | OFF |
32 | 交流変換器 | AC TRANSFORMER ~115v + ~36v | ON |
33 | 左右整流器 | L+R RECTIFIERS | ON |
34 | NETWORK TO BATTERY | OFF | |
35 | APUジェネレータ | APU GENERATOR | OFF |
36 | APU始動 | APU STOP | PUSH |
離陸前設定
順番 | 日本読み | 英語読み | 動作 |
37 | レーダー高度計,ドップラー,ジャイロ1+2,コンパス | NAVI DEVICES | ON |
時計の加温 | CLOCK HEATING | 外気温が10℃以下の場合つける | |
38 | ジャイロ解除 1+2 | CAGE GYRO 1+2 | PUSH |
39 | 自動操縦マスター | SPUU | ON |
40 | ナビゲーション | ARC-U2 | ON |
41 | INUアライン(非常に見えづらいボタンです) | PU-38 GREBEN MATCH | PUSH |
注意点
- エンジン始動前にパーキングブレーキを掛けないと、始動後にグルグル旋回し始めます。
- エンジン始動前にローターブレーキを解除しないと、ローターが回らずエンジンの始動ができません。
- 手順通りにAPU始動ボタンを押して、24秒以内にAPU温度が600℃程度で安定しない場合は故障が考えられます。
- エンジンストップレバーを解除しないと、エンジン回転数が25%以上回らず始動を諦めます。
飛行
アーリーアクセス開始時点のMi-24Pモジュールには簡易なクイックスタートマニュアルPDFしか付属してこない。
飛行・離陸・着陸に関する記述も非常に少ない。
Mi-8MTV2モジュールはMi-24Pの原型から枝分かれした共通要素の多い親戚機種なので、公式のフライトマニュアル完成までの間、ヘリコプターの飛行理論とテクニックに関してはMi-8MTV2モジュールのChuckガイドが使えそう。日本語訳もあるし→日本語化アップローダーへ
もしMi-8MTV2モジュールを導入済であれば、ED純正のMi-8フライトマニュアルPDFに記述された離陸や着陸の手法使い分け判断や注意点なども役立ちそうに思える。
特性
禁止操作
離陸
関係する速度
巡航
巡航速度
自動操縦
着陸
成功への鍵
関係する速度
着艦
対空
武装一覧
- R-60M 空対空ミサイル(DCS World v2.7.15にて追加実装)
Su-25/Tなどソ連機が携行することも多い小型軽量な赤外線誘導短距離AAM R-60MをMi-24Pも搭載できる。
1発懸架のAPU-60-1Mランチャーもしくは2発懸架のAPU-60-2Mランチャーを介して携行でき、最大4発を持てる。
- 9M220O Ataka 空対空ミサイル(DCS World v2.7.7にて追加実装)
SACLOS対戦車ミサイル9M120 Atakaの派生型で、近接信管とロッド弾頭で対空ミサイルとしたもの。
誘導方式はSACLOSのままなので、低速なヘリコプター相手でないと命中させることはほぼ不可能。
相手が汎用ヘリコプター程度であれば、前方固定機関砲やガンポッドで対空戦闘することも可能ではあろう。
武装の使い方
レーダーの使い方
対抗手段の使い方
対地
Mi-24Pのスタブウイングは片側3箇所ずつの兵装携行ハードポイントがあるが、最も外側は対戦車ミサイル(ATGM)専用ステーションとなっており別枠扱いで、無誘導ロケット弾・爆弾・ガンポッドなどから選べるのは中間と最内の2箇所ずつとなり、兵装管理パネル等ではこの汎用ハードポイントが左→右に1→4のナンバーで示される(DCSミッションエディタのペイロード設定画面とは異なる)。
またATGMのみの管理ナンバーも最外に携行したものが左→右に1→4、追加で中間ハードポイントにも携行しているとその分が5→8となる。
単体で500kg以上となる武装は最内ハードポイントのみになる等、細かな搭載位置の制約もある(DCSモジュール固有の仕様なのか、実機通りなのかは未調査)。
なお、ミッションエディタのペイロードモードでMi-24Pのペイロードを指定する際は、プリセットに既にあるものを選んだほうがよい。
異なる種類のロケット弾を混在させるなど、ミッションエディタで自由に指定可能となっているからといって現実にありえない搭載を行うと、ミッションは開始されるが発射操作が無視されることになるそうだ。(公式フォーラムのMi-24Pセクションより)
〔ロケット弾もしくはGUV〕と〔爆弾もしくはKMGU-2〕を組み合わせた場合に、爆弾もしくはKMGU-2側が投下できなくなるのも実機仕様に従っている模様。
武装一覧
- GSh-30-2K 30mm機関砲
ГШ-2-30К (9-A-623)はMi-24P固有の主武装の2砲身式30mm機関砲で胴体前部右側に前方向けて固定装備されている。
Su-25/T攻撃機が装備する30mm機関砲の派生型で、発射レートが高低2段階(2000-2600 rpm または 300-400 rpm)選択式になっている。
非常に威力の高い機関砲だが、携行弾数が250発に限られているのが弱点で、特に高レートで連続射撃するとあっという間に弾切れになってしまう。
- B-8V20A 80mm無誘導ロケット弾S-8
80mm無誘導ロケット弾S-8を20発装填したランチャーがБ-8В20А。
4種類の弾頭が用意されている。- S-8KOM HEAT/AP 対装甲車両
- S-8OFP2 HE/Frag/AP 対ソフトスキン
- S-8OM 照明弾
- S-8TsM 発煙弾
- UB-32A-24 57mm無誘導ロケット弾S-5
57mm無誘導ロケット弾S-5を32発装填したランチャーが УБ-32。- S-5KO HEAT/Frag
- B-13L1 122mm無誘導ロケット弾S-13
122mm無誘導ロケット弾S-13を5発装填したランチャーが Б-13Л1。中間ハードポイントのみ。- S-13-OF Blast/Frag
- APU-68 - S-24B 240mm無誘導ロケット弾S-24
240mm無誘導ロケット弾S-24はAPU-68ランチャーを介して1ハードポイントあたり1発を携行する。
- FAB-100/250/500 無誘導汎用爆弾
100/250/500kgの無誘導汎用爆弾。
- RBK-250/500 クラスター爆弾
総重量250/500kgのクラスター爆弾の総称。
中に詰められている子爆弾の種類・サイズがそれぞれに複数あり、それによってRBK-250-275やRBK-500-255と呼ばれることもある。
- KMGU-2 クラスター爆弾ディスペンサー
КМГУ-2は260kgほどの子爆弾を収納したコンテナ型ディスペンサー。
- 各クラスター子爆弾の概要
ハイフン左のアルファベットが種類を示し、ハイフン右の数字がkg重量を示す。
AO-2.5RTなら子爆弾1個が約2.5kg、PTAB-1Mなら子爆弾1個が約1kg。
(数字右のアルファベットの意味は要調査)
小型の子爆弾は1個の威力は小となるが同一サイズのキャニスターやディスペンサーに詰め込むことのできる発数は多くなる。
クラスター子爆弾の純粋な携行重量としては RBK-500 (350kg) > KMGU-2 (260kg) > RBK-250 (150kg) といった順序になりそう。- AO HE/Frag 対人・対ソフトスキン、爆風破片効果。
- OAB HE/Frag 対人・対ソフトスキン、爆風破片効果。
- PTAB HEAT/AP 対装甲。
- GUV-8700 ガンポッド
ГУВ-8700は中身を2種類から選択可能なガンポッド。- 9-A-800 30mmグレネードランチャー
- 9-A-624/622 12.7mmガトリング1門と7.62mmガトリング2門の計3門(最内ハードポイントのみ)
- 9M114 Shturm 対戦車ミサイル
SACLOS方式の対戦車ミサイル。照準と誘導は前席側で行われる。
- 9M120 Ataka 対戦車ミサイル(DCS World v2.7.7にて追加実装)
SACLOS方式、タンデムHEAT弾頭の対戦車ミサイル。
派生の9M120FはHE弾頭のソフトスキンや歩兵・砲兵攻撃用。
- PTB-450 450kg増槽
燃料を外部搭載して航続距離を伸ばすことができる。
照準器と兵装管理パネルのレイアウト
АСП-17В (ASP-17V) パイロット-コマンダー照準器
- オート/マニュアル スイッチ
- SYNC/ASYNCスイッチ ASYNCかつオートモードは、静止目標攻撃に適しており、風と横滑りの影響を火器管制コンピュータが計算する。SYNCモードは動目標攻撃に適しており、数秒間攻撃目標をレティクルに捉え続けることで目標の移動速度を火器管制コンピュータが計算する。
- レティクルの度スケール
- フローティングレティクル 上下位置調整
- 目標基準サイズ設定。距離自動計算に用いる。
- 目標基準サイズのスケール
- 照準器調節ハンドル
- リフレクターガラス
- フローティングレティクル
- 固定レティクル
- インジケーターライト 緑:自動距離測定中 黄:兵器射程内 (赤・青:不使用)
- 兵器選択ライト
КМГ (USLP) КМГУ-2 (KMGU-2) クラスター爆弾ディスペンサー
ГУВ (FXD MG) ガンポッドの機銃もしくは30mmグレネードランチャー
(空欄)
БОМБЫ (BOMBS) 爆弾
30 固定30mm機関砲
НРС (RKT) 無誘導ロケット弾 - フローティングレティクル 明るさ調整
- フローティングレティクル 左右基準表示
- フローティングレティクル 左右調整
- 固定レティクル 明るさ調整
- 固定レティクル 予備照明スイッチ
- フローティングレティクル 予備照明スイッチ
- ビルトインテスト実行中ランプ
- ビルトインテスト実行ボタン
兵装管理パネル
(サイクリックスティックが邪魔で操作できないときは Cockpit elements - HIDE/SHOW (Backキー)でサイクリックを消す)
- 射程計測スイッチ オート(AUTO)/マニュアル(MANUAL)
- 機関砲バースト選択スイッチ 短(SHORT)/長(LONG)/中(MEDIUM)
- 左GUVポッド リロードスイッチ〔未実装〕
- 兵器セレクタースイッチ (左端から時計回りに)
・Выкл/УРС (OFF/MSL) 後席での兵装操作をOFF。前席からATGMを発射&誘導。フローティングレティクルは前席のATGMサイトに追従する。
・ГМ-30 (GM-30) ГУВ-8700 (GUV-8700) のAP-30グレネードランチャー。
・НПУ (FXD MG) 7.62+12.7 ГУВ-8700 (GUV-8700) の12.7mmと7.62mm機銃を両方とも。
・НПУ (FXD MG) 12.7 ГУВ-8700 (GUV-8700) の12.7mm機銃のみ。
・НПУ (FXD MG) 7.62 ГУВ-8700 (GUV-8700) の7.62mm機銃のみ。
・НПУ (FXD MG)-30 機体の30mm機関砲9-А-623。
・НРС (ROCKET) 無誘導ロケット弾
・АБ (BOMB) 爆弾
・КМГ (USLP) КМГУ-2 (KMGU-2) クラスター爆弾ディスペンサー - 右GUVポッド リロードスイッチ〔未実装〕
- 照準器ゼロボタン。押している間、フローティングレティクルが固定レティクルに一致する。
- ASP-17電源スイッチ。ASP-17VP照準器の電源ON/OFF。
- ASP-17カメラスイッチ。ASP-17VP照準器のカメラ録画のON/OFF。〔未実装〕
- ロケットポッド選択スイッチ。左(LEFT)/左右両方(BOTH)/右(RIGHT)
- KMGU投下済ランプ。KMGUコンテナがすべての子爆弾を投下し終えて空になると点灯。
- KMGU準備済ランプ。セレクタがUSLPを選択し、KMGUに投下待ち子爆弾がある状態。
- 右ロケット弾ランチャー発射準備済ランプ。
- 左ロケット弾ランチャー発射準備済ランプ。
- ランチャーARMボタン。ロケットランチャーの発射準備を開始。
- ATGM緊急投下ボタン。ATGMポッドを切り離す。
- 4番兵装ラックステータスライト。4番ラックに有効な兵装があると点灯。
- 3番兵装ラックステータスライト。3番ラックに有効な兵装があると点灯。
- 兵装緊急投下ボタン。1から4番ラックの兵装を切り離す。
- 2番兵装ラックステータスライト。2番ラックに有効な兵装があると点灯。
- 1番兵装ラックステータスライト。1番ラックに有効な兵装があると点灯。
- 爆弾ARMスイッチ。Onにすると爆弾が緊急投下された際に信管Armingされる。
- USLP中断ボタン。KMGUから子爆弾投下中に押すと投下を中断する。
- 緊急投下信管Armed表示。爆弾ARMスイッチがOnになっていると点灯。
- 機関砲リロードボタン。機体の30mm機関砲が給弾エラーとなった後に押す。〔未実装〕
- 機関砲発射レート選択スイッチ。FAST (2000-2600 rpm) / SLOW (300-400 rpm)
- 火器管制スイッチ。火器の照準・発射の準備を行う。
- マニュアル射程距離ノブ。ASP-17照準器がマニュアルモード時に目標への射程距離を手動設定する。
武装の使い方
離陸前に済ませてあるはずなこと
- 後席の左右後方それぞれのパネルにある兵装関係のサーキットブレーカーすべてをOnにする。一括Onキー (RCtrl + RShift + 1 と RCtrl + RShift + 2) でよい。
- 兵装管理パネルでASP-17照準器の電源スイッチをOnにする。
- 照準器の高さ調節、両レティクルの明るさ調節。
- 照準器動作をオート/マニュアルとSYNC/ASYNCとを選択する。
- 照準器をマニュアル動作選択した際は、フローティングレティクルの左右と上下の位置合わせをする。
接敵が近づいたら行うこと
- 前席側で兵装安全スイッチをOnその他の準備を行うが、後席から "Prepare Weapons Systems" コマンド (LCtrl + W キー) でPetrovichに命じれば必要な作業を代行してくれる。
- 後席の右前パネル右下スミの Aux Stores Lights スイッチをOnにして、兵装管理パネル内の灯火を表示させる。
- 兵器セレクタースイッチで発射したい兵器を選ぶ。(30mm機関砲であればFXD MG-30、ロケットランチャーであればROCKETのように)
ATGMを撃つときは、操縦をPetrovichと交代して照準・発射・誘導は前席にて行う、あるいは引き続き操縦を行いつつATGM操作をPetrovichに命じる。 - 30mm機関砲を撃つ前はバースト選択と発射レート選択を各スイッチで行う。
- ロケット弾を撃つ前は、発射するのが左側右側の片方は両方か選択、ランチャーARMボタンを押す。発射準備済ランプの点灯を確認する。
- 火器管制スイッチをOnにする。ASP-17下の兵器選択ライトで撃ちたい兵装種類になっていることを確認。
- サイクリックスティックのRelease weaponsボタン (RAlt + Spaceキー)で発射または投下。