【そして伝説へ】

Last-modified: 2024-04-05 (金) 04:03:15

この項目は楽曲としての「そして伝説へ」を扱う。
DQ3の【サブタイトル】に由来する称号やグッズなどについてはこちらを参照。

概要

DQ3のエンディングテーマ。
雄々しい曲調がまさに伝説の始まりを予感させる、シリーズでも下記の通りの屈指の人気を誇る名曲。
エンディングテーマにしては短い曲だが、この曲は【すぎやまこういち】の快心作らしく、ドラクエのコンサートでは頻繁にアンコールの締めに演奏される。
すぎやまこういち曰く「この曲を知らない人はドラクエをやったことのないモグリ」とのこと。
現在市販されている交響組曲ドラクエ5のコンサートDVDにおいてもアンコールの最後の曲として演奏され、すぎやまによる「そして伝説へ」のタイトルコールと共に観客の歓声と万雷の拍手に包まれる様が収められており、人気曲であることが伺える。
2010年8月29日には、テレビ朝日「題名のない音楽会」にてすぎやまこういち自身のタクトにより演奏され、様々なゲーム音楽が題材となる中でコンサートのアンコールよろしく堂々と大トリを飾った。
 
構成=Intro:8小節、A:10小節、B:9小節、C:8小節、D:16小節、E:12小節
調=
Intro:変ロ長調(B♭)、A:変ロ短調(B♭m)、B:変ホ長調(E♭)→ロ短調(Bm)、
C~E:変ロ長調(B♭)(FC版・GBC版はキー+2)
BPM=Intro~B:90、C:136、D~E:126(NHK交響楽団)
拍子=4/4
 
オーケストラでは、Intro→A→B→A→C→D→Eの順で演奏される。
イントロは堂々としたファンファーレ。
そのファンファーレが鳴り終わった後、Aの部分からは切ないバラード調で曲が展開される。
2回目のAでは、切ないメロディはそのままに、壮大に曲が盛り上がっていく。
Cの部分からは突如テンポアップし、その勢いのままD~Eの部分ではイントロが速いテンポで演奏され最後まで突っ走るという急展開を見せる。
To be Continued to DRAGON QUEST ...
 
DQ5発売後の【ドラゴンクエストマスターズクラブスペシャル】の「シリーズ中で好きな音楽は?」という人気投票では、2位を獲得している。
また、20周年を記念して、ベストセレクションコンサートを開催する為に実施された来場者の人気曲投票では、見事1位を獲得。
トヨタのハイブリッド車 “AQUA” のCMで【冒険の旅】【おおぞらをとぶ】に続き、2015年11月4日からBGMに使用されている。
このとき映されている車のナンバーは「ゆ-610(ロト)」。エンディングを迎えた勇者に贈られる称号である。
車の色もロトカラーのブルーメタルが使用されている。
肩車をしてもらいタオルを掲げたくなる曲。

余談だがコンサートでは冒頭のファンファーレを盛大に外してしまう事も珍しくない。
とても目立つ部分なので残念な気持ちになるかもしれない。しかし、だ。
ドラクエのコンサートというのは戦闘曲などでいつものクラシックコンサート以上に金管奏者を酷使する為、終盤にこの楽曲を演奏する頃には満身創痍なのである。
都響のコンサートであっても外す時は外してしまう、都響は日本屈指の楽団の一つであり中でも金管に定評がある楽団なのだから、都響が外すならどの楽団でも外してしまうと言っても過言ではない。
むしろファンファーレをしっかり奏で切った時は演奏後に賞賛の拍手を、外してしまっても労いの拍手を送るような気持ちでいて欲しいと思うところである。

DQ3

【エンディング】テーマとして使用されている曲。【ロトのテーマ】に続いて「そして でんせつが はじまった!」の文字とともにこの曲が始まる。
FC音源では、Intro→A→B→A→B→A→C→D→Eの順で演奏される他、
Cで速くなった後、Dは速いままではなく元の遅いテンポに戻る。
エンディング中に流れるこの曲を聞いてDQ1、DQ2につながる壮大な物語を思い浮かべて感動した人は多いだろう。
 
リメイク版はオーケストラ版準拠であり、A→Bが2回繰り返されなくなった上に終盤のテンポアップもあるので、FC版よりも短い。

NES版

スタッフロールに海外スタッフが追加された都合上、途中で【アレフガルドにて】が挿入され、さらに「A→B→A→B→A→C」が2回繰り返されるために曲が長くなっている。
演奏順序は、
Intro→A→B→A→B→A→C→Intro→アレフガルドにて→A→B→A→B→A→C→D→E
である。
またテンポも日本版に比べて全体的に若干速く、音色も少し違っている。
全体的に速くするのではなく、オーケストラと同様に最後のC→D→Eの部分だけを急激に速くすれば、もっとこの曲の魅力を引き出せたのだが。

DQ10オンライン

バージョン5のエンディングテーマ(前半)として使用。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

真エンディングのテーマ【過ぎ去りし時を求めて】において、イントロと最後の締めの部分がこの曲になっている。
今作もロトのテーマに続いての使用であり、【聖竜】の「過ぎ去りし時を求めて」のセリフとともにイントロが始まる。

いたストシリーズ

こちらでもエンディングの曲として使用されている。
しかもFFシリーズとのコラボ作ではFFのプレリュードからのメドレーとなっており、
マリオシリーズとのコラボ作ではスーパーマリオブラザーズ3のエンディング曲からのメドレーとなっている。

シアトリズム

難易度ふつう難しい激ムズ備考
総トリガー108140262通常音源
総トリガー130193319FC音源

解放チャレンジIII-6クリアで追加されるEMS
背景は動画で再生され、タイトルロゴから始まり、EDで終る。
また、通常版(オーケストラ版ベースのシンセサイザ音源)とは別にファミコン音源もDLC配信(2015年4月にセブンイレブンで先行配信、同年7月15日より一般配信)されている。
そちらの背景は静止画。スタッフロールでも使用されている。

ユアストーリー

最後のスタッフロールで、【序曲のマーチ】に続いて使用された。

歌詞ありバージョン

1988年に、【鴻上尚史】がラジオ番組「鴻上尚史のオールナイトニッポン」で募集したフレーズをもとに作詞し(【この道わが旅】を作詞した藤公之介が補作詞を担当、編曲は藤原いくろう)、自ら歌った。現在は廃盤のために入手が困難。
因みにB面はDQ3フィールド曲の【冒険の旅】が同じく歌詞ありで収録。

その他

エニックス繋がりのゲーム「スターオーシャン セカンドストーリー」にも、没データでこの曲が入っている。
オーケストラ調の編曲かつFC版のキーなので、かなり新鮮。
あくまで没データの為、視聴したい場合は動画サイト等に投稿されているのを探そう。

バンド「10-FEET」の入場曲としても使われている。

2021年を締め括る紅白歌合戦では東京都交響楽団によって「序曲」とともに演奏された。