【この道わが旅】

Last-modified: 2024-03-26 (火) 09:02:11

概要

DQ2の【エンディング】テーマ。
「人生は、その人の時間の旅」という思いを込めて、この曲が作られた。
 
構成=Intro:2小節、A:16小節、B:8小節、C:16小節、D:8小節、Ending:9小節
調=
Intro~B:ハ長調(C)、
C~Ending:変ニ長調(D♭)(リメイク版、オーケストラ版)、変ホ長調(E♭)(FC版、東京弦楽合奏団版)
BPM=Intro~D:95、Ending:64→75(SFC版)
拍子=4/4
 
演奏順序は、「Intro→A→B→A→C→D→C→Ending」。
華やかだった前作のエンディングテーマと比べると、本作は少し切なく、しかし心に染み入る温かさを持つポップスバラード。
ポップス系の曲調が多いDQ2だが、最後もポップスで締めくくる。
【東京弦楽合奏団】版も、当然のごとくエレキギターやエレキベース、ドラムセット、さらにピアノが使われる。
 
ハープまたはエレキギターで演奏される短いイントロに続いて、叙情的で温かい有名な旋律が顔を出す。
AとCのメロディ、BとDのメロディは、それぞれ同じだが、キーが異なる。
すなわちCに入ると転調するということだが、バージョンによって転調先のキーが異なり、
FC版および【東京弦楽合奏団】版では変ホ長調に、リメイク版およびオーケストラ版では変ニ長調に転調する。
またオーケストラ版のみ、1回目のCの後半のメロディが異なる。
Endingでは【序曲】と同様に、メインとなる旋律のラストをもう一度ゆっくりと奏する。一旦静かになった後、最高潮の盛り上がりをもって壮大に曲を終える。
Congratulations!
 
DQ3のエンディング【そして伝説へ】と並んで人気の高い曲であり、この曲と同様にテレビ朝日「題名のない音楽会」(2011年10月9放送)にて演奏された。
DQ5発売後の【ドラゴンクエストマスターズクラブ】の「シリーズ中で好きな音楽は?」という人気投票では、見事4位を獲得している。
曲自体の完成度の高さに加え、DQでは数少ない「歌詞のある曲」である点も人気の大きな理由といえる。
藤公之介により作られた、少年時代の夢を思い出させるノスタルジーな歌詞は、まさに今大人となった「DQ2」リアルタイム世代にこそ聴いて欲しい内容。
卒業式で歌われることもあるというこのボーカルバージョンは、これまでに3度のシングル化がなされている。

1987年 愛知和男版

DQ2発売の同年、(【すぎやまこういち】と政治的主張が近い)衆議院議員の愛知和男が歌ったもの。

1991年 団時朗版

平成放映版アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のエンディングテーマ。
「ダイ大」自体の知名度もあり、リアルタイムで視聴していた1970年あたりから1982年あたりまでに生まれた世代のドラクエ好きの間では恐らく最も有名なバージョンであろつ。
「ダイ大」では魔王軍の6大軍団との戦いが「IIのスパルタンなイメージをモチーフにしている」と言われているが、それに打ち勝ったエンディングとしてDQ2のエンディングテーマであるこの曲が来るのも絶妙な演出と言える。
もっとも令和放映バージョンのアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ではエンディングテーマはこの曲では無く通常のアニメソングが採用されているが。
 
団時朗は当初歌手としてデビューしたが、「帰ってきたウルトラマン」で主人公・郷秀樹(=ウルトラマン)を演じて以来俳優業に専念しており、「この道わが旅」はかなり久々の歌手活動となる。
なお、「帰ってきたウルトラマン」のオープニングテーマもすぎやま作曲で団時朗が歌っている。
 
「星のドラゴンクエスト」と「ダイ大」のコラボ告知CMでもインスト版がBGMとして使用された。

1993年 ルーラ版

「DQのBGMに歌詞をつけて歌う」事を活動内容とする異色の女性デュオ、【ルーラ】のバージョン。
翌年のアルバム【ドラゴンクエストのうた】にも収録されている。
渋い男性の歌声と優雅な女性の歌声、聞き比べてみるのも一興だろう。

DQ2

【エンディング】のテーマ。
DQ2の難易度の高さを乗り越えてこのエンディングに辿り着いたプレイヤーを暖かく迎えてくれる。

DQ1・2・3(Wii版)

「資料をみる」モードで右下のスライムを選択すると、この曲とともにスタッフロールが流れる。

DQ10オンライン

Ver.4ストーリー最終盤のイベントシーンで流れ始め、そのままスタッフロールに突入する。
スタッフロール後半は【目覚めし五つの種族】
 
Ver.6エピローグでは古川昌義によるギターVerが流れる。

DQ11

【エンディング】のテーマ【過ぎ去りし時を求めて】において、【おおぞらをとぶ】の次に流れる。
この曲の後は再び【そして伝説へ】に戻って終了となる。
 
DQ11Sのプロモーション映像のBGMとしても使用された。

バトルロード2

エンディング曲の一つとして使用されている。

ヒーローズ1

エンディング曲として使用されている。

ビルダーズ2

DQ2のその後の世界が舞台なのでEDで流れる。
その後に流れるシーンのオチが、何気に歌詞とマッチしている。

シアトリズム

難易度ふつう難しい激ムズ備考
総トリガー137193355通常音源
総トリガー79141238FC音源

解放チャレンジII-6クリアで追加されるEMS
背景は動画で再生され、タイトルロゴから始まり、EDで終る。
オーケストラアレンジ版のため、FC音源版よりもトリガー数が非常に多くなっているのが特徴。
 
EMS背景は本編のシナリオをダイジェスト形式で見せるため、イベントによる固定戦闘以外の戦闘は、
極力排除されているのだが、このEMSには【ロンダルキアへの洞窟】の場面で通常エンカウントのカットが多く入り、
メンツも【キラーマシーン】【ドラゴン】4匹、【はぐれメタル】【ホイミスライム】グループと難敵ぞろいのカット。
さらに【ロンダルキア】大地のシーンでは【ブリザード】のザラキが流れるため、トラウマが蘇ること必至である。
通常エンカウントをこれでもかと見せるのはこの曲だけであり、いかにして作品を語る上で欠かせない難所かというのが伝わってくる。
 
また、通常版(オーケストラ版ベースのシンセサイザ音源)とは別にファミコン音源もDLC配信(2015年4月にTSUTAYAでDSで先行配信、同年7月15日より一般配信)されている。そちらの背景は静止画。

DQMSL

スタッフロール後半で流れる(前半は【果てしなき旅】)。

ユアストーリー

終盤、主人公がゲームの思い出を語りながらミルドラースに擬態したウイルスと対峙する場面から、元のDQ世界を取り戻し【ヘンリー】たちと別れるシーンにかけて使われた。

余談

A及びCパートの終始のメロディや曲名ともに、フランク・シナトラが歌い後に日本では卒業ソングにもなった「マイ・ウェイ」を彷彿させるものがある。
 
DQ2のその後の世界を舞台にした【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】では、DQ2の楽曲が多く流用される中、エンディングでこの曲は使われていない。
しかし、その代わりに曲名も曲調も非常に近い雰囲気を持つ新曲【追憶の旅路】という曲が流れる。
 
長崎のローカルTV局において00年代の長きにわたり天気予報のBGMとして使用され、近年では福島のローカル局の天気予報でも使用されるなど、ドラクエと無関係なところで耳にする機会の多い一曲。
こと長崎では使用されていた時期が長かったため、該当世代の県民はゲームのクライマックスで本曲が流れると天気予報を連想してしまう呪いを受けているという。
長崎ではピアノをベースとしたシンセサイザー版、福島ではオーケストラ版が使用されていた。