キャラクター/【シルヴェストル・ルサージュ】

Last-modified: 2023-08-18 (金) 16:23:13

FF16

ザンブレク皇国を治める神皇で、ディオンの父。CVは山路和弘
元々はザンブレクの一貴族に過ぎなかったが、バハムートのドミナントである息子の力を後ろ盾に、国主である神皇の地位を得た。
ザンブレクには「五賢人」と呼ばれる議会が存在しているが、何よりもシルヴェストルの発言が優先されるため、実質ザンブレクの独裁者として君臨している。
飛竜草の花の香りを嗅ぐのが趣味。
また、「星詠」と呼ばれる占星術を重んじており、これが政治にも影響している。


貴族だった頃にロザリア公国の大公妃だったアナベラと接触。彼女に唆される形でロザリア公国の属領化を計画し、その結果としてフェニックスゲート襲撃事件を引き起こした。
この事件の後にアナベラを神皇后として娶り、彼女との間に第二子のオリヴィエを儲ける。
以後もアナベラに誑かされ、旧ロザリア公国への圧政やクリスタル自治領への侵攻など、様々な罪を重ねてしまう。
なお、シルヴェストルは自分がアナベラに利用されていることには全く気付いていない。

  • 一応、自治領に攻め入った理由は名目上「黒の一帯からの難民やウォールードとの戦争、クリスタル産出の減少に疲弊した民のため」としており、自治領も無血開城させている。
    この時点ではまだ為政者としての理性を感じさせている。

大陸暦878年には人命や国民生活軽視を曝け出し始め、敗残兵をバハムートで焼くように命令し、平然と「人が死ぬなら産めばいい、建屋が燃えれば立てればいい」と冷酷に言ってのける暴君になり果てる。
アナベラとオリヴィエには多くの権益を与えており、それが旧ロザリア領への圧政やベアラー虐殺などを助長。
更にアナベラに懐柔された星詠から「息子ディオンが自分を裏切る」という助言を受け、ディオンを差し置きオリヴィエに神皇の座を譲り渡し、とうとう自らを「神皇さえ従える現人神」とまで言い放った。

そんな父を見たディオンは、父を歪ませた元凶であるアナベラを逆賊として捕らえることを決意し、彼率いる聖竜騎士団によるクーデターが発生。
ディオンの訴えに狼狽えるシルヴェストルだったが、ディオンの放った槍がオリヴィエに向かったことで、咄嗟にオリヴィエを庇い槍に胸を貫かれ死亡。
命を投げ出して息子を守ったシルヴェストルだったが、オリヴィエは既にアルテマの傀儡と化しており、結局はアルテマを守る盾として利用されてしまった。


多くの過ちを犯し、最期まで他者に利用される末路を辿ったシルヴェストルだが、ディオン曰く、本来は国や民のことを考え政をなす為政者だったらしい。
実際、ディオンに非難された際には沈痛な顔をしており、決してただの暴君であったわけではないことが窺える。

  • オリヴィエを庇ったのは野望を捨てきれなかったのか、それともたった二人の兄弟で争ってほしくなかったのか。その胸中は今となっては誰にもわからない。
  • 少なくとも高潔なディオンが心から敬愛していた辺り、やはり元々は有能で息子同様の高潔さを持った人物だった思われる。彼の良い面を知っているディオンは元の父に戻ってくれると信じ、決して見捨てるようなことはしなかった。
  • しかし神皇になる前からアナベラと交流を持っていたあたり、本当に善い人物だったのか疑問ではある。バハムートのドミナントであるディオンを金で買い、その力を後ろ盾に神皇になったことからしても、ディオンの語る父の姿は美化されたものである可能性が高い。最期にオリヴィエを庇ったのはディオンに弟殺し/神皇殺しの罪を背負わせたくなかったからだと思いたいが……。
    • そもそもザンブレクにおけるベアラーの扱いに何も言及したことが無いあたり、その高潔さも見上げるほどのものでは無い。
      小国ロザリアと違い、大国故に差別階級が必要な事や人心の制御が難しい事、世界観的にベアラーが奴隷扱いされるのが一般的なのを差し引いても本人がその事を憂いてる様子はなく、よく言って政治家の纏め役としての辣腕はあると言ったところ