日本の野球評論家・ピッチングデザイナー。
なんJでは、「お股」「股」と呼び捨てにされることが多い。
概要
主な著書に『セイバーメトリクスの落とし穴~マネー・ボールを超える野球論~ (光文社新書)』などがある。
野球に関しては素人*1であり、独自の調査に基づくデータや知識による野球評論を行っている。
実績と球界への影響
プロ野球OBの中にはダルビッシュ有を始め宮本慎也など一定の評価を与える層も少なからずいる。
特にダルビッシュはお股ニキの意見を取り入れた*2こともあって死刑囚状態から復活しサイ・ヤング賞投票で2位になる活躍をしている。
一方、なんJでは2019年頃より名前が知られるようになり、当初の評価は賛否両論といった形であった。
しかし2021年シーズン途中にMLBが粘着物質の取り締まりを強化したところ、そこからダルビッシュの成績が大幅に悪化。これにより、「ダルビッシュが好調だったのはお股ニキのおかげではなく、粘着物質のおかげだったのでは?」という声がなんJで出始める*3。
さらに同時期、自身のアドバイスを受けた投手がことごとく不振に陥ってしまう*4。加えてかつての評論家を名乗るにしては選手にあまりに失礼な言動 *5も掘り返され、特に2015年以前の逆神ぶり*6などが槍玉に挙げられ、お股ニキはなんJにおいては無能、害悪の代表的な存在とされるようになった。
またお股ニキの著書を愛読している、お股ニキとツイッター上で相互関係にあるドラフト候補は問答無用で地雷認定されるようになる、果てはお股ニキと関わりのある野球評論家も巻き添えで無能認定する者まで現れてしまうなど、影響はプロ野球外にも広がっている。
お股ニキの好影響を受けたと思われる選手の例
千賀滉大(NYM)・今永昇太(CHC)
お股ニキの影響を早い段階から受けていた二人であり、本人の記事でも愛読者と紹介されている。また、千賀は本の帯部分に本人名義でコメントを寄せている。
2人とも、故障で幾度か離脱しているが、ともにノーヒットノーランを達成し、MLBで大型契約を結ぶなど球界を代表する投手として活躍している。
彼らやダルビッシュの活躍が、主にお股ニキが評価される一因となっている。
涌井秀章(現中日)
2021年シーズン前、雑誌『週刊プレイボーイ』でお股ニキと対談している。
最多勝を獲得した2020年シーズンを振り返っている。
初めて対面したのは2020年キャンプ前。
2021年は開幕投手に選出され、4月は月間MVPを獲得したが、その後は調子を落とした。
なお、2012年頃には酷評されている。
石川柊太(ソフトバンク)
千賀の影響で、少なくとも2019年シーズン前にはお股ニキの本を読んでいたと思われる。
その後、石川は2020年に最多勝と最高勝率を記録する活躍を見せている。しかし炎上時には掘り返されている模様。
お股ニキの悪影響を受けたと思われる選手の例
長谷川宙輝(現ヤクルト)
中継ぎ左腕としてブレイクした2020年オフにお股ニキと自主トレを行っている。
その時にお股ニキのアドバイスで新球フォークを習得する。
しかしその成果が出ることはなく2021年は一軍でわずか4試合の登板に留まり、さらに血行障害の治療で後半戦から翌2022年も棒に振るなど不本意なシーズンを送っている。
木澤尚文 (ヤクルト)
ドラフト指名直後の冬にお股ニキと投球分析を行い、シュート回転の改善に着手していた。
しかし、プロ1年目の2021年シーズンは一軍昇格どころか二軍でも防御率6点台という散々な成績で終わり、同年10月16日、みやざきフェニックスリーグで阪神戦に先発したが4.1回を104球17被安打3被本塁打15失点(自責点15)と大炎上した。
2021年5月に木澤が別のフィジカルトレーナーと契約した際も、昨年秋の体に戻すことを強調されていることから、アドバイスの結果フォームが崩れたのでは*7と推測されている。
その後、ヤクルトの投手コーチ陣のアドバイスによりシュート回転を活用した投球スタイルに変更すると翌2022年は投球内容が改善。特に僅差からビハインドに登板する投手として重宝され、中継ぎ登板だけで9勝を挙げチーム内最多勝タイとなる活躍を見せた。
どちらとも言えない例
DeNA投手陣
上述の今永の影響からか、2019年のスポーツ報知の記事では濵口遥大・大貫晋一・上茶谷大河・平良拳太郎がお股ニキの本を愛読していることが判明しており、2021年には坂本裕哉が毎日SNSで見ているアカウントにお股ニキの名前を挙げている。
2021年シーズンは坂本については前年とあまり変化がなかったが、濱口は故障離脱、大貫・上茶谷は不振に陥り(大貫はその後復調)、平良はトミー・ジョン手術を受けることとなった。なお、翌年は坂本が絶不調となり、上茶谷はある程度復調するもコロナ離脱、大貫と濱口は完全復活している。
藤浪晋太郎(NYM)
以前からお股ニキの本を読んでいたこともあり、2020年春からSNS上で連絡を取り合うようになる。そこでスプリットの投球割合を増やすようアドバイスを受けたこともあり、シーズン終盤にかけて復活の兆しを見せた。
翌2021年は開幕投手を任されたものの1ヶ月以内でローテを外れ、救援転向後も打ち込まれ阪神V逸の一因となるなど復活が疑問視されたが、2022年は途中コロナ離脱したり救援陣の爆発やムエンゴに見舞われるなどの不運もあったが8月以降は安定したピッチングを披露し復活をアピール。オフにメジャー挑戦を表明した。
達孝太(日本ハム)
ダルビッシュを憧れの投手にしている一人。天理高3年時、『ピッチングデザイン』を読んだうえで2021年の奈良県大会に臨んだという。(ソース)
同年、日本ハムからドラフト1巡目で指名された。