元東京ヤクルトスワローズのガブリエル・イノーアの蔑称。
由来は名前と「無能」をかけたもの。「無能ア」とも。
【目次】
概要
イノーアは2019年まで在籍しエース級の活躍を見せたデビッド・ブキャナンの後釜として2019年オフにヤクルトと契約。しかし、MLB(ボルティモア・オリオールズ)時代からメジャーとマイナーを常に行き来するようなパッとしない成績で、ブキャナンの後釜としては不安を覚えるヤクルトファンは多かった。
そんな下馬評をよそに、来日後はオープン戦や練習試合で好投*1。前述の不安を払拭し無事に先発ローテ入りを勝ち取った。
ところがいざシーズンが開幕すると……
イノーア、炎上
- 6月23日の阪神戦にてシーズン初登板・初先発を果たすが、初回からいきなりジェフリー・マルテに被弾するなど5回4失点。なお、あとから振り返ってみればこれでもまだマシな方だった模様。
- 7月2日の広島戦でも3回4失点で早々に降板。なお9回裏にテイラー・スコット(広島)が見事な大炎上を披露(スコットの13球)しチームは勝利した事でイノーアは戦犯を免れる。
- 続く7月8日の中日戦も3回5失点、さらに7月22日のDeNA戦でも4回5失点とコンスタントに試合を壊す。
といった具合に開幕前*2とは別人のような炎上を連発。ブキャナンの後釜どころか先発ピッチャーとしての役割すらろくに果たせていなかった。
その後、7月28日の阪神戦で初回に自爆し3失点、2回にジャスティン・ボーアに来日2本目の満塁ホームランを許し2回7失点と大爆発炎上したことで「ムノーア」という蔑称が定着。イノーアはこの日の5-20という大馬鹿試合のA級戦犯となり、防御率は9.82まで悪化。来日以降初勝利を挙げられないまま敢えなく二軍降格となった。
イノーア、中継ぎでも炎上(イノーアの6球)
その後戸田での中継ぎ調整を経て、イノーアは9月1日に一軍再昇格し、その日の阪神戦(甲子園)で1-1の9回裏という場面で中継ぎ登板した。二軍では好投していたので、中継ぎとしての復活や来日初勝利を期待する声もあったが、一方で先述の5-20を思い出して悪い予感を覚えるファンも多く高津臣吾監督の采配を疑問視する声もあがった。
しかもこの回の先頭はこの日の阪神唯一の得点であるタイムリーを放っていた上、ここ一番に滅法強いジェリー・サンズ。最悪のケースを想像するファンも少なくなかった。
そんなファンの不安は見事的中。イノーアはサンズにフルカウントからあっさり被弾し、1アウトも取れないままわずか6球でサヨナラ負け。
この瞬間ヤクルトの自力優勝の可能性もサヨナラとなり、ファンからはイノーアと起用した高津監督に熱い罵声が浴びせられたのであった。
さらにその後、9月6日の対中日戦(神宮)でも最終回に10-1とヤクルト大量リードの場面で起用される*3も、ダヤン・ビシエドにホームランを浴びるなど息をするように2失点、防御率は10.13にまで膨れ上がりヤクルトファンを戦慄させた。その後、イノーアは再び戸田へ帰り、後述の通りそのまま2度と神宮…どころか一軍のマウンドに上がることはなかった。
戸田でも炎上、そしてクビ
当然の如く二軍再調整となったイノーアは2020年10月3日のイースタンリーグ・対DeNA戦(戸田)で先発し、横須賀軍相手に4回71球10被安打2被弾7失点という惨状でムノーアぶりを遺憾なく発揮。
後を継いだ投手陣も便乗して悉く打ち込まれ、終わってみれば合わせて6四死球18被安打、4被弾、満塁ホームラン1試合2本献上という目も当てられない死屍累々ぶり。打線もDeNA先発・平良拳太郎の前に手も足も出ず、ヤクルトはなんと0-17という、先述の5-20を思い起こさせるような大惨敗を喫した。
このように二軍ですら結果を残せなかったイノーアは、2020年10月12日付で自由契約公示。結局、来日後1勝も挙げられないままペナントレース終了1ヶ月前にクビとなった。
こうして、一軍通算9試合24投球回で0勝3敗45被安打8被本塁打10四球、防御率10.13・WHIP2.29という、ネタ外国人としてあまりにも鮮烈過ぎる成績と数々の伝説を残し、「25番という選手*4」、そして「燕達終身名誉総帥」の称号を餞別として頂戴し、令和の炎上神・イノーアはNPBを去った。その後はCPBL→メキシカンリーグと渡り歩いている模様。
余談
- 退団直後の『プロ野球スピリッツA』のアップデートでなぜか退団して排出停止になるはずのイノーアの顔グラフィックが修正されており、一部でネタにされた。
- ちなみに、この年のヤクルトは出だしこそ好調だったものの、8月以降はずっと月間負け越しを喫するなど大失速、2年連続全球団に負け越しというおまけ付きの最下位となった。その原因の1つがイノーアにあるという意見も多い。
- 他の外国人炎上神の例に漏れず「イノーア」という名前自体が蔑称のように扱われ始めるようになり、以下の選手たちにイノーアを捩った蔑称が付いてしまった。
- イノーア退団後も2021年のリック・バンデンハークや2022年のA.J.コール*5らは「イノーアの再来」呼ばわりされている。
オープン戦中のなんJでの反応
前述の通り、練習試合やオープン戦までは比較的結果を出していたこともありヤクルトファンを中心に「2桁勝てるピッチャー」と高評価しており、イノーアを獲得したスコアラーの眼力のなさを叩くと同時に自らの眼力のなさを露呈する結果になってしまった。
0003 風吹けば名無し 2020/02/29 19:35:15
イノーア、神!0010 風吹けば名無し 2020/02/29 19:36:40
イノーアもエスコバーもポジれる
エスコバーの守備すごかったな0019 風吹けば名無し 2020/02/29 19:36:58
イノーアやばいやろあれ0024 風吹けば名無し 2020/02/29 19:37:14
開幕投手イノーアにしろ