ムノーア

Last-modified: 2020-12-02 (水) 17:53:06

東京ヤクルトスワローズのガブリエル・イノーアの蔑称。
由来は名前と「無能」をかけたもの。無能アとも。
 

概要

イノーアは2019年まで在籍しエース級の活躍を見せたデビッド・ブキャナン*1の後釜として2019年オフにヤクルトと契約。しかし、MLB(ボルティモア・オリオールズ)時代からメジャーとマイナーを常に行き来するようなパッとしない成績*2で、イノーアにブキャナンの後釜が務まるか不安に思うヤクルトファンが多かった。

来日後、オープン戦や練習試合では好投を続けて先発ローテ入りを勝ち取り、ヤクルトファンをポジらせる。

しかし、いざシーズンが開幕してみると……

イノーア、炎上

といった具合にOP戦などとは別人のような炎上を連発。ブキャナンの後釜どころか先発ピッチャーとしての役割すらろくに果たせていなかった

そして2020年7月28日の阪神戦で、ジャスティン・ボーアに来日2本目の満塁ホームランを許すなど2回7失点と大爆発炎上したことで「ムノーア」という蔑称が定着。イノーアはこの日の5-20という大馬鹿試合のA級戦犯*3となり、防御率は9.82まで悪化。来日以降初勝利を挙げられないまま敢えなく2軍降格となった。
 

イノーア、中継ぎでも炎上(イノーアの6球

その後戸田での中継ぎ調整を経て、イノーアは9月1日に一軍再昇格し、阪神13回戦(甲子園)1-1の同点の場面の9回裏に中継ぎとして登板した。2軍では好投していたので、中継ぎとして復活や来日初勝利を期待する声もあったが、一方で先述の5-20を思い出して悪い予感を覚えるファンや、何故4番から始まる打順にイノーアをぶつけたのか*4高津臣吾監督の采配を疑問視する声もあがった。

そしてオチはというと、この回の先頭打者・ジェリー・サンズにフルカウントから被弾し、わずか6球で1アウトも取れずあっさりとサヨナラ負け
この瞬間ヤクルトの自力優勝の可能性が消滅し、ファンからはイノーアと起用した高津監督に熱い罵声が浴びせられたのであった。

さらにその後、9月6日の対中日15回戦(神宮)でも最終回に10-1とヤクルト大量リードの場面で起用されるも、ダヤン・ビシエドにホームランを浴びるなど息をするように2失点、防御率は10.13と、あのアイケルバーガー*5を超える値にまで膨れ上がりヤクルトファンを戦慄させた。その後、イノーアは再び戸田へ帰り、後述の通りそのまま二度と神宮のマウンドに上がることはなかった。
 

イノーア、戸田でも炎上、そしてクビ

当然の如く2軍再調整となったイノーアだが、2020年10月3日のイースタンリーグ・対DeNA戦(戸田)で先発し2軍の選手相手に4回71球10被安打2被弾7失点という惨状でムノーアぶりを遺憾なく発揮。
さらにこの日は後を継いだ投手陣も悉く打ち込まれ、終わってみれば全員合わせて6四死球18被安打、4被弾、満塁ホームラン1試合2本献上という目も当てられない死屍累々ぶり。打線もDeNA先発・平良拳太郎の前に手も足も出ず、ヤクルトはなんと0-17という、先述の5-20を思い起こさせるような大惨敗を喫し、イノーアはまたもやそのA級戦犯となってファンから熱い罵声を浴びせられ、(先発要員としては)スコット以下*6の扱いを受けるようになった。
さらに、この日は一軍の広島戦でも投手陣が7・8回に爆発四散し2-13で敗戦。一軍・二軍の試合のスコアを合計すると2-30という33-4に迫るスコアだったためネタにされてしまった。

このように二軍ですらまともに結果を残せなくなったイノーアは、遂に2020年10月12日付で自由契約公示。結局、来日後1勝も挙げられないままペナントレース終了1ヶ月前にクビとなり、Twitterではトレンド入りを果たした。
こうして、一軍通算9試合24投球回で0勝3敗45被安打*78被本塁打*810四球、防御率10.13・WHIP2.29という、ネタ外国人としてあまりにも鮮烈過ぎる成績と数々の伝説を残し、「25番という選手*9」、そして「燕達終身名誉総帥」の称号を餞別として頂戴し、令和の炎上神・イノーアはNPBを去った。

後に、1年で最もクソだった助っ人に贈られる「ミセリ賞」をなんJ民から勝手に贈与された模様。

余談

イノーアと同じく2020年のみヤクルトに在籍したマット・クック*10もまたイノーアやスコットを彷彿とさせるような炎上ピッチングを披露したため「クックバッド*11」「ファックック」などという蔑称が付いた。
また、他の外国人炎上神の例に漏れず「イノーア」という名前自体が蔑称のように扱われ始め、井納翔一(DeNA)は「井納ア」「井納(亜)」、井野卓(元楽天→巨人→ヤクルト)に至っては投手ですらない*12のに「井野ーア」というそれぞれイノーアを捩った蔑称を頂戴する羽目に遭った。
井野とイノーアはこのオフに退団したが、井納はFA権を取得。調査しているのがヤクルトという報道が出てからは「イノーアを切り、井野が引退したから井納を補充しようとしている」とネタにされてしまった。

なお退団直後の「プロ野球スピリッツA」のアップデートでなぜか退団して排出停止になる*13はずのイノーアの顔グラフィックが修正されており、一部でネタにされた。

ちなみに、この年のヤクルトは出だしこそ好調だったものの*14、8月以降はずっと月間負け越しを喫するなど大失速し*15、2年連続全球団負け越しというおまけ付きの最下位となった。その原因の一つがイノーアにあるという意見が多い。

関連項目


*1 しかし主な登板日が火・水・金曜日と相手もエース格をぶつけてくる曜日だったこともあり2017年を筆頭にムエンゴ傾向にあった。2019年は怪我に悩まされ、復帰後は8月の月間MVPを受賞するも無念の退団となった。現KBO・サムスンライオンズ。
*2 メジャー通算3年、55登板で防御率は5点台、防御率が4点台未満だった年が一度もない。WHIPも通算で1.4程度。なお、これでも日本時代よりまだマシな成績である
*3 ただしイノーア以外も酷く、この日のヤクルト投手陣は計12四死球と大荒れだった。
*4 この時ベンチにいた主な投手は石山泰稚(防御率3.18)、星知弥(同4.98)、風張蓮(同5.63)、イノーア(同9.82)というメンバーであり、延長を凌ぐために取っておくべき石山はともかくなぜ星・風張の両名を出さなかったのかは不明。だが星と風張の防御率もお世辞にも良いとは言えず、上述の通りイノーアは二軍では好投していたので、首脳陣としても中継ぎとしての復活に期待しての起用だったのかもしれない。
*5 ホアン・アイケルバーガー。1989年に在籍したヤクルト球団史上ワーストクラスのハズレ外国人投手。初登板で1死も取れずに暴投でサヨナラ負けするなど伝説的な炎上神として名を馳せ、通算投球回7.2回で防御率7.04という絶望的な数字を叩き出して5月に球団史上最速でクビになった。また与四球は8で投球回数より多い。関根潤三監督(当時)の「名前が面白かったから取った」という発言も有名。
*6 スコットは前日に一軍の巨人戦で先発し4回4失点と良くも悪くも微妙な成績だった。
*7 投球回の倍近い数字を叩き出しており、単純に打たれ過ぎである。また9イニング投げた際に打たれる被安打率は16.88で、異常に高いことがわかる。ちなみに三者凡退イニングは通算でたったの4回しかないことからも彼のバッティングピッチャーぶりが伺える。
*8 9イニングあたりに浴びる本塁打の数(被本塁打率)は驚異の3.00
*9 イノーアの背番号も25番であった。
*10 こちらも0勝3敗、防御率7.88と結果を残せなかった。10/23に帰国、11/16に退団。
*11 料理レシピサイトであるクックパッドの捩り。元々は2019年のみ巨人に在籍していたライアン・クックの蔑称。
*12 井野はプロ入りから2020年での引退まで捕手一筋。当然ながらマウンドに立ったこともない。ちなみに前述の「イノーアの6球」の際のキャッチャーは井野だった。
*13 退団した選手は排出停止になり、スカウトや契約書から一切出現しなくなる。
*14 7月12日には単独首位に立っている。この年セ・リーグで優勝した巨人以外で単独首位に立ったのはこの時のヤクルトのみ。
*15 8月から10月の3ヶ月間は21勝50敗6引分の勝率.296であり、月間22勝のNPB新記録を打ち立てたソフトバンクの10月1ヶ月分の勝利数にも満たない状態だった。