オジギングファスト

Last-modified: 2021-10-13 (水) 08:55:43

北海道日本ハムファイターズ・斎藤佑樹が投げるとされる球筋。加速するストレートの対極に位置するボールである。


概要

斎藤は早大時代に股関節や肩を故障した他、当時35連敗していた東大相手に打ち込まれるなどしておりプロ入り前から実力を不安視された。その懸念は的中しプロ入り2年目後半から不振に見舞われ、後に右肩などの故障も発覚。2013年以降長いリハビリに苦しむ事となる。
大学時代の股関節の故障と合わせて球速や制球力が悪化する中で復活を目指す斎藤であったが、登板しても打ち込まれるか四球で自滅して降板するケースが大半であり、その際キレのない直球を痛打されるケースが目立った。

なんJ民は2015年頃、斎藤の投げるおじぎストレートを王建民(元NYY)らが使う「シンキングファスト」を捩って「オジギングファスト」と命名した*1

オジギングファストの活躍

同年6月27日に西武戦に登板した斎藤は144キロのフォークをスタンドに叩き込まれる。プロ入り後の直球が最速147キロだった事を踏まえても、これがオジギングファストだったのではないかと疑われている。

その後も斎藤は故障から復活を目指したがオジギングファストのマスターには至らず、球速は130キロ前半まで低下した上に制球力のさらなる悪化など苦しい状況が続いたこともあり、2021年10月1日に引退を表明した。

日刊ゲンダイが取り上げる

ハム首脳が決断 崖っぷち斎藤佑は“おじぎ直球”を最大活用

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/199749

「発想の転換ですよ。6年間、言われ続けてできなかった欠点が、簡単に直るわけがない。だったら欠点の矯正に時間を割くより、長所を伸ばすことを優先するのが得策だと首脳陣は考え始めているようです。

斎藤の最大の持ち味は140キロ台の速球が微妙におじぎすること。バットの芯をわずかに外し、内野ゴロになりますからね。幸いオフのトレーニングでストレートの球威自体は以前よりアップした。

そこで高めへの配球を増やすことで、低めにおじぎするストレートをより効果的に使うプランだと聞きました」

ここでさる日本ハムOBが話していることを要約すると、斎藤の速球はキレが無く垂れてしまう*2ので、140キロで沈みバットの芯を外す速球として活用する、という発想の転換である。

その後

2021年9月16日のファーム戦を見守ったOB田村藤夫のリポート。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9445adb80202fa9d4a4ca5928fff24ed496e329

チェックポイントを用意して、スタンドから斎藤のボールに集中した。私にはどのボールもチェンジアップに見えた。腕の振りに対してボールが来ていない。全球チェンジアップなどということはないはずだ。ストレート、カットボール、それにツーシームを投げているはずだが、意識を集めて見ても区別がつかなった。2球だけ投げたカーブは分かった。こんなことは初めてだった。

 

各球団の編成担当がいたので確認してみた。球速129キロがストレートで、124~6キロがツーシーム、カットボールということだった。これでどうやってピッチングを組み立てるのだろうと感じた。表現は悪くなるが、どれも棒球に近い。打者からすれば、いずれも打ちごろのボールに見えるだろう。打ち損じを待つ、そう見えた。

関連項目



Tag: 日ハム なんj


*1 過去にもナチュラルスプリットやスプリッてょと命名されたが流行らなかった。
*2 直球であれば、ボールのバックスピンが少ないとマグヌス効果も弱くなり重力によって放物線を描くように落ちる