ハンカチ世代

Last-modified: 2025-12-24 (水) 08:57:19

1988年度*1生まれのプロ野球選手の総称。
由来はかつて筆頭と見なされていた「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹から。

概要

2006年夏の甲子園決勝における斎藤(早稲田実業)と田中将大(駒大苫小牧高)の壮絶な投げ合い*2を筆頭に、高校時代からこの世代は多くの注目と期待が集まる有望株世代とされてきた。激闘の末に斎藤が甲子園で優勝したことから、彼の愛称の「ハンカチ王子」を取って「ハンカチ世代」「佑ちゃん世代」と呼ばれるようになった。

この後斎藤は早大進学、田中はプロ入り*3という進路選択。そしてその期待を裏切ることなく、「ハンカチ世代」の高卒プロ入り組が入団した2007年から2025年現在に至るまで、世代の誰かしらが欠かすことなくタイトルや連盟表彰を取り続けており、世代合算でMVP5回、沢村賞5回、最優秀防御率9回、首位打者6回を記録するなど投打に隙のない超黄金世代として知られている*4

しかし、田中がプロでも真っ先に芽を出しメジャーでも活躍、出世頭と言うに相応しい活躍を残した一方で、肝心の斎藤が大学で肩を故障して以降プロにおいても目立った活躍を残せずに引退してしまったことから、近年のメディアでは田中の愛称である「マー君世代」または各選手の生年度である「88年世代」という表現を使うようになっている*5
なんJでも、斎藤がプロではそこまで活躍しないと見做され出した頃から「マー君世代」の呼称に刷新するべきという気運が一部であったが、結局のところハンカチ世代の使用率は現在まで依然高い。田中以外にも坂本、柳田、前田など他の世代ならば名を冠するに十分に値するであろう選手が複数いるこの世代で、敢えて「ハンカチ世代」の呼称を擦り続けるのは敬意か皮肉か。
なお、該当選手たちの間では呼び方が分かれており、大野雄大や柳田悠岐は「ハンカチ世代」「佑ちゃん世代」、坂本勇人と前田健太は「マー君世代」、田中は「88年世代」と表現している。

年度別タイトルホルダー/表彰者一覧

年間表彰・記録に限って記載。選手名はタイトル数順、同数の場合は五十音順。
B9はベストナイン、GGはゴールデングラブ賞。

年度選手名(タイトル・表彰)
2007田中将大(新人王)
2008坂本勇人(新人特別表彰)
2009坂本勇人(B9)
2010前田健太沢村賞・最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・B9・GG)
2011田中将大(沢村賞・最多勝・最優秀防御率・最高勝率・B9・GG)
澤村拓一(新人王)
塩見貴洋(優秀新人賞)
前田健太(最多奪三振)
2012吉川光夫(MVP・最優秀防御率・B9)
坂本勇人(最多安打・B9)
田中将大(最多奪三振・GG)
前田健太(最優秀防御率・GG)
2013田中将大(MVP・沢村賞・最多勝・最優秀防御率・最高勝率・B9・GG*6
前田健太(最優秀防御率・B9・GG)
秋山翔吾(GG)
2014柳田悠岐(B9・GG)
石川歩(新人王)
梶谷隆幸(盗塁王)
前田健太(GG)
2015柳田悠岐(MVP・首位打者・最高出塁率・B9・GG)
前田健太(沢村賞・最多勝・B9・GG)
秋山翔吾(最多安打*7・B9・GG)
増田達至(最優秀中継ぎ)
2016坂本勇人(首位打者・最高出塁率・B9・GG)
秋山翔吾(GG)
石川歩(最優秀防御率)
澤村拓一(最多セーブ)
柳田悠岐(最高出塁率)
2017秋山翔吾(首位打者・最多安打・B9・GG)
柳田悠岐(最高出塁率・B9・GG)
宮崎敏郎(首位打者・B9)
會澤翼(B9)
坂本勇人(GG)
2018柳田悠岐(首位打者・最高出塁率・B9・GG)
秋山翔吾(最多安打・B9・GG)
宮崎敏郎(B9・GG)
會澤翼(B9)
坂本勇人(B9)
2019秋山翔吾(最多安打・B9・GG)
坂本勇人(MVP・B9・GG)
會澤翼(B9)
大野雄大(最優秀防御率)
2020柳田悠岐(MVP・最多安打・B9・GG)
大野雄大(沢村賞・最優秀防御率・最多奪三振)
坂本勇人(B9・GG)
増田達至(最多セーブ)
2021坂本勇人(B9・GG)
柳田悠岐(B9・GG)
2022柳田悠岐(B9)
2023宮崎敏郎(首位打者・B9・GG)
柳田悠岐(最多安打・B9)
2024秋山翔吾(GG)
坂本勇人(GG)
2025大野雄大(カムバック賞)


通算タイトル数

タイトル回数達成者
MVP5回柳田悠岐(2)、吉川光夫、田中将大、坂本勇人
新人王3回田中将大、澤村拓一、石川歩
新人特別表彰1回坂本勇人
優秀新人賞1回塩見貴洋
カムバック賞1回大野雄大
沢村賞5回前田健太(2)、田中将大(2)、大野雄大
最優秀防御率9回前田健太(3)、田中将大(2)、大野雄大(2)、吉川光夫、石川歩
最多勝4回田中将大(2)、前田健太(2)
最多奪三振4回前田健太(2)、田中将大、大野雄大
最高勝率2回田中将大(2)
最優秀中継ぎ1回増田達至
最多セーブ2回澤村拓一、増田達至
首位打者6回柳田悠岐(2)、宮崎敏郎(2)、坂本勇人、秋山翔吾
盗塁王1回梶谷隆幸
最多安打7回秋山翔吾(4)、柳田悠岐(2)、坂本勇人
最高出塁率5回柳田悠岐(4)、坂本勇人
ベストナイン31回柳田悠岐(8)、坂本勇人(7)、秋山翔吾(4)、前田健太(3)、會澤翼(3)、宮崎敏郎(3)、田中将大(2)、吉川光夫
ゴールデングラブ29回秋山翔吾(7)、柳田悠岐(6)、坂本勇人(6)、前田健太(5)、田中将大(3)、宮崎敏郎(2)


記録達成人数

ノーヒットノーラン2人前田健太、大野雄大
トリプルスリー1人柳田悠岐
サイクル安打1人柳田悠岐
2000本安打1人坂本勇人
200勝1人田中将大*8


関連項目

Tag: 日ハム


*1 1988年4月2日~1989年4月1日
*2 2度目となる甲子園決勝再試合が行われ、再試合でも延長こそなかったが1点差決着であった。ちなみに最後の打者は田中将大で、三振した瞬間の「ああ、終わった…」と言わんばかりの表情や「早実、90年越しの夢が叶いました!」という実況は甲子園名場面集にも収録されている
*3 4球団指名の末に楽天が交渉権獲得・入団。
*4 ただし阪神にとっては「空白世代」「ロストジェネレーション」とされている。当時、俗に「黒田ドラフト」期と呼ばれるドラフト暗黒時代真っ只中でこの世代の有望選手を獲得できなかったうえ、後に就任する監督の方針で一軍での選手育成がほとんど行われなかったことも加わり、12球団で唯一この世代の選手の恩恵に与れなかったためである。ちなみにこの世代の指名第一号は2004年に阪神からドラフト8巡目指名を受けた辻本賢人(1989年1月6日生まれ)であり、米留学を経て史上最年少である15歳での指名であった。上記の斎藤と田中による投げ合いの2年前の出来事である。
*5 週刊ベースボールでは「プラチナ世代」と呼称していたが定着には至らず、現在「プラチナ世代」で調べると女子ゴルフの関連ワードと化している。
*6 24-0-1達成年。
*7 216本でシーズン最多安打記録
*8 MLBを含んだ勝利数。