無安打ながら四死球連発のみで途中KOというピッチングを指す言葉。ノーヒットノーコンとも言われ以下の4人がやらかしている。
- 2018年4月7日、対ロッテ戦(東京ド)の斎藤佑樹(日本ハム)
- 2019年8月1日、対中日戦(甲子園)の藤浪晋太郎(阪神)
- 2021年6月5日、対オリックス戦(バンテリン)の梅津晃大(中日)
- 2023年4月7日、対メッツ戦(シティ・フィールド)のエドワード・カブレラ(マーリンズ)
1の概要 
このシーズン初登板初先発だった斎藤は、2回に打線がロッテ先発のチェン・グァンユウから5点を奪う大量援護に恵まれながら、チームに水を差すピリッとしないピッチングで3回2/3で降板。その内容たるや無安打に抑えていたもののわずか3回2/3で8四死球*1も与えるという怪投を見せた。降板するまで押し出し死球の1失点*2のみに抑えたものの、幸運な結果オーライ以外の何ものでもない内容からその後二軍落ちを命じられた。なお試合には勝利している(勝ち投手は3番手の西村天裕)。
とは言うもののこの頃の斎藤からすれば爆発炎上せず、1失点で済んでるだけまだマシな部類であり、事実次の登板だった6月12日の阪神戦は4回を投げ、四死球こそ5つと減ったが高山俊にシーズン初本塁打を献上するなどして開幕から超絶貧打に喘いでいた阪神打線相手に7失点(自責点は6)と大炎上している。
2の概要 
藤浪は元々制球力に課題のある投手であったが、故障の後遺症などもあって2016年以降はさらに悪化した。殊に2019年は春季キャンプ紅白戦の段階から荒れており、オープン戦に入っても改善の兆しは無く3/12の試合後、本人の志願もあり無期限二軍降格した。そしてシーズン初の一軍登板となった8月1日の中日戦。案の定、両軍のファンの不安は的中し4回1/3で四球6、死球2と大暴れして降板。しかも2つの死球はともに木下拓哉へのものであり、対戦4打席で3死球という結果になり「木下に恨みでもあるのか」などと言われた*3。特に1回は対戦した右打者3人に四球を与え満塁にしながら無失点という野球を超越した何かを披露。右打者のエンニー・ロメロがバントのサインを出されるもベースから一番遠いところに立った上にモーションに入るとさらに2、3歩後退しまともにバントもできないなど、中日のバッターの腰が引けてしまった*4こともあって自責点はたったの1で済んだが、試合後再び二軍行きが決定した。なお試合は阪神が勝利した模様。
この年の藤浪は二軍でも荒れまくり結果を残せず、2019年度の一軍登板はこの試合のみだった。
3の概要 
この日先発としてマウンドに上がった梅津は初回から制球が定まらず、先頭打者の福田周平に死球を出すと、続く若月健矢にストレートの四球を出す。2回にも先頭の宗佑磨に四球を出し、続く3回には田嶋大樹と福田に連続で四球を出し、2回0/3で5四死球と大荒れ。
安打こそ許さなかったものの、初回にはベースカバーに入り遅れるなどのミスも見せておりいつ失点してもおかしくない状況であり、結局そのまま被安打0失点0で降板となった。
なおその後二番手・山本拓実の力投と堂上直倫の活躍もあり梅津の出したランナーは1人も帰らなかった。
4の概要 
この日先発としてマウンドに上がったカブレラは制球が定まらす、初回からいきなり先頭に四球を出すと、2回も先頭から二者連続四球を出すなど不安定な立ち上がりを見せる。そして3回には、先頭から三者連続四球を出すと、後続を二者連続三振に抑えたものの、次の打者に押し出しの四球を与え、ここで降板。
2回2/3回で7四球と、本家の斎藤をも超えるペースで四球を連発する大荒れの内容だった*5。
その後、二番手のブラゾバンが内野安打で更に1点を失ったものの、次の打者はセカンドゴロに打ち取り、2失点でイニングを終えた。