日刊スポーツが2020年の巨人打線に名付けた愛称。
概要 
同年6月25日巨人は外国人枠の影響で二軍暮らしの続いていた*1楽天のゼラス・ウィーラーを池田駿とのトレードで獲得。ウィーラーは移籍直後から一軍に出場しヘラルド・パーラ達と談笑するなど持ち前の明るさでチームに溶け込み、チームの補強ポイントだった右の大砲としてチームを支えた。
同年7月23日の試合記事にてこの「トイ・ストーリー打線」の愛称が初使用され、この日代打2ランを放ったウィーラーが似ていると言われるトイ・ストーリーのキャラクター「ミスター・ポテトヘッド」、決勝打を放った岡本和真が「バズ・ライトイヤー」*2、キャプテンの坂本勇人が映画の主役の「ウッディ」となっていたがウィーラー以外はほぼ強引だった。かつて日刊スポーツは2005年に阪神の当時の勝ちパターン*3にJFKと命名したり、2012年に当時の巨人の勝ちパターン*4にスコット鉄太朗の愛称をつけてゴリ押しすることで結果的に球団公認の愛称とした事もあったが、流石に突飛すぎたこの愛称になんJ民達からは
「端から見てもすげえキツいな」
「なんだこの記事」
「???」
とセンスを疑う声が続出した。
さらにジャイアンツ側はウィーラーの入団会見やYouTubeの動画などでは同じくウィーラーが似ていると言われるハクション大魔王*5をアピールしていたため*6、より日刊スポーツ側のセンスのなさが浮き彫りになった。
この記事以降も何度かこの愛称は使われたがかつての「スコット鉄太朗」のように定着はせず2021年度は「ミスター・ポテトヘッド」のウィーラーや「バズ・ライトイヤー」の岡本が序盤絶好調だったが一度もこの愛称は使われなかった。
記事 
- 巨人「トイ・ストーリー打線」快勝、バズ岡本大暴れ
https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/amp/202007230001046.html
<中日1-6巨人>◇23日◇ナゴヤドーム
巨人には大人も、子供も楽しめる「トイ・ストーリー打線」がある。同点の8回。ミスターポテトヘッドとうり二つのゼラス・ウィーラー内野手(33)が、代打からダメ押しの1発。勝ち越し打はバズ・ライトイヤーばりの肉体を持つ岡本和真内野手(24)だった。映画の主役がウッディなら、チームの「顔」坂本勇人内野手(31)が、チャンスを広げた。主要キャラクターが一挙に動き回り、3カード連続勝ち越しを決めた。
ミスター・ポテトヘッドことウィーラーが、打席にやって来た。8回。3点を勝ち越し、なお2死三塁。隣にはミセス・ポテトヘッドの姿はない。最愛の夫人に早く会いたいと言わんばかりに初球から振った。左翼への2号2ラン。初の「3番」でスタメン出場した15日広島戦では、移籍後初の1発。目、鼻などのパーツを取り外し可能な本家と同様-。先発でも途中出場でも、出番を入れ替えても結果を出せる。「チームの雰囲気がいいし、溶け込んで自分の仕事ができてる」と“無限のかなたへ”放物線を描いた。
「無限のかなたへ」と言えば、巨人のバズ・ライトイヤーも、この回に暴れた。体重100キロのドッシリした「バズ・岡本様」。第3打席まで凡退したら、さすがの「仲間」も不安がる。迎えた第4打席は、1-1の無死満塁。「(チャンスでは)強く意識持って臨んでいます」と左翼線へ2点適時二塁打。エイリアンが「か~み~さ~ま~」と言わんばかりに「バズ・岡本様」のレーザー光線で、開幕から13試合連続無失点の中日福を粉砕した。
「あんたは俺の相棒だぜ! 」。そんな風に岡本を見つめ、坂本は二塁から生還した。映画の主役がウッディならば、チームの「顔」坂本も黙っていなかった。自身も岡本同様に3打席目まで無安打。愛馬・ブルズアイにまたがっていなくとも、2年連続打率3割超えの男には技術がある。無死一塁から外寄りのカットボールを左翼線への二塁打とし、チャンスを広げた。
おもちゃの世界のごとく、面白いように打線が機能。原監督も「打順がというか、中軸が機能してくれましたね」と称賛した。これで3カード連続の勝ち越し。前日に連勝は7でストップしたが、「8」回に「トイ・ストーリー打線」が「俺~がついてるぜ~」と巨人ファンを笑顔にした。【栗田尚樹】
類似例 
- お兄ちゃん打線
同年9月21日の試合記事で登場した愛称。
この日の試合は直江大輔*7がプロ初勝利をかけ先発登板。直江は勝ち投手の権利目前で降板し初勝利はならなかったものの直江の初勝利のために
「兄貴分」*8の坂本勇人や野手最年長だった「長男組」亀井善行や中島宏之*9年齢の近い「兄」松原聖弥*10ら「お兄ちゃん打線」が奮起し試合は勝利を納めた。
なおこの記事の筆者はトイ・ストーリー打線の記事の筆者と同一人物である。