聖域

Last-modified: 2022-09-18 (日) 03:30:18
  1. どんなに成績が悪くてもレギュラーに固定され続ける選手に対する蔑称。「その選手のポジションは他の選手が犯してはならない聖域である」という揶揄が込められている。
  2. 元楽天・聖澤諒の守備範囲のこと。こちらは尊称としての意味であり、「残念そこは聖域」などの形で使われていた。類義語は守備の人
  3. 読売ジャイアンツ監督の座。
  4. 王貞治のシーズン55本塁打(かつてのNPB記録)のこと。
    2013年にウラディミール・バレンティン(当時ヤクルト)が60本塁打を放ち記録更新したものの、依然扱いは変わっていない模様。
  5. なんJ板のバグで、dat落ちしているのに長時間スレ一覧の下部に残り続けるスレッドのことをこう呼ぶこともある。
    このバグの発生はサーバーの不調の前兆ともいわれ、1.の用法と同様にあまり歓迎される存在ではない。
  6. カッワレの作中、程高川島さん(17)が披露するもの。恐らくペニス挿入先を指しているものと思われる。カッスでいうところの睾丸に近い。

ここでは1.と3.について述べる。


1.の概要

プロ野球は本来実力主義が原則であるが、同時に観客を呼び込んで収入を得る興行としての側面も併せ持つため、

  • 長年の功労者である選手*1
  • 個人の大記録が懸かっている選手*2
  • チーム上層部(監督、GM、フロント、親会社など)のお気に入りとされる選手*3
  • チーム全体の選手層が薄く本人の実力にも問題はあるが他の選手がそれ以上に役に立たないなどし、「消去法で最もマシ」と判断され使わざるを得ない選手*4
  • 本人の同意なしで二軍落ちできないという契約があると疑われる選手*5

などは不調が続いていたり加齢で実力が衰えたりしても、知名度面などで必要とされレギュラーに固定され続けることがある。上手く回っているうちは問題視されずに済むが、言うまでもなく後釜となる若手育成の障壁となることから、これを批判する意図で「聖域」という言葉が使われるようになった。
聖域状態の長く続く選手はより痛烈な蔑称が大量に作られるため、単なる「聖域」呼ばわりの段階であれば蔑称の中でも比較的マシな部類であると言える。

衰えたベテランの聖域に対しては「老害」という言葉を使われることもある。また成績を残していないにも関わらず投げ続ける投手を「投げる聖域」と呼ぶこともある。

なお、“なんJ以外”では『成績がなかなか衰えないために、当該選手をいつまでも外すことができない』という意味で使われるので注意が必要である。


3.の概要

巨人は1965~1973年の9年連続日本一(いわゆるV9)を成した川上哲治監督以降、巨人監督の座は「①生え抜きの4番orエース、②生涯巨人一筋」という極めて保守的かつ厳格な2条件を満たしていなければならないことから言われる*6が、巨人軍憲章と違って明文化はされていない。

巨人に限らず、日本はもともと「生え抜き=エリート」をやたら尊重する純血主義が根強いものの、近年では

  • 上述の2条件を満たせる選手が下記のような理由で殆ど醸成されなくなってきていること*7
  • トレード人的補償での移籍をきっかけに飛躍したり*8、メジャー挑戦*9をする選手が増えたこと
  • 成績を出せずに失敗する生え抜き監督が(他球団での実例も含めて)多いこと
  • 巨人内でも2015年に高橋由伸が現役続行を希望していた上に代打打率3割超えにもかかわらず引退に追いやってまで監督就任させたことが「時代錯誤」と叩かれたこと
  • 高橋辞任後も条件を満たせる人物が不足していた事から退任時に「ここらが潮時で新しいリーダーにチームを託すのが最善」*10という方針を示していた原辰徳を再三に渡って起用させたこと

などから、純血主義に対する懐疑論が増えつつある。

また松井秀喜監督待望論もときどき浮上する。松井は選手としてのメジャー経験があるため、本来であれば巨人監督就任の可能性はないものの、

  • 残した成績*11人柄の良さが別格であること*12
  • 国内に限れば巨人以外の球団に所属した経歴はないこと
  • 長嶋茂雄の愛弟子にあたること*13
  • 最大権力者である渡邉恒雄のお気に入りとされていること*14
  • マスコミ内で信奉者が多いこと
  • 純血主義に否定的な一部ファンが担ぎ易い存在であること

など原因は様々あるが、概して「絵になりやすい」ことと現役時代から松井はマスコミに融和的なため、取材規制が減るなどマスコミサイドにとって仕事上の利益が大きいと見込まれているためと考えられる。
 
歴代監督の1人である原辰徳は1995年の引退セレモニーで「巨人軍の4番打者には何人も侵すことが出来ない聖域がある。今日、私の夢は終わります。しかし私の夢には続きがあります」とスピーチした事実があり、巨人にはこういった聖域が特に多いと推定される。


関連項目



Tag: 楽天 巨人 なんJ 下ネタ


*1 特に阪神ではかつての主力選手がスタメン出場するほどの実力・スタミナがなくなってからも、代打要員として一軍に固定され続けるケースが多い。なお、八木裕など「代打の神様」は代打として結果を残した選手のみを指すため、聖域とは意味合いが異なる。
*2 連続試合出場記録、2000本安打などのために出場している選手が主に挙げられる。一番古い例としては元広島の衣笠祥雄の連続試合出場記録とされる。
*3 甲子園優勝投手や大学社会人でのタイトルホルダーなど主にドラフト1位の選手が該当。ドラ1選手は往々として知名度が高く成績が悪いと「素材が良い選手なのに、使いこなせないのは恥」とされ球団の評判にも関わる。そのため例外はあれどトレードに出されにくくなったり、戦力外の猶予が通常より長くなったりするなど球団対応が甘くなることが多い。地元出身者や学閥枕営業、スポンサーやタニマチの意向が反映される場合も含む。
*4 第2捕手が確立されていない状況下で正捕手が故障等で長期離脱しその間代理を務める捕手、「暗黒時代」の阪神や横浜、チーム草創期の楽天などが該当。具体例として捕手では2003年の中日における中野栄一、阪神では「野球が出来る外国人であって助っ人ではない」と称されたジェイソン・ハートキーや、楽天では片や得点圏打率こそ高いが普段の打率が低く本塁打も物足りないルイス・ロペスと、当初は打率こそロペスを上回ったが守備がロペス以上にお粗末なアンディ・トレーシーなどが挙げられる。ただしこちらは戦力的問題から生じる為選手個人を一概には批難出来ない。
*5 マイク・ブロワーズ(元阪神)、ダン・ミセリ(元巨人)、DeNA時代のアーロム・バルディリス(元阪神→オリックス→DeNA)、フェルナンド・ロメロなどが該当。MLB実績のある外国人選手との契約に盛り込まれていることが多い。
*6 大洋(現DeNA)でコーチ歴がありながらも監督を務めた藤田元司のような例も一応ある。もっとも当時の実質的オーナーだった務臺光雄名誉会長が藤田にとって最大のパトロンであったため、務臺の肝煎りで2度監督に就任出来たという事情もある。
*7 2022年現在では上述の条件を満たせる人物が斎藤雅樹、槙原寛己、阿部慎之助など数える程しかおらず、そこに監督としての指揮能力や人望まで含めると尚の事条件が厳しくなる。
*8 近年では内海哲也長野久義等が将来の指導者と目されていたため、移籍の際に惜しまれていた。
*9 これにより後述の松井秀喜の他、上原浩治桑田真澄も条件を満たせなくなっている。
*10 但し引退後に巨人で起きた問題には他人事のような態度を取っていた
*11 通算成績は打率.293・2643安打・507本塁打・1649打点、NPBの10年間だけでも通算打率.304・1390安打・332本塁打・890打点。その他キャリア中盤まではケガと無縁で1768試合の連続出場記録もある。
*12 いじめられっ子が松井の後ろに逃げ込んだだけでいじめが収まった。甲子園の明徳義塾高戦で5連続敬遠を受けても大人の対応をし道徳の教科書にも載った。ジーターをして「松井の代わりは存在しない」と言わしめた他松井の人格エピソードは事欠かない。しかし、これらの話は焼肉連中によって話を盛られている可能性もあることに留意されたし。もっとも松井は基本的に一匹狼傾向にありかつ人格者過ぎるため単純に監督には向かないとの評もある。
*13 松井への打撃指導は長嶋が直々に務め、他の人間が手を出すことは固く禁じられており「1000日計画」という呼称で著名。長嶋が監督に復帰した当時の巨人は典型的な投高打低のチームであり、原の後継者と目されていた吉村禎章が大怪我を負って以来、4番打者の育成が成功していなかった。そのため球団、長嶋とも松井に賭けざるを得なかった背景もある。
*14 松井は2013年に師である長嶋ともども国民栄誉賞をダブル受賞したが渡邉主導という。一方で巨人が2002年、運営形態の変更を理由にビジターユニフォームの表記を長年用いた「TOKYO」から「YOMIURI」にしたことに松井は反対を表明したほか、引退以降一度も巨人の籍に復さずに距離を置いており、暗に渡邉を評価していないと推定されている。なおこの「YOMIURI」ユニフォームは「俺達は読売ファンじゃない!巨人ファンだ!」という横断幕を掲げて抗議するなどファンからも評判が悪く、松井退団後の2004年をもって使用されなくなり、「GIANTS」を経て現在はもとの「TOKYO」に戻っている。