- どんなに成績が悪くてもレギュラーに固定され続ける選手に対する蔑称。「その選手のポジションは他の選手が犯してはならない聖域である」という揶揄が込められている。
- 元楽天・聖澤諒の守備範囲のこと。こちらは尊称としての意味であり、「残念そこは聖域」などの形で使われていた。類義語は守備の人。
- 王貞治のシーズン55本塁打(かつてのNPB記録)のこと。
2013年にウラディミール・バレンティン(当時ヤクルト)が60本塁打を放ち記録更新、2022年には村上宗隆(ヤクルト)が56本塁打を記録し現在では歴代3位となったものの、依然扱いは変わっていない模様。 - なんJ板のバグで、dat落ちしているのに長時間スレ一覧の下部に残り続けるスレッドのことをこう呼ぶこともある。
このバグの発生はサーバーの不調の前兆ともいわれ、1.の用法と同様にあまり歓迎される存在ではない。 - カッワレの作中、程高川島さん(17)が披露するもの。恐らくペニスの挿入先を指しているものと思われる。カッスでいうところの睾丸に近い。
本項では1.について解説する。
概要
プロ野球は本来実力主義が原則であるが、同時に観客を呼び込んで収入を得る興行としての側面も併せ持つため、
- 長年の功労者である選手
- 個人の大記録が懸かっている選手
- チーム上層部(監督、GM、フロント、オーナー、親会社など)もしくは悪質なタニマチのお気に入りとされる選手
- 実力に疑問はあるが「消去法で最もマシ」なので使わざるを得ない選手
- 本人の同意なしで二軍落ちできないという契約がある(とされる)選手
などは不調が続いていたり加齢で実力が衰えたりしても、知名度面などで必要とされレギュラーに固定され続けることがある。上手く回っているうちは問題視されずに済むが、言うまでもなく後釜となる若手育成の障壁となることから、これを批判する意図で「聖域」という言葉が使われるようになった。
もっとも、聖域状態の長く続く選手にはより痛烈な蔑称が作られる*1ため、単なる「聖域」呼ばわりの段階であれば蔑称の中でもまだ比較的マシな部類であると言える。
衰えたベテランの聖域に対しては「老害」という言葉を使われることもある。また高い年俸に見合わない活躍しかしない聖域には「死刑囚」とも言われる。