フルスイングした打球がボテボテのゴロとなり、スクイズと同様の結果をもたらすこと。
ここでは主に「崩れ落ちる久古事件」について扱う。
概要(崩れ落ちる久古事件) 
2017年6月6日、5連敗中のヤクルトとソフトバンクの対戦。
1-1のロースコアで迎えた10回裏、二死三塁の場面。カウント0-2とヤクルト・久古健太郎に追い込まれたソフトバンク・柳田悠岐は3球目をフルスイング。詰まった打球は高いバウンドのボテボテのゴロとなって三塁線に転がる。
ファウルゾーンに切れそうな打球であること、また打者の柳田が俊足であり送球してもセーフにされる可能性が高かったことを考慮した久古と三塁手の谷内亮太、捕手の中村悠平は示し合わせて捕球せずにボールの行方を見守る。
しかし際どいラインに転がった球はヤフオクドームの人工芝*1に勢いを殺され、無情にも切れることなく三塁線で止まり内野安打*2。ヤクルトは極めて不運な形でサヨナラ負けを喫することとなった。
これによって連敗は6に伸び、久古はボールが止まった直後、放心したように膝から崩れ落ちてしまう。
また、パ・リーグTVの公式Twitterで上記のシーンをゴルフのカップインのように編集した動画が投稿されている。
ちなみにこのプレーについては三木肇ヘッドコーチも「柳田の足ならたとえ送球してもセーフになる」「しょうがないとは言えないけど、あの場面では妥当な判断だった」と選手たちをフォローしている。
なおヤクルトの連敗はその後10まで伸び、さらに交流戦後には2度目の2桁連敗である14連敗を喫してしまう。当該シーンは7月7日の大逆転負け共々、球団ワーストの96敗を記録したこのシーズンの悲惨さを象徴する場面だったと言える。
久古は2018年に戦力外通告を受けてトライアウトを受けるもののオファーが掛からず引退。
その後は会社員に転身したが、勤め先でもこの事件に関して言及されることがあるようである。
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類例 
この試合ほどのインパクトはないものの、同様のケースは他にもある。
- 2015年7月14日 オリックス対ロッテ
3回裏、同点に追いつきなお一死一、三塁の場面。フルスイングしたT-岡田の打球はボテボテのゴロとなり投手・石川歩の前に転がり、三塁走者の安達了一が石川の送球とロッテ捕手・田村龍弘のタッチをかいくぐり生還。試合はそのまま勢いづいたオリックスが5-1で勝利した。
試合後、岡田は「いいバントになってよかったです」と苦笑混じりにコメントしている。
- 2017年3月15日 日本対イスラエル
WBC2次ラウンド最終戦、この試合に勝てば準決勝進出が確定する日本代表は6回裏に2点を先制しなおも一死二三塁の場面で打席に小林誠司が入る。
小林は初球をスイングすると投手前へのボテボテのゴロとなり三塁走者の鈴木誠也が生還。投手からの送球も逸れ一塁もセーフ…となったが送球がファウルゾーンに転がったと勘違いした小林は二塁を狙い一二塁間に挟まれる。しかしその間に三塁にいた松田宣浩がホームを狙う素振りを見せたことで一塁手が三塁へ送球するも松田は帰塁に成功、小林もその間に二塁に到達した。
日本代表は更なるチャンスを活かしこの回5得点、結局8-3で勝利しグループ1位での決勝進出を確定させた。小林のパルプンテエピソードの1つとされる。
- 2017年6月8日 西武対巨人
本家フルスイングスクイズ事件のわずか2日後の出来事。
3回裏、2-0と西武リードの場面、1死満塁。エルネスト・メヒアのフルスイングした打球が三塁手正面へのボテボテのゴロになり、3塁ランナーの秋山翔吾が生還。その直後、外崎修汰に満塁弾が飛び出して一気に7点差となり、巨人の先発・池田駿をKO。結局試合は13-2と西武が大勝した。
この試合で、巨人は球団ワーストの13連敗を喫した。
- 2020年6月19日 西武対日本ハム
4回裏、無死満塁の場面。山川穂高のフルスイングした打球がどん詰まりになり、三塁手野村佑希の前に転がる間に西武が先制点を挙げる。この結果に山川は一塁塁上で苦笑いを浮かべた。
ちなみにこの試合は2020年シーズンの開幕戦であり、よりによってこのボテボテ内野安打が山川の初打点およびチームのシーズン初得点、さらにこの試合は3-0で終了したためそのまま決勝点になってしまった。
- 2020年7月11日 ソフトバンク対楽天
1-4とビハインドで迎えた2回裏。一死二、三塁の場面でソフトバンク・栗原陵矢が楽天・岸孝之から放った打球は三塁線へ転がる強烈なスピンのかかったゴロとなり、これを捕手の太田光が取りこぼしている間に三塁走者が生還。これが呼び水となったのか、試合は8-4でホークスが逆転勝利した。
奇しくも同じソフトバンクの選手ということもあり、上記の柳田と久古のプレーを思い出したプロ野球ファンは多い。
- 2022年10月14日 ヤクルト対阪神(CSFinal第3戦)
0-3とビハインドで迎えた7回裏。2点返してなおも二死満塁の場面でヤクルト・村上宗隆が阪神・浜地真澄から放った打球は一塁線へ転がるボテボテの当たりとなり、浜地がギリギリの判断でグラブトスを試みるも大暴投。呆然とする一塁手・マルテ*3を尻目にランナーが全員生還し5-3に。このプレーで趨勢が決まりヤクルトがそのまま勝利し、3連勝で見事日本シリーズ進出を決めた。試合後の記者会見では、高津監督が実際に村上に対して「あれは…スクイズだっけ?」と冗談交じりのコメントを行っている。
なお、この打球を放った村上が一塁上で浮かべた笑顔があまりにも畜生だったのが話題になった*4。
関連項目 
- 都・リーグ
- 今日一番悲惨な負け方したチーム
Tag: ソフトバンク ヤクルト