千葉ロッテマリーンズにあるとされる派閥。名称の元ネタは「たかおさんサイド」から。
ソース
12球団派閥と人脈[ロッテ編]、フロントと衝突して落ち目のサブロー(日刊ゲンダイ、2011年5月25日付)
西村監督が就任した09年のオフ以降、ロッテの選手派閥は「2派」に分かれている。ひとつが「生え抜き組」を牽引するサブローを中心とした一派。もうひとつが「外様」をまとめる井口のグループである。
「サブローが一言言えば球団は何でも動く。そんな逸話があるくらい球団内で発言力・影響力がズバ抜けていた。小林宏(阪神)ら多くの若手選手から慕われ、一時はサブロー一派が10人以上に膨れ上がったこともあった(チーム関係者)
だが、そんな「サブロー派」も最近は「井口派」に押され気味という。「09年にロッテに加入した井口は、ダイエー時代から親交が深かったロッテ・瀬戸山球団社長、石川球団運営本部長らを後ろ盾に勢力を拡大しています。すでに球団からは『将来の監督手形』ももらっているため、人事権を掌握しつつある。井口がロッテに加入して以降、阪神を戦力外になった今岡(井口の大学時代からの親友)、オリックスを戦力外になった川越(井口と同じ青学大出身)、ソフトバンクを戦力外になった的場、秋親ら、井口シンパが続々とロッテに拾われているのはそのためです。昨年もドラフトで小池(4位、青学大)を取ったのも井口の意向といわれています」(前出の関係者)
こうした井口の「将来に向けた動き」をナインも察知。今ではサブローの影響力は落ちてきたとか。
「サブローは昨オフ、裏方さんの待遇改善と西岡、小林宏の抜けた穴の補強を球団幹部に訴えたが、一切受け入れられず衝突。以降、両者の溝は深くなるばかり。これも 井口の力を増大させています」(球団関係者)
ロッテの顔は現在でも表向きは選手会長のサブローだが、実権を握りつつあるのはロッテ選手会で「相談役」の肩書を持つ井口なのである。
外様選手*1でありながら最敬礼の待遇を受け、ロッテの次期監督として強大な権力を握っていた井口資仁*2の政治的権威に敬意と畏怖を示し、井口派のことをこう呼ぶ。
選手別派閥所属表
- 井口派(井口さんサイド)《領袖:井口資仁》
井口資仁.荻野忠寛.吉見祐治.大谷智久.上野大樹.成瀬善久.唐川侑己(スパイ).服部泰卓.内竜也.山本一徳.古谷拓哉.南昌輝.木村雄太.坪井俊樹.林啓介.中郷大樹.小林敦.香月良仁.松本幸大.川越英隆.秋親.植松優友.藤谷周平.山本徹矢.山室公志郎.阿部和成.黒沢翔太.林彦峰.山口祥吾.石田淳也.木本幸広.鈴江彬.西野勇士.小池翔大.田中雅彦.江村直也.宮本裕司.今岡誠.高浜卓也.荻野貴司.高口隆行.渡辺正人.翔太.金泰均.青野毅.細谷圭.早坂圭介.定岡卓摩.蔡森夫.角晃多.生山裕人.吉田真史.清田育宏.伊志嶺翔大.神戸拓光.角中勝也.南竜介.岡田幸文 - 中立派
光原逸裕.ペン・マーフィー.カルロス・ロサ.ホセ・カスティーヨ - サブロー派《領袖:サブロー(大村三郎)》
サブロー.大嶺祐太.渡辺俊介.小野晋吾.伊藤義弘.薮田安彦.那須野巧.里崎智也.金沢岳.青松敬鎔.的場直樹(スパイ。元ダイエー).今江敏晃.福浦和也.塀内久雄.根元俊一.大松尚逸 - チーム今岡《領袖:今岡誠》
今岡誠.髙濱卓也.古谷拓哉.橋本健太郎
解説
これを見ても分かるように、選手の多くは若手選手・移籍選手を中心に井口さんサイドに属しており、さらに対抗派閥のトップであったサブローが2011年に読売ジャイアンツへ移籍*3したことで井口が球団を全権掌握する日も近いと思われていた。
しかし翌年にサブローが再びロッテへ復帰して一時的に膠着した*4*5。
2019年オフでは生え抜きの旗頭である福浦和也が引退し、サブローは2020年よりロッテを離れ楽天の二軍統括ポストに就任。鈴木大地が楽天へFA移籍*6した一方で井口との親交の深い美馬学*7と福田秀平*8をFAで獲得、20年開幕直前には井口と自主トレで行動を共にすることが多い舎弟格の鳥谷敬を迎え入れ、打撃コーチにやはりホークスOBである河野亮と松中信彦を据え、2021年途中に小窪哲也、国吉佑樹、加藤匠馬*9を獲得するなど長期政権化を見据えた地盤固めを進めていた。
しかし2022年シーズン最終戦後のセレモニーで、井口は急遽退任を発表*10。彼の指揮を支えたコーチ達と共にチームを去ることとなった*11。
なんJではサブローを含めたロッテ選手の獲得・解雇・放出し井口政権時でもコーチ組閣、補強面でホークスOB、大学後輩を中心に獲得していることから、人事編成権も持っていると目されていた。即ち生殺与奪は全て「井口さんサイドの承認を得た上で行われていた」と本項の井口専横説を概ね支持している。
とここまで書いてはいるが、井口とロッテ時代のサブローは仲が良かった。
また瀬戸山の著書でも「サブローと井口はタイプは違うが、リーダーシップ溢れる選手だった」と評価が高く、ソースの記事と様子の異なりが窺える。
所謂「ソースはゲンダイ」であることからも事実関係の裏を取れているのかは非常に微妙*12であり、あくまでネタと捉えるのがいいだろう。
真相
…という認識がなんJのアンチ井口さんサイドやこのページでは長年の主流派だったが、2022年シーズン終了後、以下のような記事が公表された。
千葉ロッテ「3年ぶりBクラス」を招いた”女性スタッフ”の正体 - FRIDAY
千葉ロッテマリーンズの井口資仁・前監督は10月2日、本拠地でソフトバンクに5-3と勝利した後に行われた最終戦セレモニーで突然、ファンの前で今季限りでの辞任を発表した。現場で戦ってきた選手やスタッフは当日まで一切辞任の意向を知らされていなかったという。井口前監督が「来季に向けて求められたコーチ陣のテコ入れの内容が飲み込めるものではなかった」ことが辞任の原因といわれているが、同前監督がシーズン途中からベンチ入りを決めた女性スタッフとコーチ陣の間に生まれた不協和音によって、チーム内に亀裂が走っていたことが明らかになった。
記事による球団の実態を要約すると「ロッテが球団社長の娘であるヨガ講師*13をベンチで出しゃばらせていた」「そのせいで人数制限で本来のコーチがベンチに入れないこともあった」「親である社長に話をして、井口が知らないところで外国人選手の帰国を決めたこともあった」という。
生殺与奪は全て「井口さんサイドの承認を得た上で行われていた」なる記述とは真逆と言っていいほどかけ離れたものであった。
ベンチにいる謎の人物。このページの内容と反するためかなかなか記載されなかったが、中継でたびたび目撃されロッテ専スレでも話題に上がっていた。