ソフィアズカーニバル/その他

Last-modified: 2015-12-25 (金) 12:39:45

後世

ジニアス・グロディウス

我々の歴史は嘘ばかりである。
願わくば、正しき真実が日の目を見る事を。
第5章の時代から更に群雄時代、暗黒時代などを経た遠い未来の歴史家で、グロディウスという姓からもわかるようにソフィアの遠い子孫にあたる。
各章末でソフィアたちが関わる事跡が後世どのように評価されているかを解説しているが、これらの原稿は当時の史料に加え、レーヴォル暦948年に彼がソフィアから直接聞いた話も参考にして書いたもの。
ただし世界がひっくり返るのではないのかと言う程の衝撃が世界中を襲う事になる内容が多々含まれている為、本として世に出る事はないだろう。

アウターワールド

エブリラ=エクリプス

『さあさ、そのハルバードが鍵の一つだから、とっとと填め込むのニャ。そしてぐいっと回すのニャ。そうすれば会えるのニャ』
旧作でも登場しているアウターワールド各所で暗躍していた混沌-悪な邪神。通称『神喰らい』。
本作中に登場する「六脚、六翼、六角の細長い生物を描いたような紋章」が入った品は彼女が作った物。それぞれに一つずつこの世界の技術レベルから逸脱した特性が付与されている。
・ソフィアのハルバード(不壊)
・トーコの鍋(亜空間収納)
・シェルナーシュの金貨型ペンダントトップ(魔力の宝石(疑似魔石)化)
・テトラスタの書(記憶の記録)
これらの品は「不帰の海」を超えた先にある島の、『リコリス=H=インサニティ』がいる世界へ通じる扉の鍵になっている。
ソフィアが『秘匿』お母様の下へ向かったのを機に、コンプレックス社へ『秘匿』お母様の屋敷を清掃する部隊の派遣を依頼していた。
なおソフィアによれば「語尾にニャーとか付ける神は信頼しない方がいい。私の直感がそう言っている。」らしい。

イズミ

「あ、来たんだね」
ソフィアを『秘匿』の元へ案内するよう頼まれやってきた神。
外見は狼の耳を頭から生やし、狼をモチーフにした装飾品を幾つも付けている、一見すれば狼の妖魔(ウェアウルフ)の人妖にも見える少女。
詳しくはこちらを参照。
一応この世界の主神である『秘匿』よりもトリスクーミの現状やソフィアの軌跡について理解していた。

海月達

「バトバトバトラー」「メイド、メイド、メメイド」
「B班は庭の整備を、C班は第28通路の掃除を……」
「おい、F班は何をやっている?休憩時間はもう終わりだと伝えてこい」
「ジージョー」「シッツージー」
多次元間貿易会社コンプレックスの社員達。今回は『秘匿』の屋敷を掃除しに派遣されている。某邪神曰く『世界規模の大掃除だってやってくれる凄腕の部隊』とのことだが、そんな部隊が物凄く忙しそうにしているということは…お察しください
なお、水色髪に紫色の目をした人間形態だと普通にしゃべるが、海月形態だと基本的に自分の趣味で鳴く模様。*1

リコリス=H=インサニティ

「うん、よく来た。歓迎しよう」
アウターワールド各所に存在する『お母様』の一柱。二つ名は『秘匿(ハイド)』。
外見は腰まで届く麦藁のような色の髪、満月のように輝く金色の虹彩と蛇のような縦長の瞳孔を持つ目、側頭部から左右三本ずつ計六本生えた角、フード付きの蘇芳色の衣を身に纏った少女。
彼女の元になった神が人間だった頃の幸せな記憶を多く有しており、その郷愁(homesickness)から人間に戻りたい*2と考えている。その為に効率よく自分の中にある魔力を浪費できるシステムとして、この世界に人間(ヒト・妖魔・英雄)という種をもたらし三竦みの構図を作った祖神。*3インダークの樹にソフィアに向けての伝言を授けた神でもある。
無関係な神が干渉してこないようトリスクーミという世界そのものを秘匿しつつ、無事人間へ戻った後の事を考えて自身の存在も秘匿しており、「不帰の海」を超えた先にある島から『鍵』を使って扉を開けた先にある世界に住んでいる。
自分は品物の在り処を把握しているから問題ないという生活感あふれすぎる館に一柱で住み、招待に応じてやってきたソフィアへ積極的に情報を提供してくれる(深く考えず思いつくまま喋る)気のいい(残念な)神様。

カリスマブレイク

「え、あ、いや……」
「あっつあああぁぁぁ!?」
屋敷の手入れをしない・人の話を聞かないなど、どことなく残念さを漂わせていた彼女だが…
何千年と引きこもっていた一人で過ごしていた為に対人経験がなく交渉事がとにかく下手というかコミュ障なせいで被造物(ソフィア)に会話の主導権を握られ(上の台詞)、トリスクーミではヒトも妖魔も好き勝手しているのに「管理者にしてやる代わりに好きなだけヒトを増やして食っていい」というメリットになっていない(既に自力で何度もやっている)提案を持ち掛けたために「馬鹿かアンタは」と着火の魔法で沸騰する程度に加熱したハーブティーをぶっかけられた(下の台詞)。こんな祖神で大丈夫か?
 
「うう……どうして私が貴様に教育されなければならないのだ……」
自身の存在を秘匿して(別世界に引き籠って)いたせいでトリスクーミの現状すら理解できていない彼女に対し、ソフィアは遠い未来『秘匿』の願いが叶った場合今のシステムのままでは避けられない致命的な破綻を防ぐ為に管理者を引き受ける代わりとして自分の意見を最大限に取り入れたシステムを導入させたり、彼女へ人間社会についてなどの教育を行ったりしている。被造物に駄目な子扱いされる創造主って…
なお教えるのが下手なスパルタ教師と頭の中天国(heaven)な生徒の組み合わせではなかなか学習能率が上がらなかったようで、一通りの教育が修了するまでに数百年掛かったらしい。


*1 2015年 12月 19日 13時 41分の感想返しより
*2 「農家の娘のリコリス」と同じ存在にはなれなくても、森羅狂象というふざけた力に振り回される神ではなく人間として生きたい
*3 なお地脈からの妖魔発生など実際のシステム構築は彼女ではなくエブリラが行った模様