Black Amalfi

ブラック・アマルフィ

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

速度と防御性能に優れる重巡洋艦の計画案で、9門の203mm砲を搭載していた。イタリアが第二次世界大戦に参戦する直前、アンサルド社によって設計された。

解説

黒塗の高級アマルフィである。2021年7月8日のver.4.3アップデートで新規実装され、更新された造船所でスティール45個と交換できるようになった。
アマルフィから、艦艇スキルの精密照準Ⅰ×2と対空警戒Ⅰ×2が、高速装填Ⅰ×2とソナーⅠ×2に変更され、HPが微増、隠蔽が微減した。

・主砲
203mm砲を3連装で3基9門搭載。砲配置は艦首部に2基6門、艦尾部に1基3門という構成である。砲塔旋回時間が7.5度/秒と日巡並みに遅く、装填時間は平均的に過ぎないものの…SAP弾の威力が強力なため艦を立てて前部の砲2基6門のみで戦ってもそれなりに戦えるという特徴を持っている。また射程距離は8インチ砲搭載艦の中では優秀(さすがに長射程が自慢の露巡には及ばない)、弾速も速目のため命中させ易く、貫通を見込める相手に対しては大変有効と言える(半面、ある程度装甲のある相手に艦を立てられると厳しいが、後述する機動力がある為位置を移動して撃ち続ける事ができるためさほど気にならない)。

・魚雷
533mm魚雷を4連装で片舷に1基づつ搭載。魚雷発射管および魚雷の性能は元となった「アマルフィ」から変化なし。魚雷ダメージは日巡には及ばぬものの単発は同格内では高め。この魚雷を優秀な射角で9.6kmという駆逐艦もビックリな長射程で撃ちだすことが可能…しかも、装填時間は1分以下という短さである。ただし、雷速は普通で魚雷発見距離も2.14kmと短くはないので付近を駆逐艦・軽巡洋艦が航行中の場合はあっさり発見されてしまうだろう。長大な魚雷射程に助けられる形で隠蔽雷撃も可能ではあるが、そもそも本艦の雷撃能力は瞬間火力・DPM共に「高雄」には遠く及ばないので必殺の隠し矢的な武器では無く、流せる機会にどんどん流していく「当たればラッキーな飛び道具」としての使い方が無難だろう。

・対空
素の対空値は他国同格と比較して劣っている。さらに、本艦は元になった「アマルフィ」で使用できる「対空警戒Ⅰ」が使用できなくなっている…つまり単独では格下空母の艦載機からの攻撃ですら対抗できない事を示している(幸いあまり使っているユーザーが居ないせいか、アマルフィと同様に対空警戒が使用できると誤認され、艦隊を組んでさえ居れば最初に狙われる事は少ない印象がある)。間違っても単独行動して集中攻撃を浴びるような愚は避けて欲しい。

・装甲
装甲9%は他国同格の平均的な値であり、防郭防御10%は低い方の平均値である。装甲そのものは平均に達してはいるが、元々このクラスの巡洋艦は自分の撃った砲に耐えられるような設計にはなって居ない。そして、防郭防御が劣っているという事は不意のバイタル貫通が発生する可能性がある事を示している。

・機動性
最高速度は他国同格巡洋艦内で最速の36ノット越え。しかしイタリアお馴染みの加速の悪さにより、露巡以上に加速が鈍いので扱いには注意が必要。舵の性能も数値の上では最も優秀だが、実際には効き始めるまでのタイムラグと非常に重い抵抗があり(例によって効き始めれば割と素直に曲がってくれるが)、咄嗟の急な機動は難しい。しかし、陣地転換等の際にはこの速度は役立つので、有効に活用しよう。

・隠蔽性
素の被発見距離は8.7km。元となった「アマルフィ」の8.82kmよりは改善されているものの、他国同格巡洋艦の多くが8km前半である事を考慮すると優秀とは言い難い。しかし、本艦は艦の特性上常に発砲して被発見状態である事が多く、さほどのデメリットがあるとは言えない(一部の被発見距離が9kmを超える露巡と同じような感じ)。

・生存性
素のHPは32000台と至って平均的な体力しか持っていない(日巡と同程度)。速度に優れるものの、加速や舵に癖があるため扱い方を間違うとあっという間にHPが減ってしまうだろう(巡洋艦の常で戦艦砲から砲撃されると弱く、非常に脆い)。なお、元となった「アマルフィ」も敵航空機に対しては対空スキルを使用して耐え、戦艦からは速度を活かして逃げ、駆逐は味方と共同で当たるという形で臨機応変に戦う必要があったが、本艦は「対空警戒Ⅰ」を外して「ソナーⅠ」を搭載している為、やや得手不得手の構成が異なっている(ソナーと高速装填の組み合わせで駆逐に対する対応能力は向上して居るが、元々苦手だった対空がさらに苦手になって居るという点は人を選ぶ筈だ…より癖が強くなっており一長一短と言えるだろう)。とはいえ、これらの変更点を活かせるプレーヤーが操れば、終盤まで生き残りつつ活躍する事も可能だろう。

・消耗品
砲艦の基本セットである高級船員食糧(装填)、予防整備パック(体力)、改良型ディーゼルエンジン(速度、転舵)を推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル

・装備
　・兵装　「主砲改良Ⅰ」「主砲改良Ⅲ」から選択して欲しい。
　・防御　「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」「甲板防護改良Ⅰ」等から好みのものを選択して欲しい。
　・適正　「操舵装置改良Ⅱ」「魚雷防御Ⅰ」等から好みのものを選択して欲しい。

・エリート特性
　・新型砲塔　主砲旋回速度+20%
　・エリート魚雷オペレーター　魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
　・功績　EXPアップ+10%

スキルに精密照準がない本艦は是非とも装備は主砲精度を上げておきたい。よって遅い砲旋回はエリート特性でとると全体的なバランスがとれるのではないだろうか。
魚雷オペレーターは素の装填時間が短いこともあって主砲旋回速度に比べると恩恵が少ないように感じる。(消耗品で補うこともできるため)

・総論
　冒頭の解説にあるとおり、本艦はツリー艦である「アマルフィ」の派生型と言える特性を持った艦である。しかし、その特性がやや特殊で…人を選ぶというよりも戦場を選ぶと言ったほうが判りやすいだろう。恐らく、本艦がその性能を最も発揮するであろうシチュエーションは「空母無しのマッチングにおいて、味方駆逐を先頭に立てて敵駆逐艦・巡洋艦を中心とした一群とぶつかる時」であろう。それ以外のシチュエーション(例として空母有りのマッチ)においては元となった「アマルフィ」の方が汎用性が高く、扱い易い筈だ(一応艦艇スキルの「ソナーⅠ」と「高速装填Ⅰ」という珍しい組み合わせにより、自力で駆逐艦を見つけて処理する事も不可能ではないだろうが、イタリア艦の直線番長的な艦の特性と砲旋回速度の遅さは単独での機動戦には向いていない)。
　よって、本艦はすでに「アマルフィ」に乗り慣れており「異なる艦艇スキルが欲しいな」と考えて居た艦長、珍しい組み合わせの艦長スキルに興味がある艦長にはお勧めできるものの、それ以外の艦長には安易に勧めにくい艦と言える。とはいえ、普段から高ティア戦場で巡洋艦に乗り慣れている艦長であれば、艦の基本性能の高さ故に扱うのは容易な筈なので機会が有ったら試してみて欲しい。

戦闘名誉章

史実

…

小ネタ

上から見ると機銃の少なさがよく分かる。

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