Montecuccoli

Last-modified: 2024-04-13 (土) 09:50:30

コンドッティエリ級軽巡洋艦 ライモンド・モンテクッコリ

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性能諸元

編集時 ver.4.3

基本性能

アップグレード済み、装備、迷彩なし

Tier5
生存性継戦能力20720
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性10%
・装甲6%
・対水雷防御6%
主砲射程9.86km
機動性最大速力36.54ノット[kt]
最大出力への到着時間15.67秒
転舵速度7.80度/秒
転舵所要時間9.90秒
隠蔽性7.32km



・派生艦船

派生元Alberto Da Giussano
派生先Trento



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
152mm L/53 OTO 1929, 4基×2門SAP弾 638(150%)
AP弾 526(150%)
8.50秒9度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
533mm Si 270H, 2基×2門(2門)8.10km61.13kt354836秒15%25度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
67
49
3.30km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
排気煙幕Ⅰ排気煙幕を展開する9秒間60秒2回

ゲーム内説明

コンドティッエリ級軽巡洋艦のグループ第3弾のネームシップ。先行の艦艇と比較すると、モンテクッコリは装甲防御が強化されたことでよりバランスが取れた艦になった。

解説

次級のトレントからは重巡になるため、イタリアツリー最後の軽巡洋艦である。プレミアム艦のドゥーカ・ダオスタは本艦の後継であり、tier6でもイタリア軽巡を操艦すること自体は可能である。

・主砲
 前級と同口径の152mm砲を連装で4基8門搭載。砲配置も艦首および艦尾に2基づつという構成で変わらない。他国と異なりSAP弾を使用できるという基本的な所も同じであり、駆逐艦や軽巡洋艦に対して大きなアドバンテージを持っているという点も変わっていない。
 ただし細かいところを見ていくと、砲が更新され若干性能が変わっている。良い点・悪い点を順番に説明すると、装填時間が8.5秒に短縮され発射サイクルが若干短くなっている(同格の手数で攻めるタイプの艦は7秒に1回撃ってくるので、それでも遅く感じる)。SAP弾のダメージは前級と同じ638のままだが、斉射時の瞬間火力は引き続き同格内でトップ、DPMも36000台と他国を大きく凌駕している。AP弾に関してはダメージが526と口径相応であり、瞬間火力とDPM共に特筆すべきものは無い。そして、最も大きな変更点は砲弾の初速が遅くなり、射程距離が増したことから「前級よりも偏差を多めに取る必要がある」点であろう。本艦は手数で勝負するタイプでは無く、斉射を確実に当てていくタイプなので最初は連続して命中弾を出すのが難しく感じるかもしれない。しかし、そこで安易に命中させ易い重装甲艦を狙っても弱点を突かない限りは跳弾やカスダメの連続になってしまうだろう。それよりもエイム力を鍛えた上で相性の良い駆逐艦や軽巡洋艦に対して大ダメージを狙えるように努力して欲しい。

・魚雷
533mm魚雷を2連装で片舷に1基づつ、計2基搭載(片舷の射線は2射線)。射線数こそ少ないが、ティア5にして射程8.1kmという長射程を手に入れた。これは同格の古鷹の魚雷(7.5km)をも上回る射程であり、ツリー艦としてはトップクラスの性能である。隠蔽雷撃も一応可能。
また、魚雷ダメージは3584と平均以上であり、装填時間も36秒と前級と変わらない。魚雷発射管旋回速度も十分な性能なので、逃げながら両舷の魚雷を次々発射する引き撃ちが得意である。また、周囲の安全を確認したうえであれば、旋回しつつ両舷の魚雷を同じ方向に発射して疑似的に4射線を投射する事も可能なので有効に活用して欲しい。

・対空
素の対空値116は平均以上と言える。ただし、大口径対空砲のダメージは67と平均的で、射程も3.3kmと長くは無いため自艦周辺への影響力はさほどではない。

・装甲
ゲーム内説明を読むと、前級から装甲が強化されたような記述になっている…がそれは全くの気のせいである。実際には紙装甲とされた前級から装甲は勿論のこと、耐性も何一つ強化されていない(とはいえ他国の軽巡洋艦も似たような状態である)。つまり全身ハリボテ状態のままティアだけが上がっているので、ティア向上と共に強化された敵主砲の斉射を側面に受けた場合は致命的なダメージを受けてしまうだろう。間違ってもAP弾を撃ってくる敵艦に側面を向けてはいけないし、艦を立てて被弾面積を最小化しつつ後述の機動力を生かして回避を試みる努力を忘れないようにしたい。当然耐性についても全く期待できないので、魚雷についても可能な限り先読みと機動力で回避したい。

・機動性
素の最高速度は36.5ノットを誇り、同格随一である。tier8のアマルフィと同速であり、全巡洋艦で比較しても屈指の速度である。エリート特性・装備品や消耗品で強化すれば、同格駆逐艦並みの速度を出す事も可能(装備と消耗品込で40ノットを超えるため駆逐艦をストーカできるので是非試してみてはどうだろうか?)。
ただし、その速度のせいか舵はやや重めである(カタログ上は7.8度/秒と優秀な筈だが、実際に扱ってみると8度近くあるとは思えない重さがあり、装備での補強を推奨)。間違っても自分を駆逐艦だと思って敵駆逐と巴戦を演じようと考えてはいけない。転舵所要時間は9.9秒と前級以上に旋回半径が大きいので、障害物や魚雷の回避は早目の判断が必須である。
速度特化で駆逐艦を爆速でストーカーして沈めよう!

・隠蔽性
素の被発見距離は7.32kmとそれなりに優秀。隠蔽雷撃がギリギリ可能である

・生存性
HPは20000を超えるため、他国同格よりはタフである。しかし速度が速くて敵集団に突っ込みやすく、旋回半径が大きい事から敵艦からの斉射を側面に食らって即退場する残念な本艦の姿を良く見かける。敵駆逐の魚雷も回避しにくいことから、無策で突っ込んだ場合の生存性は高いとは言い難い。しかし、本艦には艦艇スキルの「排気煙幕」が装備されているのでピンチに陥っても仕切り直しはし易い筈だ。序盤から敵集団に突っ込むのではなく、まずは敵駆逐艦や軽巡洋艦を確実に始末していくことを考えよう。

・消耗品
高品質石炭、高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジンを推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
本艦から遂に排気煙幕Ⅰが使用可能になる。適切に使えば防御手段として有効であり、短時間であれば一方的に攻撃することも可能なので、敵巡洋艦との撃ち合いなど、序盤から惜しみ無く活用していきたい。マッチ帯にはレーダー搭載艦がまだ少ないこともあり、見破られることも殆んどないだろう。
艦長スキルの取得方法については、前級アルベルト・ディ・ジュッサーノの同項目に詳しい。参照されたし。

・装備
兵装はエリート特性で強化した項目をさらに強化する選択を推奨したいが、それぞれの戦い方で決めて欲しい(主として装填を強化するか、砲旋回を重視するかの2択となる)。防御と特性も基本は転舵をお勧めしたいが、推力改良も効果が高いので試してみる価値が十分にあるだろう。

・エリート特性
・護衛特化 主砲旋回速度+7%、最高速度+3%、対空火力+5%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%

・総論
 典型的な走・攻にパラメーターを全振りした軽装甲・高速な巡洋艦である。ただし、走には優れていても旋回性能はイマイチ、攻には優れていても砲旋回や装填はイマイチと若干癖のある構成となっており、本艦を扱うには攻撃と防御のメリハリのある運用が必須となる。攻撃面においては「効率よくダメージを与えられる艦種が決まっている」「一撃は大きいが外した際の隙は大きめ」という特徴より、他国艦よりも正確なエイムコントロール能力を求められる。防御面においては「速度こそ速いが舵が重い」という特徴より、通常の回避テクニックだけでなく他国艦よりも1歩先を読んだ回避術が求められる。
 幸い、装填時間は手数に優れる艦よりも若干長めであるため、本艦の乗り手はリロード中は回避行動やマップ読みに専念する事ができる。つまり的確な回避行動により敵の斉射を回避しつつ、適切な進路を取って敵側面に回り込み、自身の弱点を晒す事無く敵の弱点を突くという「頭を使った立ち回り」を習得するのに最適な艦と言えるだろう。本艦に乗るにあたっては「敵が撃ってきたから(その反応として)砲弾を速度や舵でかわす」という受動的な回避テクニックだけでなく、そもそも敵から見て撃ちにくいコース取りや、撃たれても当たりにくい姿勢や進路を堅持して狙われにくくするといった能動的な回避テクニックを意識してみて欲しい。これができれば他国艦を扱った際の戦い方も変わってくる筈だ。

戦闘名誉章

レベル123
報酬経験値2.5k 50kシルバー経験値2.5k 50kシルバー経験値2.5k 50kシルバー
ミッション内容10戦参加10回勝利巡洋艦15隻撃沈

史実

格納

 イタリア海軍がフランス海軍への対抗策として計画した高速軽巡洋艦群「コンドッティエリ・グループ」を形成するための第3弾として建造したのが「ライモンド・モンテクッコリ」級軽巡洋艦である。基本的な部分は第1弾・第2弾と変わっていないが、新たに敵軽巡洋艦との戦闘も考慮して設計を拡大。舷側装甲や砲塔装甲を堅固にしつつも速度を維持するために船体が5000トン級から7500トン級に大型化している。本艦級は2隻のみ建造され、2番艦の「ムツィオ・アッテンドーロ」は1942年に戦没している。
 1番艦である「モンテクッコリ」は1931年起工、1934年進水、1935年に竣工(就役)した。「モンテクッコリ」は1937年の上海事変勃発時にはイタリア東洋艦隊旗艦として上海へ出動しており、1939年6月には日本への親善訪問も行っている。長崎、別府、神戸、横浜を訪れた「モンテクッコリ」は同年11月にはイタリアに帰還した。
 第二次世界大戦では「カラブリア沖海戦」に参加したほか、1942年6月には連合軍の輸送作戦「ハープーン作戦」妨害のために出撃。英トライバル級駆逐艦ベドウィンを大破に追い込み、タンカーも1隻撃沈した。しかし同年12月のナポリ空襲で44人の死者を出して大破してしまう。修理のためパレルモに回航されるも1943年8月に連合国へ降伏。イタリア艦籍に戻ったあとは訓練艦として1964年まで在籍していた。1972年には解体されているが、主砲等その一部はペルージャ郊外のチッタ・デッラ・ドメニカという公園に保存されているという。(PC版wikiより)

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名の由来は北イタリア出身の軍人・軍学者である「ライモンド・モンテクッコリ」。彼はイタリア出身ではあるがイタリア軍で活躍したのではなく、神聖ローマ帝国軍やオーストリア軍において活躍しているので何故彼の名がイタリア海軍の軍艦の名前に採用されているのか腑に落ちない部分がある。
 略歴としては1609年に北イタリアのモデナ近郊で生まれ、16歳で神聖ローマ帝国軍に入隊。30年戦争においては1631年の「ブライテンフェルトの戦い」で重傷を負い捕虜になるも後に解放される。1635年に大佐に昇進、ポメラニア地方、ボヘミア地方を転戦するも1639年に再度捕虜にされ4年間幽閉される。1642年に解放された後に少将に昇進、1644年には軍事参議官に任命され、1647年には大将に昇進。1648年に「ヴェストファーレン条約」が締結され30年戦争が一段落してからはスウェーデンやイギリスへの外交使節団に加わる。
 第一次北方戦争(スウェーデン対その他の連合国)が始まると、彼は元帥としてスウェーデン軍と戦う。続いてオスマン帝国との戦争(1661~1664年)においては神聖ローマ帝国軍の司令官に任命される。「セントゴットハールトの戦い(1664年)」においてオスマン帝国軍に勝利した功績により神聖ローマ帝国軍総司令官、軍事参議院議長に任命される(金羊毛騎士団員にも叙任)。
 その後「ネーデルランド継承戦争(1667年)」「仏蘭戦争(1672年)」にも参加、その際のフランス軍を撤退に追い込んだ機動は後に高く評価される。この後は戦場に立つことはなく、オーストリア軍の改革に力を注ぎ1680年に死去。息子のレオポルト・フィリップもオーストリア軍に将軍として仕えた。

主砲の撃ち方について

 同ティア帯の軽巡洋艦は取り回しに優れて偏差の修正も容易な砲を持っており、特にテクニック等を使わずとも連続して敵に命中弾を次々と送り込める。しかし、本艦は軽巡洋艦でありながら装填がやや遅め、砲の数も少なく取り回しが良くない上に、偏差の取り方に慣れていないと敵艦にかすりもしない…つまり、重巡洋艦の砲に近い特性を持っている(同格軽巡砲に比較して扱いずらいが、命中すればダメージは大きい)。このため、戦艦砲や重巡砲において良く使われる撃ち方と相性が良い。以下に良くある撃ち方を紹介する。

「2グループ撃ち」
初回のターンは艦首砲2基を使用して単射&偏差修正、単射&偏差修正、命中を確認してから艦尾砲2基を使用して斉射に入る。そして装填中に移動や姿勢制御を行い、第2ターン以降は艦首砲2基の斉射、艦尾砲2基の斉射といった具合に砲の装填を2つのグループに分けて射撃する方法。この方法は本来艦首と艦尾が離れており、統一射撃しても弾がばらけてしまい易い戦艦砲においてある程度纏まった着弾を狙うための射撃方法であるが、重巡砲ではこの撃ち方を多用する(203mm砲を射程一杯で撃つとかなり弾道が山なりになって滞空時間が伸びてしまう)ので今のうちから会得しておくと便利である。

「味方艦の発砲を待って撃つ」
敵艦は味方の大口径砲を持つ艦の発砲まで防御姿勢を取り、発砲を確認してから進路を変更したり転舵を行う傾向がある。このため無暗に発砲するのではなく、味方艦の発砲後に敵がどのように動くのかを見極めた上で発砲することで、敵側面や転舵中の無防備な状態の敵を射撃する事ができる。この撃ち方は装填は遅いが一撃が大きめの艦と相性が良いので、本艦においても使用できる筈だ。

「後退しながら艦首砲のみで応戦」
優勢な敵の一群とバッタリ会敵してしまい、回頭することができない場合に使用する。通常の艦だとそのまま後退して味方の支援を待つことしかできず、仕切り直しは難しい。この場合、多少の損耗は承知の上で後退しながら艦首部の砲のみで応戦し、撃沈されるまでの時間を少しでも稼ぐことになる。しかし、本艦の場合は艦艇スキルの「排気煙幕」を搭載しているので他の艦と異なり脱出のチャンスも存在する…具体的には敵の最も強力な艦の発砲を確認後に前進回頭して逃げるのだが、危険な側面を晒すタイミングに「排気煙幕」を使用することで被弾確率を下げる事が可能。ただし本艦の加速は鈍く(停止から最高速に乗るまで素で15秒以上を要する)、後退状態からの回頭だとそれ以上に時間を有するのでスキルの使用タイミングには十分注意して欲しい。

編集用コメント

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  • 小ネタの3つ目の内容を一部補足 -- 2021-08-15 (日) 21:34:10

コメント欄

  • 装備やらで速力37.5出るので制圧戦では強いし、駆逐艦いない戦いでも速さで出し抜ける。駆逐艦がいても追従できるし三斉射くらいで倒せる。 -- 2020-08-11 (火) 11:54:48
    • 魚雷も片舷2発だけど射程が長い上に装填も早いので、引き打ちするの時の左右の振りでポンポン撃てる。意外に魚雷もダメージソースになり得る。 -- 2020-08-11 (火) 11:58:05
    • 当てどころの問題だけど、戦艦相手には砲弾がほとんど通らない。8発命中しても、通るのは1発とか。機動性と煙幕と長槍魚雷で追い詰めるのが良いのかな。 -- 2020-08-11 (火) 12:01:01
  • 戦艦は艦首か艦尾の装甲薄い所を狙うといいかも -- 2020-08-18 (火) 03:23:40
  • イギリス巡洋に全弾弾かれた -- 名無し? 2020-10-01 (木) 19:43:28
    • SAPでも巡洋のバイタル抜けるぞ -- 2021-08-11 (水) 13:52:20
  • 艦名が長いから ライモッコリ艦と命名する。 -- 2023-12-06 (水) 12:26:05

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