Curtatone

　「クルタルトーネ」はイタリア王国海軍が第1次世界大戦中に発注した駆逐艦の艦級の1つ。クルタルトーネ級は全4隻が纏めて注文されたものの…建設用の資材不足によって起工に至らず、実際に起工されたのは第1次世界大戦とその戦後の混乱が収まった後の1920年に入ってからであった(発注から4年も経過している、流石イタリア)。1番艦「クルタルトーネ」は1920年12月に起工、1922年3月に進水、1923年6月に竣工・就役。続く2番艦から4番艦についても1924年6月までに順次就役している。
　1938年には水雷艇に再分類されるも、第2次世界大戦にイタリアが参戦すると駆逐艦と共に護衛任務に就き、1941年5月にサロニコス湾での鉱山攻撃において触雷により1番艦「クルタルトーネ」が沈没。「カステルフィダルド」と「カラタフィーミ」は時期やエリアこそ違えど双方ともドイツ軍に鹵獲されそれぞれドイツ海軍駆逐艦「TA16」「TA19」として再就役(両艦共に1944年夏に戦没)。「モンツァンバーノ」のみがイタリア海軍籍のまま終戦を迎え、1951年に除籍された。

　本艦の艦名「クルタルトーネ」は地名である。具体的にはイタリア北西部にあるロンバルディア州*1のマントヴァ県にある基礎自治体(コムーネ)の１つ。

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