Eritrea

Last-modified: 2022-09-01 (木) 03:21:17

エリトリア級通報艦 エリトリア

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性能諸元

編集時 ver.4.3

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier1
生存性継戦能力10812
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲6%
・対水雷防御4.50%
主砲射程7.80km
機動性最大速力21.67ノット[kt]
最大出力への到着時間9.11秒
転舵速度7.50度/秒
転舵所要時間4.50秒
隠蔽性8.40km



・派生艦船



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
120mm L/45 アームストロング 1919, 2基×2門HE弾 318(4%)4.50秒12度/秒

ゲーム内説明

ディーゼル電気推進機関と発射速度の高い砲を備えた支援艦で、遠く離れた戦域で作戦行動を行えるように設計された。

解説

・主砲
120mm連装砲を艦首および艦尾に1門づつ、計2基4門搭載。ティア1艦の搭載砲はどれも似たような性能であるが、一応解説すると本艦の砲は装填が4.5秒と比較的速く、射程が短いという特性を持っている。砲弾はHE弾しか選択できず、ダメージは318と口径相応である。瞬間火力1272も他国同格(1400~1500の艦も存在する)と比較すると低めの値となっている。しかし装填の速さゆえにDPMは16000台後半とそこそこの値となる。

補足

 イタリア艦において「HE弾を使用できる」艦は数が少なく、貴重である(プレミアム艦を含めても数隻しか居ない)。そのような中でツリー艦としては本艦が唯一無二の存在である。これ以降の艦になるとSAP弾を手に入れるが代償として着火能力を失ってしまう。なので発火率は4%と心もとないが今のうちに着火を体験しておこう。

・対空
本艦に対空砲は搭載されていない。

・装甲
装甲6%、防郭防御5%は他国同格と横並びである。火災浸水耐性10%、対水雷防御4.5%も同様であり特筆すべきものは無い。ただし、一部(ソ連、英国、パンアジア)の艦は装甲が4.5%と薄く、それらの艦に相対する場合は優位に立てるかもしれない。

・機動性
最高速度は21.67ノットとティア1艦としては平均的な速度を持っているが、格上戦に巻き込まれると辛い。加速力は同格の仏艦と同程度の21.67秒。舵の効きは7.5度/秒と若干重めである。転舵所要時間も4.5秒かかり、この値は同格最低値である。

・隠蔽性
被発見距離は8.4kmと同格内で優秀な方のグループに入っている。

・生存性
HPは10000を超えるが、ティア1艦は装甲や速度に期待できないためハッキリ言って生存性は低い。被弾はなるべく避けよう。

・消耗品
速度を補いたいなら「改良型ディーゼルエンジン」の搭載を推奨。砲の発射速度を上げたいなら「高級船員食料」の搭載も。もっとも、このティアなら何も積まないという選択肢もあり。

・装備
兵装は砲塔旋回速度を上げたい場合は「射撃システム改良1」、発射速度を上げたい場合は「主砲改良2」、防御はお好みで、適正は「推力改良2」が無難か。

・エリート特性
・船体強化 HP+4%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%

・総論
速度は平均的ながらも取り回しに若干難のある船体に、速射性に優れるが射程の短い砲を搭載した艦である。攻に優れるが走は平均以下となっており守は薄紙同然。典型的なティア1の艦であるが、それはどの国であっても変わらない。まずは気軽に乗ってみては如何であろうか。

史実

格納

 通報艦「エリトリア」は、イタリア海軍が1934年海軍整備計画において自国の植民地政策推進のために建造した艦である。
 イタリア海軍では植民地の警備と通商保護に砲艦(警備には適しているが通商保護には不適)や装甲巡洋艦(通商保護にも適するがランニングコストが高い)を使用していたが、いずれの艦種も双方の任務を兼用するには不都合があった。ところが、ライバルのフランス海軍は植民地警備艦として新たに新型通報艦「ブーゲンビル」を建造するという情報を入手。早速似たようなコンセプトの艦を計画&設計することにした。1935年5月にカステッランマーレ造船所に発注し同年7月に起工、進水は翌1936年5月、竣工(就役)は1937年2月であった。
 なお、当初は建造目的のとおり植民地警備と通商保護を任務としていたが、1940年6月にイタリアが第二次世界大戦に参戦すると本艦も植民地警備艦からイタリア海軍に所属する軍艦の1隻となった。1947年にイタリア海軍からは除籍、1948年にフランスに戦時賠償艦として引渡され、仏海軍の「フランシス・ガルニエ」と改名。1966年に仏海軍から除籍された。

小ネタ

2度にわたる逃避行

 1940年にイタリアが第二次世界大戦に参戦した際「エリトリア」はイタリア紅海艦隊に属し、植民地警備の任務に従事していた。開戦により同艦はスエズ運河(当然英国が影響力を持っている)を通り、本国に帰還することもできずマッサワでの任務に就いていたが、1941年になるとアフリカ情勢は連合国優位に傾き、マッサワ港も安全ではなくなってきた。そのため2月始め、本艦は仮装巡洋艦2隻とともにインド洋への脱出し同盟国である日本へ向かうことになった。紅海の出口であるバブ・エル・マンデブ海峡は幅30km程しかなく英海軍により封鎖されていたが、同月20日無事インド洋への脱出に成功する。途中モルディブ沖で仮装巡洋艦1隻が英巡洋艦「リアンダー」に撃沈されるも他艦は3月無事に神戸港へ入港することができた。これが1度目の逃避行である。
 しかし日本にたどり着いたはいいが、当時の日本はまだ中立国であり神戸に抑留されることになった。日本の参戦後は再び行動を開始し輸送船護衛や潜水艦へのサポート任務等を行った。だが1943年9月8日、イタリアが休戦する。この時「エリトリア」はイタリア商船を護衛しており、シンガポールからインドネシアのサバンへ向けて航行中であった。イタリア降伏の情報を傍受した本艦は降伏するためにイギリス領セイロン島のコロンボへ全速力で急行した。軽巡洋艦「球磨」の追撃等を振り切り無事9月14日コロンボに入港し武装解除を受けた。これが2度目の逃避行である。
 その後本艦は1947年にイタリア海軍を除籍、1948年にフランス海軍に引き渡され各国への親善訪問(神戸にも寄港)を行い1966年にフランス海軍を除籍、最後は太平洋にて爆撃標的となり通報艦という目立たない存在ではあるが波乱万丈な経歴に幕を閉じた。(PC版wikiより)

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 性能諸元と解説を簡単に記載 -- 2020-08-14 (金) 07:51:08

コメント欄

  • 何この船 -- 2020-07-12 (日) 09:40:09
    • イタリアツリーのティア1艦では? -- 2020-07-12 (日) 11:28:56
      • 通報艦なんて船あるんだ、、、 -- 2020-07-12 (日) 12:31:25
  • てか小ネタ読んだけどすごいな...。通報艦が軽巡であるリアンダーや球磨から逃げ切るとは...。 -- 2020-07-13 (月) 01:17:20
    • wikipediaでエリトリアの速力調べたけど20.0ktだったらしい -- 2020-07-13 (月) 06:43:04
      • 途中失礼 ゲーム内の性能だと球磨もリアンダーも33kt位 マジでよく逃げ切ったと思うわ…。 -- 2020-07-13 (月) 06:45:48