Nazario Sauro

　本艦「ナザリオ・サウロ」はイタリア王国海軍が建造した駆逐艦の艦級であり、本艦を含めて4隻が建造されている。基本設計は「クィンティノ・セラ級」駆逐艦の拡大・改修型であり、魚雷兵装を強化(533mmクラスを連装から3連装に変更)している。1番艦「ナザリオ・サウロ」は1924年2月に起工、1926年5月進水、同年9月に竣工・就役している。同時期に起工した2番艦、および遅れて起工した3番・4番艦は1927年4月にまとめて竣工・就役。
　就役後は4隻ともアフリカのエリトリアにあるマッサワ港を拠点とする「イタリア紅海艦隊」に所属。しかし1940年にイタリアが枢軸国側として参戦するとイギリス海軍はスエズ運河とジブラルタル海峡を封鎖してイタリア紅海艦隊が地中海に帰還できないようにしてしまい、事実上孤立無援に陥ってしまう。1940年10月にはイギリス軍の輸送船団襲撃に際して4番艦「フランチェスコ・ヌーロ」が座礁、その後イギリス軍の空爆によって破壊される。
　1941年に入るとイタリア領東アフリカに対してもイギリス軍の攻撃が始まり、1941年4月2日にサウロ級3隻はイギリス軍の拠点であるポートスーダン港の攻撃を試みるもイギリス軍の空襲により阻止され失敗。2番艦「ダニエーレ・マニン」と1番艦「ナザリオ・サウロ」が沈没。最後に残った3番艦「チェーザレ・バッティスティ」も最終的に自沈している。

本艦の艦名は第1次世界大戦期に活躍した潜水艦艦長「ナザリオ・サウロ」に由来する。

　艦艇スキル「排気発煙装置」は艦長スキルLV8の「雲隠れ」で持続時間・効果範囲・クールタイムの効果適用があるのか…気になって居る艦長も多い事でしょう。現状ではネット上にもそれらしい情報が出ていないので早速確かめてみました。
・排気発煙装置
艦艇スキル「排気発煙装置」は艦長スキルLV8の「雲隠れ」の取得により持続時間延長・効果範囲拡大・クールタイム短縮の効果適用があるのか？。
　以前に検証した際には画面下に表示される発煙時間のタイマーは「6」スタートであり、「雲隠れ」の取得によりこのタイマーが増える事はありませんでした。このため「雲隠れ」の取得により持続時間の延長は無いと結論付けていました。2022年8月における再検証ではタイマーが「5」スタートになっており何故かタイマーは減っているのですが…画面上部のカウント時間を0にした際にスキル使用、煙の効果残量時間を示すオレンジの文字が消えるとともにカウントを目視するやり方ですと、きちんと「6」秒間発煙されている様ですので2022年8月時点においても同様に持続時間の延長は無い、としておきましょう。
　また煙の効果範囲ですが、以前の検証の際には録画等してみないと判らないため不明と結論づけていました。これはトップスピードで検証を行っていたため、自分自身では煙がどのようにひかれているのかを確認できなかったためです。そこで2022年8月における再検証では「トップスピード」「1/2速」「停止状態」の3つの速度で試してみます。すると「停止状態」において実施した際には煙の効果範囲内に居れば画面中央部左上に煙幕効果終了までのタイマーが表示されているではありませんか…これを観察すると仕様では「2」秒で消える筈の煙ですが、何度かチャレンジした結果「2.2」という数値を目視する事に成功。さらにこのタイマー終了後に煙のエフェクトが完全に消えるまでの時間を計測してみたところ、ほんの少しですがエフェクトの残りが良いようです。これが効果範囲の拡大に該当するかどうかはまだ結論づけられませんが、相手視点での再検証が必要かもしれません。
　クールタイム短縮については以前の検証ですと再使用のカウンターが「25」からスタートしており、仕様で明言された以上のクールタイム短縮効果があったのですが、2022年8月の再検証においてはカウンターが「27」スタートとなっており、計算上*2のものと合致する様に修正されています。これらの所感としては混戦になった際に排気煙幕を短時間で連発できる効果は非常に大きく、生存性の低さを補うために非常に有用だと感じました。
・緊急エンジンブースト
　続いて艦艇スキル「緊急エンジンブースト」は艦長スキルLV9の「出力全開」で持続時間延長・クールタイム短縮の効果適用があるのか？。
　以前に検証した際には画面下に表示されるブースト発動中のタイマーは12秒のままで「出力全開」の取得によりこのタイマーが増える事はありませんでした。このため「出力全開」の取得により持続時間の延長は無しと結論付けていました。ところが2022年8月に再検証するとタイマーは「15」からスタートしており、以前と様相が異なって居ます。なお検証の際には画面上部のカウント時間が「0」に変わったタイミングでスキルを使用、スキル効果が切れたタイミングでカウント時間を目視していますが、このカウント方法でも約15秒間スキルの効用がある計算です。よって2022年8月現在では「出力全開」の取得により持続時間の延長が見られるという結論になります。
　またクールタイムは「出力全開」の取得により再使用カウンターが27秒からから始まるので確実に適用されています。この点に関しては2022年8月の再検証でも結果は変わって居ません。これらの所感としては、以前に検証した際は「クールタイム短縮だけを目当てに取得するのもアリかな」という程度でしたが、効果が双方に及ぶとなれば優先的に取得するべきでしょう。ただし同レベルにはスキル「爆発物専門家」があり、後にGWに確認したところこのスキルは魚雷にも適用されるとの事。よって本艦だと選択になりますが、煙幕やエンジンブーストを持っていない駆逐艦においてはこちらを選択して舵や主機の破壊をお祈りするという方向性も考えられます。

結論：双方をセットで取った方がシナジー効果が高くお勧め。敵にソナー・レーダー艦が居てもこちらは回数と再利用時間の短さで相手を翻弄できるケースも。

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