アルミランテ・セルベラ級巡洋艦 ガリシア (元プリンシペ・アルフォンソ)
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
| 国 | スペイン | |
|---|---|---|
| 艦種 | 巡洋艦 | |
| Tier | 5 | |
| 生存性 | 継戦能力 | 18032 |
| 抗堪性 | ・防郭防御7.5% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御6% ・魚雷防御6% | |
| 主砲射程 | 9.9km | |
| 機動性 | 最大速力 | 32.09ノット[kt] |
| 最大出力への到着時間 | 13.08秒 | |
| 転舵速度 | 7.8度/秒 | |
| 転舵所要時間 | 7.2秒 | |
| 隠蔽性 | 7.68km | |
・派生艦船
・兵装
| 主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
|---|---|---|---|---|
| 152mm L/50, 4基×2門 | 6.2秒 | HE弾 448(4%) AP弾 560(150%) | 8度/秒 |
| 魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 装填時間 | ダメージ | 射程 | 雷速 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 533mm, 2基×3門(3門) | 32秒 | 3024 | 7.2km | 62.52kt | 11% | 25度/秒 |
| 対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|
| 大口径 小口径 | 0 42 | 0km 1.5km |
・艦艇スキル
| 種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
|---|---|---|---|---|
| ソナーⅠ | 3.75㎞以内の敵艦や魚雷を全て発見する | 25秒間 | 90秒 | 2回 |
ゲーム内説明
スペイン共和国の成立に伴い、巡洋艦「プリンシペ・アルフォンソ」は「リベルタ」と改称された。内戦勃発後も政府軍側に留まったが、当時はフランシスコ・フランコのいとこが本艦の指揮を執っていた。テネス岬沖海戦においてはナショナリスト派の重巡洋艦「バレアレス」に複数の命中弾を与え、パロス岬沖海戦においては複数の敵重巡洋艦と交戦。その後、イタリア軍による複数回に渡る空襲を受けて損傷した。そしてフランコ政権の手に落ちた「リベルタ」は「ガリシア」と改称された。
解説
・主砲
152mm砲を連装形式で4基8門搭載。砲配置は前2後2の標準的な形式だが、前級の第3砲に相当する全周砲が第3砲に引き継がれており、この砲の指向性能は抜群である。また前級は単装・連装の組み合わせで射角に若干の相違が生じたがどちらも連装形式となったことで射角の相違は解消されている。AP弾の単発火力は前級からの据え置きだが、それでも貫通力を含めたAP弾の能力は十分に優秀。単純に装填が速くなっているので益々軽装甲艦に対する攻撃能力が増していると考えて良いだろう。ティア向上に伴いHE弾の単発火力が向上。発火率こそ低下したものの、装填が速くなった事を加味するなら此方も対大型艦に対する攻撃力が向上していると考えれば判り易い。この様に優秀な砲ではあるのだが、砲旋回速度は据え置きで全く変わって居なかったり、一見すると砲塔の様だが実は砲郭に過ぎず敵の砲撃によって壊れやすいままであるといった点は変わって居ないので注意して欲しい。
・魚雷
533ミリクラスを3連装魚雷発射管に収めて片舷辺り1基づつ搭載。片舷指向可能数は1基3射線である。前級の片舷6射線という圧倒的面制圧能力は半減してしまった。とはいえ再装填までの時間が短縮されたり、優秀な射角と魚雷発射管旋回速度は健在なので隙を見て流しておきたい。単発火力の低さに目を瞑れば、十分に優秀な魚雷と言えるだろう。
・対空
このティアにしてはかなり悪い。手持ち花火を打ち上げてる程度に過ぎない。
・装甲
巡洋艦の装甲や耐性に期待してはいけない。またスペイン巡洋艦の類は伝統的に乾舷が高く、側面から観た際の投影面積が大きい。今のうちから狙われにくい姿勢・角度を意識しておく必要がある。耐性についても特筆すべきものは何もない。
・機動性
素の最高速は32ノット台。前級で選択できたエリート特性の「護衛特化」は本艦では選択できない。このため速度面では前級に劣る。しかし加速に関しては前級と同様、舵の効きは前級よりも良くなっているので姿勢制御についてはよりやり易くなったと言えるだろう。しかし例によってそんなに速度は出ない癖に、船体が長く小回りが効きにくい。このため魚雷の回避等については側面から食らってしまった場合だけでなく、正面から流された場合についても注意が必要。前級からある艦艇スキル「ソナーⅠ」を活用してできる限り回避したい。
・隠蔽性
素の被発見距離は7.68kmである。
・生存性
素のHPは18000台と他国同格と比較してやや体力に劣って居る。前級から引き継いだ船体の脆さと狙われ易さはそのままであり、普通に考えたら生存性が高いとは言えないだろう。
・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」の搭載を推奨。残る1枠は「予備整備パック」「高品質石炭」からお好みで。
・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルとして「ソナーⅠ」を2回使用可能。
・装備
・兵装 主砲改良Ⅰ
・防御 操舵装置改良Ⅰ、推力改良Ⅰ
・適正 操舵装置改良Ⅱ、推力改良Ⅱ
・エリート特性
・巡洋艦近代化改修 HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
※砲が強力な艦なので基本は「エリート砲術員」を推奨。
・総論
前級の構成を見直し、やや過剰気味であった魚雷火力を減じて主砲火力を増強。機動性のうち旋回性能も強化した事で純粋に扱い易くなった軽巡洋艦である。とは言えその砲火力は眼を見張るものがあるものの、速度や防御・耐性といった面では至って普通である。更にスペイン艦独自の船体の脆さという欠点もあり、何も考えずにその火力を敵に対して押し付け続ける事は不可能。巡洋艦の基本に忠実にやや慎重気味に立ち回れば、その持ち味を活かす事が可能だろう。特に本艦の駆逐処理のし易さはドイツ巡洋艦に匹敵する。このため「スペイン巡洋艦はちょっと」と敬遠している艦長でも、本艦については試しに入手する事をお勧めしたい*1。
戦闘名誉章
| レベル | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 報酬 | |||||
| ミッション内容 |
史実
「アルミランテ・セルベラ」級軽巡洋艦「プリンシペ・アルフォンソ」はスペイン海軍が1915年計画において建造した艦級である。この艦級は「フェランディス海軍法案(1908年)」に基づいてイギリス海軍の協力の元で設計が行われており、E級軽巡洋艦をタイプシップとし部品調達を英国から、建造をスペイン国内で行える様になっていた。ところが計画が動き出した時期はヨーロッパは第1次世界大戦(1914年7月~)の真っ最中であり、部品の供給が滞ってしまう。さらにスペインは中立を保ってはいたものの…大戦不況の影響からは逃れられず、建造費用の高騰や予算不足が発生。結局建造は中止状態のまま第1次世界大戦の終戦(1918年11月)を迎え、その後の混乱もあって竣工したのは何と1927年になってからであった(終戦から10年近く経っている)。
通貨危機に始まる国王の退位によりスペイン共和国が成立すると本艦は「リベルタ」と改名されたが、その後にスペイン内戦の最中にイタリア海軍からの攻撃を受けて損傷。フランコ将軍側に接収されると「ガリシア」と改名された。その後は第2次世界大戦中に近代化改修を行い、無事に終戦(1945年9月)を迎える。1970年に除籍後、解体された。
小ネタ
本艦の艦名の由来はスペインの自治州の1つである「ガリシア」州から。地図上においてはスペインをカタカナの「ロ」に例えると左上の角に位置し、その立地故に北はビスケー湾に面し、西は北大西洋に面する。州都は「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」。
ここから先は余談になってしまうが、ガリシアという名は古代ローマの属州である「ガラエキア(現在のスペイン西部とポルトガル北部を含むエリア)」から採られている。ところがこのガラエキアも元を辿ればこの辺りに住んでいたケルト系の民族を指す「カライコイ」というギリシア語が由来となっているらしい*2。とはいえこの地域で話されているガリシア語は俗ラテン語(口語ラテン語)起源であり、ケルト語は既に残っていない。
前級まではスペイン艦の特徴として「前後の砲以外にも艦中央部にも砲塔を備え、その分の火力を押し付ける事で他国巡洋艦よりも火力を発揮できる」というものがあった。ところが本艦から艦中央部の砲塔がオミットされてしまう。前述の強みはティア7で「バースト射撃」が解禁される事で復活を遂げるが、本艦および次級においては前2後2の標準的な砲構成で、砲旋回の遅さに悩まされながらも第3砲塔の指向性の良さを活かして戦う必要がある。
一応、次級の「バレアレス」になると砲旋回速度が向上し、射程も向上するのであるが…砲口径の拡大と引き換えに精度の悪化と装填時間が長くなるという別の問題が発生するので、正直一長一短と言えるだろう。いずれにせよ本艦と次級については過渡期の艦の宿命と言うべき中途半端さから逃れられないので、乗っていて楽しさを感じない艦長であればこの2艦をフリー経験値を投入して飛ばしてしまうというのも手である。
なお乗っていて楽しさを感じるタイプの艦長の場合、この2艦において「やや大柄な船体の巡洋艦の扱い方」として「常に敵に対して艦をキツ目に傾けて被弾面積を極小化しつつ戦う」「敵前回頭は敵の最も強力な艦が発砲してから」「敵が自身に着目する前に逃げる姿勢を造っておく」「全力射撃は引き撃ち姿勢を造ってから」といった基本を意識しておくと、ティア7以降で巨大な船体を取り扱う際の使用感のギャップを乗り越えやすいだろう。
編集用コメント
- 史実と小ネタを追加 -- 2024-04-20 (土) 22:15:21
- 途中まで記載して中断していた解説の続きを記載 -- 2024-09-02 (月) 22:14:36
- 小ネタを追加 -- 2024-10-29 (火) 22:58:55
- 小ネタの内、誤字修正。および判りにくい表現を改めました。 -- 2025-02-23 (日) 11:57:10
コメント欄
- イベのトークンで交換したので乗って見ました。前から3番目の砲塔が360°全周してるので結構ストレス無く砲撃出来て加速も良く楽しかった。偏差も米艦より低い弾道なので当てやすい感じ。装備は砲旋回+加速+舵にしてます。 -- 2024-04-21 (日) 08:49:45
- 私はナバラから交換なのでまだ入手できていません。エリート特性やら引き続きの使用感等の情報をお願いします。それを元に解説も充実させたいです。 -- 2024-04-21 (日) 18:09:43
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