Helena

Last-modified: 2025-12-17 (水) 07:32:02

セントルイス級軽巡洋艦2番艦 ヘレナ

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ヒストリカル迷彩

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効果︰HP+4%、主砲射程+4%、対空射程+4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

専用迷彩「忘れられぬ夜」

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効果︰HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲砲彈散布界-4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

性能諸元

編集時 ver.4.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

アメリカ
艦種巡洋艦
Tier7
生存性継戦能力27370
抗堪性・防郭防御10%
・火災浸水耐性12.50%
・装甲9%
・対水雷防御9%
主砲射程10km
副砲射程5.74km
機動性最大速力31.68ノット[kt]
最大出力への到着時間14.19秒
転舵速度7.30度/秒
転舵所要時間7.20秒
隠蔽性8.28km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間最大ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
152mm 53口径 MK16, 5基×3門8.50秒HE弾 460(4%)
AP弾 552(150%)
12度/秒


副兵装口径,搭載基数×門数装填時間最大ダメージ(火災率)砲塔旋回速度
127mm 38口径 MK12, 4基×2門6秒HE弾 345(3%)16度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
147
202
3.60km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
対空警戒Ⅰ大口径対空砲ダメージ+75%、小口径対空砲ダメージ+75%30秒間75秒2回
レーダーⅠ7.2㎞以内の敵艦を全て発見する10秒間120秒2回

ゲーム内説明

ヘレナは様々な機能を強化したブルックリン級軽巡洋艦。127mm両用砲を装備した4基の砲塔と複数の小口径対空砲に武装が強化され、非常に効果的な152mm3連装主砲も5基装備していた。

解説

ツリー艦である「ブルックリン級」のサブクラス「セントルイス級」の2番艦に相当する本艦。本ゲームにおいては「ソナー」を取り上げ「レーダー」を追加したブルックリンともいうべき調整になっている。

・主砲
・152mm 53口径 Mk16 三連装砲 5基 計15門
 砲配置はツリー艦の「ブルックリン」と同じ。砲性能の基本的な所や砲弾の性能も「ブルックリン」と同一であり、15門という数の暴力をそこそこ速めの砲旋回速度で指向できるため潜在火力は非常に高目。ブルックリン砲との相違点は本艦の砲は誤差程度射程が短いが、実際に気になる程ではない。ブルックリン砲の良い点も引き継いでいるが同時に悪い点も引き継いでおり、まずは低弾速・高弾道の「ゆるふわ砲」であり正確な偏差を取るには慣れが必要。そしてカタログ値の上では非常に精度が高くなっているが、前述の弾速の遅さと弾道の悪さ故に高精度の砲であるという恩恵を感じにくい。その上で砲塔のモジュールが脆弱で被弾により砲がすぐ壊れやすい。
 AP弾は駆逐艦や軽巡洋艦相手であれば十分な貫通力と威力を持ってるが、弾速・弾道故に回避され易く短時間で目の前の敵を処理できるとは限らない。また重巡以上の相手には半貫通・跳弾される事が多く弱点を狙わないと思ったようなダメージが出せないだろう。HE弾は単発火力に欠けるのであまり使いたくは無いが、発火率は4%あるので根気よく撃ち続ければ火災を狙う事も可能。とはいえ砲の特性・艦艇スキルの組み合わせから本艦は対重巡や戦艦向きの構成ではない。可能であれば射程内に居る駆逐艦や軽巡洋艦に対して積極的に発砲してできれば撃破を狙って欲しい。

・副砲
・127mm 38口径 Mk12 連装砲 4基 計8門 (片舷2基 4門)
このティア帯でお馴染みの5インチ両用砲を連装砲塔に収めて片舷に2基づつ、計4基8門搭載。片舷指向可能数は2基4門である。ブルックリンの単装砲よりも見かけは進化しているが、実は単発火力が抑えられており、斉射火力・DPMも「ブルックリン」の副砲に劣る。とはいえ、「ブルックリン」の副砲も頼りになるとは言い難かった事からあまり気にしなくとも良いだろう。

・対空
元となった「ブルックリン」が小口径対空砲を多めに搭載した自衛重視の構成であったのに対して、本艦は大口径対空砲の数をチョイ増ししている。このため一見すると艦隊防衛に寄与できそうに思えるが、増やした筈の大口径対空砲の数が中途半端すぎて艦艇スキル「対空警戒Ⅰ」を使用して尚、対空の傘としては微妙と言わざるを得ない。同格の高対空艦は大口径対空砲のダメージがもっと大きい上に対空スキルのLVも2や3を持っており、どうしても見劣りしてしまう。とはいえ他国同格の艦と比較すると素の対空値も優れており恵まれた環境と言える。しかし本艦の対空が通用するのは格下空母の艦載機までであって同格空母や格上空母の艦載機を相手取る場合、ハッキリ言って単独で自衛する事すら怪しい。マッチングの構成によっては味方の対空が強い艦と離れないように行動したい。

補足:ブルックリンとの比較

 元となった「ブルックリン」は長距離対空指数(スキル使用時)が217(379)と低く、総合対空指数が967(1692)とそこそこ高いタイプ。このため彼女の対空はあくまで自分の身を護るためのものと言える。対して本艦は247(432)と908(1589)であり長距離対空指数があまり増えていないにも関わらず、総合対空指数で「ブルックリン」に劣ってしまう。このため実は自衛能力的には「ブルックリン」のほうが優秀なのだ。
 なお同格内で最高クラスの長距離対空指数を備える「アトランタ」ですら、敵航空機の攻撃前に敵機を落としきるのは困難であり、現実には相撃ち覚悟でようやく航空機を漸減できるといった具合*1。このため本艦の如くチョイ増しされた大口径対空砲で何かができるかというと、実は何もできないのだ。そう考えると本艦においてエリート特性を「対空特化」とするのは正直お勧めできない。

・装甲
数値の上では同格の巡洋艦よりも少しマシな装甲を備えている。ところが実際には敵艦にAP弾を撃たれると余裕で貫通するのでその優位を実感する事は少ないだろう。また巡洋艦の装甲は重巡砲・戦艦砲の前では完全に無力なので、間違っても重巡や戦艦に側面を取られる様な事は避けよう。何せ艦を立てていても貫通されることがある位であり、油断してはならない。耐性に関しても米巡の耐性が強化されるのは次級からなので、本艦においては特筆すべきものは特にない。

・機動性
素の最高速度は31ノット台後半で米巡速度しか出ない。加速力はアトランタやブルックリンに劣っており、これらの艦よりも鈍重に感じられる(流石に重巡であるニューオリンズよりは加速力がある)。舵の効きは7.2度/秒とカタログ上はブルックリンを上回っており、そこそこ素直に効いてくれる。ただし船体が長めの「ブルックリン級」「セントルイス級」は旋回半径が大きく、敵に側面を曝し続ける時間が長いので回頭の際には注意を要する。

・隠蔽性
素の被発見距離は8.28kmと標準的。この値はツリー艦のフィジーザラと同程度である。普通の巡洋艦であればこの被発見距離でも何ら問題は無いのだが…本艦はレーダー搭載艦であり、敵駆逐や軽巡洋艦を炙り出す使命がある。ところが素の状態では被発見距離とレーダー射程の間に1km程度のギャップが生じる。このため装備の適正で「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載しこのギャップを少しでも埋める事を推奨したい。併せて迷彩も使用すれば被発見距離は7.22km(3%の通常迷彩の場合)となり、レーダー使用時に敵を炙り出し易くなる。

・生存性
素のHPは27000台。ブルックリンよりやや数値は低いが体力的には同程度と考えて良いだろう。軽巡洋艦の割には機動力がイマイチなため、駆逐には翻弄され易く重巡洋艦には分が悪い。このため、生存性は決して高いとは言えないだろう。しかし本艦にはレーダーという強力な武器が搭載されている為、適切に扱ってやればピンチをチャンスに変える事も不可能ではない筈だ。

・消耗品
「高級船員食糧」「予備整備パック」の搭載を推奨。残りはレーダー射程とのギャップを少しでも解消したいなら「高品質石炭」を、機動力を少しでも補いたいなら「改良型ディーゼルエンジン」とすると良いだろう。

・艦艇スキル
「対空警戒Ⅰ」を2回、「レーダーⅠ」を2回使用可能。本艦の目玉と言えるレーダーは島裏スポット、煙幕炙り出し、駆逐艦の強制発見など用途は様々。なお、今でこそツリー駆逐艦がこのティア帯で普通にレーダーを装備しているが、以前はこのティア帯のレーダー持ちは本艦を始めとする極一部のプレミアム艦のみであったのだ。

・装備
兵装:「主砲改良Ⅰ」「主砲改良Ⅱ」
防御:「操舵装置改良Ⅰ」「推力改良Ⅰ」
適正:「隠蔽システム改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅱ」

・エリート特性
 ・護衛特化 主砲旋回速度+7%、最高速度+3%、対空火力+5%
 ・対空特化 対空火力+7%、小口径対空兵装ダメージ+7%
 ・功績 EXPアップ+10%
※レーダー射程と自艦隠蔽との差を無くすために装備の適正で「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載しつつ、速度も改善したいなら「護衛特化」がお勧め。レーダーを使用するための構成と対空を重視する構成は大きく異なるのでどちらかしか選択できない。折角レーダーを搭載しているのだから、レーダー構成にしてみては如何であろうか。

・総論
 一言で表すと、ソナーの代わりにレーダーを搭載した「ブルックリン」である。本艦はブルックリンが搭載していたソナーの代わりにレーダーを搭載、敵駆逐艦の炙り出しを目的とした攻撃的な構成となっており、一見すると「ブルックリン」より扱い易そうに見える。ところが「ブルックリン」が扱えるソナーを失ったという事は結構な痛手であり、実は対駆逐戦闘については「ブルックリン」よりも難易度がちょっとだけ高め*2。またその他の部分についても必ずしも優位とは言えず、これはレーダーの効果時間の短さや使いどころの難しさといった問題もさる事ながら、このティア帯だと味方がレーダー慣れしていない場合もあって自分がベストと思うタイミングで使っても味方がそれを上手く活かしてくれるとは限らない…割と味方の技量次第な部分も多いためだ。このため「ブルックリン」以上に味方との連携が重要となってくる。とはいえ「ブルックリン」級の艦本体の基本性能は高目であり、下手に突出せずに周囲の味方と歩調を合わせたうえで連携しつつ事に当たればきっと本艦はその期待に応えてくれるだろう。立ち回りは難しいものの、レーダーの効果的な使い方や味方との連携等、研究を重ねれば本艦ならではの扱い方が見えてくるのではなかろうか。

戦闘名誉章

レベル12
報酬アルティメットシルバーブースター×2
アルティメットEXPスーパーブースター×2
シルバー200k
スティール2
ミッション内容10戦プレイ一戦中に60000ダメージ

史実

最上型との関係

 ロンドン海軍軍縮条約(1930年)において巡洋艦の定義(重巡洋艦・軽巡洋艦)、および各国の保有枠(米国は重巡18万トン、軽巡14万3500トン)が設定された。しかし、この時点で日米海軍は既に保有している重巡枠を使い切ってしまっており、新たな艦を建造することはできない状況であった。
 ところが制限下でこそ実力を発揮するタイプの日本は船体の大きさこそ12000トンと重巡クラスでありながら、15センチクラスの軽巡砲を15門も搭載した「自称」軽巡である最上型を作り上げてしまう。これには米海軍もびっくり仰天、確かに条約の範囲内で新たな艦を建造できるぞ・・・とブルックリン級を7隻、ついでに発展型のセントルイス級2隻も建造してしまう。このセントルイス級の2番艦が「ヘレナ」であり1936年起工、1939年に就役している。

真珠湾攻撃

 「ヘレナ」は太平洋艦隊所属であったため、真珠湾に停泊していた。1941年12月8日に日本海軍が真珠湾の戦艦を攻撃。本来軽巡の「ヘレナ」は目標外であったはずだが・・・その日は真珠湾の東側のドック、しかも本来戦艦「ペンシルバニア」が居るはずの場所に係留されていたため攻撃目標となってしまった。魚雷が右舷中央に命中し、20名が死亡したものの、ドア等の即時閉鎖や砲塔を動かして対空砲火を打ち上げたことからこれ以上の被害は受けなかった。この修理のために本国に戻ることになったが、そのついでに新型のSGレーダーを装備させてもらったのは不幸中の幸いと言えよう。

サボ島沖海戦

 1942年10月にはガダルカナル攻防戦に参加し、サボ島沖海戦では搭載された新型のSGレーダーで日本艦隊を察知、一方的な形で勝利を収める。しかし、その後の第3次ソロモン海戦で大破したアトランタ級軽巡2番艦「ジュノー(初代)」を護衛してインディスペンサブル海峡を通過する際に日本の伊26の攻撃で「ジュノー(初代)」が沈没、「ジュノー(初代)」の生存者の救助を怠ったとして艦長が解任されるという不名誉な事件も起こしている。

クラ湾第2夜戦

 1943年7月5日夜、ショートランド諸島を出発しコロンバンガラ島への輸送任務を行う日本の第3水雷戦隊に対して、旗艦を務める軽巡洋艦ホノルル、セントルイス、ヘレナおよび駆逐艦複数が迎え撃つ形となった。米艦隊は一斉射撃により先頭の駆逐艦「新月」を炎上させたが「涼風」と「谷風」が発射した魚雷のうち3本が「ヘレナ」に命中。20分後に船体が2つに折れて沈没した。

非常用照明の話

2本目の魚雷が命中した時点で艦内の電源が落ち、浸水が始まっていた。しかし、艦内の脱出ルート上には多数の非常用照明が装備されており、生存者が有用性を語ったことから以後他の艦艇にも非常用照明が装備されるようになった。

小ネタ

2018年3月、ポールアレン氏の調査チームがニュージョージア海峡水深860mの海底にて眠るヘレナを発見した。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 艦艇スキルを追加。 -- 2021-05-23 (日) 03:01:26
  • 性能、書式を修正。戦闘名誉賞の枠を追加。あと、小ネタが編集できません。 -- 2021-06-09 (水) 01:08:27
  • 忘れられぬ夜迷彩画像を追加。 -- 2021-07-08 (木) 10:36:14
  • コメントの指摘により主砲の項目を一部変更。気に入らなかった場合は随時変更してしまってください。 -- 2025-01-16 (木) 21:42:53
  • 対空についてを一部書き換え。理由はログボで手に入れた艦長が「米巡でツリー艦よりも高対空?だったらコレだね!」といって対空特化を選ぶ未来がありありと観えたため。 -- 2025-11-01 (土) 06:25:13

コメント欄

  • イベで30000達成したので交換した。特徴が無いけど手数だけは正義。 -- 2024-07-04 (木) 15:23:27
  • こいつの二番砲塔って全周じゃないんだね。ハンプシャーみたいに引き撃ちしようとしたらできなかった。 -- 2024-07-05 (金) 00:02:20
  • 主砲解説の脚注1の説明、シグマ値が0のはずなのに集弾性が低いみたいな書き方ですね。シグマ値は高い方が良いはずなので、書き手が仕様を勘違いしているか、意図せず誤解を招く書き方になっていますね。 -- 2025-01-16 (木) 20:07:01
  • 今のイベントで出てるこれ,この子と黒フランチェスコカラッチョ,どっちを取るべきか,なんなら独駆(z39?)にするべきかな -- 2025-01-21 (火) 11:20:22
    • 強い船が欲しいならこれではない感じするけど楽しい船だとは思う。アトランタまでとはいかなくていいけどもう少し対空は欲しいところ... -- 2025-01-21 (火) 20:25:34
      • 全部箱に使っちゃった笑 (爆沈) -- 2025-01-30 (木) 10:55:58
  • 今月のログインボーナス15日目がこの艦だと!個人的には嬉しいけれどマッチ帯が荒れないか心配。 -- 2025-11-01 (土) 05:05:28
    • しかも24日目にヒス迷彩までバラ撒きするという慈悲深い運営。 -- 2025-11-01 (土) 05:13:59
  • ぬーん...無料バラマキされるから希少度がダダ下がりじゃ -- 2025-11-01 (土) 07:09:25
    • お気に入りの艦やエピック艦長を無料配布されるのはダメージでかいね。 -- 2025-11-01 (土) 15:45:00
  • プレ艦の特別感が薄くなっちゃう… -- 2025-11-03 (月) 16:32:46
  • いいんすか運営さんよぉ、毎月毎月プレ艦配布しちゃって -- 2025-11-04 (火) 00:25:22
  • これらを無料配布するのは少し心配、、、 -- 2025-11-10 (月) 12:10:02
  • こいつは隠れながら敵にダメージを与える感じだな -- 2025-11-10 (月) 16:36:11
  • レーダーや旋回能力駆使して、敵の駆逐艦潰したり追い払ったら、敵戦艦との距離に注意しながや引き撃ちで燃やして与ダメ稼ぐ感じだな。 -- 2025-11-10 (月) 17:27:46
    • APで軽巡をしばくのもありですよー、重巡は流石にキツいですけども -- 2025-11-10 (月) 18:35:08
  • めちゃくちゃ増えたな双方共に巡洋艦ヘレナだけとかゆう試合になってる -- 2025-11-17 (月) 13:04:53
  • ヘレナ多い方が負ける -- 2025-11-29 (土) 09:58:39
  • 戦艦に接近して腹晒す人が多すぎる -- 2025-11-29 (土) 22:33:14
  • それはやばすぎ -- 2025-12-17 (水) 07:32:02

*1 これがティア7水準における高対空の現実であり、もし敵航空機の攻撃前に敵機をバタバタ撃ち落としたいと考えている艦長が居たら諦めて素直にティア8の高対空艦に乗って欲しい。
*2 「ブルックリン」級の砲射程は10kmしかないが、この距離は敵駆逐艦にとって「距離を詰めれば魚雷が届く」という必殺の間合いでもある。これに対して「ブルックリン」級は敵駆逐が距離を詰めてくる間にせいぜい主砲の斉射を1~2回できるかどうか。そして副砲は殆ど頼りにならず魚雷も搭載していないため、この時頼りになるのは後方に居る味方艦の支援射撃と、敵艦の姿と魚雷の双方を炙り出してくれるソナーの存在である。「ブルックリン」であれば艦を立てつつソナーを焚いて魚雷をやり過ごしてからゆっくり敵を追い詰めるという事が可能だったが、本艦だとそれができずに敵駆逐艦の放った魚雷については自身の経験と勘のみで回避しなければならない。