Imperator Nikolai I

インペラートル・ニコライⅠ級戦艦　インペラートル・ニコライⅠ

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

ゲーム内説明

ロシア帝国海軍のために建造された最後の戦艦。インペラトリッツァ・マリーア級戦艦から開発されたこの艦は、前級から高い火力を継承していた。初期のロシア軍ドレッドノート建造で得られた経験により。この艦の装甲は大幅に強化され、配置も改善された。

解説

ソ連(ロシア)のプレミアム戦艦。以前は造船所でカッパー30個と交換できた。高すぎる．．．

・主砲
　同格標準の305mm砲を3連装で4基、計12門搭載。ツリー上の同格艦の多くは砲を10門しか搭載していないが、本艦は一部の艦と同じく12門を搭載しているので火力面で優位を保っている。砲配置はツリー艦のガングートに似ているが、砲の向きに相違がある(ガングートは2番砲塔が後ろ向きだが、本艦は前向きとなっている)。また、艦首楼型甲板の採用により第2砲塔は第1砲塔よりも一段低い位置にあること、および第4砲塔は艦上構造物により前方射角に制限があるが、これはやむを得ないであろう。とはいえこの点を考慮しても射角は優秀であり、ほんの少し艦を傾けるだけで無理なく前方に砲を指向できる。
　AP弾ダメージは1165とドイツ艦にやや劣るが、斉射火力は14000弱と同格第3位の火力を誇る。HE弾ダメージは784と他国の同格と同じであり、斉射火力に関しても他国同格と同等である。これらの砲弾を平均的な射程(10.81km)で投射できるが、装填にかかる時間がやや長めの22秒を要するため、DPMとしてみると同格平均をやや上回る程度に落ち着く。また、ロシア戦艦らしく遠距離からの砲撃だと砲弾がバラけやすいが、ある程度の距離まで接近すると急に精度が良くなる。このため、ツリー艦同様に「どのタイミングで敵との距離を詰め、火力勝負に出るか」が非常に重要な艦と言えるだろう。ただし、砲塔旋回速度が同格最低の4度/秒という遅さであるため、乱戦には向いていないので注意して欲しい。

・副砲
　130mm単装砲を片舷側に10基、計20基搭載。砲配置は舷側に砲郭(ケースメイト)を設けて前方に向けて6基、後方に向けて4基というスタイル。HE弾ダメージは291と口径相応でしかなく、装填時間も8秒とやや長めであるが、それなりの数が搭載されているので片舷斉射火力は2910と数値の上では役に立ちそうに見える。
　しかし砲郭の射角制限のせいで片舷10門を全て敵に指向できるのは近距離で敵に対して側面を向け並走している場合のみであり、普通に主砲射角を調整して戦闘している状態では6門(引き撃ちの場合はさらに減って4門)しか使えず、非常にもどかしさを感じるだろう(副砲を選択した際に表示される装填表示バーが20もあるので余計にそう感じやすい)。また、射程距離が5km未満と非常に短いこともあって正直扱い易いとは言い難い。とはいえ、主砲装填時間が長めの本艦にとっては投射火力を底上げできる貴重な武器なので射撃できる機会が訪れた際は忘れずに使用したい。

・対空
素の対空値24は、ティア4戦艦とは言え非常に頼りない。一応大口径対空砲が付いているが、ダメージ13では頭上を飛ぶ敵航空機に対する威嚇にすらならないだろう(花火を打ち上げているのと同じレベル)。小口径対空砲もダメージ11でこちらも賑やかしでしかない(線香花火程度)。ハッキリ言って駆逐艦と大差ない程度の火力しかなく、頼りにしてはいけない。まぁ、同格のアーカンソーには大口径と小口径共に非装備だからソイツよりはかなりマシな方である。

・装甲
装甲12%は他国同格のワイオミング(12%)とアーカンソー(12%)と並び、最も堅固なグループに含まれる。さらに本艦は船首楼部分が高めで、艦を立てていればこの部分の側面装甲がきついカーブを描くので狙いの甘い砲弾の跳弾を誘いやすい。そしてツリー艦の「ガングート」同様に上部構造物を極力排除し、甲板も厚めの装甲で覆ってあるので数値以上の防御力を発揮し易い。このため前述した優秀な射角を活かして防御を固めつつ、主砲で敵を削っていく作戦が有効である。防郭防御10%、火災浸水耐性10%という値は特筆すべきものは無く、敵に側面を取られれば即バイタル貫通等の危機が訪れることになるだろう。対水雷防御12%は米戦並みで数値の上では堅固だが、本艦は機動性に難を抱えるので魚雷回避は苦手な類であり、被雷に強いという訳では無い。

・機動性
最高速度20.42ノットはかなり遅めである。米戦(17.51ノット)よりはやや速いが、マッチングする他国戦艦と比較すると後れを取っている。また加速力が非常に鈍く、他国同格戦艦内で最も加速力が無いので必要に応じて装備で補う事も検討して欲しい。舵の効きは5.10度/秒とそこそこあるものの、その速度故に旋回半径が大きく(転舵所要時間は13.5度/秒と最下位)魚雷の回避や細かな姿勢制御は得意ではない。総じて機動性が低めであって注意を要する。

・隠蔽性
　素の被発見距離は10.20kmと同格第3位を誇るが、本艦は戦艦である以上、団体行動中に最初に発見されるのはやむを得ない。また、本艦は機動性に優れる艦では無いので同格より隠蔽に優れていたとしてもそれを活かす事は難しいだろう。

・生存性
HPは28000台と平均的である(エリート特性や専用迷彩を使用する事で30000を超える事は可能)。砲戦においては硬い装甲と防御姿勢を取りやすい砲配置を持つことから1対1では有利に戦える。しかし、射程距離が平均的で敵近くで構えることが多いため、どうしても敵巡洋艦に側面を狙われ易い。また、機動性に難を抱える事から敵駆逐艦の魚雷を回避するのが難しく、生存性は乗り手の技量に依存すると言えよう。一応、数値上の水雷防御が高目であるが、実感できるほどではない(と思う)。

・消耗品
低い機動性を補う「改良型ディーゼルエンジン」の搭載を推奨。「予備整備パック」と「高級船員食糧」も欲しい。

・装備
兵装は「主砲改良1」で砲旋回を補いたい。防御は「操舵装置改良1」か「推力改良1」適正は「推力改良2」が無難か。

・エリート特性
　・船体強化　HP+4％
　・防雷網　魚雷防御+7%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
　ツリー上の他国同格戦艦と比較して攻(火力)に全振りしたような艦である。同じような傾向のプレミアム艦アーカンソーと比較すると、機動性や対空の無さが若干改善されており、本艦の方が癖が少ないと言えよう。
　また、本艦の特徴的な砲配置は同国ティア5プレミアム艦のオクチャブリスカヤと比較されるが、本艦は主砲と副砲の前方火力に全パラメーターを割り振った形式であるため、機動力を犠牲にしており、それが独特の味を生み出している(機動力が無くとも防御姿勢を堅持していれば砲も魚雷も回避し易いが、それが辛い艦長にとっては非常に扱いづらい艦と言える)。対してオクチャブリスカヤは火力を前方と後方にバランス良く割り振り、加速力や舵を強化した全く異なる形式である(乱戦にも対応できるようになっているが、偶数砲塔がそっぽを向きやすく前方火力は落ち込んでしまう)。いずれの艦も、砲配置の癖を活かすことで攻撃と防御をバランス良く両立させることができるが、ツリー艦と比較すると万人に勧められる特性とは言い難い。
　しかし、待望のロシア戦艦ツリーが実装されロシア戦艦ツリーを進めたい艦長にとっては、艦長育成や乗り換えのペナルティ期間短縮を楽に行える安価なプレミアム艦として役立つ筈なので、興味が有ったら検討して欲しい。

戦闘名誉章

史実

　インペラートル・ニコライ1世は未成に終わった「インペラトリッツァ・マリーヤ級戦艦」の四番艦。それまでの姉妹艦の改良型として計画されており、完成すれば彼女はより大きく・より重く・より厚い装甲を備える・・・はずであった。
　1915年4月28日起工。ロシア革命を受け1917年4月29日には名称が「デモクラティーア」に変更され工事は中断、その後一時的にウクライナ海軍に籍を置くも、1919年1月25日再びソヴィエト海軍に編入され名称も「サボルナ・ウクライーナ(統一ウクライナ)」に再変更される。
　1923年に完成を目指し再着工の案が出るものの却下され、1927年にセヴァストポリへ曳航された後、スクラップとされた。(PC版wikiより)

小ネタ

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