Oktyabrskaya Revolutsiya

オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ級戦艦 オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ(旧ガングート)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

1925年まで、この戦艦はガングートとして知られていた。第一次世界大戦前に設計され、当時としては優秀な主砲が搭載されていた。1930年に改良されて推進力が強化され、高度な火器管制装置を搭載し、対空砲が改善された。

解説

2021年6月21日AM1時より中箱の内容が大幅に変更され、本艦も中箱から出る(と言っていない)ようになった。プレ艦の出現率はオクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ0.3%、T-610.3%、ダンケルク0.13%である。

・主砲
　305mm砲を3連装で4基、計12門搭載。他国同格の戦艦の多くが砲を10門程度しか搭載して居ないのに対して、本艦は口径サイズこそ劣るものの12門を搭載しているので火力面で優位に立っている。砲配置は元となったツリー艦「ガングート」と同様であるが、一応説明しておくと艦首と艦尾にそれぞれ1基づつ、艦中央部に煙突を挟むような形で前後に1基づつという珍しい均等配置を取っている。砲塔の向きも独特で、1番と3番砲塔が前向き、2番と4番砲塔が後ろ向きになっているため、一部の砲塔において射角等に癖や制限が存在する。恐らく、多くの人が直面するであろう問題は2番砲塔の指向であり、(艦首側を12時方向とすると)11時半から12時半方向は艦橋構造物があって指向できない。さらにこの部分のせいで全周砲塔では無くなっているので、接敵する前に敵が来る方向を予測した上であらかじめその方向に指向しておかないと「戦闘中にぐるり砲塔を廻すのに時間を要し、その間は砲3門を使用できない」という状況が発生してしまう。同様の問題は4番砲塔においても発生し、こちらはさらに艦橋付近の構造物のせいで射角が非常に悪くなっているので注意して欲しい。
　砲弾の性能そのものはツリー艦の「ガングート」と変わらないが、AP弾の単発火力はドイツ艦を上回り、HE弾の単発火力もより口径の大きい砲を持つフランスの「ブルターニュ」と同じなので不満は無いだろう。斉射火力はAP弾を使用した場合、ツリー艦の「ニューヨーク」を上回りHE弾を使用した場合は「アイアン・デューク」に匹敵する。そして、改装によって装填時間が短縮されているのでAP弾使用時のDPMはツリー艦を大きく凌駕するが、HE弾使用時のDPMは「アイアン・デューク」に及ばない。それでも、発火率は10%あるので手数の多さを考えると相応のダメージと発火を見込めるだろう。敵駆逐艦が接近してきた際にはHE弾を装填して返り討ちを狙いたい。
　また、ツリー艦「ガングート」と同様に防御姿勢を堅持していても2基6門の砲を指向できるため、砲戦においては格上相手でも防御主体で戦えばかなり粘る事が可能な点は変わっていない。ツリー艦「ガングート」よりも砲射程が延長されているので、より多くの射撃目標を選択できるようになった半面、砲塔旋回速度は低下しているので、いざという時には船体ごと旋回する等の工夫が必要である。

・副砲
120mm砲を単装で片舷に5基づつ、両舷合わせて10門搭載。砲配置は舷側に砲郭(ケースメイト)を設け、前部艦橋付近に片舷3基、後部艦橋付近に片舷2基というスタイル(砲郭搭載なので射角の制限が大きい)。HE弾ダメージは269と最も貧弱で射程も5.28kmと標準的でしかないが、片舷5門あれば敵駆逐のHPを削ることくらいはたやすい…とは考えない方が良い。というのも、元となった「ガングート」の片舷8基、両舷合わせて16基という構成から砲の数が削減されている上に、後方の砲を削減したものだから「斜め後方から接近してくる駆逐艦」に対しては一度に2門までしか砲を指向できない(一応、敵が同航戦気味に真横まで来れば前部配置の砲を横に向けることで5門を斉射できるが、それでも斉射火力は1345でしかない)。このため、主砲による反撃を外してしまった場合はこの砲では威嚇程度にしかならない。

・対空
素の対空値は204と他国同格戦艦と比較すると数値の上では非常に恵まれている。ただし、大口径対空砲はダメージが81しかない上に、射程が3kmと短いので実質的な艦隊防衛能力はツリー上の他の艦と大差ない(ティア5戦艦の対空能力は一部を除いてどんぐりの背比べなので悲観してはいけない)。小口径対空砲はダメージが123あるので、自衛用の武器と考えよう。ただし、大口径対空砲で敵艦載機の数を漸減できないので、狙われると弱い。格上空母とマッチした場合は単独行動を避けた方が良いだろう。

・装甲
装甲12%、防郭防御10%は元となった「ガングート」から一切強化されていない。ティア4では同格最高クラスを誇った装甲も、ティア向上に伴い他国戦艦の性能向上により平均的なレベルに落ち着いてしまった。とはいえ前述の砲配置のお蔭で、防御姿勢を取ったままでも戦い易く砲戦においては意外なしぶとさを発揮できる。火災浸水耐性10%、対水雷防御12%も特筆すべきものは無い。幸い加速性能や旋回性能は優れているので機動を駆使して敵魚雷を回避するように心がけよう。

・機動性
最高速度は23.34ノットと同格第3位を誇る。ただし、1位の金剛(29.31ノット)と2位のジュリオ(26.12ノット)との速度差は大きく、これらの艦のような速度面のアドバンテージは期待しない方が良いだろう。ただ、隠れた特性として加速は20.29秒と同格随一であり、舵の効きも5.8度/秒と非常に優れているので姿勢制御は非常にやり易い。ただし、戦艦としてのサイズは小さくは無い(というか標準的)なため、旋回半径は普通であり転舵所要時間は12秒と平均よりやや優れる程度に収まっている。

・隠蔽性
素の被発見距離は10.68kmと艦橋が大きい割には平均以上の隠蔽を誇る。本艦は戦艦である以上、団体行動中に最初に発見されるのはやむを得ない。しかし、戦艦と一対一の戦いになった場合、本艦の特性上隠蔽を活かして有利な位置や姿勢を保ったまま砲戦を開始できる可能性があるため、全く無意味という訳では無い。

・生存性
素のHPは34000に届かず、特筆すべきものは無い。また、装甲や耐性に優れる訳ではないが、特徴的な砲配置により艦首・艦尾どちら側に敵を迎えても防御姿勢を取ったまま戦闘し易いという特性を持つ。半面、砲塔が船体に林立しているため敵を側面に迎えた場合はバイタルを容易に貫通されてしまう恐れもある。このため、生存性は乗り手の技量に依存すると言えよう。

・消耗品
予備整備パック（体力）、高級船員食糧（装填）、改良型ディーゼルエンジン（速度）

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅰ
　・防御　操舵装置改良Ⅰまたは推力改良Ⅰ
　・適正　操舵装置改良Ⅱ

・エリート特性
　・戦艦近代化改修　HP+3%、小口径対兵装ダメージ+5%、対水雷防御+5%
　・エリート砲術員　主砲装填時間-3%、主砲旋回速度+7%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
　平均以上の速度と優秀な加速性能&舵を備えた船体に、同格平均を上回る数の砲を搭載した贅沢な仕様の艦に仕上がっている。攻と走にバランス良くパラメーターを割り振っているが、守に関しても相応であり、隙は無いと言える(史実では3連装砲塔を採用しバイタルパートのコンパクト化を図ったものの、思ったほどの効果を生み出せなかった筈であるがゲーム的には砲塔防御が高めで弱点と言える程では無くなって居る)。
　またソ連艦らしく主砲性能が高く、AP弾の斉射は同格巡洋艦のHPを半減させる威力を持っているし、戦艦であっても相応に減らす事ができる。HE弾の斉射も強力で同格駆逐艦であれば瀕死状態に、格下駆逐艦であればワンパンが可能(ソ連駆逐のように体力がある場合を除く)。ただし、艦全体の性能が手堅く纏まっているのに対して、弱点である「砲塔旋回速度が遅い」点が目立ってしまっている。このため、無理な砲塔旋回を試みて時間を浪費するよりは優秀な舵を使用して船体ごと指向させてしまった方が速い。この辺りの運用は砲塔前方集中配置艦(例としてネルソン)の取り回しに似ており、同じように装甲や体力に優れる訳ではないので無理に突出して攻めるとフルボッコにされてしまう。それよりは優秀な射角を活かせる様に最前線から1歩引いた位置に位置し、ヘイトコントロールをしながら火力投射した方が結果を出せるだろう。ソ連艦の火力重視というイメージに反して、繊細な運用を求められるため戦艦初心者にはお勧めできないが、中級以上の艦長が操れば強さを実感できる、そのような艦と言える。

戦闘名誉章

史実

小ネタ

本艦の姉妹艦マラートはWW2中にソ連人民最大の敵ことルーデル氏に撃沈された。
因みに、T5にしてソ連(ロシア)が保有した最新の戦艦である。本家PC版には多くの同志戦艦が実装されているが、中tier以上のほぼ全艦が非実在艦であり(ソビエツキー・ソユーズのみ実際に起工された未成艦)、いずれもWGのソ連バイアスが掛かりまくった超性能となっている...らしい。

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