Le Terrible

ル・ファンタスク級大型駆逐艦5番艦ル・テリブル

テリブルは日本語で「恐怖」と言う意味である。本艦の能力を駆使して文字通り全ての敵艦を恐怖に貶めてやろう。

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

ル・テリブルはル・ファンタスク級大型駆逐艦であり、強力な主砲を搭載した大型ながらも高速な駆逐艦です。公試運転において本艦が発揮した最大速度は駆逐艦が発揮した史上最大速度であり、今なお破られていません。

解説

フランスの特徴的な大型駆逐艦(巡洋艦に分類されたこともある)。非常に癖が強い、玄人向けのお舟。ツリー艦のファンタは同型艦である。

・主砲
139mm単装砲を5基、計5門搭載。カタログスペック上は特段興味を引くものでは無いが、特筆すべきは初速こそ遅めなものの素直な弾道特性、そして駆逐艦にあるまじき射程の長さ(10.53km)である。AP弾ダメージは531と口径相応だが貫通力が高め。HE弾ダメージは口径に似合わぬ460で発火率も5%と優秀。素のままでも斉射時の瞬間火力はAP弾・HE弾共に同格第3位に付けているが、艦艇スキル「高速装填3」を使用すると一時的ではあるがDPSは秋月を超え、同格トップに躍り出る。適切なタイミングで使用できれば大きなダメージを見込めるだろう。ただし、欠点もあり砲塔旋回速度が9度/秒と遅く(本家では10度/秒あるのに)接近戦は苦手であること、および射角が良くないので斉射するにはほぼ艦を横にする必要があり、後述する紙装甲である点も考慮するとリスクが高い。

・魚雷
550mm魚雷を3連装で3基搭載。魚雷発射管の配置が米駆ティア7のマハンと同じようになっており、左右両方に指向できるのは第3魚雷発射管のみなので、片舷指向数は2基6射線である。マハンと同様に「反対側に撃てる魚雷を残す」形になるため乱戦では便利かもしれないが、対大型艦においては不便な仕様である。魚雷自体の性能はティア6のエーグルに搭載された魚雷の強化版だと思ってくれれば判り易い。魚雷ダメージは3658(独駆魚雷と同等)と控えめで速度も遅い(62.52ノット)ものの、リロード時間が40秒と短いうえに魚雷管旋回速度も24度/秒と速いので取り回しに優れる。射程も仏巡と同じく8.1kmと長いので隠蔽状態での発射も可能。ただし、純粋な雷駆運用をするには少し物足りない。

・対空
素の対空値31は低ティア駆逐艦と変わらない値である。敵航空機の攻撃から身を守る術は「避ける」「逃げる」のどちらかしかない。

・装甲
装甲3%、対水雷防御3%は低ティア駆逐艦と変わらない値である。防郭防御5%、火災浸水耐性10%は平均的であり特筆すべきものは無い。

・機動性
最高速度は素の状態でも41.12ノットと同格内でも頭一つ抜けた速度を誇り、速度面に関する不満は無いだろう。さらに艦艇スキルの「エンジンブースト3」も持っているので装備や消耗品(迷彩込み)を速度全振りにしてブーストを炊いた際の最高速は脅威の56.4ノットを叩き出すことも可能。ただし、加速は鈍く停止状態から最高速に乗るまでは12.65秒と露駆以上に時間がかかるため、装備の防御に推力を選択することを検討しても良いだろう(10秒強にまでは短縮できる)。舵の効きは8.2度/秒とカタログ上は優秀なはずだが(その速度ゆえか効き始めてから実際に曲がるまでのタイムラグが大きく)体感的にものすごく重く感じる。また高速を出すために船体が細長いこともあって小回りが効かず、旋回半径は大きく回頭するまでには時間が掛かる。前述の舵の重さ感もあって実際以上に長く感じられるため、自在に扱うには慣れが必要だろう。

・隠蔽性
素の被発見距離は7.5kmと駆逐艦としては最悪である(参考までに同格駆逐艦は6.0km台である)。序盤の探り合いや占領の際には自身を軽巡洋艦だと思って慎重に行かないと即沈の危険もあるだろう。また素の隠蔽では一部隠蔽に振った巡洋艦にすら負ける為、本艦の速度をもってしても先手を取られてしまう可能性もある。

・生存性
素のHPは19000に近く同格第2位のタフネスさを誇る。また、最高速度の速さと艦艇スキルの合わせ技で「逃げる」事が可能なため、艦艇同士の戦いにおける生存性は高いと言える。ただし、対空能力の無さから空母とマッチングした際にはその優位性に陰りが出てしまうだろう。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」「予備整備パック」のセットを推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは「エンジンブーストⅢ」「高速装填Ⅲ」を2回、「ソナーⅠ」を1回のみ使用可能。艦長スキルについてはエンジンブーストを強化すべくLV9において「出力全開」を取得したい。これを取得する事で持続時間が素の25秒から31秒程度に増えクールタイムも素の60秒から40秒程度に短縮されるので扱いやすくなる*1。また高速装填を強化するならLV5の「超火力」で回数を増やしLV10の「熟練装填手」を取得すると心強い*2。ソナーについては回数を増やしクールタイムを短縮する選択肢が他と被らないので、これも強化しておくと良いだろう。

・装備
兵装は強力な砲を強化するものを選択したい。防御は推力や舵を強化するのが無難だろう。適正は推力や舵、隠蔽が選択肢に入るだろう。

・エリート特性
・新型機関　最高速度+5%、加速度+10%
・エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績　EXPアップ+10%

・総論
　端的に言うと装甲が皆無になり、爆速になった「軽巡洋艦のような何か」である。手練れの艦長が扱うと彗星の様に現れ、流星群の様な砲弾を雨霰と降らせつつ魚雷を撒いて忽然と消えるという厄介な特性を持っている。ところがその実は速度に優れる艦ではあるものの、加速力はあまりなく最高速度が速いというタイプであり敵の近くで細かな操船はほぼ無理と思った方が良い。また仏駆の例に漏れず弾速が遅く弾道も良くないため砲戦を仕掛ける距離とタイミングにはかなり気を遣う必要がある…非常にピーキーな性能であるため取り扱いが難しい。しかし駆逐艦に対しては巡洋艦のように、戦艦に対しては駆逐艦のように振る舞うことでその力を実力以上に発揮できるだろう(この逆パターンに嵌ると特性が裏目に出てしまい即沈もありうる。)。また速度系のチューニングの効果が高く自由度が高い事や、その自由度の高さを生かした幅広い戦術が取れる(ただし勝てるとは限らない)ことから、個性的な艦が好みの艦長や普通の駆逐艦に満足できない艦長にお勧めできる艦となっている。とはいえこの艦は突っ込んでMVPをもぎ取ってくるタイプの艦ではない…敵を混乱させつつ味方にその隙に乗じて貰うといった遊撃手寄りのサポート艦といった立ち位置である。

戦闘名誉章

史実

　艦名は「恐怖」を意味し、カーンのフランセ船渠で1931年に起工、1933年11月30日に進水、1935年10月1日に就役した。さらに1935年の公試で駆逐艦最速の45.02kt(83.38km/h)を記録。これは今なお破られていない記録であり、ギネス世界記録にも登録されている。

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