Le Fantasque

Last-modified: 2024-04-11 (木) 07:04:12

ル・ファンタスク級駆逐艦 ル・ファンタスク

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ヒストリカル迷彩

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効果:主砲射程+4%、魚雷射程+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+40%、シルバーアップ+40%

専用迷彩「天使の呼びかけ」

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効果:HP+4%、最大転舵速度+4%、主砲射程+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+40%、シルバーアップ+40%

変更点

ver.5.1で最大出力までの到達時間が12.41秒から10.92秒に短縮、最大主砲砲弾散布界が4%縮小、魚雷ダメージが3894から4012に増加、魚雷射程が6.6kmから7.2kmに向上、隠蔽が6.84kmから6.36kmに短縮。

性能諸元

編集時 ver.5.1

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier8
生存性継戦能力18762
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御3%
・魚雷防御3%
主砲射程10.14km
機動性最大速力41.68ノット[kt]
最大出力への到着時間10.92秒
転舵速度8.50度/秒
転舵所要時間3.90秒
隠蔽性6.36km



・派生艦船

派生元Vauquelin
派生先Mogador



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
139mm L/40 Mle 1929, 5基×1門5.50秒HE弾 460(5%)
AP弾 531(150%)
9度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)装填時間ダメージ射程雷速浸水率魚雷管旋回速度
550mm tube lance-torpilles, 3基×3門(6門)50秒40127.20km66.69kt16%25度/秒


対空砲種類ダメージ射程
小口径851.80km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅢ最大航行速度+16%25秒間60秒2回
高速装填Ⅲ主砲装填速度+50%15秒間75秒2回

ゲーム内説明

ル・ファンタスク級大型駆逐艦は、大型で極めて高速な艦級として高名。主砲として、弾道特性と射程に優れる新型の139mm砲を採用していた。

解説

本艦の同型艦ル・テリブルおよび同型艦という設定のスプリトが、同tierで実装されている。

・主砲
 40口径139mm単装砲5基5門搭載
 前級と同様単発火力に優れており、HE弾ダメージ(460)・AP弾ダメージ(531)は共に同格トップである。HE弾の発火率は5%と駆逐艦としては高めであり、射程は10.14kmと同格ではテリブルに次いで長くなっている。しかし、前級より速くなったとはいえ装填時間が遅めであり、門数の少なさと相まってDPMでみると砲駆とは思えない値となっている(HEは陽炎より低く、APは陽炎よりやや高い程度)。艦艇スキルの高速装填レベル3を適切に使用することでカバーしていきたい。また、砲塔旋回速度が9度/秒と遅いこと、弾速が少し遅めなことから非常に扱いにくい主砲となっている(本家では高速・低弾道であったのに)。秋月と同様、遠距離における敵駆逐艦との撃ち合いでは不利になることが多いので注意が必要である。 
あーそうそう。コイツもガトリング砲にすることが出来るよ。詳しくはゲパールの小ネタを見てほしい

・魚雷
 550mm3連装魚雷発射管3基9門搭載(片舷6門)
 前級から変わらず、両舷に指向可能なものが1基、片舷のみ指向可能なものが2基の構成である。装填は50秒と比較的速く、ダメージ・雷速はそこそこあるのだが、射程が7.20kmとやや短いため魚雷メインの運用はできない。序盤は無理に魚雷を当てようとするのではなく、敵艦への牽制・進路妨害をし、中盤以降は孤立した敵戦艦等に当て逃げするといった運用をするのが無難であろう。

・対空
 前級から射程・ダメージ共に伸びてはいるが…正直言ってまったく頼りにならない。そもそもこのティア帯の空母艦載機を小口径対空だけで防ぐことなど不可能であり、味方艦の支援なしでは1ウェーブあたり1機落とせるかどうかのレベルである。足が速い本艦は味方から離れてしまいがちのため、孤立しないように常に意識しておかなければならない。
孤立した仏駆など、空母からしたらただのエサである。

・装甲
 装甲値は3%と同格標準の4.5%に比べて劣っている。そのため、見た目に反して他の駆逐艦以上に装甲はあてにならない。

・機動性
 最高速度は41.68ノットと非常に速く、陣地転換や撤退を容易に行うことができる。なお、オールボワーノ艦長の予熱装置+と装備の速力強化(この装備だけでも47ノット、エンジンブーストで54ノット)、エンジンブーストで56ノットまで速度が出る。これは並大抵の駆逐艦や巡洋艦はもちろん、ソ連巡洋艦でさえ当てるのに苦労するほどである。最高速度到達に要する時間は10.92秒と少し長めだが、最高速のおかげで秒間加速度は同格でも比較的良い部類に入る。転舵速度は8.50度/秒と砲駆としては速めであり、転舵所要時間は3.90秒とこちらも砲駆としては短めである。同格砲駆の秋月やタシュケントよりかは曲がってくれるが、決して転舵性能が高いわけではない。くれぐれも突出しすぎないように。

・隠蔽性
 6.36kmと砲駆としては優秀であり、同格の砲駆相手には先手を取りやすくなっている。しかし、さすがに雷駆には劣っているため、先に発見されることがほとんどと思っておいた方がよい。何度も言うが、突っ込みすぎないように気をつけることが重要である。

・生存性
 HPは同格3位と優秀であるが、低い隠蔽と対空、何より煙幕を所持していないため、生存性は低いと言える。とはいえ、敵艦との距離を保ちつつ、高速を生かして回避行動を取り続けることができれば、終盤まで生き残れるはずだ。

・消耗品
 装填、体力、速度の3点セット。砲駆である本艦には隠蔽を上げるメリットがあまりない。

・艦艇スキル
 高速装填III×2
 15秒間、主砲装填速度を50%上昇させるというもの。素のDPMが低いため、いかに上手くこのスキルを使用するかで与ダメは変わってくる。敵駆逐との撃ち合いや1度工作班を使用した敵艦への着火など、タイミングをよく見極めて使っていこう。

 エンジンブーストIII×2
 25秒間、最高速度を15%上昇させるというもの。初手の占領や撤退、敵弾回避、陣地転換など用途はたくさんある。

・艦長スキル
 艦艇スキルを強化すべく、レベル5の超火力、レベル9の出力全開、レベル10の熟練装填手をとることをオススメする。あとはレベル2の魚雷アラート、レベル3の余熱装置あたりが必須と思われる。

・装備
 ・兵装 主砲旋回
 ・防御 舵or加速度
 ・適正 舵or速度

・エリート特性
 ・新型機関 最高速度+5%、加速度+10%
 ・エリート砲術員 主砲装填時間-3%、主砲旋回速度+7%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 前級から最高速度が大きく上昇し、いよいよ本艦からフランス駆逐の本領発揮開始となる。癖の強い主砲と射程の短い魚雷から来る火力不足、低い対空や悪い隠蔽性など扱いにくい点の多い艦ではあるが、敵艦との距離を常に把握し、強力な艦艇スキルと自慢の速度を活かして敵にウザがられるような立ち回りができればきっと勝利に貢献できるはずだ。次級以降も基本的な特徴は変わらないため、ぜひとも本艦を乗りこなし、フランス駆逐の感覚を掴んでからツリー開発を進めてほしい。

戦闘名誉章

レベル1234
報酬艦艇exp12.5k
シルバー125k
艦艇exp12.5k
シルバー125k
カッパー
艦艇exp12.5k
シルバー125k
カッパー1
艦艇exp12.5k
シルバー125k
カッパー2
ミッション内容15回勝利25回占領75隻撃沈駆逐艦45隻撃沈

史実

格納

 「ル・ファンタスク」級駆逐艦はフランス海軍が1930年度計画により建造した大型駆逐艦の艦級である。6隻が計画され6隻とも就役している。前級の「ヴォークラン」級においては搭載を諦めざるを得なかった新型ボイラーを搭載し、重油専焼水管缶4基とギヤード・タービン2基2軸推進の組み合わせにより機関出力74000馬力、常用速度37ノットを発揮できる性能を誇った。
 武装に関しても前級と口径こそ同じながらも新設計の1929年型長砲身速射砲を搭載、魚雷に関しても今度こそ本当に3連装魚雷発射管3基を搭載した。対空火器についてもオチキス社の50口径3.7cm機関砲と76口径13.2mm機銃を搭載、これらの武装の充実のために「ヴォークラン」級まではかろうじて2400トンクラスに収まっていた船体は本級からついに2500トンをオーバー。とはいえ新型ボイラーの採用により「ヴォークラン」級よりもボイラー数を1基減じ、「ヴォークラン」級では4本あった煙突も集合煙突2本に改められ、さらに軽量化のために後部マストを廃止する等徹底的に軽量化を図った結果、今までの駆逐艦とは異なる近代的なシルエットとなっただけでなく、公試運転で「ル・ファンタスク」が42.72ノット、「ル・テリブル」が45.02ノットを達成している。
 ネームシップである本艦「ル・ファンタスク」は1931年11月に起工、1934年3月に進水、1935年3月に竣工・就役。1939年9月に第2次世界大戦が勃発すると、ダカールを拠点に哨戒任務に就いていたが1940年にフランスが降伏。ヴィシー政府側として1940年9月23日の「ダカール沖海戦」に参加、ダカール港内で味方巡洋艦を煙幕で支援したりイギリス海軍空母「アーク・ロイヤル」の艦載機による空襲を撃退する等の活躍を見せる。1942年に連合国側が「トーチ作戦」を実行するとアルジェリアのヴィシー・フランス軍は連合国側に参加する事になった。このため本艦「ル・ファンタスク」も自由フランス軍に参加、1943年2月からアメリカ合衆国において近代化改修を受けると同時に、艦種も英米基準に合わせて「軽巡洋艦」に変更となった。同年7月に北アフリカに戻った本艦は「アヴァランチ作戦」「ドラグーン作戦」等に従事、健在のまま終戦を迎える。戦後もフランスのインドシナ戦争等に参加し、1950年まで現役であったがその後に予備役・宿泊艦を経て1957年に除籍され、スクラップとして解体された。

小ネタ

高速を活かした哨戒任務

 本艦を含む「ル・ファンタスク」級のうち3隻(ル・ファンタスク、ル・テリブル、ル・マラン)は第10駆逐隊を結成(1944年初めに艦種が変更されてからは第10軽巡洋艦隊に名称変更)し、イギリス海軍の駆逐艦隊と共にアドリア海の哨戒任務に就いていた。この第10駆逐隊は俊足を生かしてアドリア海北部まで足を延ばし、夜間に30ノットを超える速度で航行しイタリアとユーゴスラヴィア間を結ぶ海上輸送経路において敵輸送船団の捜索に当たった。
 これら3隻は非常に高速を発揮できる反面、たびたび故障も引き起こしていたため3隻全てを行動状態に置くことは困難であった。このため対策として2隻を行動状態とし、1隻を整備するというローテーションが組まれていた。

ライバルの存在

 本艦以降のフランス大型駆逐艦は「速度と砲戦能力」に全てをつぎ込んだ結果…「爆速可能な軽巡のようなナニカ」に独自進化するため、同じような傾向のソ連教導駆逐艦とはある種独特の関係となる。とある戦場においては敵味方に分かれ同じ目的を競い合うライバル同士であったり、また別の戦場ではチーム内で唯一行動を共にできる頼りがいのある仲間であったり、嫌でもお互い相手に目が行く「切りたくとも切れない縁を持つ」関係と言える。
 とはいえ魚雷の扱いにくさによりどうしても攻撃が単調になりがちのソ連教導駆逐艦に対して、フランス大型駆逐艦は魚雷を織り交ぜることもでき攻撃方法の選択肢が広い。反面、こちらの方が隠蔽が悪い上に発煙装置も持たないため「常に失敗したら即沈」という大きな不安を抱えながら戦っていく必要がある。正直乗り手を選ぶフランス大型駆逐艦(とソ連教導駆逐艦)ではあるが、他では絶対に味わえない乗り味に惹かれてしまう艦長も多いので、ぜひ本艦でその癖を掴んで乗りこなしてほしい。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • エリート特性を追加。 -- 2022-02-20 (日) 22:13:01
  • 解説書いときました。 -- 2022-02-22 (火) 00:21:59
    • ヒストリカル迷彩を追加。 -- 木主? 2022-02-22 (火) 00:38:20
  • アプデに伴い、解説を修正。 -- 2022-02-27 (日) 11:15:11
  • 史実を追加 -- 2022-04-10 (日) 00:28:31

コメント欄

  • カタログスペックを見た感じはテリブルのほうが強そうかな?。魚雷がだいぶテリブルのほうが強くて、ファンタスクは隠蔽が常識の範囲に収まる程度の悪さで、機動性も多少良い感じ。 -- 2022-01-04 (火) 13:57:01
  • エンブ使えば消耗品なしでも英空の魚雷を振り切れる。やってみたいね。 -- 2022-02-24 (木) 03:59:59
  • タシュケント以上に対駆で尖った印象。肉薄魚雷が弱いぶん味方に依存する艦かな。 -- 2022-02-24 (木) 11:47:29
  • 対駆逐は相手が煙幕が使えない時に接近→装填ブースター使いながら砲撃→離脱すると割と輝ける気がする -- 2022-03-22 (火) 18:53:07
  • 病みつきになるわぁ~この艦。クレベール研究のためにフリー経験値貯めてるからこの艦乗りまくってるんだけど、めっちゃ使いやすい!初手の占領とか陣地確保、索敵は約55ノット(約ミサイル)で完了できるから強い。砲戦も例えば、秋月とか砲駆とかの弾幕に打ち負けない高速装填でのAPで敵を殲滅する。ダメージが蓄積してもフィリップの効果で転舵性が上がるから変態度も増すし、この後のモガ・クレが楽しみ! -- 2022-12-21 (水) 23:57:06

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