T-61

T-61級駆逐艦(1940型水雷艇)　T-61

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

本艦級の正式名称は1940年型水雷艇ですが、実質的には平均的な大きさの駆逐艦と言えます。オランダの設計とコンポーネントに基づいてオランダで設計されました。全体的な戦闘性能のバランスが優れていた点が、他のドイツ駆逐艦とは異なる長所でした。

解説

ドイツティア6プレミアム艦。ティア6版レーベレヒト・マースとも言える特性を持っている。

・主砲
　他国同格駆逐艦と同程度の128mm砲を単装で4門搭載。Ver.5.2以降のツリー艦エルンスト・ゲーデの搭載砲と同じである。特徴としては装填時間が短く(素で4.5秒、消耗品で4.36秒、エリート特性も追加すると4.23秒、装備も加えてマシマシだと4秒台にすることが可能)、砲塔旋回速度も素で速い(15度/秒)ため取り回しに優れる。
　AP弾ダメージは518と非常に優秀でDPMも高く、同格駆逐は勿論の事、格上の駆逐とも互角の射撃戦を展開できるだろう。このためAP弾で貫通を狙える相手であれば、周囲の状況を確認したうえで強気に出るという作戦も有効である。半面HE弾ダメージは334と平均以下で、DPMも雷駆よりはマシと言ったレベルに落ち込んでしまう。しかし本艦の場合は発火率が4%と他国並みの数値をキープしており、元々の手数の多さもあって分間発火回数(耐性を無視した場合1分間にどれだけ発火が期待できるかという理論値)が2.13とわりと優秀な値を誇る。この値を上回るのは弾道が良くない仏駆と「初春」「グレミャーチシイ」しかおらず、ドイツ駆逐としては珍しく優秀と言える。このため味方と交戦中の敵戦艦に対して発火狙いの支援HE攻撃を届けるのも悪くない。ただし…元々ドイツのHEは火が付きにくい傾向があるので他国の「着火マン」の異名をとる艦と同じように考えるのは止そう。AP弾で貫通を狙える相手には強いが、そうでない相手には苦戦を強いられるというドイツ駆逐のお約束はプレミアム艦と言えど変わらない。

・魚雷
　他国同格駆逐艦と同等の533mm魚雷を4連装で2基搭載。魚雷ダメージはエルンスト・ゲーデと同じく3105と最低クラスだが、射角が広く魚雷管旋回速度もツリー艦と同じ(20度/秒)を誇るため扱い易い(かつてはツリー艦よりも速かったのであるが弱体化された模様)。そして装填時間も短め(素で48秒、消耗品で46.5秒、エリート特性も追加すると45.1秒までは短縮可能)なので比較的気軽にばら撒ける上に、4連装の面制圧力は強力で駆逐艦・巡洋艦相手であれば行動を阻害する強力な武器となりうる。よって、対駆逐戦闘であれば転舵を強要させたり進路を固定した上で主砲で体力を削るという作戦に使える。
　射程も同格のエルンスト・ゲーデが7km前半なのに対して、本艦は7km後半の射程を持っているが、雷速が遅いのと距離が遠くなると拡散が酷く日駆のような遠距離魚雷を狙ってもまず命中しないだろう(いわゆる雷駆的運用は難しいと考えよう)。また体力に優れる大型艦に対する雷撃を行う際は本艦の魚雷ではフルヘルスの大型艦を撃沈までもっていく事はできず、さらに本艦は煙幕等の安全に退避する手段を持って居ない事に注意して欲しい。このため本艦で大型艦に対する雷撃を行う際は「敵駆逐や巡洋艦を殲滅して周囲の安全を確保してから味方と共同で当たる」ようにしないと、大したダメージを出せずに返り討ちにされてしまう可能性がある。

・対空
素の対空値44はお話にならないレベルである。日駆の半分以下と言えばその危うさを理解して頂けるだろうか。この対空値では敵機の漸減は勿論のこと命中率低下の効果すら怪しいので、航空機の接近に関しては持てる技術を総動員して回避に努めたい(本艦は煙幕等を装備して居ないので回避の成否は機動にかかってくる)。このように、格下・同格空母の艦載機ですら脅威なのに、本艦はティア6なので魔境と呼ばれるティア7の空母ともマッチングしてしまう…運悪く格上空母のうち化け物と呼ばれる空母と当たった場合、味方の一群から離れないようにしないと前菜として簡単に処理されてしまうだろう。

・装甲
装甲3%、防郭防御5%はこのティア帯の駆逐としては平均的である。火災浸水耐性10%、対水雷防御3%も特筆すべきものは無い。駆逐艦に装甲や防御を期待するほうが誤りであり、被弾や被雷は避けるのが原則である。

・機動性
最高速度34.45ノットは他国同格駆逐艦と比較しても最低ランクだが、加速に優れ舵も優秀なため旋回性能に優れる。よって、魚雷の回避や敵弾の回避は得意な方である。しかし、速度が遅いということは敵艦を追う際や追われた際には捕捉しにくい・捕捉され易いことを意味しており早め早めの状況判断で乗り切ろう。

・隠蔽性
素の被発見距離は6kmで、他国の5.8kmクラスの艦には劣るもののこのままでも戦えるレベルである。装備で「隠蔽システム改良」を積むかどうかは個人のプレイスタイルに依存するだろう。本艦の能力は砲駆寄りなので隠蔽には注力しないという選択肢もアリ。

・生存性
HP14030は他国同格駆逐艦内で第3位である。対駆逐戦闘においてはAP弾の威力が高く、艦艇スキルとして「ソナーⅠ」を装備しているため魚雷事故も起きにくいため良好な生存性を誇る。ただし砲駆という特性上、周りをよく見て立ち回らないとあっという間にHPを失ってしまうだろう。また、駆逐以外の艦種に関しては速度の問題から生存性が高いとは言えず、空母に関しては対空の無さから狙われた際の生存性は大変に低い。艦艇スキルの「ソナーⅠ」に関しては、艦長スキルのレベル2の「戦場支援」を選択すると回数を+1する事ができる。レベル6の「偵察と警戒」を選択すると持続時間も素の25秒から31秒に延長され、かつクールタイムも素の90秒から60秒程度に短縮できるので、艦隊護衛の任務を考えると艦長を鍛えてレベルを上げておきたいところである。なおレベル2で「魚雷アラート」を選択するとソナー未使用時の魚雷探知範囲を広げる事ができるので、敵が魚雷発射したタイミングを読めない初心者はこちらを選択して動き回って魚雷を発見する作戦も考慮して欲しい。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」の組み合わせを基本に、残り一つを「予防整備パック」「高品質石炭」から選択して欲しい。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルとして「エンジンブーストⅠ」を3回、「ソナーⅠ」を2回使用可能。

・装備
兵装は砲(旋回又は装填速度)を強化するか、魚雷を強化するかの2択となるだろう。エリート特性で選択した方向性をさらに強化する方法と、一方をエリートでもう一方を兵装で補う方法の2パターンが考えられるが、素の性能がどちらも優れているので正直好みで選んでもらって構わないだろう。
防御は「操舵装置改良Ⅰ」もしくは「推力改良Ⅰ」あたりか。
適正は「推力改良Ⅱ」「操舵装置改良Ⅱ」「隠蔽システム改良Ⅰ」が候補に挙がるだろう。

・エリート特性
・エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・エリート魚雷オペレーター　魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
・功績　EXPアップ+10%
※本艦は砲駆のため基本的には主砲を強化する事をお勧めしたい。主砲装填は消耗品(3%)・エリート特性(3%)・装備(5%)と装填に特化すると11%を短縮可能。

・総論
　本艦は低速だがHPや旋回性能に優れた船体に、高威力のAP弾を撃てる砲を搭載し、ソナーを装備していることから敵駆逐艦の発見と排除を得意とする艦と言える。ただし、護衛についている同格巡洋艦は駆逐キラーが多いので、単純にAP弾を撃ちまくって良いというわけでは無い。また魚雷は威力より手数を重視したタイプであり、駆逐艦同士の小競り合いには強いが…重装甲艦や戦艦相手には優位を取れる要素(長射程や煙幕等)を持っているわけでは無いので無策で挑むのは避けた方が良い。
　Ver.5.2以前はツリー艦のエルンスト・ゲーデが150mm砲を搭載していたため、128mm砲搭載の本艦とは砲の特性の違いによる差別化が行われていた。しかしVer.5.2においてErnst Gaedeの搭載砲が本艦と同じ128mm砲に変更となった事から際立った性能の差は無くなってしまった(一応本艦の方が隠蔽が良く魚雷射程にも勝るが、隠蔽雷撃をメインにできる程ではないので結局大した違いは無い)。とはいえ逆に言えばドイツ駆逐艦の基本スタンスに忠実で非常に扱いやすく、丁寧に扱ってやればそれに応じた成果が出せる良艦と考える事もできるだろう。
　ただし、対空能力に欠けている事からドイツ駆逐艦の運用に不慣れな艦長にお勧めできる構成とは言い難く、駆逐艦初心者に対して推奨すべき艦ではない。とはいえ対空が無い系の他国駆逐艦にある程度乗った事のある艦長や、これからドイツ駆逐ツリーを進めたいと思っている艦長にはピッタリな艦なので機会があれば手に取ってあげて欲しい。

戦闘名誉章

史実

本艦級の正式名称は1940型艦隊水雷艇(とは言え、普通の駆逐艦と同じくらいのサイズではある)。本艦はドイツのオランダ占領後の1942年にドイツの設計とコンポーネント(部品や構成要素の事を指すが規格の事か?)に基づき、オランダの造船所にて建造されました。完成前にドイツにえい航された後、連合国による爆撃で損傷。未完成のまま終戦を迎え、その後解体された。(PC版wikiより抜粋)

小ネタ

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