Texas

ニューヨーク級戦艦 ２番艦 テキサス

↑ニューヨーク級とほぼ同じだがハリネズミのように増設された対空火力が栄える

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

種類	効果	持続時間	クールタイム	使用可能回数
高速装填Ⅰ	主砲の装填速度+15%	20秒間	75秒	2回

ゲーム内説明

アメリカ海軍における初の超弩級戦艦のひとつ。大幅な改装により、対水雷防御力および水平装甲の強化が図られた。第二次世界大戦中には、強力な対空兵装も追加されている。

解説

簡単にいえばニューヨーク級の近代化改修版である。ニューヨークとの違いは副砲の門数を大幅に減らし(16から6)、対空兵装を充実させてある。このため近距離戦での副砲の火力はニューヨークから激減しているが、そのかわりに対空値は破格の300越えであり、知らずに攻撃機を突っ込ませてくる相手なら10機以上の撃墜も悠々とやってのける。癖は強いが、扱い方によっては非常に強力な戦艦と言えるだろう。なお本艦には、黒化したオルタ設定も存在する。

・主砲
356mm砲を連装で5基、計10門搭載。基本的にはツリー艦のニューヨークの砲(Mark5)と大差は無く、装填時間や砲弾のダメージは同じである。口径が大きく、命中すれば貫通力も高めなので格上戦艦に対してもAP弾を使用して貫通を狙うことができる。しかし、射程距離は普通の割に弾道がやや高めで集弾もばらけやすいので、しっかりと狙って撃たないと命中しないという点は変わらない。なお、ニューヨークとの大きな違いは4番砲塔の射角で、艦橋後部に対空砲が増設された影響から前方射角が悪化しており、全門斉射の際にはニューヨークよりも艦を傾ける必要がある。逆に後方射角は悪くないので、敵にケツを向けて戦うのもオススメだ。また、細かな差異として本艦の砲(Mark8)は射程距離が微増(11.64kmから11.77km)しており、その分砲弾の飛翔時間も伸びているので最大射程付近での偏差にはさらに気を遣う必要がある。

・副砲
127mm砲を単装で片舷に3基づつ、計6門搭載。ニューヨークにおいては同様の砲を片舷に8基搭載していたため、単発ダメージは280、瞬間火力は2240であった。しかし、本艦では近接戦闘能力よりも対空を重視したことから副砲を下してしまった結果、瞬間火力は840にまで低下している。とはいえ、この副砲の射程距離は5.61kmと短く射程距離内に駆逐艦が接近してきた際には既に魚雷が発射されていることを考慮すると、副砲を有効に活用できる機会は非常に限られている。そう考えれば、接近してくる駆逐艦への対処は単艦で行うのではなく味方巡洋艦に任せてしまい、魚雷は高い対水雷防御で耐えるという作戦も有効だろう。

・対空
素の対空値は329と圧倒的である。数値だけに着目するならティア7戦艦に比類しうる値であり、粘着された場合は小口径対空砲のダメージ228の威力により蚊取り線香を炊いたかの如くの勢いで敵機を叩き落とすことが可能である。ところが大口径対空砲は射程3.0kmと短く、ダメージは101とティア相当でしかない。このため艦隊護衛任務における影響力は同格内の射程3.6km~3.3kmの大口径対空砲を持つ艦と比べて劣っている。また、本艦の特性を知っている空母乗りは本艦周辺を避けて航空機をやり取りしようとするため、戦場における影響力はさほどではない。本艦の強力な対空値を活かすためには「敵航空機がこのポイントを通らないと味方主力を攻撃できない」というルートをいち早く見つけた上で、その付近に急行するという鈍足戦艦乗り特有の先読みが必須である。本艦に乗っている艦長には是非ともこの感覚を磨いて欲しい。なお、空母無しの試合にマッチングした際は自慢の対空値の高さは使い道が無くなってしまう…よって空母と分隊を組むのもお勧めである。

・装甲
　同格戦艦の平均的な装甲は12%に対して、姉妹艦のニューヨークは13.5%とワンランク上の装甲を誇る。しかし、本艦はさらにその上を行く15%を誇り、はっきり言ってティア6戦艦の重装艦と互角となっている。防郭防御に関しても同様で、同格戦艦の平均は10%だがニューヨークは12.5%とワンランク上、本艦も同じ値だがこれはティア6戦艦の標準と同等であり、装甲防御としてはティア6戦艦に比類する性能を持っていることになる。とはいえ、マッチングするティア帯を考慮すると戦艦砲の扱いに熟練したプレーヤーも多く、適切な防御姿勢を取っていない場合は容易にバイタルを貫通されてしまうだろう。間違っても装甲を過信して敵に対して側面を見せたまま砲の装填を待つ、といった行為は避けて欲しい。
　火災浸水耐性12.5%はティア7戦艦の標準の値であるし、対水雷防御19.5%は破格の値だが複数の敵からHE弾の集中砲火を受けたり、魚雷を挟角で全ヒット狙いで集中された場合、火災や浸水のダメージは致命傷になり得る。くれぐれも突出しすぎたり逃げ遅れて袋叩きになるような状況にならないようにしたい。

・機動性
最高速度は20.42ノットと同格戦艦内でも最も鈍足である。加速も鈍く最高速に達するためには23.29秒を要する。舵の効きも良好とは言い難く、5.20度/秒は同格最低クラスである。しかし、曲がり始めると素直に曲がってくれるため、転舵所要時間は12.3秒と平均をわずかに上回る。とはいえ、魚雷の回避や緊急時の転舵は苦手な類である。装備等で補うのも手ではあるが、元の値が低いので上昇率そのものが小さく効果を体感しにくいのが難点である(低～中ティアのアメ戦はみんなそうなので仕方ない)。

・隠蔽性
被発見距離は10.74kmとニューヨークと同じ値である。同格の金剛が11.34kmであることを考えると、戦艦としては隠蔽が優れている。しかし空母有りのマッチングの場合や、敵に駆逐艦が多いマッチングの場合、戦艦は容易に発見されてしまう。むしろ、本艦の性能を活かすためには敵空母の艦載機の軌道上を前線に向かって進み、敵艦載機と戦艦の攻撃を積極的に引き受けたい。これによって味方の駆逐艦や巡洋艦が本来受けるべきであった被害を減らしつつ、本艦は涼しい顔でそれらを凌ぐ事ができるだろう。

・生存性
素のHPは33000台と平均でしかないが、圧倒的な装甲防御や耐性を持つことから適切に扱ってやれば極めて高い生存性を誇るだろう。特に格上戦で脅威となりやすい空母に対して、攻撃を躊躇させる高い対空戦闘能力は非常にアドバンテージが大きい。このため、積極的に前線に出て味方の盾となることでチーム全体の生存性を向上させることが可能だろう(こういったことが可能な艦は非常に貴重である)。なお、数値は高めなものの実際に火災や浸水が発生すると大きく継戦能力を削られてしまうことから、装備等で補強しておくのも良いだろう。

・消耗品
「高級船員食糧」「予備整備パック」「改良型ディーゼルエンジン」の戦艦基本セットもしくは、「改良型ディーゼルエンジン」のかわりに「追加対空弾」を搭載するのもアリだろう。

・艦艇スキル/艦長スキル

・装備
兵装は遅めの砲旋回を補う「兵装改良Ⅰ」が無難であるが、戦い方によっては他の選択肢も視野に入って来るだろう。
防御は「操舵装置改良Ⅰ」「推力改良Ⅰ」「ダメージコントロールシステムⅠ」辺りが無難か。
適正は「魚雷防御Ⅰ」が元の数値が高いため効用が高いが「操舵装置改良Ⅱ」「推力改良Ⅱ」等を選択する方法もあるだろう。

・エリート特性
　・戦艦近代化改修　HP+3%、小口径対空兵装ダメージ+5%、対水雷防御+5%
　・水雷防御装置　魚雷防御+10%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
　ツリー艦のニューヨークの装甲や耐性を強化し、さらに強力な対空火力を追加したのが本艦となっている。元々のニューヨークが走を捨て攻と防に全てを割り振った艦であったが、本艦ではさらにその方向性を推し進めた結果、一部の能力はティア帯の平均を大きく上回っている(米戦においては本艦と似たような近代化改修をティア7のコロラドに施しウェストバージニアとしているため、これらの艦の関係も似通っている)。結果として癖は強くなったものの、一部の性能が大きく向上したため欠点となる部分は非常に目立ちにくくなっている。強みを生かすべく、味方と共に前線に出て艦隊の盾となり矛となり堂々と立ち回ろう。そうすれば結果は自然とついてくる筈である。

戦闘名誉章

史実

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