West Virginia

コロラド級戦艦4番艦　ウェストバージニア

性能諸元

基本性能

※改修済み。装備、迷彩、エリート特性等無し。

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

コロラド級戦艦であるウェストヴァージニアは、真珠湾攻撃で日本海軍によって沈められました。海底から引き上げられ、修復された後、対空砲の大幅な増設や全幅の拡張などのさらなる改装が加えられ、姉妹艦とも異なる姿になりました。

解説

米国ティア7プレミアム艦。ツリー艦である同郷の「コロラド」と艦級こそ一緒だが、本艦は真珠湾攻撃で早々に戦闘不能に陥った事から修理するついでに改装を受け、元となった「コロラド」よりも一部の性能が上乗せされている。なお、近代化改装前の姿も実装されている　ヴェストバージェニア1941

・主砲
基本的にはコロラドと同じであり、APダメージ1783、HEダメージ1093はコロラドと同じで単発ダメージは平均やや上程度。装填時間21秒もコロラドと変わらず、同格標準なため、DPMはAP40754、HE24983と平均的とダメージだけ見れば平均的であり、コロラドにはあった高速装填がないので火力の底上げが出来ないのは注意点である。また、バイタル貫通率はコロラドと同様12％でそこそこであり、精度は横散布384ｍ、縦散布64.8ｍ、シグマ１と同格では平均やや下だが精密照準レベル1を使用可能で使用中は縦288m横48.6ｍと非常に良好。その精度の砲弾を13.55km、装備やエリート、迷彩で射程に特化すれば約15kmもの長い射程で放てるため、DPM以上の火力を誇る。砲塔旋回性能も毎秒5度と平均的でゴテゴテとした上部構造物の割には射角も良好と欠点らしい欠点がない優秀な砲である。

・副砲
127mm連装砲を片舷に4基8門搭載。片舷指向可能数はコロラドの9門から減少しているが、連装砲に換装された事から単発火力、当て易さ共に向上しているので必要十分と言える。流石に独戦の副砲には射程等を含めて精度も劣っているが、日戦のガバ目の副砲よりは頼りになる。さらに副砲にしては発火率が3%と高めな点もあって、近接戦闘時の補助火力としては使える方だろう。ただし、駆逐艦とやり合おうとはしない方が良い。

・対空
素の対空値は505とかなり優秀。大口径対空砲のダメージは「フロリダ」と同値で同格内でもトップクラス。小口径対空砲のダメージこそ最近増えてきた新世代の高対空艦に及ばぬものの、未だ上位に食い込んでいる。艦艇スキルの「対空警戒」を保持していない為、ここぞという時にダメージを上乗せする事ができず現状ではティア7トップクラスとは言い難い。それでもスキルに頼ることなく安定した対空火力を提供できるため、敵空母からすると「あまり相手にしたくない艦」であるのは間違いないだろう。だが船足の遅さ故に他国同格のような「艦隊と並走して防空艦として華々しい活躍をする」事は難しい。他国戦艦からも置いて行かれることが多く、意図せず単独行動になってしまう事もままある。この場合、格上空母や同格のOP空母の艦載機は強力であり、単独での防空戦闘には限界がある。とはいえ米戦という事で比較的狙われにくいし、仮に狙われたとしても敵攻撃機に手痛いカウンターを食らわせる事が可能である。

・装甲
装甲配置は艦首・艦尾が同格平均の25mmながらも、甲板は100mmと同格内第2グループに属する。舷側装甲は340mmクラスとトップグループである350mmミリクラスに追従、このように集中防御方式を採用しかなり堅固である。更に他の同等の装甲を備える同格戦艦と異なり、側面が高く(分厚い側面装甲に吸われやすい)図体が小さめなのも合わさり、格上の砲弾であってもかなりの確率で半減したり跳弾できる。その上で装甲防御15%はコロラドの防御力を引き継いでおり、撃たれ強さは同格内でトップクラスと言えるだろう。ただし、コロラドよりも船幅が広くなり遠投時における被弾面積が大きくなっている事に注意して欲しい。防郭防御は独戦に劣っているが、耐性については同格トップクラスである。

・機動性
本艦最大の弱点。
素の最高速度は20ノット台と「コロラド」から変わって居ない*1うえ、''加速力も同格内で底辺に近く、停止状態から速度に乗るまでにかなりの時間を要する。ただし、旋回半径が小さいので旋回性能は不安要素が少ないが、実際に回頭するまでにはかなりの時間を要する。このようにかなり鈍重なので、敵駆逐艦からの雷撃の良い的にされ易い。また姿勢を甘くした際の修正にも時間を要するので、ちょっとした油断により敵の砲撃によって滅多打ちにされてしまうケースも。このため見た目と異なり戦闘時の位置取りには頭を使う必要がある。さらに一旦ルートをこちらにすると決めた後に転進(方向を変える事)したり後退(本艦の後退速度は亀のように遅い)しようとするのは一苦労なので、戦場に向かうまでのコース取りについても注意したい。常にミニマップを観て戦況に応じたコース取り・位置取りができる様に心がけよう。

・隠蔽性
素の被発見距離は11.88kmと非常に悪い。ところが本艦の場合、味方に追従して戦場に向かう限りは味方が先に交戦を始める事になるので隠蔽の悪さについてはあまり気にする必要は無い。また低隠蔽戦艦においては敵に撃たせて炙り出すという作戦もあるが…本艦の場合は鈍足過ぎてその作戦も難しい。とはいえ意図せず孤立してしまった場合はこの隠蔽の悪さから容易に位置バレし包囲されやすいので注意して欲しい。

・生存性
HPはコロラドにやや劣るものの44000弱と同格内では体力に優れる。さらに前述した装甲と高い火災浸水耐性・水雷防御のおかげでかなりタフである。火災浸水耐性は素で17.50%あり、エリート特性で強化した場合それだけで20%となるのでHE耐性は非常に優秀と言えるだろう。対水雷防御も素で24%もあり、装備で強化すると27.6%になる。魚雷のダメージを3割近くカットできるのは非常に大きい。おまけに船体がコンパクトなので敵駆逐からすると同格戦艦と比較して命中させにくい。駆逐からすると目標が小さく当てても効きにくいので非常に厄介である。とはいえ、単艦で孤立してしまった場合はどんなにタフであっても火力を集中されあっという間にHPが尽きてしまう。このため必ず味方の近くでどっしり構えたい。

・消耗品
基本的には戦艦向けの「予防整備パック」「高級船員食料」「改良型ディーゼルエンジン」の3点セットを推奨。しかし本艦は対空も強力なので好みで1つを「追加対空弾」と組み替えるのも良いだろう。

・装備
兵装....射撃管制室改良1
防御....推力改良１、操舵装置改良１
適正....操舵装置改良1

・エリート特性
・ダメージコントロールセンター　火災浸水耐性+15%
・新型砲撃照準器　主砲射程+4% ←射程13.55kmがこちらを選択時は14.09kmに。装備の「射撃管制室改良Ⅰ」の追加で14.63km、課金迷彩も追加で15.18kmに。
・功績　EXPアップ+10%
ダメージコントロールセンターの効果は皆無に近いので射程一択である。

・総論
同格ツリーである「コロラド」をベースに更に拡大改良したと言っても過言では無く、精度と射程、単発の重みに優れた砲とティア7最高峰の耐久性、小柄な船体の三拍子からなるタンクや敵との正面切った殴り合いは最強格で格上とも渡り合えるほどであり、高い火災浸水耐性と水雷防御、必要十分な対空からまさに「浮かぶ要塞」を思わせる。ただし、欠点も鈍い機動性と明確なので「変に突っ込んで帰れない」「後方に下がりすぎて味方のプッシュに間に合わない」「味方の後退に遅れて取り残される」といった事態に陥らない戦術観を持っていれば正面から敵を粉砕し、味方を守る盾となる。まさに戦艦らしい戦艦である。

戦闘名誉賞

史実

USS West Virginia, BB-48
コロラド級戦艦の4番艦。同名の艦としては2隻目である。
1923年12月に完成。1942年12月7日(日本では8日)、真珠湾攻撃で沈没したが復旧されることとなり、アメリカ本土で魔改造大規模改装が行われた。
写真は南雲機動部隊の攻撃を受けて炎上するウェストヴァージニア。

内容は増加装甲とバルジの装着、対空火器の増設、射撃管制装置、レーダーや上部構造物の刷新というもの。排水量は33000tクラスから41000tまで膨れ上がった。こうして大幅に強化された本艦は1944年9月に修理が完了、フィリピン反攻作戦から太平洋戦線に投入された。10月25日にはスリガオ海峡海戦に参加し、戦艦「山城」の撃沈に貢献した。
その後は硫黄島、沖縄で艦砲射撃などを行い、WWⅡの終結後は連合国兵士の復員に従事した。のちに予備役となり1959年解体。

小ネタ

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